1/100 インフィニットジャスティスガンダム
発売元:バンダイ
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
1/100スケール プラモデルシリーズ
定価:2730円(税込)
「アスラン・ザラ、ジャスティス!出る!!」
おうしけ
ここはHUYUさんの脳内、夢の中にある家、通称『おうしけ』。
おやおや?いつものことながら、今日も騒がしく言い争ってるようですね・・・。ちょっと覗いてみましょうか・・・。
電光勇者超特急ヒカリガイン(ガンダムとか勇者ロボをこよなく愛するHUYUの心が生み出したイマジン。新年の挨拶をメールとチャットだけで済ませるというグウタラに味をしめてしまったので、近年は年賀状というものを書いた覚えが無い。以下ヒカリ)「なー、なー、ウチもマスターグレードのデスティニーガンダム 買おうぜぇー!クラスで持ってないの、ウチだけなんだぜー!!」
牡牛座タウラスのHUYU(『一年の計は元旦にあり』というが、どうせ叶うまいと諦め半分で、最初から小さい目標しか掲げなかったら、親や学校の先生に怒られた。・・・という、小学生の頃の出来事を初夢に見た。今でも小さい目標しか掲げませんが、何か?以下HUYU)「お前はオカンに新作のゲームをねだるクソガキか!?そんなもん、『他所は他所、ウチはウチ』と思って諦めろ!!」
ヒカリ「オマエは母ちゃんか!?」
まじめにふまじめ怪傑ゼロリ(『キラ×アスとかイザ×ディアとか、BLも好きな人がそれで良いんなら別によくね?』というHUYUのビミョーに広い心が生み出した、腐女子イマジン。除夜の鐘を突きに行ったら、危うく自身が108の煩悩と共に消滅しそうになった。以下ゼロリ)「無理ねヒカリ。諦めなさい。コイツの全財産及び本年の収入は、全て私の野望のための礎にする事を契約させるんだから。ほら契約書だってこの通り・・・。」
HUYU&ヒカリ「「いや、それはもっとありえねーし!」」
ゼロリ「えー!」
HUYU「あーもう!うるせいなっ!そんなにデスティニーが欲しいんなら、コレで我慢しろ!!」
ヒカリ「コレはこの前(ブルフレームセカンドのコラム)、ゼロリがBPの所から盗んできたプラモじゃないか!?まだ返してなかったのか!!」
HUYU「失礼な事抜かすな!コレはお前らをBP君のコラムの為に貸し出した結果得られた正当な報酬、いわゆるレンタル料だよ!ここには持ってきてないけど、1/100のストフリとセットでな!」
ゼロリ「あたしたちのレンタル料・・・。」
ヒカリ「ガンプラ2体分かよ・・・。あ、って事は、今回のコラムは、このヘボイ出来のプラモを直す劇的にビフォーでアフターなコラムになるのか?それともカスキットをMGに近づける無駄な努力でもしようってのか?」
HUYU「デスティニーは割とキレイに作ってあったから、手を加えた箇所もゲート跡(注1)を削る程度だったんでパスだ。ストフリの改造も挑戦したけど、途中で挫折したからパス。」
ゼロリ「じゃ、今回のネタは何なの?」
HUYU「ふっふっふっふっふ・・・。」
ゼロリ「何!?」
ヒカリ「遂に壊れた!?」
HUYU「違うわ、このヴォケどもが!お前たち・・・、デスティニーガンダムをタダで貰ってしまったのだ・・・。ならば、そのライバルも欲しくなってしまうのは、自然の摂理というか何というか、仕方が無いのではないか?」
ヒカリ「ハァ?」
ゼロリ「まさかアンタ・・・。」
HUYU「そう!アスラン的に言うならば、『なら買うしかないじゃないか!!』(注1)と、いう訳で、今回のテーマはSEED DESTINIY(種デス)真の主人公、アスランの機体、1/100インフィニットジャスティスガンダムだ!!」
ヒカリ「ちょっと待て!オマエ、昔書いたコラムで、『種デスの主人公はシン・アスカだ!』って声高に主張してたんじゃなかったのか!?」
HUYU「あー・・・、そんなこともあったね・・・。(遠い目)ま、いいじゃん。過ぎた事は忘れろよ。」
ヒカリ「過ぎた事って、オマエ・・・。」
ゼロリ「フッフッフッフッフ・・・・・・・。」
ヒカリ「うお!?今度はゼロリが壊れた!?」
ゼロリ「ホーッホッホッホッホッホ!遂に来たわ私の時代!アスランきゅんキター!てなわけで、今回の対談は私に任せなさい!アスランきゅんのことなら、誕生日、血液型はモチのロン、昨日の晩御飯のメニューまで把握してるわよ!!」
ヒカリ「怖ッ!!それはただのストーカーでは・・・?」
HUYU「そんなゼロリにはコレをやろう。」
ゼロリ「こ、これはぁっ!?」
キット付属のキャラプレート
HUYU「ほーら、コレが欲しいか〜?欲しいだろ〜?」
ゼロリ「ハッハッハッハッハッ・・・・・・。」
ヒカリ「何か耳とか尻尾まで生えてるような気が・・・?お前は犬か!?」
HUYU「ほーら、取ってこ〜い!」
ゼロリ「ワンワンワンワンワン・・・・・・・・。」
バビュゥゥゥゥーーーーーーン・・・・・・。
ヒカリ「・・・、行っちゃった・・・。」
HUYU「ガンプラのコラムをするならアイツは邪魔なだけだから、体良く追っ払う事が出来て良かったぜ。」
ヒカリ「なんか・・・、アイツの扱いが日増しに悪くなっていってるのは・・・、気のせい?」
HUYU「プラモシミュレーター、レディ〜・ゴォォーーッ!!」
ヒカリ「・・・って、いきなり最初から能力発動してどうする気だよ!?」
HUYU「いやー、最近コラムの最後にあいつの相手するのもめんどくなってきたから、先にビームライフルで狙撃しようかと。」
ヒカリ「アンタは鬼だぁぁぁーーーッ!!」
ズギュゥゥゥゥーーーーンッ!!
ロールオーバーで画像が変わります
ゼロリ「ぶべらっ!?」
HUYU「よしよし、ちゃんと吹っ飛んだな。じゃ、紹介でも始めるか。」
注1『ゲート跡』:ゲートとはランナーとパーツの間にある細い部分のことで、パーツを切り取った後に出来るのがゲート跡である。ゲート跡の処理には色々と方法があるが、HUYUは普段、ナイフで削り取る方法を採っている。
なお、ゲート跡を切り取るとたまに跡地が白く変色してしまう時があるが、そんな時は爪でこすったりしてやると跡が目立たなくなる。
注2『なら〜(する)しかないじゃないか!!』:アスランが追い詰められた時などに発する、逃げ言葉みたいなもの。本編以外にも、フィルムコミック版のCMの際に『なら買うしかないじゃないか!!』とか言わされていたりする。
《例》カガリ「アイツは、いいヤツだったんだぞ!!」
アスラン「知っていたさ・・・。(中略)でもあいつは敵になっていた・・・!なら戦うしかないじゃないか!!」
《騎士の正義》→《無限の正義》
HUYU「まずは最低限度の確認事項ということで、インフィニットジャスティスの設定について解説しといた方が良いかな。」
ヒカリ「確か、ストライクフリーダムガンダムと同時期に開発されたMSなんだっけ?」
HUYU「ああ、コズミック・イラ最強の魔女、ラクス・クライン率いる旧クライン派の手によって開発が進められた機体なんだ。旧ジャスティスの頃から、アスランの操縦技術は格闘戦が主体だった。だからインフィニットでは各武装が格闘戦に特化したものになっている。」
ヒカリ「バックパックであるファトゥム-00を蹴り飛ばして、敵にぶち当てたりしていたものな。」
HUYU「1/100モデルの解説書では『開発経緯は不明』となってるけど、後に発売されたMGストライクフリーダムの解説書には、『プラント本国で開発された量産型の試作機を強奪、キラ・ヤマト専用機として開発し直した』と、ある。この事から、インフィニットもストフリ同様、『強奪機体をアスラン用に開発し直した機体』と、考えてみるのも面白いかもな。」
ヒカリ「多分、インフィニットがMGで発売されたら、間違いなくその設定で採用されそうだな・・・。
それはそうと、ストフリとインフィニットといえば、やっぱりあの事件が思い出されるな。」
HUYU「ああ、公式ページの機体解説の欄で紹介されていた名前が、ある日いきなり変更されたっていう事件だな。たしか、ストフリの前の名前がスーパーフリーダムで、インフィニットはナイトジャスティスだったな。」
ヒカリ「スーフリという名前が変更になった理由は、以前BPが書いた1/100とか、HGのストライクフリーダムガンダム のコラムを参照していただくとして、なんで、ナイトジャスティスも変えられたんだ?別にそのままでも良いような気もするんだが?」
HUYU「実はな、先に商標登録されていた、パチスロ台と名称が被っていたのだ。」
ヒカリ「昔、鞄とかで有名な某ブランドメーカーと名称が被ったモビルアーマー(MA)(注3)の話があったが、コレは酷いな。パチスロの台と同じ名前のガンダムって、イメージ悪そうだし・・・。」
HUYU「だろうねぇ。と、いう訳で、インフィニットジャスティスに変更になったわけなのだが、調べてみると結局この名前もろくなモンじゃないことがわかった。」
ヒカリ「と、いうと?」
HUYU「実はこのインフィニットジャスティスって名前はな、9,11の同時多発テロ事件に対する、アメリカ軍の報復作戦の名称の草案と被っていたのだ!」
ヒカリ「よりにもよって、すごいものと名前が被っているな・・・。下手を打てば国際問題に発展していた可能性も・・・?」
HUYU「ま、この作戦名は不謹慎だとかいう理由で却下されたから、問題が無いといえばそうなのだが・・・、」
ヒカリ「なるほど、また何かと被っていたわけだな。今度は何だ?」
HUYU「それが何となぁ・・・、エロゲー製作会社のブランド名だったんだ・・・。」
ヒカリ「えぇぇぇぇーーーー・・・?」
HUYU「一部の漫画家にはインフィニティとかインフィニテッドとか勘違いされるし、変更しようが、するまいが、結局、ロクな名前ではないというのがオチになっちゃうわけだな・・・。(注4)」
注3『名称を変更されたMA』;ガンダムシリーズの第一作である、『機動戦士ガンダム』に登場したMA、エルメスがそれ。放送中はちゃんとその名で呼ばれていたが、後に問題視されるようになり、設定資料やゲーム版では『ララァ専用MA』とか、『ニュータイプ専用MA』とか、なんとも締まらない名前で表記されるようになった。
注4『名称変更事件の顛末』:結局、上に挙げた二つと名称が被っていたため、本来Infinite Justice Gundamという英語表記だったのだが、∞ Justice Gundamに変更となった。
嘘だらけのジャスティス!
HUYU「さてと、ではそろそろキットについて見ていこうか。」
ヒカリ「1/100キットといえば、お友達であるストフリの出来はそりゃもう涙が溢れてきそうなほど情けないものだったらしいが、コイツはどうなんだ?」
HUYU「テレビアニメ本編の放送終了後の発売であるということもあってか、ストフリなんかじゃ到底足元にも及ばないほどにカッコ良くなっている。実際に見てみよう。」
テレビアニメよりの体型になるよう全体に大幅なアレンジが加えられております。
ファトゥーム01がないと丸腰になってしまいますな
HUYU「見たまえ!この神が降りてきたとしか思えない、プロポーションを!!」
ヒカリ「足がスラリとしてるんだな。まさにテレビから出てきたようなプロポーションじゃないか。」
HUYU「MGに準拠したデザインで、各部分にアレンジが効いている。ランスロットもそうだったが、大抵の場合、放送期間終了後に発売されたキットだと、本編中のイメージを参考にするようになるから体型が良くなるのは必然なんだな。」
ヒカリ「なるほどねぇ。それはそうと、ストフリの時は金色の関節が『汚いウ●コ色』とか言われていたけど、コッチはきれいに銀色してるな。」
HUYU「コレは俺が自分の手で塗ったんだ!」
ヒカリ「あ、そうなの?ッてことはまた関節は変な色だったんか?」
HUYU「変な色ってわけじゃないけど、関節の色が薄い灰色になってたんだ。」
ヒカリ「へー。やっぱりストフリの金色に対して、ジャスティスは銀色って言う設定はあまりにもアホ過ぎだから、バンダイ的には無かった事にでもしたかったのかね?」
HUYU「キットの組み立て説明書のカラーガイドでは関節の色指定はシルバーになっていたから、それは無いと思う。単に経費の問題じゃないのか?」
ヒカリ「バンダイも大概セコイなぁ。
あ、そうだ。そろそろ可動やギミックも見て行かんと。」
HUYU「そうだな。じゃ、可動から見ていきますか。前後に動くようになっている首とか、膝の二重関節は、最近のキットではもはや常識なのでとばすとして、可動範囲で一番注目すべきポイントはやはり腕だな。」
ヒカリ「腕の可動がそんなに良いのか?」
HUYU「モチのロン。胴体側の肩口にポリキャップが仕込まれているから前後にスイングする事が可能になっている。それに肩アーマーも独立して可動するから腕を水平以上にあげることが可能になっている。」
ヒカリ「おおー。なかなかすごいな。」
HUYU「感心するのはまだ早い。肘関節の可動もすごいんだぞ。」
ヒカリ「肘もか!?」
HUYU「HGUCなどのキットで膝関節の可動部分に採用されている構造を肘に応用する事で、180度までとはいかないまでも、90度以上の可動範囲を実現しているんだ。」
ヒカリ「おおー!コレはすごいな。これだったら、可動範囲には何の問題もなさそうじゃないか?」
HUYU「ま、確かに腕の可動範囲には何の不満も無いんだけど、股関節に問題があってな・・・。」
ヒカリ「股関節に?」
HUYU「フロントスカートアーマーがサイドスカートと干渉するからあまり上げれなくてな、当然足も上げれないんだ。スマートな体型にまとめようとした弊害かな、コレは。
」
せっかく脚部用のビームサーベルも付属しているのに、コレでは蹴りポーズも決まりません。
ヒカリ「なるほどな。やっぱり劇中のイメージと可動範囲の両立は、難しいというわけか。」
HUYU「そういうわけだ。その代わりといっては何だが、ギミックは本当に抜かりが無くて、素晴らしいの一言に尽きるぞ。」
ヒカリ「ほほう?では次は付属品とギミックについてだな。」
HUYU「まずはジャスティス最大の特徴とも言うべき武装、ファトゥム-01だ。
旧ジャスティスに装備されていた00よりも武装が強化されている。
機首部分を前に倒す事で分離形態に変形する。
ヒカリ「文字通り『最大』の武装だな。」
HUYU「そうだねぇ。ジャスティス本体と同様、デザインにアレンジが効いており、設定画よりもカッコ良くなっている。それに、見た目も大きいから、本体を乗せても結構ポーズが決まるんだ。あと、底面のグリップは可動するから、掴ませることもできる。」
ヒカリ「お、ウイングに取り付けるビーム刃も付属するんだな。」
HUYU「脚部ビームサーベルも付属するし、割と満足度は高い。・・・と、言いたい所だが、やっぱりというか、なんというか、旧ジャスティスも含めて、全てのジャスティスに共通する地雷もあるわけだ。」
ヒカリ「あー、あれだろ。頭を一旦取り外さないと、バックパックを肩に装着出来ないというヤツだな。」
頭を一旦取り外さないと、この形態には出来ない。
HUYU「それもあるんだけど、さらにこのキットには最大の地雷として、スタンドがないとまともに立つことも出来ないってのもある。作中のイメージに近づけようとして大きくした結果の弊害だな。」
ヒカリ「なるほど、初回限定版のスタンドはこのために付属していたのか!」
HUYU「いまだったら、バンダイアクションベースがあるから、別に初回限定版を血眼になって探す必要も無かったね。俺は血眼になって探したけど・・・。」
ビームライフルは旧ジャスティスに装備されていたモノを強化したライフル。
ビームサーベルはストフリに装備されているモノと名称が同じなのだが、
ストフリの方では『インパルスガンダムなどに装備されているサーベルに対抗するため、強化されている』と、あるのに、
インフィニットの方では『旧ジャスティスのサーベルでも威力は十分だったので、そのまま使用している』とある。どっちが正しいのやら?
HUYU「ビームライフルとビームサーベルは同時に見ればいいか。まず、ライフルはスコープの部分が可動する以外はギミックは無いんだけど、HGの時に言われていた、『設定とは全然違う成型色』ではなくなっているし、白い部分が別パーツになってるから、ピンクで塗装する部分さえ何とかすれば、見た目には何の問題もなくなるぞ。」
ヒカリ「へー。HGの頃と比べると、大した進歩だな。」
HUYU「ビームサーベルは分割状態の柄が2本と、連結状態の柄がそれぞれ付属する。作中でもアスランはよく連結状態で使用していたから、これは必須だといえるな。」

ビームサーベル連結形態
振り回すと翼を切りそうですな・・・
ヒカリ「確かに必要かもな。」
HUYU「次はシールドについて見ていこう。」
ヒカリ「何かこのシールド、大き過ぎないか?」
ビームシールド発生器や、ビームブーメランなど、多くの武装が内蔵されているシールド。
HUYU「確かに大きいな。ここまで大きくは無かった気がするんだが・・・。大きすぎる所為で可動に干渉しちゃうしな。」
ヒカリ「まぁ、そういう欠点もあるわけで、と、いうのは置いといて。このシールドにもギミックが詰まってるんだろ?」
HUYU「とゆーわけでそのギミックを見ていこうか。まずはお約束のビームシールド。」
種デス後半から、やたらと装備されるようになったビームシールド。
通常のビームシールドは耐ビームコーティングの施された武装に弱いという欠点を持つが、
インフィニットの場合はシールド本体がフェイズシフト装甲で出来ているので、防御に死角は無い。
ヒカリ「パーツの差し替えで再現されているシールドだな。そういえばHGでは、『シールドとサーベルの成型色が同じクリアブルーになっている。』っていう欠点があったんだよな。1/100ではその欠点も改善されているようで、なによりだな。」
HUYU「いやいや、1/100は後発のキットなんだぞ。それでその欠点が引き継がれていたら、目も当てられんぞ。」
ヒカリ「そりゃそうだ。」
ヒカリ「次はブーメランか。ブーメランの着脱は、HGではキットの大きさの都合かどうかは知らんが、オミットされていたんだったな。」
HUYU「本編でも使用されていたから、コレの再現は必須だな。デスティニーみたいに長短2種類のビーム刃が付いてるわけじゃないんだけど、シールドが大型化されているから、どちらの形態でも良いバランスを保っているんだ。けどなぁ、このビーム刃、俺的にはちょっとNGなんだよな・・・。」
ヒカリ「なるほど、形がちょっとビームっぽくないものな。」
HUYU「そういうこと。シールド関係で最後に紹介するのがこのロケットアンカー・グラップルスティンガーだ。」
シールドに内蔵されているロケットアンカー。
本編では使用されていなかったが、おそらく近接戦闘時に敵の武器を絡め取るのに使われるものと思われる。
ヒカリ「コレもHGの時はオミットされていたんだっけ?っていうか、本編でもオミットされていたけど・・・。」
HUYU「あー・・・、確かにな。アニメの中でコレを使っていたのって、確か、最終話の再編集版《FINAL PLUS》のOPの中だけだったもんな。」
ヒカリ「しかもほんの一瞬。」
HUYU「話が横道に逸れたが、キットではこの武器を、リード線を差し替える事で射出状態を再現している。リード線が短い事を除けば、結構カッコイイ武装だ。ハサミも左右で連動して開くしな。」
ヒカリ「ま、リード線の長さに不服を訴えるお友達は、近所の模型屋さんで長いのを買ってきなさいって事だな。」
HUYU「そうそう、言い忘れていたけど、キットには平手状態の左手が付属する。コレのおかげでポーズに表情をつけることもできるぞ。」
ヒカリ「なかなか様になるじゃないの。飛行形態にしたら自立できないとか、問題はあるけど、結構良いキットだな。これでMGストライクフリーダムとか、デスティニーと並べたら、もう最高なんじゃないか?」
HUYU「ところがそうでもないんだよ・・・。」
ヒカリ「どういうことだ?」
HUYU「続きはすぐ下の段落で解説しよう。」
神々の戦い〜God`s War〜
HUYU「まず最初に確認しておきたいのは、『何でインフィットジャスティスを買ったのか』だ。」
ヒカリ「それはオマエ、最初に自分で言ってたじゃないか。『主人公機が手にはいったら、ライバル機も欲しくなる』って。」
HUYU「そこがポイントになる訳だな。つまり、『ライバルの機体は主人公機と並べて初めて絵になる』。と、いうわけで、1/100スケールのデスティニーと並べてみよう。」
ヒカリ「デスティニーは種デスの1/100モデルの中では神が降りているとまで言われている傑作キットなんだぞ。そんなにおかしくは無いんじゃないのか?」
HUYU「確かにそうなんだけど、インフィニットの方はMGに準拠したスマート体型でまとまっているから、やっぱり違和感が生じる。デスティニーの方が顔がでかいし、ウイングが小さいからだな。」
ヒカリ「バックパックのボリュームの差が一番の原因と見たね。インフィットがMGに準拠した体型になっているって言うんなら、MGと並べればいいんじゃないのか?」
HUYU「そう思って、比較用にMGと比べてみた。丁度安売りしていたからな。」
ヒカリ「おお!オマエやっぱり、俺のためにMGデスティニーを買ってきてくれていたんだな・・・。オマエってやっぱり良いヤツ・・・、」
MGを相手にディテールでは勝負にならないので、関節部などを見比べてはいけない。
ヒカリ「・・・って、違ぁぁぁぁうッ!!」
HUYU「しょうがないだろ、1/100ストフリの改造を挫折したところに、コレが安売りされていたんだから・・・。とりあえず、見てみろよ。」
ヒカリ「何だよ、俺の事なんかほっとけよ・・・。って、これ、明らかに体格が違うんだが・・・?」
HUYU「そうなんだ。MGのストフリは、インフィニット以上に本編中のイメージを重視したキットになった。そのおかげで足とかいろいろな部分が長くなって、結果このような身長差が生じてしまったってわけ。」
ヒカリ「なんだ。それじゃストフリの設計がダメダメだったってことだな。勝手に背を高くしたからこうなったんだからさ。」
HUYU「ところがそうでもないんだ。」
ヒカリ「?」
HUYU「まず、MSの全高は大抵の場合18mだ。これはわかるよな。」
ヒカリ「宇宙世紀のMSは大型化したり、その後は小型化したり、結構変動したけどな。」
HUYU「じゃあヒカリ。18mの1/100は何pになる?」
ヒカリ「馬鹿にするな。18cmだろ。」
HUYU「ストフリもジャスティスも設定では約18mだから、1/100スケールでは18cmにならなければいかんわけだな。と、いう訳で測ってみると・・・。」
MGストフリ:約18cm インフィニット:約16cm
(素立ちポーズで足から頭部メインカメラまでの高さを計測。)
ヒカリ「っておいおいおいっ!?2pも違うのかよ!!しかもインフィニットの方が低いという事は、コッチの方が設計ミスなのは明らかじゃないか!?」
HUYU「デスティニーも測ってみたけど、同じく18cmもないから、インフィニットだけが設計ミスってワケじゃないだろ。ただ、せっかくMGと並べても遜色無い体型なのに身長に差があるせいで変に見えるってのが残念なところだな。どうせなら、MGの身長に統一すればよかったのに。」
ヒカリ「1/100と並べるには出来が良過ぎるから違和感があって、MGと並べるには身長に差があるからおかしいと・・・。中途半端やの〜・・・。」
HUYU「単品で見る分には良いキットだし、アスランこそが真の主人公だと思っているなら買ってあげてもいいかもな。ま、並べて飾るにしても、スタンド使ってポーズをつければ身長の差なんか気にもならないから、今から買う場合でも、スタンドとあわせて買うことをオススメするよ。」
最後に三体並べて、キメポーズ!
やめろシン!その怒りの本当の訳も知らないまま、敵を撃つんじゃない!!(MG デスティニーガンダム エクストリームブラストモードのコラムへ)
俺は・・・、そんなに諦めの良い方じゃないっ!!(もどる)