最小変形DX マイトカイザー
組み立て済み着色レジンキャストキット
定価: 19950円(税込み)
再販版定価: 23100円(税込み)
原型:高島 肇
舞人操る新たな翼が豪華仕様で最小変形に登場!
ヒカリカイザー見参!
ここは、HUYU君の脳内の世界・・・。その世界で、また新たなイマジンが虎視眈々と出番を奪う機会をうかがっていました・・・。
電光超特急ヒカリガイン(HUYU君の脳内に住むイマジン。プラモデル至上主義者だが、ROBOT魂の出来の良さにアクションフィギュアも悪くないな〜と思い始めており、クロスボーンガンダムX1を買おうかと画策中。以下、ヒカリガイン)「最近、HUYUの奴はガンダム00のプラモデルばかり作成していやがって、全然コラムのほうを書いてねえな。そのせいで、暇をもてあまし気味だぜ・・・。」
???「オーッホッホッホッホ!」
ヒカリガイン「このどこかで聞いたような笑い声は・・・まさか!?」
まじめにふまじめ怪傑ゼロリ(BPの執筆しているコラム以外では長らく出番のなかったBLへの寛容から生まれた腐女子イマジン。以下、ゼロリ)「呼ばれて、飛び出てジャジャジャーン!復活した怪傑ゼロリ様よ!」
ヒカリガイン「おいおい。お前、何で復活してるんだよ。HUYUも存在を亡き者にして、お前なんか忘却の彼方だったはずなんだが。」
ゼロリ「フフフフフ。HUYUがアニマックスでやっている『カードキャプターさくら』を見出したのは知っているわね?」
ヒカリガイン「奴は、聖典だとか喚いているあのCLAMP原作のアニメだな。でもあれは、本当は小さい女の子向けのはずなのに、いつの間にやら大きなお友達御用達の萌え萌えアニメになったアニメのはずだが?」
ゼロリ「そう、そのとおり!奴がさくらに萌え萌えしている裏で、そのアニメに出てくる女の子受けする小狼きゅんなどの美少年エネルギーを吸収して、実体を取り戻す至ったのよ!しかも、イケメンエネルギーを吸収したおかげで大幅にパワーアップできたわ!!」
ヒカリガイン「うーわー・・・。奴のロリ魂を揺さぶる聖典がメイワクな奴を復活させてしまったわけか・・・。」
ゼロリ「オーッホッホッホ!この世界に二人もイマジンはいらないわ!消えなさい、ヒカリガイン!!」
ヒカリガイン「お前が俺に勝てるわけないだろ!食らえ、動○剣!!」
カキーン!
ヒカリガイン「何、動○剣がはじかれた!?」
ゼロリ「オーッホッホッホ、その技はもうすでに見切っているわ!このパワーアップしたゼロリ様に同じ技は二度も通用しないのよ!!」
ヒカリガイン「お前は聖闘士か!?」
ゼロリ「フフフフ。今度はこちらの番ね!行くわよ、悪役同化!魔王ゼロ!!」
説明せねばなるまい!ゼロリは自分の気に入っているアニメの悪役に同化することが出来、同じ能力を発揮するようになるのだ!!
魔王ゼロ「只人が!魔王たるこの私にはむかうというか!」
ヒカリガイン「何!?このマッチョマンは、ナイトメア・オブ・ナナリー版のゼロ・・・。」
魔王ゼロ「消えうせろ・・・。」
チュドーン!!
ヒカリガイン「が・・・は・・・。俺の体を構成するヒカリライザーがバラバラだ・・・。ヒカリライザーが破壊されてしまったら、もうヒカリガインとしてコラムに出現できない・・・。オノレ、ゼロリめ・・・。俺の・・・負けか・・・。・・・ガクッ」
ゼロリ「オーッホッホッホ!ついにヒカリを打ち破ったわ!!これでこれからのHUYUのコラムは私が占拠できる!奴のコラムも美少年だらけにしてやるわよ・・・。ウフフフフ」
ズキューーーーーン!!
ゼロリ「グハッ!誰よ、後から突如狙撃してきたのは!?」
???「チェンジ!」
ゼロリ「何、ドリルがくっついた車両に5台のメカが合体していくわ!!これは一体・・・!?」
???「ヒカリカイザー!!」
ゼロリ「ヒカリカイザー!?ヒカリと私以外にもイマジンが住み着いていたというの!?」
電光ドリル超特急ヒカリカイザー(HUYU君が生意気な弟に主導権をいつも奪われ、苦労しているために生み出されたヒカリガインの弟イマジン!その力はヒカリガインを上回る!!以下、ヒカリカイザー)「そう、そのとおり!」
説明せねばなるまい!そもそもヒカリガインは、最小変形 マイトガインを紹介するためにHUYUが生み出したマイトガインのパロディイマジンである。当然、他のメカもパロディするつもりだったが、数年の間他の最小変形シリーズを買わなかったため、他のキャラクターが表舞台に出てくることはかなわなかった。しかし、最近BPが最小変形DX マイトカイザーを手に入れたため、ついに実体を手にし、ヒカリカイザーとして登場することができたのである!!
ヒカリカイザー「フフフフ。馬鹿兄貴が消えてくれたおかげで、ついに俺が表舞台に登場することが出来たぜ!」
ゼロリ「ええーい!私がコラムを占拠できると思っていたのにぃ!!」
ヒカリカイザー「ふん。貴様は過去にこの俺様が、葬ったことがある!」
ゼロリ「どういうことよ!?」
ヒカリカイザー「フッ・・・。覚えてなければ教えてやろう!その昔、HUYUがHG ケルディムガンダムのコラムを書いたときに、俺が遠くから貴様を狙撃して吹き飛ばしてやったのだ!」
ゼロリ「あの時、狙撃してきたのはお前だったわけなのね!」
ヒカリカイザー「あの時は、ケルディムのコクピットの中で泣いていたが、これで貴様を相手に大暴れできるぜ!てめえなんざ、血祭りにあげて、この俺がコラムの主役を張ってやるぜ!!」
ゼロリ「そうはさせないわ!兄と同じ目にあわせて、あのときの借りを返してやるわよ!!勝負よ、ヒカリカイザー!!」
こいつは弱い!マイトガイン
勇者シリーズのお約束として、「2号メカが登場し、1号メカと合体する」ということは、これまでのコラムを通してお話してきた。監督が変わった勇者シリーズ第4作目、『勇者特急 マイトガイン』でもこの伝統は継承されており、2号ロボとしてマイトカイザーが登場する。そこで今回のコラムは、変形する完成済みガレージキットを作らせたら日本一のスタジオハーフアイより、最小変形DX マイトカイザーのコラムをお届けし、マイトカイザーとマイトガインの世界観の魅力に迫っていこう!
毎回毎回派手に登場するマイトガインであるが、登場シーンの派手さの割にその強さはシリーズでも弱いほうである。まず、マイトガインは驚くべきことに第3話目にして敗北しているのである。このときは、必殺の縦一文字斬りが、佐々木小次郎をモチーフにした剣豪ロボのツバメ返しによって破られ、戦闘不能となった。その後、青戸工場で修理されたマイトガインは、ツバメ返しを繰り出す際にツバメ型ミサイルを打ち出し、攻撃を誘導するという姑息な手段で剣豪ロボを打ち破ることに成功する。
ただ、筆者的にはこの回は重要な役回りをしていると考えている。というのも、「ロボット」という概念を他のシリーズと差別化しているのである。マイトガインはこれまでの生命体の宿ったメカと違い、人間の作り出した人工物であり修理などが必要な存在だということを視聴者に知らしめているのである。この登場するロボットを純粋なメカニックとして捉えるという点は勇者シリーズにおいて地味に重要で、次回作の『勇者警察 ジェイデッカー』は更にこの路線が強められている。
このほかに、マイトガインは大きな弱点を持っている。それは、空を飛ぶことが出来ないということである。必殺技を放つ時はバーニアで空を飛んでいるじゃないかと思われるかもしれないが、あのモーションは縦の動きだけであり、自由自在にすばやく空を飛ぶことがマイトガインは出来ないのである。
作品開始時点では航空機は石油枯渇により死に絶えた状態で、マイトウイングが唯一のジェット機であった。しかし、悪役の一人であるウォルフ=ガングの作ったジェット機に変形する空中専用の飛龍に、舞人のライバルであるエースのジョーが使用しだしてから事態が一変する。最初は飛龍と互角の戦いをして、番組を大いに盛り上げてくれたが、マイトガインの空中戦能力の低さが災いし、ついに23話でマイトガインは破壊されてしまう!
エクスカイザーを除き、ファイバードもダ・ガーンXも空中戦に対応している描写がなされていた。これはある意味では主人公メカの特権として捉えることができ、重要なものだったと考えられる。しかし、そこであえてマイトガインに空中戦に対応させないことで弱点を作っておきそれを克服させることで、単なるパワーアップではないとグレート合体時に説得力を与えることが出来る。主人公メカ無敵一辺倒では面白みがないということであえて弱点を作っておき、従来の作品からはずれた変化球を出してきている事が、この作品の特徴であると考えられる。
マイトカイザー見参!
飛龍によってマイトガインが破壊された影響で、勇者特急隊はロコモライザーを一時的に失ってしまう。というわけで、マイトガインを強化パーツとして開発中であったドリル特急に単独でのロボットへの変形機構が与えられ、空中戦用の勇者メカが登場する事となる。それが、2号メカのマイトカイザーなのである。
急ごしらえで作られたマイトカイザーは超AIが搭載されておらず、全て舞人がコクピットから操縦するメカである。ロボットの構成としては、カイザードリルを中核に、カイザーマシン5機が合体し完成するメカである。
赤いカイザードリルを中核に、色とりどりのメカが合体する構成となっている
各々のメカを説明すると、カイザー1は小型偵察機でマイトカイザーの胸部を担当する。カイザー2は、小型ドリル戦車、カイザー3はクレーン車でありマイトカイザーの腕を構成する。そして脚部を構成するのが、カイザー4とカイザー5である。カイザー4は海底探査機であり、カイザー5はスーパーブルドーザーである。乱暴な言い方をしてしまえば、男の子の喜びそうなマシーンが合体し誕生するのがマイトカイザーなのである。
カイザーマシーンは、普段はカイザーキャリアというコンテナ車両に収納されており、合体時にはこのコンテナから各マシーンが出撃するようになっている。このカイザーキャリアをカイザードリルが牽引しているわけである。
当時品のマイトカイザーは、ドリル特急からマイトカイザーへの変形を完全再現していた。カイザーキャリアには各マシーンを収納できるし、ドリル特急はロコモライザーと連結することが可能である。マイトガインと合体する都合上、電飾ギミックは付いていないが、その代わりにダ・ガーンシリーズで採用されていた頭部の集光ギミックが採用されており、光を後から当てれば目が光るようになっていた。
そして、2005年に超勇者復活列伝というシリーズ名で再販もされた。このときには、劇中のカラーリングにより近づけたカラーリングになっており、コクピット部分やカイザーマシンの番号がタンポ印刷で再現されるようになった。塗装箇所が増えたため、集光ギミックは当時品より弱いものとなってしまったが、大人が遊ぶ前提なのでさほど気にはならない。
ただし、2号ロボが単品で発売された弊害を受けてしまい、4年経過した現在でも店頭で売れ残っているのをよく見かける。単体としてはカイザードリルに手足がくっつくだけなので、ギミックのパンチ力が低いのがネックとなったのであろう。
そして、2006年に最小変形 マイトガインが発売されたことを皮切りに、最小変形DXと称してマイトカイザーが発売されることになった。この頃から、高島氏はCADを設計に導入しており、作業効率が非常に上がっていた。大きな形出しはCADで行い、頭部や角などは手作業で作られていくところが紹介されている。記事にしてたったの5つでマイトカイザーが完成しており、作業効率が非常に上がっているのが確認できる。
しかし、設計自体は非常に難航していたようでその苦労も書かれていることがわかる。完全変形する箇所が大幅に増えているため、パーツ数が多くなったのか合体パーツに過ぎない2号ロボなのにDXが付くという状況となってしまった。とはいっても、DXの名に恥じないギミックやアレンジが付与されており、非常に遊び応えのあるものとなっている。それらを詳しく見ていこう。
チェンジ!マイトカイザー!!
レビューに入る前に、筆者がこのマイトカイザーを初版のときに買わなかった理由を説明しておく。このマイトカイザーが発売されたとき、筆者はオセアニア方面に留学しており、その間リリースされた気になるプラモデルなどを日本の友人に代理購入するよう頼んでいた。当然、マイトカイザーも買おうと思っていて軍資金も用意していた。
しかし、蓋を開けてみると最小変形DXのブランドで出ているにもかかわらず、致命的なパーツが欠けていることに気が付いた。なんと、このマイトカイザーにはカイザーキャリアが付属しないのである。カイザーキャリアは、確かにタカラ時代のときにも余剰パーツになっていて、上にマイトカイザーを搭載して遊ぼうという具合でごまかされていた。
カイザーキャリアにはマイトカイザー時の胸の飾りとウイングパーツがくっついているが、それを取り付ける場所がない。パッケージでウイング部分がまるで単独のメカのように他のマシンとともに撮影されているのがこっけいに見えてくる。
確かに単独のメカに見えないことはないんだけど・・・
ガレージキットという性質上、キャリアという大きなパーツを付属させることは出来なかったのだろうが、これではマイトカイザーの最大の特徴であるドリル特急が再現できない。当時品を持っていた筆者としてはこの点が納得行かず、結局用意していたお金でBRAVE合金 ゴッドライジンオーを購入することにした。
ただ、カイザーキャリアなしでもマイトカイザーにはカイザージェットという形態が用意されている。これは、カイザードリルとカイザーマシンが合体したジェット形態である。これはタカラの玩具でも再現されていたが、ドリル特急形態を再現できない本製品ではこれがマイトカイザーのビークル形態と捉えることができると思う。
空中戦を得意とするマイトカイザーのジェット形態
翼の赤い箇所などはシールで再現するようになっている。しかし、筆者の筆者のマイトカイザーにはシールが付属していなかった。後で、シールの問い合わせはしておいたが、早く撮影するために、急ごしらえの塗装を施しており、塗装し忘れている箇所もあるのでご容赦願いたい。
各マシーンの形状は、グレートマイトガインの合体バンクのプロポーションに近い。特に、カイザー2とカイザー3の大きさの比率は昔の玩具の比率より小さくなっている。これはグレート合体したときのバランスも考慮に入っているためであろう。
カイザーマシーンとカイザードリル、胸の飾りパーツとウイングをそれぞれ合体させればマイトカイザーが誕生する。今回も劇中の合体バンクに倣って変形シーンを見ていこう。
カイザーマシーン自体は、ロボットにも変形するわけではないので、合体と言っても全体的に見ればドリル特急がマイトカイザーに「変形」していると捉えることができる。そのためか、マイトカイザーへの合体の掛け声は「チェンジ、マイトカイザー!」である。この掛け声とともにカイザーマシンがカイザーキャリアから射出され、カイザードリルも変形を開始する。
チェンジ、マイトカイザー!
ロールオーバーで画像が変わります
カイザードリルからドリルが取り外されると、先端部分が折りたたまれて上体の部分が太くなり、肩の接続部分となる。このギミックは最小変形版ではオミットされているが、ある工夫によってギミックが省略されているにも関わらず自然なフォルムが維持されている。
カイザードリルが変形すると、カイザーマシンがそれぞれのポジションに移動しカイザードリルに合体する。
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舞人がコクピットに移動し、マイトカイザーを起動させると腕が伸びて手首が出現する。
マイトカイザー、
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起動!
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そして、頭部が出現しコクピットのシャッターが閉じる。
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背中の翼が伸びて、ポーズを取ってマイトカイザーが完成する!
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変形バンク自体は、2号メカであるがゆえに非常にあっさりしたものである。BGMもグレートマイトガインの合体BGMのインスト版だし、グレート合体するようになってからは合体バンクが一部省略されたものが使用されるようになっている。どちらかというと、大き目の単体メカという印象が強いのがマイトカイザーである。
合体バンクとしてみれば、非常にサラッとしたものとなっているが、ハーフアイ版のマイトカイザーはベストプロポーションを達成するために様々なアレンジが成されている。ここからは合体バンクではわからない影のギミックを見ていこう。
まず、脚部を構成するカイザー4とカイザー5であるが、アームの部分がふくらはぎに移動するギミックが付与されている。このギミックはグレート合体するときに下駄になるときも使用されており、これで各形態のフォルムが崩れないようになっている。
ロボット時に邪魔なアームは後に回すようになっている
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また、カイザー4には地味なギミックとしてカバー部分の上部が回転し、膝カバーの形が変化するギミックも与えられている。これにより、より劇中に近い膝パーツを構成出来るようになっている。
単体のメカに見えるくらい大きくなってしまった翼には、マイトカイザー時の腕パーツが隠されている。本来この腕パーツはカイザー2とカイザー3に格納されているのだが、そうしてしまうとカイザー2とカイザー3が大きくなってしまいグレート合体時にプロポーションが悪くなる原因となる。そこで高島氏は、ほとんどギミックのない翼パーツに着目し、バックパックに腕を格納しちゃおうというギミックを思いついたようである。
なんと、こんなところに腕が隠れていました
腕を引き出した後には、翼のバーニア部分がスライドして翼の大きさが小型化されるようになっている。この点の配慮にも頭が下がる。
翼パーツは左右で組み合わせて事前にカイザードリルに取り付けるようになっている。
なんだか奇妙な図になっています・・・。
このギミックを採用したので、カイザードリル側の先端部が折りたたまれて上体を太くする必要がなくなり、かつ自然なボディラインを形成できるようになっている。
また、カイザー2とカイザー3は、腕を格納する必要がなくなり、小型化されているにもかかわらずギミックが数多く盛り込まれている。何と、肩パーツに合体するためにこの2機は展開できるようになっているのである!
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単純な形に見えて、複雑な展開方法ギミックが付与されているのがわかる
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両者を展開させると翼の腕パーツの軸に通す穴が出現するので、その穴に軸パーツを通して肩に合体させる。
カイザー2とカイザー3はパッと見たところでは何のギミックもなさそうに見えるが、このような複雑なギミックが隠されているから驚きである。尚、この展開ギミックはグレート合体するときも使うようになっている。
カイザー1は尾翼を折りたたんで胸に取り付けるだけであるが、こちらはグレート合体時に複雑な変形をこなす。尚、タカラの玩具ではカイザー1にマイトカイザーの頭が収納されていたが、本製品ではこの部分のみ差し替えで後から取り付ける方式である。
このように、劇中にないギミックを付与しプロポーションの向上に努めている点がハーフアイらしい点といえるだろう。2号ロボとはいえ、単体で変形合体させても楽しい商品として仕上がっている。
お前のドリルで天を突け!!
さて、マイトカイザーが完成したということで今度は全体的なプロポーションを見てみよう。
全体的にかなり太いマイトカイザーとなっている
良く言えばマッシブ、悪く言えばデ・・・(以下、自粛)
シールを完全に貼った状態
カイザー2やカイザー3のウイング部分やカイザー5のシャベルの隙間にシールを貼る
劇中のマイトカイザーは非常にスマートなデザインなのだが、最小変形版では逆に各パーツが非常に大きくなっており、マッシブな印象を受ける。バックパックも伸縮ギミックがあるとはいえ、大きすぎる印象。グレート合体するために2号ロボはどうしても箱体型になるか、太い体型になってしまう嫌いがあるようである。また、設定上ではマイトガインよりマイトカイザーのほうが小さいにもかかわらず、最小変形では大きさが逆転している。
マイトガインよりもごつい、マイトカイザー・・・
また、顔の造型も文句は基本的に文句はないのであるが、個人的には口の部分が惜しい点である。というのも、製品では黒く塗りつぶされているが、この箇所は元々はスリットになっているのである。大きさのせいで細かい線が引けなかったのだと思うが、顔の印象が変わってまっている点が残念なところである。
基本的な記号は押さえているが、口元が黒く塗りつぶされているので印象が違ってくる
この大きさではスリットの造型が不可能だったようである
可動も広く確保されているが、全体的に各部が大きいため非常にポーズが取らせにくい。可動範囲の実証のために劇中の名乗りを実際に再現してみよう。
エースのジョー「ふん、新しいロボットの登場というわけか。」
舞人「そう、そのとおり!」
愛のつばさに
勇気をこめて
回せ、正義の大車輪!
勇者特急、マイトカイザー
ご期待通りに、ただいま到着!
このように体に対して腕が短いので、劇中のポーズをやろうものならば、腕が届かずに悲惨なことになる。関節自体は並のアクションフィギュア並に用意されており理論上は広い可動範囲を誇るはずなのだが、マイトカイザーの場合はプロポーションが実際の可動範囲に影響を与えてしまった事例であろう。
上の名乗りシーンを再現するために、指を突き立てた左右の手首パーツが通販特典として用意されている。また、マイトガインと同じく名乗り口上の書かれた面と大張氏が描き下ろした絵のあるリバーシブルディスプレイセットも特典として付属している。
このディスプレイセットにはまだ秘密があります
マイトカイザー単体の必殺技はドリルクラッシャーである。変形時にカイザードリルから分離したドリルを腕に装着し、そのまま相手に突進する大技である。この必殺技で、マイトガインを大破させた飛龍を完全に撃破している。
本製品では手首パーツをはずして、その代わりにドリルクラッシャーを装着するようになっている。
ドリルクラッシャー!
ロールオーバーで画像が変わります
ジョー、確かにお前の言うように必ずしも正義が勝つとは限らないかもしれない!
だけど、この世に悪が栄えたためしはない!最期には正義が必ず勝つはずだ!!
俺はそう信じてこれからも戦い続ける!!!
このように、2号メカであるにもかかわらず、様々な工夫を凝らしてマイトカイザーは製作されている。プロポーションや付属品で不満点がある人もいあるだろうが、それでも最小変形 マイトガインを持っている人には必需品である。そしてその真価を存分に発揮するのはやはり、グレート合体の際であろう。次回は、グレートマイトガインのコラムをお届けする。こう、ご期待!
激突!ヒカリカイザーvs怪傑ゼロリ
ゼロリ「貴方なんか、このキャラクターでイチコロよ!悪役同化、アリー・アル・サーシェス!!」
ヒカリカイザー「ほう、サーシェスになってアルケーガンダムで登場するとはな。俺がヒカリガインの弟だから兄の敵討ちというシチューエーションをつくろうって言う気か!」
サーシェス「また、殺してやるよ!え?ヒカリさんよ〜!」
ヒカリカイザー「残念だったな!俺は兄貴のためなんかにゃ、戦わねえぜ!」
サーシェス「能書きなんざ、どうでも良いんだよ、ヒカリさんよぉ!これでもくらいなっ!」
ヒカリカイザー「おっと、危ねえ!だが、俺は馬鹿兄貴と違って空中戦が得意な体をしていてね、そんな攻撃あたらねえぜ!!」
サーシェス「ヘッ!そうこなくっちゃなあ、ヒカリさんよお!!」
ヒカリカイザー「一気に止めを刺してやろう!出て来い、ドリルクラッシャ〜!」
サーシェス「この俺に、正面から格闘戦を仕掛けようってか!いい根性してやがるぜ!!返り討ちにしてやるよぉ。」
ヒカリカイザー「この俺様を舐めるなぁぁぁぁぁぁ!」
ギュイイイイイイン!!
サーシェス「何!?俺の斬撃をはじき返すこのドリルのパワーは!?」
ヒカリカイザー「これが俺のドリルクラッシャ〜の力だ!そうら、胴体を貫いてやるぜ!!」
ドブシッ!!
サーシェス「馬鹿な・・・。俺の機体のど真ん中にドリルを突き刺す、このパワーは・・・。クッ!」
ヒカリカイザー「チッ!機体を捨てて脱出していったか。まあ、この俺様の初陣には丁度良かったかな!これでコラムは俺のものだぜ。フハハハハハハ!!」
ついに登場したヒカリカイザー!圧倒的な力を見せ付けた彼であったが、ゼロリは消滅したわけではない!!彼は、コラムのレギュラーになれるのか?そして、ヒカリガインはどうなるのか!?
待て、次回!
チェンジ、マイトガイン!(最小変形 マイトガインのコラムへ)
グレートダッシュ!(最小変形 グレートマイトガインのコラムへ)
グレートマイトガイン、パーフェクトモードだ!(最小変形 マイトガンナーのコラムへ)
俺のハートは、1万度だ!!(もどる)