1/35スケール メカニックコレクション
ランスロット

発売元:株式会社バンダイ

定価2100円(税込)

書いた人:牡牛座黄金聖闘士HUYU


ランスロット
そういえば、「ランスロット」って円卓の騎士の一人なんだよねー。
その内「アーサー」とか出たりするんだろうか?

Stage,1 コードギアス  〜反逆のルルーシュ〜
コードギアス 〜反逆のルルーシュ〜とは、2006年10月からMBS・TBS系で放送されたアニメである。
監督は無限のリヴァイアスの谷口悟朗氏、シリーズ構成はプラネテスの大河内一楼が参加している。
キャラクター原案はカードキャプターさくら、ツバサの原作者でもあるCLAMP。キャラクターデザインは勇者王ガオガイガーの木村貴宏氏が務める。
また、本作に登場する人型機動兵器ナイトメアフレーム(KMF)のデザインはオーバーマン キングゲイナーの安田朗氏、交響詩篇エウレカセブンの中田栄治氏、機動戦士ガンダムSEEDの阿久津潤一氏がそれぞれ手掛けている。
基本的に「何々で有名な誰それが監督を務めている」って言われてもピンと来ない俺でさえ即座に反応するこの最強の布陣。何かを期待させるには十分だった。

つまりはどういう事かというと、キャラクター原案にCLAMPを起用する事で美少年、美少女に萌え萌え言ってる人たちの嗜好に応え、キャラクターデザインに木村氏を起用する事で、美少女キャラのレベルをさらに引き上げ、オタクどものストライクゾーンにさらに対応できるようにするという訳だ。
そこに装甲騎兵ボトムズをモチーフにしたのが明白なKMFが加われば、ついでにロボット燃えな方々のハートも掴めるという訳だ。
また、何故かピザハットが実名で作中に登場する(注1)。
注1:登場人物がピザを食べているだけならまだしも、チーズ君というピザハットのイメージキャラクター(の、ぬいぐるみ)までもが登場していた。この場合、驚くべき事は一つ。「日本が占領されたのに、よくピザハットはそのまま営業を続けられるな」 ちなみに、視聴者プレゼントにピザハット関連のグッズまで出していた。
深夜放送でありながら、クオリティの高さを維持し続ける事が出来たのは、番組内に特定の企業名を出すことで制作費を稼いでいたからであると推測している。

Stage,2 魔神が生まれた日
皇暦2010年、日本が全世界の生産量の70%を占める希少資源サクラダイトの利権を巡る外交上の衝突から、神聖ブリタニア帝国は日本へと侵攻を開始。本土決戦においてKMFを実戦投入したブリタニア軍の前に日本軍の陸上兵器は歯が立たず、大敗を喫する。
本国で母を殺され、人質として日本の枢木(くるるぎ)家(注2)に引き取られていたルルーシュ・ヴィ・ブリタニアと、重い障害を負った妹 ナナリーは、枢木スザクと共に戦火により焼け出され、当て所無く彷徨っていた。
日本の惨状から自分たちが父 ブリタニア皇帝に見捨てられた事を悟ったルルーシュは、ブリタニアという国がある限り、ナナリーが安らげる場所は無いことを知る。父への憎悪から、ルルーシュは呟く。

「スザク・・・、僕は・・・、僕は、ブリタニアをぶっ壊す!!」

それから7年の月日が流れた。
日本はブリタニア帝国に占領され国名を剥奪、エリア11と呼ばれ、また日本人はイレブンと呼ばれ蔑まれていた。
ルルーシュはルルーシュ・ランペルージと名を変え、ナナリーと共に母の生前から親交のあったアッシュフォード家に匿われ、ブリタニア人のための学校アッシュフォード学園の生徒会室に住んでいた。
ある日のこと、シンジュクゲットー(注3)でブリタニア軍と研究所から毒ガス入りのタンクを強奪したレジスタンスとの間に戦闘が勃発。戦闘に巻き込まれたルルーシュは名誉ブリタニア人(注4)となって軍に入隊したスザクと再会する。その時毒ガスのタンクが起動。しかし、中から現れたのは拘束服で全身をがんじがらめにされた緑色の髪をした少女だった。
そこにスザクの所属する部隊が合流。司令官はルルーシュと少女を射殺するよう命じるが、スザクはこれを拒否。逆にスザクが撃たれてしまう。
レジスタンスのメンバーがトレーラーを爆破したため、その場を離れる事には成功するが、再び追い詰められてしまった。ルルーシュを撃とうとするブリタニア軍。しかしその時、少女が間に入り、脳天に弾を受けた彼女はその場に倒れる。(注5)
悲嘆するルルーシュに少女はある能力を授ける。そして・・・

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様達、死ね!」

ルルーシュの左目に赤い紋章が表れ、その紋章を見たもの全員が彼の言う通り銃を突きつけ自殺したのだった。
これこそが王の力『ギアス』の発現だった(注6)。
ルルーシュは生き延びるため、ギアスを使いKMF サザーランドを奪う。無線から未だ抵抗を続けるレジスタンスに指示を出し、活路を開いていくのだった。

一方その頃、スザクはブリタニア軍の医療用車両で目を覚ます。
懐に入れていた時計のおかげで一命を取り留めた彼は、ルルーシュが立ち去った後回収され、治療を受けていたのだった。
そこで技術者ロイド・アスプルンドに資質を見出されたスザクは、ブリタニア軍の兵器開発部門、特別派遣嚮導技術部(特派)の開発した新型KMF Z-01ランスロットに騎乗することになる。

当初、シンジュクでの戦いはKMFを保有するブリタニア側が優勢だった。
しかし、KMFを得たレジスタンスとルルーシュの戦略により、戦況は覆り始めていた。
現場で指揮を行っていたエリア11総督クロヴィス・ラ・ブリタニアは特派に対しランスロットの出撃を承認する。

Z-01ランスロット、発進
スザク「ランスロット、MEブースト!」

ランスロットは従来の機体のそれを大いに上回る、驚異的な運動性能を武器に次々とレジスタンスの駆るKMFを葬っていく。
遂にはルルーシュの駆るサザーランドも追い詰められてしまう。しかし、スザクが戦闘中に人助けに走ったため、ルルーシュは何とか逃げる事に成功した。

クロヴィスが指揮する陸上戦艦に乗り込んだルルーシュは、クロヴィスを脅し戦闘を中断させる。そして、ギアスを用いて彼の母、マリアンヌを殺させた犯人についての情報を聞き出すと、命乞いも聞かずに射殺してしまうのだった・・・。
注2:日本有数の高貴な家柄で、枢木の名を冠した神社も存在する。スザクの亡父、枢木ゲンブは日本最後の総理大臣だった。

注3:ゲットーとは多くのイレブンが住む地域のこと。ブリタニア人が住む租界と違い、戦後復興の進行状況は芳しくなく、人々はスラムのような状態で生活を行っている。

注4:ブリタニア人以外の者が、役所で手続きをすると得られる称号。ある程度の身分と自由が保障されているが、貴族からは奴隷扱いを受け、イレブンの間では『裏切り者』と考えられている。

注5:どういう訳か生きていた彼女は、その後ルルーシュが暮らす学園生徒会室に居候。C.C.(シーツー)と名乗る。

注6:C.C.との契約によって発現する異能の力。ルルーシュのギアスは『目を見て命じた相手はその指示には逆らえない、絶対遵守の能力』 現れる能力は個人の資質によって異なる。

Stage,3 新キャラ登場! その名は・・・?
牡牛座黄金聖闘士HUYU(友人から借りたPS2専用ソフト『夜明け前より瑠璃色な』の感動的なラストに号泣しまくる、涙腺の弱い超ド阿呆。以下HUYU)「今回は番組放送終了後に満を持して発売されたキット、ランスロットを紹介するぞ。
ところで・・・、電光勇者超特急ヒカリガインはどうしたんだ? あいつまだ引き篭ってるのか?」

???「ハッハッハッハ!! いつまでも引き篭ってるようなヤツは放って置け! 今回の対談の相手は私が務めてやろう!!」

HUYU「誰だおまえ!?」

???「私の名はゼロリ、まじめにふまじめ 怪傑ゼロリ様(注8)だ!!(以下ゼロリ)」

HUYU「うーわー、またパクリっぽい名前だなー。」

ゼロリ「パクリとか言うな!! むむ、私のブ男アンテナが反応している!? 貴様ブ男だな!! 死ね!!」(パーンッ)

HUYU「バリアー!(カキーン) っていきなり発砲かい!! 何処の危険人物やねん!? ブ男殺してどうするつもりだよ!?」

ゼロリ「ハッハッハッハ!!  よくぞ聞いてくれた! 私がブ男を殺す理由、それはな・・・、」(パーンッ、パーンッ)

HUYU「ごくりっ・・・。」(カキカキーンッ)

ゼロリ「世界中からブ男を抹殺する事で美男子の占める割合を上昇させ、『ゼロリ様ウハウハランド』を建国するのだーッ!!」

HUYU「そんなくだらない理由で抹殺されてたまるかーッ!!」

ゼロリ「くだらないとは心外な! いいか、ブ男なんて奴らはな、この世に存在するだけで悪なのだッ!!
この間のことだが、以前コンビニに弁当を買いに行った時の話だ・・・、」

HUYU「なんか銃声も止んだし、話が脱線してるウチに機体解説でもやっちゃいますか・・・。」

ゼロリ「・・・せっかく奮発して牛カルビ弁当を買ったのに、店員の顔がまさにモンスターとも言わんばかりに醜悪だったので、食欲が失せてしまい・・・、」
注7:HUYUの脳内に住み着いた新たなイマジン。美少年とプラモデルをこよなく愛する腐女子。(イマジンに性別なんて関係あるのか、よくわからないが。)
ちなみにコンビニの話は大学の知人の実体験に基づく。

Stage,4 機体解説
Z-01 ランスロットは特別派遣嚮導技術部(特派)が開発した世界で一機限りのナイトメアフレーム(KMF)である。
KMFの開発は日本との本土決戦で初めて実戦投入された第四世代KMF グラスゴーの誕生により、基本的なスタイルが出来上がっていた。その後、グラスゴーを発展させた機体として第五世代KMF サザーランドが誕生した。しかし、第六世代は様々な技術を盛り込んだ多くの機体が開発されたが、具体的な成果としてまとまらなかった為、不在の世代と呼ばれていた。
このような状況を突破するべく開発されたランスロットは、第五世代までのKMFとは一線を画す発想で構築されているため、世界で唯一、第七世代KMFに分類されている。
従来機との最大の違いは、サクラダイトの使用量の差にある。より多量のサクラダイトを用いることで圧倒的なパワー引き出す事に成功しているのである。

武装面でもかなりの強化が成されている。最も目を見張るのは両腕に取り付けられたロケットアンカー スラッシュハーケンであろう。従来機では肩口に取り付けられていた武装だが、それが両腕に変更された事でより高度な使用が出来るようになった。
また、斬撃にも使用できるようになっている。

一撃必殺
特別出演(ヤラレ役) SEED HG ジン

スラッシュハーケンの基部には電磁シールドの発生器が内蔵されており、従来機に装備されているマシンガン程度の直撃ならびくともしない防御力を誇る。
この他、メーザーバイブレーションソードヴァリスなど、サザーランドの改良型、グロースターのそれよりも対KMF戦闘を意識した装備が施されている。これらの紹介は下段のキット解説でおこなう。

従来機から変わらずに装備されている物もある。それが脚部に装備されているランドスピナーである。 これは高速移動時に使用される他、左右動輪の回転速度差を利用した超信地旋回も可能にしている。また、スザクはこの装備をかかと落としのリーチを伸ばすためにも使用している。

故アンディ・フグに捧ぐ
再登場、ヤラレ役

しかし、通常のKMFと違い、構造上の制約から脱出式コックピットは採用されていない
また高性能であるがゆえ弱点もある。それは乗り手を選ぶマシンであるということだった。驚異的な運動性を誇る反面、操縦者にも高い身体能力が求められるのである(注8)。したがって、この機体の操縦者はランスロットのシステムの一部と考えられているため、『デヴァイサー』と呼ばれる。

なお、ナイトメアとは『悪夢』を意味する『Nightmare』ではなく、『騎士の馬』を意味する『KnightMare』のことである。KMFに乗ることを"騎乗"と言ったりするのはそのためである。
注8:まあつまり、スザクは身体能力が高いからランスロットのデヴァイサーとして選ばれたのであるが、階段を全力疾走で駆け上がって息を切らさないだけならまだあり得るかも知れないが、もっと凄いのは天井に仕掛けられた対人トラップを破壊するためにかわしながら壁を走り、トラップを回し蹴りで破壊した事である。スザク君、君はコーディネイターか?
Stage,5 キット解説
HUYU「さてと、そろそろキットの解説の移ろうかね。」

ゼロリ「・・・ってなコトがあって現在に至るわけだ・・・。って、聴いてたか?」

HUYU「何言ってんだ、聴いてたに決まってるだろ。」

ゼロリ「本当か? それ。」

HUYU「本当だってば。さて、これ以上言い争い続けても不毛なだけだし、キットについて見ていこう。 まずはプロポーションからだ。」

ゼロリ「聴いてなかったな、絶対に(怒)」

ランスロット 前面 ランスロット 背面
今回は新作キットと言う事で、塗装や改造は行っておりません。

HUYU「どうだね、この素晴らしいプロポーション。」

ゼロリ設定画と違って頭が小さいんだね。

HUYU「ま、バンダイのプラモデルだからね。プロポーションがガンプラよりになるのも仕方ないんじゃないか。それに俺はこっちの方がバランスが取れていてカッコいいと思うぞ。」

ゼロリ「ふーん。どっちでもいいような気がするんだが、そんなこと。」

HUYU成型色でほとんどの色が揃ってるから、組立てるだけで設定どおりの色を再現できるようになっているんだ。特に設定画で金色になっている部分のパーツはラメ入りで、金色に見えるように作られているぞ。」

ゼロリ「次はパーツ分割ね」

HUYU「どうしても合わせ目を消さなきゃならない部分もあるが、頭部や前腕、スネ部分などはあまり合わせ目が目立たない構成になっているぞ。」

ゼロリ「これまでバンダイがガンプラで培ってきた技術が、深夜アニメに登場するロボットにまで活かされるとは、良い時代になったものだね。」

HUYU「次は可動を見ていこうか。肩関節は前後にスイングできるようになっていてだね、さらに単純な構造ながら肘は90度以上曲がるし、肩アーマー内にポリキャップが入ってるから、かなりの可動範囲の広さを実現しているんだ。」

可動検証その一
腕がここまで動きます。

ゼロリ「ほほう。これもガンプラで培ってきた技術の賜物ってヤツなワケですか。」

HUYU「そういうことだな。」

ゼロリ「なんかコイツのウエストすごい細いなあ。」

HUYU「まさに"コークボトルのような"って感じだな。この部分も設定画と比べると随分と細くなっている気がするんだよね。」

ゼロリ「確かにねえ。じゃあ次、足だね。」

HUYU「KMFの肝ともいえる足だな。最近のガンプラでは股関節をロール回転させる事で脚部を微妙に前に出す事が出来るようになってるんだけど、ランスロットは太股の付け根の部分が別パーツになってるから、これのおかげで前後に動かすことが可能になっている。

ゼロリ「でも膝は90度までしか曲がらないんでしょ。」

HUYU「イタイ所を突いてくるなあ。でもKMFってそんなに膝曲げて走らないからね。高速移動する時はもっぱらランドスピナー使ってるんだし。」

高速移動だ、ダダッダーッシュ!!
この通り、走行ポーズも決まります。

ゼロリ「そのランドスピナーも結構動くんでしょ?」

HUYU「ああ、カウル部分も動くからこうやって膝立ちポーズの支えにも出来るんだ。」

膝立ち
膝立ちでヴァリスを構えてみました

ゼロリ「それなりに決まりはするんだな。」

HUYU「背中のコックピットハッチを開く事が出来るけど、中のパイロットを見ようと思ったら蓋を外す必要があるんだ。中にはちゃんとスザクが乗っているぞ。あと、立ちポーズのスザクも付属しているんだ。」

ゼロリ「スザクきゅんが!?」

HUYU「きゅんて・・・。」

1/35 枢木スザク 1/35 枢木スザク(立ちポーズ)
蓋を外すと、スザクきゅんが入ってるよー。

ゼロリ・・・ねえ、これどういうこと?

HUYU「どういうことって?」

ゼロリ「塗装してないじゃないの!!」

HUYU「力量不足だよ!  悪かったねぇ! それはそうと、コックピット部分の下にはバンダイプラモデル アクションベース1に対応する穴が空いてるんだけど、不恰好なだけだね、これじゃ。」

ゼロリ「あ、話し逸らしたな。」

HUYU「さて、ここからは武器を見ていこう。まずはスラッシュハーケンからだ。リード線付きのパーツと差し替えて射出状態を再現できるんだ。」

スラッシュハーケン

ゼロリ「あれ? でもスラッシュハーケンって確か腰にも付いてなかったっけ?」

HUYU「なぜだかキットでは再現されてないんだよ。せっかくの放送終了後の発売なんだから、ギミックは全て再現してほしい所だよなぁ。」

ゼロリ「次は背中に背負っている剣だね。なんて名前だっけ?」

HUYUメーザーバイブレーションソード(MVS)だ。高周波振動を利用した対ナイトメア戦の為に開発された武器で、サザーランド級の機体の装甲なら容易に切断する事が可能なんだ。」

MVS 収納状態 MVS 展開状態
MVS・・・、実用化されていたのか!?

ゼロリ「へー。そうなんだ。」

HUYU「キットではこの装備の展開状態を差し替えで再現してるんだけど・・・。」

ゼロリ「けど? けどなんだっての?」

HUYU「展開状態の柄が拳と一体成型になっていてな、何で差し替えなのか、意味がわからんのだよ。
どうせなら収納状態と展開状態で別々に作ればよかったのに。おかげでどっちの状態を再現するか、塗装する色を選ばなきゃなんないんだよ。

ゼロリ「そういえば収納時は白くて、展開すると赤くなるんだったね。」

HUYU「次はヴァリス(V.A.R.I.S)だ。これはVariable Ammunition Repulsion Impact Spitfire の略で、訳すると、『可変弾薬反発衝撃砲』となる。つまり、弾薬の威力を自在に調節して射出できる兵器って訳ですな。」

ゼロリ「自由に調節? どういうこと? 火薬の量とか減らすのか?」

HUYU「そういえば説明が抜けてたな。作中の銃器は多くがレールガンと呼ばれる、いわゆる電磁力の反発力を利用して弾体を射出するタイプの銃なんだ。だから威力を調整できるヴァリスのような武器が可能なんだ。」

ゼロリ「へー。」

HUYU「肝心のキットの方だが・・・。」

ヴァリス
箱を開けて、ガッカリした人は俺だけではない筈だ。

ゼロリ「なんか、設定と色が違うんですけど・・・。」

HUYU「そうなんだよなー。ま、色が違うのは成型色の都合だからしょうがないとして、許せないのは何のギミックも無い、最中割って所だな。せめて銃身部分は本体と同じ黄色にして欲しかったよ。出来れば展開状態と収納状態で差し替えぐらいにはして欲しかったな。」

ゼロリ「なるほどね。では最後に総評と行こうかしら。」

HUYU「そうだな。プロポーションや可動範囲については文句は無いんだけど、やはりギミックの再現度がイマイチな気がするね。せっかくガンプラ(HGUC)の標準価格よりちょっと高いんだから、この辺りはもうちょっと頑張ってほしいところだったね。」

ゼロリ「例によって改造するんでしょ? どう改造すんの?」

HUYU「ガンプラ以外のキットは初めてだから、とりあえずは普通に仕上げようかな。余裕があったらちょっと改造するけど。あと、一体だけじゃなんか空しいし、他のKMFも商品化して欲しいね。」

ゼロリ「ではこれで解説は終わりだな。これでお前は用済みだ、死ね!!」(ドギューン、ドギューンッ)

HUYU「結局こうなるのかよ! でもこんなところで死んでたまるか!! バリアーッ・・・、で、出ない?」

ゼロリ「貴様が長々と解説している間にこの世界のコントロールは私が乗っ取ったのだ!! さようなら、ブ男君。」

HUYU「ち、ちくしょう・・・。」

???「待てぇーい!!」

HUYU「!!」

ゼロリ「だ、誰だ!?」

???「銀の翼に希望を乗せて、時間の都合で以下省略!!」

HUYU「お、お前は・・・!!」

ヒカリ電光勇者超特急ヒカリガイン(注9)ッ! 定刻通りに只今到着ッ!!」

HUYU「いや、大遅刻なんだが・・・。」

ヒカリ「大遅刻はヒーローにとって最高の演出だぜ。」

ゼロリ「今更何をしに現れた!?」

ヒカリ「フンッ、知れた事。この世界にイマジンは二人も必要無い! よって貴様には消えて貰う事にしたのだ!!」

ゼロリ「な、何ですって!!」

HUYU「うーわー、勇者っぽくねーなー。」

ヒカリ「俺様は最初からクライマックスだ・・・。」

HUYU「も、モモタロス(注10)か!?」

ヒカリ「動○剣!! 縦、一文字切り!!」

ゼロリ「その伏字、あまり意味ねー・・・。」

ドカァァァ・・・ンッ!!

HUYU「(何か釈然としないが)ありがとう、おかげで助かったよ。」

ヒカリ「やっぱりお前は、俺がいないとダメだな。はっはっはっは。」

(モノローグ)強大な敵を倒し、友情を確かめ合った二人であった。

HUYU&ヒカリ「「って、なんだ!? このオチッ!!」」
注9:HUYUの脳内に昔から住み着いているイマジン。最近までずっと引き篭っていた。

注10:『仮面ライダー電王』に登場する、『電王ソードフォーム』の元になるイマジン。口癖は「俺、参上」「俺に前フリは無い」「俺は最初からクライマックスだ!」

Stage,5 黒の騎士団
シンジュクでの戦いの後、スザクにはクロヴィス殺害の嫌疑がかけられてしまう。
しかし、法廷に移送される途中、ゼロと名乗る仮面の男(=ルルーシュ)が出現。その場でクロヴィスを殺したのは自分だと宣言する。
スザクは証拠不十分ということで釈放され、また、帝国第三皇女 ユーフェミア・リ・ブリタニアのはからいで、アッシュフォード学園への編入を認められるのだった。

しかし、平穏を破り事件がおきる。河口湖のホテルで行われていたサクラダイトの生産国会議。それを狙って旧日本軍『日本解放戦線』の過激派メンバーがホテルジャックを起したのである。
人質の中には学園での見知った顔も、そしてユーフェミアもいたのだった。
ブリタニア軍は地下のライフライントンネルからKMF サザーランドで侵入、ホテルの基部を破壊する事で水没させ、犯行グループの隙を突こうと試みるが、トンネル内にはKMF グラスゴーを連結・改造したリニアカノン 雷光が設置されていた。侵入したサザーランド部隊は雷光の砲撃をうけ全滅してしまう。

エリア11総督 コーネリア・リ・ブリタニアは、親衛隊が動きやすくなるよう、囮としてランスロットに発進命令を下す。
トンネルの中を雷光に向かって突撃をかけろというのである。
トンネルを疾走するランスロットに対し、雷光のリニアカノンが発射される。しかし、ランスロットはそれをかわし続け、相手の次弾発射の隙を突き、ヴァリスを発射。雷光を撃破する。

ヴァリスを撃つランスロット
スザク「セシルさん! ここでヴァリスを使います!!」
セシル「まって、それは危険すぎるわ!!」
スザク「爆風は、覚悟の上です!!」

雷光の爆発によって崩落するトンネル。
ランスロットは天井に空いた穴から空中へ飛び出し、ホテルの基部を狙撃。
作戦は成功したかに見えたのだが、次の瞬間、ホテルは何者かによって爆破されてしまう
「また皆を救えなかった。」スザクは無力感に打ちひしがれる。
その時、爆煙の中から仮面の男 ゼロが現れた。人質はゼロによって救出されていたのである。
ゼロは高らかに宣言する。

我々は黒の騎士団!
強き者よ、我らを恐れよ!! 弱き者よ、我らを求めよ!!
世界は我々、黒の騎士団が、裁く!!


黒の騎士団の結成により、エリア11は、大きな歴史のうねりの中へと引きずり込まれていくのだった・・・。

気になる続きはレンタルビデオショップ辺りで借りて見よう!!

間違った方法で手に入れた結果に、価値は無いから・・・(もどる)