1/35スケール メカニックコレクション
ランスロット・エアキャヴァルリー

発売元:バンダイ

定価:2730円(税込)


ランスロット・エアキャヴァルリー
「ランスロット、発艦!!」(by枢木スザク)
どこかの某『空にそびえる鉄の城』みたいに、「スク○ンダー・ク○ス!!」とか叫んだりはしません。

キュウシュウ戦役
仮面の指導者・ゼロとして、黒の騎士団を指揮するルルーシュ・ランペルージは、自分が不在の間に妹・ナナリーを守る騎士の役目を、親友である枢木スザクに任せようとする。が、戦闘の最中明らかにされた、白兜―ランスロットのパイロットの正体は、スザクであった。明かされた親友の正体に、ルルーシュは愕然とするのであった。

エリア11(日本)の占領後、隣国・中華連邦へと亡命していた、旧枢木内閣で官房長官を務めていた男、澤崎敦が、黒の騎士団の活動に伴う内情不安につけこみ、行動を開始した。澤崎は中華連邦の曹(チャオ)将軍と結託し、キュウシュウ地区のゲリラ組織をまとめ上げ、フクオカ基地を占領、「日本」として独立を宣言する。

エリア11総督、コーネリア・リ・ブリタニアは、フクオカ基地に対し、上陸作戦を行おうとするが、悪天候に阻まれ、上陸できないでいた。

数多の軍功を認められ、神聖ブリタニア帝国第三皇女、ユーフェミア・リ・ブリタニアの騎士に選ばれたスザクであったが、友達を守る為に父を殺し(注1)、その所為で、多くの日本人を苦しめてしまったと考え、「自分にはその資格がありません。」と、騎士を辞退してしまう。

そんな折、第二皇子、シュナイゼル・エル・ブリタニアより特別派遣嚮導技術部に与えられた新しい任務は、ナイトメアフレーム(KMF)・ランスロットフロートシステムを装備し、単機でフクオカ基地に突撃。後続の部隊の活路を開くというものだった。「活路を開く」といえば聞こえは良いが、これは実質、囮になれと言っているのと同じであった。
しかし、スザクは「それが任務であるのなら、拒みはしません。」と、任務を受領。母艦である浮遊航空艦・アヴァロンから発進したランスロット・エアキャヴァルリーは、単身フクオカ基地へと向かうのだった。

ランスロット、発艦!!
スザク「MEブースト!」

一方、ゼロの正体が、幼なじみである、ブリタニアの捨てられた皇子、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである事を知りながらも何もできず、また、スザクに騎士の称号を返上されてしまったユーフェミアは、自分に出来る事は何も無いのかと、自信を失いかけていた。

ゼロに殺された兄、クロヴィス・ラ・ブリタニアの遺志を継いで建てられた美術館を訪れたユーフェミアは、そこで河口湖のホテルジャック事件の時に出会った少女、ニーナ・アインシュタインと再会。自分を慕うニーナの言葉に、自信を取り戻したユーフェミアは、ある決心を固める。

飛行機部隊を撃ち落し、フクオカ基地の滑走路へと降り立ったランスロットへ、澤崎がオープンチャンネルで通信を送ってきた。澤崎の言葉に動揺したスザクは隙を突かれ、背後に現れた中華連邦のKMF・鋼髏(ガン・ルゥ)の射撃を浴び、ヴァリスとフロートシステムを破壊されてしまう。さらにエネルギーを必要以上に消費してしまうフロートシステムの使用により、エネルギーも尽きかけようとしていた。

その時、突然ユーフェミアがプライベート通信を送ってきた。

戦場で告白される男。
ユーフェミア「枢木スザク!」

スザク「ユーフェミア様?今は戦闘中ですので・・・、」

ユーフェミア「私を好きになりなさい!代わりに私が貴方を大好きになります!」

スザク「ハイ!!・・・え?」

それはスザクに対する、「スザク自身を嫌いにならないで欲しい」という、ユーフェミアの願いであった。

彼女の想いを知ったスザクは、「僕に何があっても、自分を嫌いにならないで欲しい。友達に迷惑がかからないように、転校した事にして欲しい。」等、最後の願いを託す。既に機体のエネルギーは尽き、周囲を敵機に囲まれ、どうしようもなくなっていたのであった。スザクは死を覚悟していた。

エナジーが尽きたランスロット
ユーフェミア「スザク、死なないで!生きていてぇ!!」

その時であった。天から赤い光が降り注ぎ、ランスロットを取り囲んでいた鋼髏をなぎ払った。ユーフェミアの願いを聞き届けたかの如く現れたのは、ブリタニア軍から奪われた、ゼロが搭乗するKMF・ガウェインであった。

ガウェイン出現!
澤崎「何だ、今のは!?」

一般兵「レーダーに反応!いきなり現れました!!」

ガウェイン出現!
澤崎「ステルスか!?」

一般兵「映像捉えました!」

ガウェイン出現!
スザク「あれは・・・?」

現れたガウェインには、C.C.とルルーシュが乗っていた。ランスロットの無茶な戦いぶりにC.C.は呆れた口調でこう言った。

ランスロットを見下ろすガウェイン
C.C.「あの白兜、ランスロットとかいう名前だったか?相変わらず無茶な戦い方だな」

ルルーシュ「ああ。しかし、今回はバックがいるようだ。」

ランスロットに敵基地を強襲させイレギュラーを作り出し、ランスロットが仮に撃破されても沿岸で陣を構えるコーネリアが動きやすいようにするという作戦をルルーシュは見抜いていた。この策を立案したのはシュナイゼルだと勘付き、彼の恐ろしさに戦慄する。

突如として現れたガウェインに、澤崎は動揺する。即座に航空戦力がガウェインの迎撃に出たが、ガウェインのハドロン砲によって一瞬によって航空戦力は蒸発してしまう。

ハドロン砲を放つガウェイン
ルルーシュ「邪魔なんだよ、君たちは!」
ロールオーバーで画像が変わります

ガウェインがハドロン砲を放ったのを目の当たりにしたロイドは、悔しさを吐露する。

ハドロン砲を放つガウェイン
セシル「ハドロン砲は未完成のはずじゃ・・・。」

ロイド「収束できてる・・・。くぅ〜、僕が完成させるはずだったのにぃぃぃ・・・。」
ロールオーバーで画像が変わります

ランスロットの眼前に降り立ったガウェインから、通信が入る。

ランスロットの前にひざまずくガウェイン
ルルーシュ「枢木よ、ランスロットはまだ動くか?」

スザク「やはりゼロか・・・!」

オープンチャンネルで、ランスロットに通信を入れるルルーシュ。澤崎側もゼロの意向を確認するために通信を傍受する。そして彼の発言と取った行動は、驚くべきものだった。

エナジーフィラーを差し出すガウェイン
スザク「エナジーフィラー・・・?」

エナジーフィラーを差し出すガウェインとランスロット
ルルーシュ「私はこれより、敵の司令部を叩く。君はどうする?」

ランスロットに対し交換用のエナジーフィラー(注2)を差し出すガウェイン。スザクとゼロの間に、つかの間の沈黙が流れる。そしてスザクが答える。

エナジーフィラーを手に取るランスロット
スザク「残念だけど、ゼロ。お前の願いは叶わない。」

エナジーフィラーを手に取るランスロット
スザク自分が先に叩かせてもらうよ!

ガウェインと、エナジーフィラーを受け取り、エネルギーを補充したランスロットが、澤崎のいる司令部へと突撃をかける。それは敵同士に分かれたルルーシュとスザクの共闘であった。

澤崎の掲げる日本の独立は、所詮は中華連邦の傀儡であると看破したゼロは、澤崎の蜂起を不当な暴力と解釈。これを鎮圧する目的で現れたのであった。

追い詰められた澤崎は、曹将軍と共に司令部を捨てて逃げようとする。が、そこに現れたランスロットにより脱出用のヘリは破壊され、澤崎は捕らえられた。

澤崎を追い詰めるランスロットとガウェイン
スザク「澤崎さん!」

ルルーシュ「ここまでだな!!」

澤崎「バカな!九州最大の要害を、いとも簡単に・・・!」

これにより、キュウシュウでの戦いは幕を閉じたのである。

スザク「枢木スザク、只今帰還しました。」

そう言ってかしこまるスザクに対し、ユーフェミアは「お帰りなさい、スザク。」と優しく告げる。

ユーフェミア「スザク、私ね、わかったんです。理想の国家とか大儀とか、そういう難しい事ではなくて、ただ私は笑顔が見たいんだって。今大好きな人と、かつて大好きだった人の笑顔が・・・。私を、手伝ってくれますか?」

そう言って、差し出された騎士の証を受け取りながら、スザクは答える。

スザク「イエス、ユアハイネス(皇女殿下)」

だが、ユーフェミアのこの決断が、エリア11に更なる悲劇を巻き起こす事になるとは、この時のスザクには知りようが無かったのであった・・・。
注1『友達を守るために父を殺した』:日本とブリタニアの戦争が現実の物となろうとしていた7年前。内閣総理大臣であるスザクの父、枢木ゲンブは、見せしめとしてルルーシュを殺し、妹のナナリーを人質に、ブリタニアとの交渉を有利に進めようと画策していた。
これを知ったスザクは父に反発。説得を試みる。だが、父はスザクの意見に耳を傾けようとはせず、スザクは父を自らの手で殺してしまうのであった・・・。

注2『エナジーフィラー』:KMFの動力源。要するに電池。

今回は、久々の改造コラムなのですよ。にぱー。(←誰?)
牡牛座タウラスのHUYU(ある日、ふと携帯電話を見てみると、メールの着信履歴が、ほぼ射手座サジタリアスのBP、兄弟、両親のみで占められている事に気付いた、交友関係の薄い男。淋しいよぅ・・・。以下HUYU「三年B組ーっ!!」

電光勇者超特急ヒカリガイン(HUYUの脳内に生息するファンガイア。セイバーのfigmaが発売された今だからこそ、灼眼のシャナをfigmaで発売する時なんじゃないかと本気で考えている、絵に描いた餅と取らぬ狸の皮算用が好きな男。以下ヒカリ「きーんぱーちせーんせーい!!・・・いや、ここは『黒井先生』の方が良いのか?どっちだ?」

HUYU「と、まぁ、今更なネタで悩んでいるバカはほっといて。」

ヒカリ「ひでぇ!っていうか、前回と同じ流れじゃねぇか!」

HUYUうるさい!うるさい!!うるさぁーい!!!(釘宮理恵さんの声で)毎回対談の最初のネタを考えるのも大変・・・っていうか、もうネタ切れなんだよ!あんまり深く突っ込まないでくれよ!!」

ヒカリ「・・・スマン。悪かったよ。(あれ?悪いのはアイツの方なのに、何で俺が謝ってんの?)」

HUYU「さて、自分の浅はかさを反省しているヒカリ(馬鹿)はほっといて、今回の対談では、約11ヶ月ぶりの登場となるランスロットを紹介したいと思う!前回のアレ は素組みでの紹介だったから、今回は改造しまくってカッコ良く生まれ変わったランスロットを見てもらうって寸法だ。」

ヒカリ「ほほーう。」

HUYU「ちなみに今回のコラムでは、タイトルにランスロット・エアキャヴァルリーとある通り、フロートシステムも紹介する。」

ヒカリ「え・・・?と、いう事は・・・?」

HUYU「買ったんだよ。ランスロット・エアキャヴァルリーのキットを。」

ヒカリ「馬鹿だ!馬鹿がいる!!」

HUYU「な、何だとぅ!!」

ヒカリ「だってお前、以前にノーマルのランスロットを買ってるじゃないか。新規パーツ目当てで買ったんだとしたら、もう馬鹿としか言いようがないだろ!!」

HUYUうるさい!うるさい!!うるさぁぁぁぁぁーーーーーい!!!(釘(以下略))」

ヒカリ「・・・重箱の隅をつつくようなことを言ったら、HUYUが壊れてしまったので、先に機体の解説を見ていくとしよう。・・・痛ッ!こら、生卵なんて投げるんじゃない!お前は聖火リレーの妨害でもしたいのか!?

蛇足的パワーアップを果たした、白き騎士。
ブリタニア軍の世界制覇の原動力となった、ナイトメアフレーム(KMF)は、世界最強の陸戦兵器と言われていたが、航空機からの攻撃は苦手としていた。

ブリタニアの技術者、ロイド・アスプルンドが指揮する、特別派遣嚮導技術部が開発した、世界で唯一の第七世代KMF、Z-01ランスロットでは、この問題に対処するため、ヴァリスなどの火器を対空仕様に改良するするなどの対応策がとられてきたが、その効果にも限界があった。

そこで技術陣は、KMF自身に飛行能力を与えるという解決策を提示。これに基づいて開発されたフロートシステムを装備したランスロットは、ランスロット・エアキャヴァルリー(以下ランスロット・A)と呼称されている。

マジンガーZや、ガンダムなどのロボットアニメのお約束の一つとしてあるのが、この『空を飛ぶ相手には弱い』という弱点である。この弱点を改善するために、マジンガーZにはジェットスクランダーとよばれる翼が装着され、ガンダムにはGファイターという支援メカが登場した。つまり、ロボットが空を飛ぶ手段を得るということは、「相手が飛ぶなら、こっちも飛べば良いじゃん。」と、いう単純明快な思想にもとづく、伝統的パワーアップ法なのである。

この伝統にもとづき、ランスロットも空を飛ぶようになった訳だが、『コードギアス』の作中に、「ランスロットが飛行する相手に苦戦を強いられる」という描写は無く、むしろ、「飛行する敵と戦っていたシーン」すら無かった訳で、果たしてランスロットが空を飛ぶ意味はあったのか?と、いう疑問が残るが・・・、まあ、それは『カッコイイは正義』という事で、気にしない方向でいくとしよう・・・。

いわゆる、殿様モデリングってヤツなのですよ。にぱー。(←だから誰!?)
ヒカリ「さてと、これでランスロット・Aの機体説明が済んだ訳だが・・・。おい、そろそろ落ち着いたか?」

HUYU「ああ、すまない・・・。俺としたことが取り乱してしまったらしい。春のポカポカ陽気が俺の脳を揺さぶり続けた結果だろう。」

ヒカリ「迷惑やのう、春のポカポカ陽気!」

HUYU「では正気を取り戻した所で、今回の作品を紹介しよう。」

ヒカリ「作品ね・・・。」

HUYU「まず最初に改造したのは、顔の形状だったな。キットのままだとチンガードの部分が大きすぎてカッコ悪かったから、そこを小型化できるように改造したってワケだ。」

ランスロット顔面
チンガードを削り込むことで、作画に近い顔立ちになったと自負している。

ヒカリ「たしか、キットではチンガードの裏に接続ピンがあったから、普通に削っただけじゃピンが露出するんじゃないのか?」

HUYU「ピンを切り落としてから、エポキシパテで形を整えるんだ。その後で削れば問題なく仕上がるよ。」

ヒカリ「胴体は何か改造したのか?」

HUYU肩との接続部分をウェーブから発売されているボールジョイントに交換した程度かな。そのまま使ってみたら渋みが強すぎて、壊れそうだったから、軸受け側にはガンプラなどの余ったポリキャップを取り付けてある。ボールジョイントの径と丁度フィットしたからな。」

肩関節軸
中でガタガタ動かないように、パテで固めてある。

ヒカリ「で、この改造に意味はあったのか?あんまり効果はなさそうだけど?」

HUYU「キットでは前にしかスイングできなかった肩が、上下左右にもスイングできるようになったよ。」

腰アーマーと前腕

ヒカリ「腰アーマーと前腕のディテールの形状がキットとは違うみたいだけど、これは?」

HUYU「設定ではこの部分のディテールは、スラッシュハーケンを使用するときに回転するリールって事になってるんだけど、キットだとただの@モールドになってて、リールっぽく見えないから、コトブキヤから発売されてる市販パーツを組み合わせて、ディテールアップをしてみた。どうだ?カッコイイだろう?」

ヒカリ「リールっぽく見えるかどうかは置いといて、なかなかカッコ良くなってるな。」

HUYU「あと、前腕の袖口の形状が気に入らなかったので、市販のバーニアパーツを加工したものを接着して、段差をつけてみた。本体に加えた改造は以上だな。」

ヒカリ「で、これが出来上がった本体の全身像というわけだな。」

無印ランスロット・正面 無印ランスロット・背面

ヒカリ「お。なかなかキレイな金色がでてるようだけど、どんな色を塗ったんだ?市販されてる金色の塗料じゃ、こうはならないんじゃないか?」

HUYU「仰るとおり、市販されてる金色ではイメージとしては 銅に近い色になるからな。キットの組立て説明書に記載されていたカラーレシピ通り、ゴールド(60%)+クリアーイエロー(40%)+クリアーブルー(少量)の比率で調合したら、この通りというワケさ。ただし、正確に分量を計って調合したわけではないから、多少の誤差はあるだろうけど。
あ、そうそう。水性塗料だとそんなに問題は無いけど、ラッカー系の塗料を使う時は、シンナー吸ってタリラリランになりたくなかったら、換気をちゃんとした方が良いぞ。

ヒカリ「なるほどー。キットではグレーの一色成型だったヴァリスも、ちゃんと塗り分けできてるようだし、なかなかカッコイイじゃないか。」

ヴァリス塗装前 ヴァリス塗装後
金色と青色の塗り分けが特に難しかった。

HUYU「では改造した本体の解説が済んだ所で、ランスロット・Aに付属する新規パーツを紹介しよう。まずは腕に装備されている電磁シールド、ブレイズ・ルミナスだ。」

ブレイズ・ルミナス
防御力と引き換えに機動力を損なうことの無い、画期的なシールド。
・・・ま、ぶっちゃけた話、ガンダムシリーズでおなじみの、ビームシールドなんですけどね。

ヒカリ「作中でも使用頻度の高い装備なのに、以前発売されたキットには付いていなかったんだよな。」

HUYUMG ガンダムF91や、MG ストライクフリーダムガンダムのビームシールドに用いられているのと同じ、PET樹脂が使用されている。それに新規造型の接続用パーツを使うことで、ブレイズ・ルミナスの展開状態を再現している。」

ヒカリ「うーむ。ここでマスターグレードのビームシールドと同じ材質を使ってくるとは・・・。バンダイもやってくれるな。」

HUYU「確かに。で、これが新規パーツ其の二、フロートシステムと。」

フロートシステム
ランスロットを飛行させるための、赤い翼。

ヒカリ「で、これをランスロットに装備させるとこうなると。」

ランスロット・エアキャヴァルリー正面 ランスロット・エアキャヴァルリー背面

HUYU「アニメではコックピットブロックの上に直接被せる形で装着されるんだけど、キットでは一度、蓋を取り外してからフロートシステムを取り付けるようになっている。また、メーザーバイブレーションソード(MVS)の鞘も、アニメでは本体の方に装備されているはずなのに、キットでは翼の展開ギミックの都合から、フロートシステム側に装備されている。

ヒカリ「でもこれだと柄が干渉して、翼を展開できそうに無いぞ?」

HUYU「お前の言うとおり、この状態では翼を展開できないから、「展開状態にする時はMVSを一度鞘から抜いて、それから動かす。」と、説明書にも書いてある。二次元の嘘に対する、苦肉の策だな。」

ヒカリ「で、翼を展開させると、こうなると。」

展開状態・正面 展開状態・背面

ヒカリ「あ、そういえば。オマエ新規パーツが目当てで新しくランスロット・Aを買ったんだったな?」

HUYU「ああ、そうだが。それがどうかしたのか?」

ヒカリ「と、言う事は、新規パーツ以外のパーツが、丸ごと余ってるんじゃないのか?」

HUYU「確かにそうだけど、流石にそれはもったいないからな。改造して各武装の形態を再現するのに使わせてもらったぞ。」

ヒカリ「それでも本体のパーツはほぼ無傷で残ってるわけだ。・・・いわゆる殿様モデリングってヤツだな。・・・もったいない事には変わりが無いぞ。」

HUYU「うぐっ!た、確かに。ま、まあとにかく。殿様モデリングの効果を見ていただこうじゃないか。まずはMVSだ。」

ヒカリ「これは改造もへったくれも無いんじゃないか?」

MVS収納状態 MVS展開状態

HUYU「これは改造というより、塗り分けだな。余ったMVSの刀身部分のパーツを銀色に塗装して、収納状態を再現したわけだ。」

ヒカリ「鞘に収納すれば見えなくなるんだから、まるで意味の無いこだわりだな、コレ。」

HUYU「それは言わない方向で頼むよ・・・。で、気を取り直して次行こうか。次に紹介するのはスラッシュハーケンだな。」

ヒカリ「コレも特に改造する必要はないだろ?キットでもリード線を使用して、射出状態の再現ができていたじゃないか。」

HUYU「何言ってんだ、オマエ。誰が腕の方を改造したといった?俺が改造したのは、腰アーマーのスラッシュハーケンだ。」

ヒカリ「な、何やて!?」

腰部スラッシュハーケン・射出状態
作中での使用頻度が割と高かったくせに、キットでは再現されていなかった。

HUYUパーツの裏をパテで埋め、不要な部分を切り取り、リード線の太さにあわせてドリルで穴を開けた。この改造パーツに腕用のスラッシュハーケンを装着することで、射出状態を再現してるってわけ。」

ハーケンブースター
ロイド「枢木准尉、ハーケンブースター解除!パスワードは僕の好物!!」
ロールオーバーで画像が変わります

ヒカリ「スラッシュハーケンはちゃんと4つとも塗装してあるから、ランスロットの最後に切り札とも言える、ハーケンブースターも再現できるわけだな。よくやるよ。」

HUYU「で、最後に紹介するのが、改造に最も苦労した、ヴァリスだな。」

ヒカリ「ヴァリスの何を改造したんだ?」

ヴァリス通常形態
キットでは再現されていなかったので、自力で改造しちゃいました。

HUYU「写真を見てもらえばわかるだろ。通常形態に改造したんだ。」

ヒカリ「す、すげぇぇーー!一体どんな改造したんだ?」

HUYU「いわゆる『幅詰め』といわれる、改造技法の応用だ。まず、ヴァリスの上下についているバッテリーのような突起を切り取り、カッターノコで銃身部分と本体部分を切り離す。

ヒカリ「カッターノコ?」

HUYU「プラスチック用のノコギリだな。次に銃身の金色で塗装する部分を切り離してから、上下で分割し、ちゃんとかみ合うように調節しながら、余剰部分を削る。銃身の先端部分を塗り分けるのは大変そうだから、後ハメできるように、四角く削っておくと良いだろう。

ヒカリ「ふーん。おおむねこんな感じか。しかし、結果として同じキットを二個買ったから武装のバリエーションを再現することが出来たってワケだな。ところで、『コードギアスR2』のOP見てると、ランスロットにまた新しい装備が追加されてるみたいだけど、コレがキット化したらどうするんだ?まさかの3体目購入!?

HUYU「流石にそこまでは付き合いきれんよ・・・。バンダイとしても、これ以上金型流用したらユーザーがキレるって事をわかってるだろうから、流石にもう流用はしないんじゃないか?」

ヒカリ「わからんぞ・・・。ストライクガンダム(注3)の例があるからな・・・。」

HUYU「か、覚悟はしておくよ・・・。(滝汗)」
注3『ストライクガンダム』:『機動戦士ガンダムSEED』の前半主人公機。ストライカーパックと呼ばれるシステムにより、バックパックを換装。多種多様な戦況に対応できる。
プラモデルでは、各ストライカーパックを装備したバリエーションが、金型流用の本体+新規パーツ(バックパック)という形態で各スケールで商品化されている。最近ではマスターグレードで、ストライクガンダム(本体)と、ランチャーストライカー、ソードストライカーのセットが商品化された。ちなみにMG ストライクガンダム関連の金型流用は、今回で5回目である・・・。

ROBOT魂 ガウェインEX トウキョウ決戦 〜BLACK REBELLION〜のコラムへ
今こそ、決戦のとき!
ROBOT魂 ガウェインEX トウキョウ決戦 〜BLACK REBELLION〜のコラムへ

「ランスロット、MEブースト!!」(メカニックコレクション ランスロットのコラムへ)

「まさか!?ランスロット並の速さ!?」(メカニックコレクション 紅蓮弐式のコラムへ)

「枢木スザク、只今帰還しました。」(戻る)