MODEROID ゲキリュウガー
グッドスマイルカンパニー MODEROIDシリーズ
定価:5900円(税込み)
ガンバルガー3号メカ、ゲキリュウガー見参!
3体でゴクアークを迎撃せよ!!
ゴクアーク復活!
『元気爆発 ガンバルガー』から、主人公サイドに3号メカが登場する。ガンバルガーの3号メカはドラゴンから変形するゲキリュウガーである。今回はゲキリュウガーの誕生経緯と2022年に発売されたMODEROIDゲキリュウガーに迫ろう!
いつものように魔界獣アカバーナをリボルバスターで葬ったガンバーチームだったが、ビルのがれきが力哉の弟、哲哉のいる保育園に向かって吹き飛んで行った。力哉はレッドガンバーの力でがれきを間一髪のところで受け止めるが、昼寝をしていた弟の哲哉にヘルメットを取った姿を見られてしまう。哲哉が寝ぼけていたとはいえ、正体がバレたことで虎太郎、鷹介、力哉の3人はヤミノリウスのかけた呪いにより、犬の姿に変わってしまったのだった。
犬の姿と化した3人は、同じくヤミノリウスの呪いによって犬になってしまった虎太郎の父、ゴンザレスに相談を持ち掛ける。ゴンザレスは、よくケンカしているブタネコの持っている予言の巻物の半分に元に戻る方法があるかもしれないと踏み、4人でブタネコを追い詰め巻物を奪還した。
無事巻物を取り返した4人は、犬の姿をした自分たちが魔界の封印の岩に触れている絵と、虎太郎の先祖が記した「大魔界のゴクアークがよみがえり、世界が滅びる予言」を見るのだった。虎太郎たちは予言書にある通り、封印の岩に触れると、大魔界に飛ばされたのだった。
大魔界では、魔界獣に襲われたり、滝に落ちたりし散々な目に合う。滝に落ち気絶した3人は気づくと海に浮かんでいた。その海には黒い竜と白い竜が激闘を繰り広げていた。その黒い竜こそ、魔王ゴクアークで白い竜は光の戦士、エルドランであった。エルドランは今まで魔王ゴクアークと戦い、彼を封印していたのであった。
激闘の中、再びクラゲ型の魔界獣に虎太郎たち3人が襲われてしまう。エルドランは3人を助けようと魔界獣に攻撃するが、その隙をついてゴクアークがエルドランに大ダメージを与えてしまう。エルドランは気絶してしまい、ゴクアークは封印を破って地上に現れてしまうのだった。再び地上に現れたゴクアークは、青空町の住人たちを動物の姿に変えてしまう。
一方、傷を負ってしまったエルドランは3人を元の人間の姿に戻し、金色の卵を彼らに渡した。3人は再び地上に戻り、ゴクアークに対峙する。ゴクアークは地割れを起こすと地下からマグマを吹き上がらわせた。虎太郎たち3人はその衝撃で吹き飛ばされ、その拍子に金の卵を落としてしまう。
人間のままではかなわないので、ガンバルガーとリボルガーを発進させ、ゴクアークと対峙した。
ゴクアーク「フハハハハハハハ!」
鷹介「すっごく強そうだよ・・・。」
力哉「プロ野球選手への道がかかっているんだ!逃げられるかよ!!」
虎太郎「負けないぜ、魔王ゴクアーク!」
ゴクアーク「フハハハハハハハ!」
不気味な笑みを浮かべるゴクアーク!ガンバーチームは魔王ゴクアークに勝てるのか!?
誕生!ゲキリュウガー
一方ヤミノリウスは、虎太郎たちが落とした金の卵を見つける。しかし、その金の卵はエルドランの力がみなぎっており、ヤミノリウスは触れることができなかった。仕方なくヤミノリウスは、魔法陣で金の卵を封じた。
ゴクアークとの戦いは、ガンバルガーがガンバーソードでゴクアークに切りかかったことで決戦の火ぶたが切って落とされた。
虎太郎「行くぞ、ゴクアーク!!」
しかし、ゴクアークはやすやすとガンバルガーの攻撃をよけた。続けてリボルガーがショットブラスターでゴクアークを狙撃したが、ゴクアークはショットブラスターのビームを弾き飛ばしてしまう。
力哉「あああ・・・。」
虎太郎「ダ・・・ダメだ・・・。」
ゴクアーク「フンッ!貴様らなぞ、ワシが自ら戦うまでもない。」
ゴクアークが呪文を唱えると、付近の電車や車が集合した魔界獣ガラクタンが誕生した。ガラクタンはゴクアークに代わり、ガンバルガーとリボルガーに攻撃を仕掛けてきた。ガンバルガーとリボルガーは波状攻撃でガラクタンを倒すものの、すかさずゴクアークが呪文を唱え、ガラクタンを強化してしまう。
ピンチに陥ったその時、ガンバーコマンダーが光り輝き、新しいロボットの姿を映し出した。それと同時に、コマンダーに卵が表示され、このロボットを呼び出すにはエルドランからもらった卵が必要であることを知った。虎太郎は卵をポケットから出そうとするが、どこにも見当たらない。卵をどこかに落としてしまっていたのである。鷹介は、自身のガンバースーツの能力を生かして卵を探しに外へ出ていった。
卵を発見した鷹介だったが、その行く手をヤミノリウスが阻んだ。ヤミノリウスの魔法陣により鷹介は卵に近づけないでいた。ヤミノリウスは降参を迫るが、鷹介は断固として応じない。その鷹介の意思に応じるかのように卵が光り輝き、卵が大きくなっていった。ヤミノリウスは卵を破壊しようとするが、鷹介が卵にしがみつく。鷹介の言葉に応じるように卵がひび割れ、その中から炎が噴き出した!その炎は、ゴクアークに命中し、腕を吹き飛ばした。それにより、ガンバルガーと交戦していたガラクタンは消滅してしまう。
卵が割れていき、その中から新型のドラゴンメカ、ゲキリュウガーが現れた。
ゴクアーク「おのれ、エルドランめ!こざかしい真似を!!」
鷹介「ゲキリュウガー・・・?ゲキリュウガーか!よーし、行くぞゲキリュウガー!!」
コンソールに写った名前を確認すると、鷹介はゲキリュウガーを発進させた。ゲキリュウガーは尻尾のバックショットでゴクアークに攻撃を仕掛けるが、その攻撃ではゴクアークにさほどダメージを与えることはできなかった。ゴクアークの攻撃を避けつつ、鷹介はゲキリュウガーをファイターモードに変形させる。
鷹介「そっか、変形だ!変形してやっつけちゃえ!!ゲキリュウガー、ミラクル変形!!」
ロールオーバーで画像が変わります
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鷹介「来るよ!気を付けて!!」
虎太郎「3体そろえば勝てるって!行くぞ、ゴクアーク!!」
意気揚々とゴクアークに切りかかるガンバルガーだったが、ゴクアークにあえなく吹き飛ばされてしまう。また、リボルガーもゴクアークの龍の頭に拘束されてしまう。ピンチに陥る2機の前に、ゲキリュウガーはドラゴンショットで応戦するが・・・。
鷹介「ドラゴンショット!」
しかし、その攻撃はゴクアークには通用せずゲキリュウガーは頭部を掴まれてしまう。3機がかりでも手も足も出ない3人。そんな3人に追い打ちをかけるため、ヤミノリウスが電撃攻撃を仕掛けてきた。ヤミノリウスが電撃の出力を上げると、その電撃はゴクアークにも飛び火してしまう。
ヤミノリウスのミスにより、一瞬のスキをついてゲキリュウガーが反撃に出た。拘束されていたガンバルガーとリボルガーも解放されることとなった。
鷹介「虎太郎君、大丈夫?」
虎太郎「ああ、どうってことないさ!」
虎太郎「さあ、勝負はこれからだぜ、ゴクアーク!!」
ゴクアーク「愚か者め!このワシを本気で怒らせおったな!!
もう容赦はせん!!貴様ら3体まとめて片付けてくれる!!」
ゴクアークは吹き飛ばされた体の部位を龍の首の形にして再生させると、その口から衝撃波を放った。その衝撃波は、遠くにある山をやすやすと吹き飛ばしてしまった。
虎太郎「ひゃああああ!あんなのに当たったら一巻の終わりだぜ!!」
力哉「鷹介、何か手はないのか?」
鷹介「そんな事、急に言われても・・・。」
逃げ出そうとしていたヤミノリウスは、自分の犯したミスの穴埋めのため再度ガンバルガーたちに攻撃を仕掛けた。それは自分が持っている望遠鏡のレンズを使い、太陽光を集中させガンバルガーを攻撃するものだった。ガンバルガーのコクピットが見る見るうちに熱せられ高温になっていく。じたばたするガンバルガーの剣がヤミノリウスのレンズの光を反射し、その光がゴクアークに見事に命中した。ヤミノリウスはまたしても失態を侵してしまったのである。
ガンバルガーはゴクアークに再び切りかかりダメージを与えた。傷が再生する隙を与えず、ガンバルガー・リボルガー・ゲキリュウガーはそれぞれの必殺技をゴクアークに叩き込んだ!
力哉「リボルバスター!」
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鷹介「ゲキリュウキャノン!!」
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力哉「ラストファイヤー!!」
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鷹介「ドラゴンサンダーフラッシュ!!」
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2機の連携攻撃はゴクアークの目に直撃、ゴクアークは爆発四散してしまった!!ゴクアークをついに倒した3人は勝ち名乗りを上げる!
虎太郎「元気!」
力哉「爆発!!」
鷹介「ゲキリュウガー!!!!」
ゴクアークが敗れ去ったことにより、青空町の住人たちは元の人間の姿に戻った。
一方のヤミノリウスはゴクアークが敗れたことにより失意に落ちていた。しかし、ゴクアークの魂がまだ漂っていることに気づき、その魂を自身の体に取り込むことに成功。ヤミノリウスはかくして強化され、ゴクアーク復活を誓うのだった。
鷹介「これってもしかして新しいロボットかも!」 虎太郎「何!?ロボットがまだあるの!?」(訳:おもちゃを買ってね!)
勇者シリーズとの差別化のためか、エルドランシリーズでは主人公機クラスのメカの3機目が登場するようになった。このころは小型メカが集合して合体するというのは勇者シリーズでもサブロボで取り組んではいたが、主人公クラスの巨大メカが3機で合体するというのは戦隊・勇者でもなかった。エルドラン3号メカの特徴としては、最強合体用のパーツになることとそれが故の組み替え変形にあるといえる。
さすがに3号メカの立体化は例が少なく、ゲキリュウガーの立体化は当時品のDX、復刻版、SR エルドラン リアルフィギュアコレクションのみにとどまっている。今回のMODEROIDは、本格的にゲキリュウガーの変形とグレートガンバルガーへの合体を組み込んだものである。その開発には相当時間がかかったようで、MODEROID ガンバルガーの開発時からグレートガンバルガーへの合体機構の試案が作られており、2021年のTHE 合体展の発表から1年半後の2022年7月に発売と相成った。
グレートガンバルガーへの合体が加味されているとは言え、組みにくいところはほとんどない。ドラゴンの翼や目、ロボットモード時の目や角の宝玉部は塗装されており、シールを貼り付ければパッケージ通りのキットが完成するようになっている。
まずはアニマルモードを見てみよう。
劇中のゲキリュウガーのアニマルモードを見事に立体化!
劇中のゲキリュウガーのイメージ通りに立体化されていると思う。可動個所は腕と足部分である。当時品からの進歩したところとして、当時品はロボットモードの頭部が余ってしまっていたが、MODEROIDでは背中部分に収納しておくことができる。
ドラゴンモードの胸パーツの黄色い部分はシールで再現されているが筆者は塗装している。この箇所はロボットモードを肩を取り付ける都合で擦れやすく、シールがはがれやすいのである。
この状態から、ドラゴンの脚部、腕部バックパック首パーツを取り外し、ロボットモードへと変形させる。
鷹介「ゲキリュウガー、ミラクル変形!」
ロールオーバーで画像が変わります
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ゲキリュウガー変形完了!
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脚部を取り外すときは、軸がかぎ状になっているため、脚部を一度90度回して外す必要があるので注意。
ほぼ当時品と同じ変形をこなすが、余剰パーツも発生する。ドラゴンモード時の腰のアーマーとドラゴンモード時の腕部の爪のついた赤い部分は余剰パーツとなる。ただし、これら2つのパーツはゲキリュウキャノンに取り付けておくこともできるので少し設定画から変わってしまうが、余剰なしで変形することができるのである。
このパーツが余ってしまうが、取り付けも可能
上の画像は劇中の変形に忠実に再現したものだが、二の腕パーツは肩の部分に収納されている。劇中や当時品のおもちゃではドラゴンの爪が接続されていつの間にか赤から白に色が変わって二の腕になっていたがそこは潔く余剰にしたのは正解と言えるだろう。
ロボットモードはこのようになっている。
バラバラになる都合で腰の回転ができないのと、胸と肩がつながっている影響で肩アーマーが少ししか回らないようになっている。股関節は引き出し関節になっており、スカート部は可動しないが足を前に出すことが可能である。
背中にゲキリュウキャノンをつけることも当然可能である。
鷹介「ゲキリュウキャノン!!」
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鷹介「ドラゴンサンダーフラッシュ!!」
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鷹介「元気爆発!ゲキリュウガー!!」
バンダイのグランザウラーに比べ、可動範囲が少々狭いが、変形・合体に補助パーツを使うことがないのが大きなポイントである。そして、このメカを使用することでグレートガンバルガーへの合体が可能となる。次のコラムではいよいよグレートガンバルガーについて語るので、乞うご期待!
危機一髪の大合体!
MODEROID グレートガンバルガーのコラムへ
「スクラーンブル!」(MODEROID ガンバルガー コアメカ編のコラムへ)
「ガンバルガー、ミラクル合体!」(MODEROID ガンバルガー 合体編のコラムへ)
「リボルガー!スクランブル!!」(MODEROID リボルガーのコラムへ)
「よーし、行くぞ!ゲキリュウガー!!」(もどる)