MODEROID リボルガー
グッドスマイルカンパニー MODEROIDシリーズ
定価:5900円(税込み)
放て!リボルバスター!!
ガンバルガー2号メカがMODEROIDで登場!
出てこい!リボルガー
エルドランシリーズ第2弾、『元気爆発 ガンバルガー』では同年に放映していた戦隊や勇者シリーズと差別化を図るために様々な方策がとられた。そのうちの一つが、2号メカの武器メカ化である。前作のライジンオーでは2号メカ、バクリュウオーが登場した時点で最強合体を行っていたが、ガンバルガーでは2号メカが武器になることでほかのシリーズと差別化を図ってきたのである。ガンバルガーの2号メカは、リボルガーという翼の生えたライオン型のメカである。今回は、リボルガーを徹底的に紹介していく!
14話「魔界クジラが空を飛ぶ」で、魔界獣ゲイバルーンによって町中の水が吸収されてしまった。その際、霧隠家のため池から祠が現れた。虎太郎の父、霧隠藤兵衛ことゴンザレスは、祠の中から巻物を発見する。その巻物は、ゴンザレスとよくケンカをしているブタネコに半分奪われてしまうが、300年前に霧隠3代目頭首が残した予言の書であった。
残された半分には、光の使者とされるガンバルガーが魔界獣に敗北してしまうこと、その敗北を避けるには獣の力が必要であることが書かれていた。巻物の中にはその獣の絵が描かれており、鷹介の持つガンバーコマンダーに表示されていたロボットと同じ姿をしていたのだった。しかし、虎太郎と力哉は300年前の予言であるということでゴンザレスの話を信じない。
そんな息子に呆れながら、ゴンザレスが予言の書を読み進めると東の方角にある岩に大魔界の封印があることを知る。そのことを知ったゴンザレスが東の岩に向かうと、ヤミノリウスが封印を解こうと試行錯誤していた。ゴンザレスはヤミノリウスと交戦するが、その際手裏剣で誤って封印を解いてしまう。封印が解かれたことで大魔界よりゴクアークが復活してしまう。
ゴクアークが復活したことで町が大魔界に侵食されていき、混乱が生じていく。そこに、封印が解かれたことを察知したエルドランが現れゴクアークと交戦する。エルドランはゴンザレスを人間の姿に戻し、人間に戻った藤兵衛は接着剤で封印の縄を接着、それによりゴクアークは再度魔界に封印された。
しかし、その際にゴクアークは左腕を地上にのこした。その左腕に触れてしまった藤兵衛は再び犬の姿に戻ってしまう。ヤミノリウスはゴンザレスを気絶させると、ゴクアークの左腕と動物魔界獣辞典を入手。より強力な動物魔界獣を呼び出せるようになったのだった。ヤミノリウスは早速サイ型魔界獣、ヨロイデルを呼び出す。その魔界獣こそガンバルガーを打ち破るとされるものだった。
虎太郎たちは新型メカの呼び出し方が分からないまま、ヨロイデルにガンバルガーで応戦する。
虎太郎「ガンバルガー!ミラクル合体!!」
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ガンバルガーはガンバースラッガーやガンバーソードで攻撃するが全く攻撃が通用しない。それどころか、魔法陣によって身動きが取れなくなり、腹部を串刺しにされ、腕や脚部、翼をどんどん破壊されてしまう。
ピンチに陥った3人の前に、ガンバーコマンダーが地図を表示した。3人はガンバルガーから降りてコマンダーの指し示す方角に向かった。コマンダーの指し示した方角には自動販売機があった。コマンダーのボタンを押すと自動販売機が光り輝き、力哉のガンバーマークが自動販売機に吸い込まれた。自販機に「リボルガー、ON」と表示され、新型メカリボルガーが現れた。リボルガーは力哉をパイロットに選び、彼をコクピットに転送した。3人はリボルガーに乗り込み魔界獣のところに向かう。
力哉はコンソールからリボルガーの変形方法を見つけると、リボルガーをロボットモードに変形させる。
力哉「よーし、ミラクル変形!」
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リボルガーを変形させた力哉は頭部のヘッドボンバーを発射、ヨロイデルの左腕を破壊した。
力哉「ヘッドボンバー!!」
コンソールにガンバルガーの直し方が表示されたことに気づいた力哉は、ガンバルガーにリボルガーのエネルギーの半分を分け、ガンバルガーを修復した。ヨロイデルが突撃をかけると、リボルガーはショットブラスターで反撃し、ヨロイデルを撃破するのだった。
力哉「ショットブラスター!!」
逆転勝利に青空町の住人たちは歓声を上げた。ガンバルガーとリボルガーは互いに握手をする。
力哉「ガンバルガー!」
虎太郎「リボルガー!」
そこに、ゴクアークの左腕が突如としてリボルガーのところへ飛んで行った。
ゴクアーク「我が魔力を見よ!」
力哉「うわ!うううう・・・」
虎太郎「力哉・・・?力哉!どうしたんだ!?」
リボルガーは突如としてガンバルガーに殴り掛かった。吹き飛ぶガンバルガー!力哉はゴクアークに操られてしまったのである!!リボルガーはショットブラスターを放ちガンバルガーを追い詰める!
虎太郎「やめろおおおおおおおお!」
後編に続く!
MODEROID リボルガーの本当の力、見せてやるぜ!!
当時のDX玩具では、もちろん劇中のリボルガーの変形を再現することができる。ただし、組み換え変形で余剰パーツが出る前提の変形である。まず、アニマルモードからファイターモードに変形する際、スコープパーツが余る。ガンバルガーとの合体形態であるときのリボルバスター状態でも武器パーツやライオンの胸パーツ、足首パーツが2つ余ってしまう。その分、プロポーションはスマートにできている。
リボルガーはエルドラン2号メカの宿命か、ほぼ立体化に恵まれてこず2001年に販売された復刻版と、ガシャポンであるSR エルドラン リアルフィギュアコレクション、そしてシーエムズコーポレーションのサンライズメカアクションで発売されたくらいである。(注1)そのほか、変形・合体が再現された製品は発売されてこなかった。
そんなリボルガーであったが、2018年にバンダイスピリッツからゴウザウラーが発売されたことを皮切りに、グッドスマイルカンパニーもエルドランシリーズの販売に着手した。MODEROIDで2021年1月に1号メカのガンバルガーが発売されると、同月にリボルガーの予約が開始された。グレートガンバルガーへの合体も視野に入れた製品で変形・合体も再現されているという触れ込みであった。そして、予約開始から8か月後の2021年9月に発売された。
MODEROIDの特徴は、パーツ数を減らすために塗装済みパーツの付属させていることと、組み立て済みパーツが付属していることである。今回の組み立て済みパーツは、股関節の引き出し機構でありこれはガンバルガーと同じパーツが付属している。多段変形するガンバルガーと比べ、パーツ数は少なく複雑な構成をしていないため非常に組みやすい。
キットはアニマルモードから組み立てる
目の部分は塗装済みパーツ
頭部パーツと前脚パーツは見栄え重視パーツを使用している。もちろん、変形用の頭部パーツも付属しており、前脚の見栄え重視パーツを取り外せば完全変形させることもできる。
前足が小さいが、この状態でも十分格好いい
変形は過去のDX玩具を踏襲した組み換え変形方法となっている。バンクの再現もできるので見てみよう。
力哉「リボルガー、ミラクル変形!」
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リボルガー、変形完了!
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余剰パーツはアニマル形態時の顔を取り付けるパーツ、後部のターゲットスコープのパーツ、後ろ足の爪パーツである。特に後部のスコープパーツは当時品のDXでも余っていたので致し方ないところだろう。余りパーツが発生している分、プロポーションは非常に良い。
劇中そのままのプロポーションを再現!
頭部の目の下のクマの部分や目の部分、翼の赤い部分は塗装が施されている。可動範囲はガンプラと比べると狭く、肩に引き出し関節がないため腕を前に出すことはできない。各肘と膝パーツは90度の可動である。これはスライド変形機構などが仕込まれている分しょうがないところだろう。
基本的にカラフルに色分けされているが、足りない部分もどうしても発生してしまうためシールを貼り付けることとなる。特に背部はグレートガンバルガーの胸部パーツにもなるため頑張ってシールを貼ろう。
注1 サンライズメカアクションではガンバルガーの武器形態のリボルバスター形態でガンバルガーに付属していた。
力哉対ガンバルガー
ガンバルガーを襲うショットブラスター!ガンバルガーはシールドでショットブラスターを防ぐが、追加のヘッドボンバーでビルに倒れてしまう。力哉は執拗にリボルガーで攻撃した。鷹介は、力哉をガンバルガーのコクピットに電送することをひらめき、実行に移すが力哉はガンバルガーのコクピットで暴れだしてしまう。鷹介は力哉をリボルガーに送り返すが、力哉は再び攻撃を始めてしまう。
防衛隊も出動し、リボルガーの不利を悟ったヤミノリウスは蛇型魔界獣、ジャジャーンを呼び出した。ジャジャーンは魔力で町中の信号やガードレールなどを蛇に変えてしまい、ガンバルガーの下半身に巻き付かせた。身動きの取れないガンバルガーをリボルガーはショットブラスターで狙撃する!危機一髪のところで、鷹介はマッハイーグルを分離させ、危機を脱する。リボルガーはアニマルモードに変形し、鷹介と虎太郎の乗るマッハイーグルを追跡するのであった。
そのころ武田長官のジープが蛇と化した道路に襲われてしまう。横を通り過ぎていた力哉は最初は無視したものの、弟の哲哉の叫びに無意識にリボルガーをロボットモードに変形、哲哉たちを救い出すのだった。その様子を見た千夏たちはレッドガンバーの中に正義の心が残っており、彼の洗脳を解くことができるかもしれないと考えた。
一方、マッハイーグルを川の中に隠した虎太郎と鷹介の二人はジャジャーンが持つ笛が、蛇を操っていることに気づき、ジャジャーンから笛を奪い取った。しかし、そこにリボルガーが現れ鷹介を人質に取り笛を返すよう虎太郎に迫るのだった。そこに、青空町の住人を引き連れた千夏が現れた。レッドガンバーに元に戻るよう必死に訴える住人たち。ヤミノリウスは住人たちを始末するようリボルガーに迫る。
ヤミノリウス「リボルガー、こいつらを蹴散らしてしまえ!」
リボルガーは住人たちにショットブラスターを向ける。一般住人達は逃げ出してしまうが、長官や哲哉や千夏たちはは逃げ出さず尚も呼びかける。その様子を見た力哉はショットブラスターを下げた。
再び住人たちが舞い戻り、レッドガンバーに呼びかける。その声を受けたレッドガンバーはついにゴクアークの魔力を打ち破り、元に戻ったのだった。ヤミノリウスは再びゴクアークの左腕を手にし、ジャジャーンを強化した。
鷹介と虎太郎はマッハーイーグルでガンバルガーの本体と合流、ジャジャーンの笛を使って捕縛を解いた。リボルガーとガンバルガーは共闘してジャジャーンに立ち向かうが、溶解液に苦しめられる。近づいて攻撃できない2体だったが、鷹介がコンソールから合体技であるリボルバスターのコマンドを発見し、ジャジャーンにリボルバスターを食らわせ、倒した。
力哉「ラストファイヤー!」
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虎太郎「元気爆発!ガンバルガー!!」
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鷹介「リボルガーは武器にもなるんだよ。リボルバスターって言うんだって!」(訳:おもちゃを買ってね!)
このようにリボルガーは強力なリボルバスターに変形する機構も備えている。当然、MODEROIDでもこの巨大な大砲を再現することが可能である。この時、足首パーツ、胸のライオンの顔パーツ、腰アーマー、背中の羽パーツ、ショットブラスターが余剰となる。代わりに、腕に取り付ける砲門パーツ、ロボット形態時に余ったスコープパーツを使用する。
力哉「リボルバスター!」
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この取り付けの際、ガンバルガーは頭部パーツを一時取り外し、ゴウタイガーの頭部パーツとマッハイーグルの腕パーツを取り外してリボルバスターを取り付ける。
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力哉「ラストファイヤー!!」
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リボルバスターを受けた魔界獣は、爆発四散!勝ち名乗りを上げる。
力哉「元気爆発!」
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力哉「リボルガー!!」
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このリボルバスターを支えるには、専用のスタンドパーツが必要となる。このスタンドパーツにはロボット形態やリボルバスター形態時の余剰パーツを取り付けることが可能である。また、アニマルモード時の取り付けパーツにも見栄え用の前脚パーツを取り付けることが可能である。こうすることによりパーツ紛失を防ぐことができる。
このリボルガーの販売時点で、グレートガンバルガーへの合体も視野に入れているというPRのためか、リボルガーの取り扱い説明書にグレートガンバルガーへの変形も載せてある。
後続のゲキリュウガーと合わせてぜひグレートガンバルガーを完成させよう!
「スクラーンブル!」(MODEROID ガンバルガー コアメカ編のコラムへ)
「ガンバルガー、ミラクル合体!」(MODEROID ガンバルガー 合体編のコラムへ)
「ゲキリュウガー、スクランブル!」(MODEROID ゲキリュウガーのコラムへ)
止めは、このリボルガーに任せろ!(もどる)