figma
高町 なのは(The MOVIE 1st Ver.)

発売元:マックスファクトリー

販売元:グッドスマイルカンパニー

定価:2800円(税込)


figma なのは MOVIE 1st
「これが私の、全力全開! いくよ、レイジングハート!」「Yes My Master!」

それは不思議な出会いなの?
(※筆者が『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』を未見のため、今回の劇中再現は敢えてテレビアニメ版でお送りいたします。)

リリカルなのは、はじまります
「『魔法少女リリカルなのは』、はじまります!」

私立の学校に通う、ごく普通の小学生の女の子・高町 なのはは、学校からの帰り道の途中、謎の声に導かれ、森の中で傷ついたフェレットを拾う。フェレットを街の動物病院に預けたその夜、なのはは自分に助けを求める、不思議な声を耳にする。声に導かれるように、動物病院を訪れたなのはは、フェレットが謎の黒い影に襲われている現場に遭遇する。

なのはがフェレットに手を差し出すと、フェレットはその胸に飛び込んできた。倒れた木に頭を突っ込んだ形の影を見て、驚くなのはは、「来てくれたの・・・?」と、フェレットが言葉を話した事にさらに驚く。

フェレットを胸に抱き、その場から逃げるなのは。フェレットはなのはに、探し物を見つける為にこことは違う世界から来たという事、目の前の危機から脱する為に、資質を持つなのはに協力してほしいという事を説明する。「どうすればいいの・・・?」と、問うなのはに、フェレットは暖かい光を放つ宝石を差し出した。「僕の言う通りにして!」という言葉に従い、宝石を握り締めて呪文を唱える。

「我、使命を受けし者なり。契約の元、その力を解き放て! 風は空に、星は天に。そして不屈の心は、この胸に! この手に魔法を、レイジングハート・セットアップ!

Stand by, ready. Set up!

呪文を唱え終えると、宝石―レイジングハートが激しい光を放つ。なのはの持つ魔力の高さに驚くフェレット。「どうすればいいの!?」と戸惑うなのはに、フェレットは「魔法の杖の姿と、君が纏う、強い衣服をイメージして!」と言う。頭の中にそれらを思い浮かべると、宝石を中心に魔法の杖が形成され、なのはがそれを手に取ると、光が強い衣服―バリアジャケットを形成し、彼女の身体を包み込む!

魔法少女・誕生!
フェレット「成功だ!」

喜ぶフェレットをよそに、いきなり自分の姿が変化した事になのはは戸惑う。目前に迫る、さっきよりも大きくなっている黒い影を前に、さらに戸惑う。

なのはを押し潰そうと、黒い影は高く跳び上がり、頭上から降下してきた。なのはが戸惑いがちに杖を影に対して差し向けると、「Protection.」(防御)と、杖が声を発し、なのはの前に魔法の結界(バリアー)を形成。バリアーに弾かれた影は粉々に砕け散る。なのははフェレットを胸に抱き、その場から立ち去ろうとするが、黒い影は再生を始めていた! 影を倒すには杖の力で元の姿に戻し、封印するしかないのだという。

「心の中に貴女の呪文が浮かぶ」と言われ、なのはは静かに眼を閉じる。そこに再び、影が襲いかかって来た! なのはは眼を開けると、影の攻撃を防御し、魔法の呪文を唱える!

ジュエルシード・封印!
なのは「リリカル・マジカル!

フェレット「封印すべきは忌まわしき器、ジュエルシード!!」

なのは「ジュエルシード・封印!

Sealing Mode. Set up.

すると、杖から光のリボンが伸び、黒い影を拘束。すると影の額に「]]T(21)」と、シリアルナンバーが浮かび上がった。なのははさらに呪文を唱える。

封印!A
「リリカル・マジカル! ジュエルシード・シリアル21! 封印!!」

Sealing.

杖から発した幾条もの光のリボンが影を貫き、激しい閃光に包まれた影はジュエルシードへと姿を変えた。なのはが杖でそれに触れると、ジュエルシードは杖のコア部分に吸い込まれ、封印された。

戦いが終わると、杖やバリアジャケットが消え、なのはの服装も元に戻った。張り詰めていた気が緩んだのか、その場に倒れるフェレット。なのはは慌てて駆け寄るが、その時、遠くの方からパトカーのサイレンが聞こえてきた。後方を見やると、そこには影の通り道となってボロボロになった路面や、倒れた電柱など、凄惨な光景が広がっていた・・・。

「・・・もしかして、私ここにいると、大変アレなのでは・・・? と、とりあえず、ごめんなさ〜い!

ユーノと名乗ったフェレットは、なのはを巻き込んでしまったことを悔やみ、魔力が回復しさえすればすぐに立ち去るという。しかし、そんなユーノをなのはは「一人ぼっちは寂しい筈だから・・・」と、笑顔で引き止め、自ら協力を申し出る。

これが、後に時空管理局の白い悪魔と呼ばれるようになる、少女と魔法との出会いであった。

「魔法少女が大きくなったら魔法少女やない。・・・ただの魔女や。」

ロリなのはをべた褒めする筆者
牡牛座HUYU(代役:仮面ライダークウガ)「イヤー、なのはは可愛いなぁ!
やっぱり魔法少女は小学生以下じゃなくっちゃね!」

ロリなのは「(素直に喜んでいいのか疑問に思いつつ)えへへー。」

???「へぇ・・・じゃあ、小学生卒業したら、魔法少女は廃業すべきなのかな?」

牡牛座HUYU「そりゃーそうでしょう! 二十歳目前、二十歳越えてもなお魔法少女とか、
いい加減年考えろよとか、もう限界でしょとか、ツッコミどころ満載過ぎだろ!」

後ろ、後ろー!
ロリなのは「お兄ちゃん・・・そろそろその辺にしといた方が・・・怖い人も後ろにいるし・・・。」

牡牛座HUYU「え?・・・あ!」

大人なのは「もう遅いわよ(満面の笑み!)」

ギニャァァァァァァッ!!
「レイジングハート・アクセルモード!」「Yes Master!」ドガガガガガガガガッ! バキィッ!!

今回の死傷者
牡牛座HUYU「あ、あうう・・・!」

ちゃんちゃん♪

《熱血バトル魔法アクションアニメ》という謎なジャンルであらゆるファン層を取り込んだ『魔法少女リリカルなのは』シリーズ。その勢いは依然衰える事を知らず、アニメ3期『StrikerS』のさらに未来を描いた物語である『魔法少女リリカルなのはVivid』『魔法戦記リリカルなのはForce』がコミック連載されており、さらにはアニメも4期が製作中という噂がまことしやかに流れているから、なお驚きである。

そんな、アニメ業界ではある意味『不動の人気』を獲得した本シリーズは、なんと驚いた事に2010年、銀幕デビュー(映画化)を果たした。アニメ1期のストーリーを再構築した、『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』がそれである。

なのはフェイト八神 はやてなど、『StrikerS』の主要な登場人物から積極的に商品化を行ってきたfigmaでは、この劇場版の公開にのっかる形で主人公であるなのはの、映画用デザインのfigma化に乗り出した。・・・『魔法少女といえば小学生!』というワケで、必然、小学生時代の彼女こそが、多くの『なのは』ファンにとって大本命であった事は、多くを語るには及ばずというものであろう。

と、いうわけで今回は、満を持して発売されたロリ素体を使用したなのは、figma 高町 なのは【The MOVIE 1st Ver.】を紹介しよう!

なのは1st・正面 なのは1st・背面
映画化にあたり、あらゆる部分でデザイン変更がされております。

アクションフィギュアで小さい子供を作るのは、関節強度の問題から難しいとされているが、ラインナップが女の子ばかりなfigmaでは最初から関節ジョイントはかなり小型化されているので、特に問題は無かったようである。ロリ素体使用のfigmaは最初にはやてに仕える騎士・ヴォルケンリッターの一人、ヴィータが発売され、今回のなのははロリ素体使用の第二弾という事になる。

映画が『魔法少女同士のバトル』に主軸を置いている為か、バリアジャケットはテレビ版とは異なるデザインとなっている。袖口はガントレット(手甲)のような意匠になっており、また、テレビ版では胸元にあった、大きなリボンも付いてはいない。手は指抜きのグローブとなっているなど、『かわいらしい』から『カッコいい』へ、戦闘服っぽいデザインに改められている。

10年後の姿である『StrikerS』時代のなのはと比べれば、身長、体格の違いはもちろん、バリアジャケットのデザインが逆に『StrikerS』から反映を受けているのだという事がわかるだろう。

大人なのはと比較
子供なのはにはリボンは無いのに、大人なのはには付いている・・・なにやら寒々しい物を感じますな・・・。

スカートは軟質素材ではないものの、割と余裕のあるデザインとなっているので、可動の妨げにはならない。

表情パーツは視線を左に向けた『笑顔』と、凛々しさ溢れる『叫び顔』が付属。戦闘時の躍動感を表現する交換用前髪パーツも付属する。

なのは デフォルト状態 交換用パーツ装備!
『StrikerS』版の時は左右が逆になった前髪だったが、今回は風になびいている様な形状となっている。

飛行する際に用いられるアクセルフィンはクリアーパーツで出来ている。以前と同様、足の裏の穴に差込み固定されるのだが、やたらと固いので、破損しないよう取り扱いには細心の注意が必要となる。

アクセルフィン
PVCは冷えると固く、また穴は収縮し、逆に温めると柔らかくなるので、冬場に遊ぶ際はドライヤーの使用を推奨する。

なのはの相棒とも言える、魔法の杖(インテリジェント・デバイス(注1))レイジングハートは、デバイスモードとカノンモードが丸ごと一本ずつ付属する。

レイジングハート・デバイスモード レイジングハート・カノンモード
なのはの相棒もまた、劇場版仕様という事でデザインが改められている。
なのはさんは左利きなので、デバイスも左手に持たせてあげませう。

『StrikerS』時代のなのはに付属するデバイスと見比べると、より武器っぽいデザインに改められている事がわかるだろう。

R.Hエクセリン:アクセルモードと比較 R.Hエクセリオン:バスターモードと比較
『一期』の頃のレイジングハートはジュエルシードを封印する為、シーリングモードと呼ばれる姿に変形するのだが、
映画ではカノンモードという物騒な名前の形態に差し替えられている。

カノンモードは真ん中のパーツを差し替えることで、グリップと引き金の展開を再現できる。

グリップの差し替え

交換用手首に含まれる【武器持ち手】はfigma セイバー(私服Ver.)と同様、角度が付いた物とそうでない物、二種類が付属。引き金に指をかけた形状の手首も付属するので、カノンモードの射撃体勢もカッコいいポージングが出来る。

手首セット
例によって、ホルダー付き

また、箱の中に入っている台紙には、なのはが魔法を使うときに展開される魔法陣がプリントされており、ミシン目に沿って切り取る事でdi:stage(ディステージ)に対応したカバースキンとして使用することが出来る。そのままだと固定用のアームを取り付ける為に、カバースキンに穴をあける必要があるので、台紙から切り取った魔法陣は原型として保存しておき、カラーコピーで量産するか、di:stageを2個使用して壁側でフィギュアを固定するようにした方が良さそうである。

ディバインバスター!
「これが私の、全力全開!
ディバイーン・・・バスタァァァァッ!!

ちなみに4種類付属する交換用手首の、後もう1個は【握り拳】である。・・・なのはにはあんまり必要無いような・・・。

戦闘時に役立つアドバイスをくれる、なのはの魔術の師匠とも言えるマスコット・淫獣、もといフェレットのユーノ君(注2)も付属する。4足状態で割と安定性が良いので、なのはの肩にちょこんと乗せることも可能となっている。

ユーノ君と一緒
魔法少女モノに、アドバイスをくれるマスコットの存在は必要不可欠!
本格的にバトルモノへとシフトした『A's』からはバックアップに回り、ほとんど出番は無かったが・・・。

『リリカルなのは』ファンとしてはまだまだにわかな筆者でさえ、衝動的に欲しくなった今回のfigma は、ファンにとってはまさしくマストバイなアイテムであると言える。今回の劇場版が『MOVIE 1st』という事は、『A's』を元にした2nd、『StrikerS』を元にした3rdもアリという事なのだろうか? そこら辺のfigma化にも期待したい所である!

注1『インテリジェント・デバイス』:AI(人工知能)を搭載したタイプのデバイス。高度な状況判断能力&感情表現能力を有しており、戦闘時はもちろん、精神面からもマスターをバックアップする。ただの道具(デバイス)ではなく、もはや相棒(パートナー)。
高度な状況判断が融通を利かせているのか、なのはがピンチに陥ると起動パスワードとなっている呪文を唱えなくてもデバイスモードに変形することもあった。

注2『ユーノ君』:本名はユーノ・スクライア。なのはと同年齢の人間の男の子である。悪い魔女に呪いをかけられたという訳でもなく、怪我の治療・魔力の回復に務める為、変身魔法で魔力消費の少ないフェレットの姿になっている。
なのははフェレット状態のユーノ君を男の子扱いしておらず、彼の前でも平気で服を着替える・・・畜生、なんてうらやま・・・

エリシオン、もといfigmaへの道、再び【死闘編】
MOVIE 1st Ver.のなのはは、確かにいい出来のfigmaであったが、筆者には一つだけ不満があった・・・。それは【笑顔】の視線が左向きになっている事であった。かわいらしい表情となっている事には不満は無いが、視線が左右どちらかに限定されているとポージングの幅が限られてしまう。そこが残念だったわけである。

と、いう訳で「なんとかならんかなー」と思いつつネットをブラブラしていると、いい方法が見つかった! ・・・方法というよりかは、単にマックスファクトリーとか、グッドスマイルカンパニーとかの販売戦略に乗っかっただけなのだが。

プレイステーション・ポータブル(PSP)専用ゲーム、『魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE』の初回限定版・『リリカルBOX』に、figma なのはの制服Ver.が同梱されており、付属の表情パーツはMOVIE 1st Ver.にも対応しているというのである。

『なら買うしかないじゃないか!』と、意気込んだはいいが、まずワタクシ、まともに稼動するPSPを持っておりません。兄貴&弟からタダでもらったヤツはどこかしら故障しており、まともにゲームがプレイ出来ません。「プレイも出来ないゲームに13000円も払えるかっ!」と、そんな訳で、作戦変更。ネットオークションで検索かけてみました。・・・すると、結構大量に、その上安価にfigmaが出品されとるではありませんか! まさに、転売屋さん、さまさまである。

『なら落札するしかないじゃないか!』と、意気込み、早速終了間際10分前のオークションに予算限度額すりきりいっぱいまで入札! ところが自動入札機能によってこっちの入札はあっさり塗り替えられてしまった。気分は攻撃力4000以上のモンスターカードを召喚し、「これでとどめだぁっ!」と、意気込んでダイレクトアタックを宣言したら、相手フィールド上の伏せカードを見落としていたばっかりに、「甘いなっ!」と、トラップカードで反撃・逆転された遊戯王の雑魚キャラみたいな心境であった。

藁にもすがる思いで別のオークションに入札すると、今度はトラップは仕掛けられてはいなかった! 晴れて最高入札者となり、終了までの20分間を1時間にも2時間にも感じる錯覚を感じながらも、無事終了。制服Ver.のなのはの入手に成功したのであった!・・・と、いう訳で、こちらも紹介しておこうと思う。

魔法少女、学校に行く
というワケでこちらが制服Ver.のなのはである。

制服Ver.:正面 制服Ver.:背面

身につけている制服は、なのはが通う私立聖祥大付属小学校の制服である。髪をまとめているリボンはアニメ1期の最終話にて、フェイトとの友情の証として交換した物で、交換する前のリボンも付属している。【交換用髪の毛】というワケで、房になっている髪の毛ごと交換する仕様である。

リボン交換前 リボン交換後
戦った後は仲直りしてリボンを交換。サッカー選手のユニフォーム交換みたいやな。

表情パーツは正面に視線を向けた【笑顔】と眼を瞑った【瞑想顔】が付属。レイジングハートのスタンバイモード(宝石の状態)を持った手首と組み合わせて、変身時の意識を集中しているようなポーズにする事も出来る。

精神集中
イメージ的には修行中ぽい感じだろうか?

手首のパーツは他に、三種類が付属する。三種付属するうちの一種は、なぜか武器用の持ち手である。

交換用手首

別に手に持たせるようなアイテムは付属してないのだが、もしかすると杖を持たせて、OP中のワンシーンでも再現しようという算段なのだろうか?

杖を持ってみました

通学用鞄は、一度腕を外してから背負わせる。脇の部分に銀色で塗装された鞄の金具が当たるので、擦れて色がうつらないよう、ポーズをつける時は注意しよう。恒例のfigmaスタンドには、鞄でスタンド用の穴が隠れてしまう為、挟み込む方式のジョイントも付属する。

鞄を背負っている所 後ろから
今日も元気に、「いってきま〜す!」

フェレットのユーノ君は、こちらでは立ち姿となっている。

立ち姿のユーノ君 並べてみた
フェレットなので、並べてみるととても小さいのがわかる。

初回特典に付属というだけあって、いい出来なのだが、フェイトが一般販売なのに「何故なのはは一般販売しなかった?」というのが疑問に残るところではある。とはいえ、手に入れたからには芋づる式に、フェイトのMOVIE 1st Ver.や、制服Ver.も俄然欲しくなってきたので、今から発売が楽しみである! そこ、完全に販売戦略に乗っかってるぞとか、言わない!

「友達に・・・なりたいんだ。」(figma フェイト・テスタロッサ (The MOVIE 1st Ver.)のコラムへ)

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