MODEROID グレートガンバルガー
グッドスマイルカンパニー MODEROIDシリーズ
MODEROID ガンバルガー+MODEROID リボルガー+MODEROID ゲキリュウガー
エルドランシリーズ最高難度の大合体!
グレートガンバルガーがMODEROIDで堂々登場!
ききいっぱつの大合体
ゴクアークをゲキリュウガーの登場により辛くも倒したガンバーチームであったが、ヤミノリウス3世はゴクアークの魂を吸収し、パワーアップを果たしてしまう。パワーアップしたヤミノリウスは、地球上に存在する物を超魔界獣にパワーアップさせて変化させる能力を身に着けたのだった。シリーズ後半は、ヤミノリウスとガンバーチームがこの超魔界獣と戦うことが中心となっていく。
ゴクアークを倒したことによりガンバーチームは平和を取り戻したと思っていた。虎太郎は、ガンバーブレスを遊びに使用し父ゴンザレスに叱られてしまう。その結果、ガンバーブレスを没収されてしまうのだった。力哉と鷹介も平和が戻ったことでこれ以上ガンバーブレスが必要ないと思い、ゴンザレスにブレスを預けた。
そのころ、ヤミノリウスは花火を見つけ、その花火を超魔界獣ドカーンに変えた。ドカーンの能力は町にあるものを花火にして打ち上げることで、町中の建物を花火に変えてしまうのだった。ガンバーブレスとガンバーコマンダーをゴンザレスから返してもらった3人は出動する。
ガンバルガーでドカーンと対峙した3人だったが、ドカーンはこれまでの魔界獣よりもパワーアップしており、苦戦を強いられる。力哉と鷹介はリボルガーとゲキリュウガーを呼び出した。
鷹介「ゲキリュウガー、スクランブル!!」
ロールオーバーで画像が変わります
ロールオーバーで画像が変わります
二人は、リボルガーとゲキリュウガーを変形させドカーンに立ち向かった。しかし、ドカーンの花火攻撃がリボルガーの脚に当たってしまう。すると、リボルガーの足が花火に変えられてしまうのだった。
力哉「ああ!リボルガーの足が花火になっちゃった!!どうなってんだよ!?」
虎太郎「ああ、待て!」
鷹介「離しちゃだめだよ虎太郎君!手を離したらリボルガーが飛び上がって爆発しちゃうよ!!」
リボルガーを離せない3人はドカーンから攻撃を受ける。力哉は手を離すよう2人に言うが、仲間を放っておけないと虎太郎は拒む。ドカーンはとどめの一撃に背面の巨大花火をセット、狙いをガンバーチームに向けるのだった。
虎太郎「このままじゃ、本当に3人ともやられちまうぜ!何とかならねえのかよ、ガンバルガー!!」
虎太郎の叫びに、ガンバルガーの目が光る。それと同時にガンバーコマンダーとガンバーバッジが光り輝き、コンソールに「超ミラクル合体グレートガンバルガープログラムを入力せよ」表示され虎太郎の目の前に立体パズルが浮かび上がるのだった。
そのパズルを完成させれば、さらなる合体ができるようになると気づいた虎太郎はパズルを組み立て始めた。しかし、そのパズルは複雑でなかなか組みあがらない。鷹介は虎太郎に「ロボットの合体ではなくおもちゃのパズルと思えばいい」とアドバイスし、虎太郎は何とか人型にそのパズルをくみ上げることに成功する。
プログラムが完成するとリボルガーの足が元に戻り、3体のロボが合体、グレートガンバルガーにパワーアップしたのだった。
虎太郎「グレートガンバルガー、超ミラクル合体!!」
ロールオーバーで画像が変わります
グレートガンバルガーはドカーンの攻撃をもろともせず、必殺のグレートガンバーソードでドカーンを撃破した。
虎太郎「グレートファイナルアタック!!」
ロールオーバーで画像が変わります
虎太郎「元気爆発!ガンバルガー!!」
グレートガンバルガーを手にした3人は大魔界との戦いを新たに決意したのだった。
グレートガンバルガー、その歴史
このように、足を花火にされて爆発寸前というガンバルガーらしいコミカルな状況からグレートガンバルガーは誕生した。おもちゃのほうもこのグレートガンバルガーへの合体が可能となっている。劇中同様、バラバラになった3機を再構築し最強形態にするという合体方式は当時のロボット玩具でも異例の合体方法であった。それにもかからわず合体後のプロポーションに破綻がないという空前絶後のクオリティを誇るのだった。
しかし、この大合体には大きなデメリットが存在する。それは余剰パーツの大量発生である。グレートガンバルガーへ合体させるとマッハイーグルとリボルガー以外のアニマルモードの動物の顔が余ってしまう上にゲキリュウガーのロボットモード時の首やリボルガーのロボットモード時の足首などかなりの数のパーツが余る。その余剰パーツを組み合わせてグレーとガンバーライフルという非公式な武器も作ることができてしまうほどだった。
しかも、このガンバルガーはなかなか売り上げを上げることはできなかった。この年はバンダイの『恐竜戦隊 ジュウレンジャー』と『美少女戦士セーラームーン』が大ヒットした年でタカラの勇者シリーズとTOMYのエルドランシリーズは押されてしまう結果となってしまった。TOMYは翌年のゴウザウラーを出すにあたって問屋に頼み込んで仕入れてもらったという逸話があるくらいである。
グレートガンバルガーの不振の原因は恐らくであるがその値段であろう。合体するのに3体のロボットが必要ということで、すべてそろえるには17000円越えとなってしまう。この時期はバブルが崩壊し、平成不況に入っているころなのでなかなか手が出せなかったというのもあるだろう。また、グレートガンバルガーも話のワンパターンを避けるため登場回数が少なかった。23話で登場した後、次に登場したのは27話だったしプッシュするのに失敗したというのもあるのかもしれない。
グレートガンバルガーの立体化はその変形・合体ギミックの複雑さから、なかなか恵まれていない。2001年復刻版とガシャポンシリーズであるSR エルドラン リアルフィギュアコレクション、そしてシーエムズコーポレーションのサンライズメカアクションシリーズから発売されているのみである。サンライズメカアクションシリーズは、グレートガンバルガーのアクションフィギュアだが、例によって関節パーツが脆く遊びには適していない。
そして、2018年のHG ゴウザウラーを皮切りにエルドランシリーズの商品化ラッシュが始まった。特にグッドスマイルカンパニーがMODEOROIDでライジンオーを立体化した後はガンバルガーに商品化の白羽の矢が立ち、同じくMODEOROIDでの発売が始まったのだった。
複雑な合体機構を持つガンバルガーの製品化に当たり、当然グレートガンバルガーへの合体も視野に入っていた。ガンバルガー発売前にある程度の合体モデルを作り、合体ギミックの策定を行っていたのである。その様子は2021年1月に開催されたTHE 合体展で伝えられた。ガンバルガー、リボルガーと順調に発売されていき、2021年11月にゲキリュウガーの予約が開始、2022年7月下旬に発売されたのだった。このゲキリュウガーがそろったことにより、グレートガンバルガーへ合体させることが可能となった。
あまりパーツいっぱいのパズル合体
どれだけ複雑な変形合体をするのか、まずアニメのバンクシーンを再現しながら見ていこう。
グレートガンバルガーへの合体プロセスは虎太郎がガンバーコマンダーで合体指示を出し開始される。劇中ではリボルガーとゲキリュウガーがアニマルモードに変形、アニマルモードの首パーツが分離するシーンが描かれている。
虎太郎「グレートガンバルガー!超ミラクル合体!!」
ロールオーバーで画像が変わります
虎太郎「元気、爆発だああああ!!」
ロールオーバーで画像が変わります
ガンバルガーからアニマルモードの頭、翼が分離しほかの2機のパーツが飛んでくる。
ロールオーバーで画像が変わります
ガンバルガーの頭部が内部に収納されると、肩にゲキリュウガーの肩パーツが、腕にリボルガーの脚部パーツが装着される。リボルガーの脚部パーツは腕になるわけである。
ロールオーバーで画像が変わります
ロールオーバーで画像が変わります
続いてリボルガーの胸パーツとゲキリュウガーの胸パーツを組み合わせたパーツがガンバルガーの胸に装着される。
ロールオーバーで画像が変わります
ガンバルガーの足が見えないところで分離し、ゲキリュウガーの脚部パーツが下駄となる形で合体する。
ロールオーバーで画像が変わります
リボルガーの背中の翼パーツが胸のエンブレムとなる形でガンバルガー本体に合体。さらにゲキリュウガーの下腕部がブロック状に変形し太ももパーツとして合体する。そこに脚部パーツが合体する。
ロールオーバーで画像が変わります
ゲキリュウガーのバックパックパーツにガンバルガーの翼をX字状になるように取り付け、そのパーツを背中に取り付ける。
ロールオーバーで画像が変わります
最後にリボルガーのアニマルモードの顔を兜のように変形させ、ゲキリュウガーのバックパック内に取り付けてあったグレートガンバルガーの顔パーツと組み合わせて頭部にし、合体する。
ロールオーバーで画像が変わります
頭部合体するとグレートガンバルガーが完成する!
ロールオーバーで画像が変わります
このように複雑な変形合体をたどるのだが、変形バンク自体は非常に短く50秒程度である。当時のおもちゃではこの合体プロセスをしっかり再現することができた。その分可動範囲などは狭く、肘が曲がる程度のものだった。しかし、先にも述べたように3体合体したとは思えないほどのプロポーションを誇るのが驚きである。
MODEROID グレートガンバルガー、その勇姿
MODEROIDでは合体させるにあたり、ゲキリュウガーに追加用の補助パーツを用意している。肩の部分に追加の装甲をはめ込むことで腕の固定を向上させ、胸パーツと背中パーツのジョイントを兼ねるパーツと、脚部の接続パーツが2種類と腕の接続ジョイントパーツが用意されている。
単純な合体だけならこれだけの追加パーツで済む
補助パーツを取り付けることで各メカの合体を可能にしている
余剰パーツは過去の製品よりも増えてしまった。まず、ガンバルガーは合体用形態で合体させないといけないので見栄えパーツが余剰となる。また、当時品のおもちゃと違いガンバルガーのロボット時の頭部は収納できないので余剰パーツになる。その他、余剰パーツは以下のとおりである。
リボルガーの胸アーマーや腰パーツも余剰となる
パッケージやジップロックに入れておいて保管しよう
各メカをそのまま合体させればこのような形になる。
少々設定画と違うがプロポーションに破綻はない
ただし、関節があるにも関わらず可動させにくい
ロボット3体分の胴体が集中しているため、重心が上になってしまい少々こけやすいのが難点である。また、肘パーツも動かないことはないがジョイントーパーツがてこの原理で外れやすいため大きなポーズは取らせにくい。
この点が問題と感じたのか、グッドスマイルカンパニーは見栄え重視パーツを用意した。これらの見栄え重視パーツを使えば、劇中や設定画とほぼ同様のグレートガンバルガーを組むことができる。
肩・胴体・腰は大幅に差し替えることになる
このほか、ガンバルガーの脛アーマーパーツも取り付ける
見栄え重視になると劇中作画に近づき、可動範囲も大幅に広がる
大きさは24センチ程度で、バンダイのキングゴウザウラーよりも小さい。ただし、最後発であるため出来は非常に素晴らしいものとなっている。
可動範囲であるが、肩やひじが稼働するのはもちろん、股関節が組み立て済みパーツとなっており引き出すことが可能である。これにより前後の足の動きを確保している。
ただし、バンダイのゴウザウラーと違い、前への引き出し関節がないため剣の両手持ちができない。グレートガンバルガーはファイナルガンバーソードを重そうに両手で持つ必殺バンクが特徴であるが、その再現はできないわけである。
細かいギミックとしてはリボルガーの内部にグレートガンバルガーの拳が収納されているギミックが再現されているため、ガンバーバスターの再現が可能である。
虎太郎「こんなところにリボルガーの足があったりして!」
そして、必殺武器であるファイナルガンバーソードも当然ながら付属している。刃の部分が塗装済みであるが、鍔の部分の色分けはシール貼り付けによる再現である。
必殺技のバンクもある程度再現できるので見てみよう。
虎太郎「ファイナルガンバーソード!!」
ロールオーバーで画像が変わります
ロールオーバーで画像が変わります
重そうにファイナルガンバーソードを光の柱から取り出し、よろよろとファイナルガンバーソードを振り回す図は重さが感じられ非常に格好いい。ファイナルガンバーソードからエネルギーを発生させると敵魔界獣を拘束し、ガンバーファイナルアタックでとどめを刺す。
ロールオーバーで画像が変わります
虎太郎「グレートファイナルアタック!!」
ロールオーバーで画像が変わります
虎太郎「元気爆発!ガンバルガー!!」
アクションポーズを楽しみたい人は、さらに余剰パーツが発生してしまうがこちらの見栄え重視パーツを用意しよう。筆者はお布施もかねてガンバルガーは3セット、リボルガーとゲキリュウガーは2セットずつ購入したが、コアロボから最強形態まで並べて飾ったら圧巻であった。Twitterでも100以上のいいねが付いたし、組んだ甲斐があったというものである。
Blu-rayの並びを意識してみました
このゲキリュウガーがそろったことによりアニメで放映されたエルドランシリーズのロボットすべてが立体化されたことになる。今後の展開としては、雑誌企画で終わった『完全勝利 ダイテイオー』よりダイテイオーが立体化されることが発表されている。今後もMODEORIDから目が離せない!
「スクラーンブル!」(MODEROID ガンバルガー コアメカ編のコラムへ)
「ガンバルガー、ミラクル合体!」(MODEROID ガンバルガー 合体編のコラムへ)
「リボルガー!スクランブル!!」(MODEROID リボルガーのコラムへ)
「ゲキリュウガー!スクランブル!!」(MODEROID ゲキリュウガーのコラムへ)
「大魔界の奴らをやっつけるまで、もっかい秘密のヒーローやるぞ!!」「おお!!」(もどる)