ROBOT魂 レグナント

バンダイ ROBOT魂(SIDE MS)シリーズ

価格: 9450円(税込み)

プレミアムバンダイ限定生産品

ROBOT魂 レグナント
ルイスの乗る超大型MAが、限定生産で堂々の登場!

強敵MA、レグナント出現!
ガンダムシリーズで活躍するメカの種類としてあげられるのがモビルアーマー(MA)である。MAは、人型の形をしたMSとは違い、ファーストガンダムに登場したビグロザクレロといった高出力の火器と機動性を兼ねそろえた小型戦艦という位置づけのものとΖガンダムなどのMSが変形する航空機型に大別される。前者の小型戦艦の位置づけのものは、サイズも大きくゲームでも結構性能が高い。

『機動戦士ガンダム00』では、水中戦専用のMAトリロバイトディヴァイン=ノヴァの使用するエンプラスが登場している。しかし、これらの機体はどれも巨大なのだが脇役という位置づけからは出ず、商品化がされにくかった。また、ほかの作品でもMAはその大きさから立体化が敬遠されがちで、商品化されてもほかのキットよりサイズが小さく設定されて絡ませにくい。

しかし、この不文律を破ったのが今回紹介するレグナントである。レグナントは、リボンズの差し金でアロウズに入隊していたルイス=ハレヴィ専用に開発された大型MAである。この機体は、エンプラスをプロトタイプとしてかねてから開発されていた機体で、翼を含めた全幅は、70.2メートルの大きさで、MSに変形すると高さ32.3メートルにもなる巨体を誇る。

大型MAという特性を生かし、高出力火器を多く装備している。MA時に発射される高出力GNビーム砲は、軌道を曲げることが可能だし、腕に装備されたエグナー・ウィップはエンプラスのものよりも強化された強力な電撃攻撃を放つことが可能。GNシールドは、セラヴィーガンダムのハイパーバーストすら防ぎきってしまう。さらに、MS形態へと変形することも可能で格闘戦もある程度こなせるようになっている。その性能は絶大で、20話でダブルオーガンダム鹵獲作戦で初めて投入されガンダムマイスターらを追い詰めた強力な機体である。

今回は、この大型MAの唯一の立体化モデルであるROBOT魂 レグナントを紹介することにしよう!

レグナントって変形するの?じゃあ、コラムを書いてみよう!
基本的にMAはキット化されにくいことと非常に大きなサイズなためキット化は不可能と踏まれていたレグナントであったが、ROBOT魂を開発しているバンダイコレクターズ事業部がこの製品を意欲的に開発しようとしていた。レグナントが登場した週のROBOT魂日記では翼を軽い気持ちで試しに光造形で作った模様が記事にされ、その桁違いの大きさを見せつけた。さらに開発が進み全身像まで公開され、春の魂NATIONSでは着色した試作品とともに商品化の発表まで行われた。

大型製品であるという性質上、一般販売は難しいと判断されたのかこの商品は、WEB通販で販売された。大型商品であっても本体価格が10000円を超えないように作りとギミックがすり合わされ、最終的に9450円となった。これに送料と代引き手数料が加算されるので、実質上の値段は10000円と少しである。筆者は1つだけ注文した。

10月30日から商品の発送が開始され、翌日に届いた。商品は白い段ボールに梱包されて送られてきた。箱の大きさはガンプラの大型ブランドであるPGとほぼ同じくらいの大きさである。この段ボール箱を開いて中身を取り出すと、本当の商品のパッケージが現れるわけである。

外箱
運送屋のおっちゃんが肩に抱えて持ってきてくれました

レグナントパッケージ 前 レグナントパッケージ 後
PGに迫る大きさの箱の大きさ!置き場所がありません!!

箱の中身を取り出すと、大きなブリスターの中に商品が入っているのがわかる。レグナント本体がMA形態で分解されることなく収納されており、周りにオプションパーツがいくつか入っている。MA形態がそのまま入っている姿は圧巻である。

レグナントブリスター

組み立てる必要がないため、ブリスターから取り出せばそのまま遊べる仕様となっている。箱から取り出すとその大きさに再び驚くことになる。

ROBOT魂 レグナント(MA) 表 ROBOT魂 レグナント(MA) 裏
サイズが巨大なため、壁に立てかけて撮影しております

この商品のレグナントの全幅はおよそ49センチで、これは設定上の大きさのちょうど144分の1に相当する大きさである。というわけで、このレグナントはほかのダブルオーシリーズのROBOT魂と絡めるのはもちろん、プラモデルのHGとも絡めて遊ぶことが可能である。

大きさ比較
HUYU君の持っている灼眼のシャナの単行本を並べて比較してみました

これだけの大型モデルであるため、細部のディティールは非常に気を配ったものとなっている。今回はレグナントのデザイナーである海老川兼武氏の監修の下、細部のモールドが追加されさらにタンポ印刷でアロウズの紋章などが追加され、ディティールにアクセントが加えられている。これにより、製品が間延びした感じではなくなっている。

MA先端部デザイン MA後部デザイン

MA肩部デザイン

さらに、ディスプレイのために同じく海老川兼武氏がデザインしたスタンドも用意されている。このスタンドの上に乗せることでレグナントをディスプレイすることが可能となっている。

MA時のスタンド

レグナントをディスプレイしたところ レグナントをディスプレイしたところ
レグナントの巨体を支えるために用意されたスタンド

細部もシャープに作られている。MA形態時の際の目につく場所で使用されている軟質パーツは腕部の爪パーツとウイングの外郭部である。特に、ウイングの外郭部にPVCを使用したのは大正解と言え、ここに軟質パーツが使用されているおかげで、本体を落としたとしても翼がぽっきり折れてしまうようなことはない。

外郭部を曲げたところ
破損防止のために外郭部はPVCでできている
しかし、ちゃんととがっていなければならないところはとがっているのでご安心を

MA先端部の装甲を上下にスライドさせると、GNキャノンが出現するギミックも再現されている。

GNキャノン開閉ギミック
超強力な曲がるビームの発射口の開閉ギミックも完全再現
ロールオーバーで画像が変わります

また、腕部のエグナーウィップを差し替えることで発射形態を再現することができる。

エグナーウィップ発射
リード線を付けたものと差し替えます
ロールオーバーで画像が変わります

また、爪のパーツの基部はボールジョイントになっているためフレキシブルに可動する。さらに、1本1本が分離するので、ファングの発射ギミックも再現することが可能となっている。

ファングの発射
ロールオーバーで画像が変わります

魂STAGEに取り付けたところ
地味に穴の大きさが魂STAGEに対応しているので、ディスプレイすることも可能

次に、本商品の目玉ギミックである変形ギミックを見てみよう。MA形態からMS形態への変形ギミックも差し替えることなく完全変形する。まず、GNキャノンのカバー部を上下にスライドさせてGNキャノンを露出させる。そのあと、左右のMS形態時に太ももに当たる部分を左右に広げる。

GNキャノン周辺の変形
ロールオーバーで画像が変わります

その後、脚部を前方に回転させて、さらに内側に90度折り曲げる。

脚部の変形
ロールオーバーで画像が変わります

左右の下腕部と上腕部をスライドさせる。上腕部のスライドのテンションが非常に高く力を入れないと引き出せないようになっている。引き出すときは、翼部分ではなく肩を片方の手で持って、もう片方の手で思いっきり引き出すようにしよう。

下腕部の変形
ロールオーバーで画像が変わります

上腕部の変形
いちばん引き出しにくい上腕部。かなりの力で引っ張らないとだめ
ロールオーバーで画像が変わります

ここまでの変形が完了すると、脚部先端を起こして足首にしさらに先端部を下方向へ倒すとMS形態の下半身が完成する。

先端部を倒す図
ロールオーバーで画像が変わります

その後、胸の装甲を下に倒した後胸部のGNキャノンを倒し、さらに後方の装甲パーツを下に倒せばMS形態への変形が完了する。

胸の変形
ロールオーバーで画像が変わります

後部の変形
ロールオーバーで画像が変わります

レグナント変形完了!

MS形態も横に広く縦に大きい仕様となっている。各部のバランスも劇中通りで、上半身が大きく下半身が小さい異形のMS形態を完全再現している。

ROBOT魂 レグナント(MS) 後 ROBOT魂 レグナント(MS) 後
変形しても横に大きいため、いつもの撮影台に入りません
各部のプロポーションもケレン味が利いており、非常に迫力がある

ただ、上半身が大きく下半身が小さいためバランスが非常に悪い。立たせることができないというわけではないが、素立ちさせる場合は太ももに当たる部分を左右に広げる際にぎりぎりまで広めなければバランスがすぐに崩れてこけることになる。またそれでも、大きくポージングをそのままでは不可能である。

というわけで、先ほど使用したスタンドが再び登場することになる。先端部をMS形態用に差し替えて、背中の四角いジョイントに取り付ければ、安定して飾れるようになっている。さらに、浮かせることもできるので派手なポーズを取らせることも可能となる。

MS形態時のスタンド
先端部をプレート上のものから支柱のものへと差し替える

本体との接続 スタンドを使用したところ
レグナントの巨体をしっかり支えてくれる安定した作りとなっています。

脚部はボールジョイント接続となっているため、フレキシブルに可動させることができる。さらに、腕部も90度まで回転させることが可能。また、肩パーツにはクリック関節が仕込まれているため、肩を回転させてもきっちり保持してくれる。巨体に見合わぬ可動範囲の広さを見せてくれる。

腕を曲げたところ

MS形態時の大きさは、ほかのMSのおよそ1.5倍となっている。横に広いため、同じく大型モデルとして鳴り物入りで発売されたガウェインと比較してもガウェインが小さく見えるほど大きめに作られている。また、マスターピース グレートエクスカイザーと比較してもライバルメカと言っても不思議ではない程の大きさである。これが10000円以内で買えるのだから恐れ入るものである。

HGとの比較 KMFとの比較

マスターピース グレートエクスカイザーとの比較
グレートエクスカイザーとも渡り合える規格外の大きさ!
マイスターが苦戦するのも当然と言える

MS形態時のギミックとしては、頭部カバーの開閉ギミックが付与されている。このカバーを開けると、レグナントの真の顔であるMSの頭部が設けられている。ほかのガ系のMSと同様のもので、これがレグナントの真の頭部なのである。

レグナントの隠し頭部

さらに、隠し設定としてこの頭部から口元のカバーをはずすと、ガンダム顔になる。これは、リボンズがルイスに向けた最大の皮肉で、彼女は仇であるガンダムに自分が乗っていたということになる。当初の構成では、このガンダム顔になることが物語で大きな役割を果たす予定だったのだが、尺の都合でこの話には触れられていない。このときの頭部も差し替えで再現できるようになっているが、送られて来た段階のものでは、2本あるはずのスリットの数が1本しかなかった。これに気付いたユーザーが抗議したのか、後になってちゃんとしたものが郵送で送られてきた。

ガンダム顔 後になって送られてきたガンダム顔
これをルイスが知ったら、完全に発狂していたところで救いがなかったろうな・・・。

できに関しては、一般販売しなかったのが悔やまれるほど非常に良いできである。この手の大型モデルとしては『コードギアス』シリーズからサザーランド・ジークが目下開発されているところである。今後の展開に期待したいところである。

革新の扉(Side Louise)
リボンズ=アルマークのやり方に疑念を覚えたリジェネ=レジェッタは、二重スパイを行っていた王 留美に、手書きのメモでヴェーダのポイントをひそかに教え、ガンダムマイスターにデータを渡すように仕向けていた。しかし、プトレマイオスに向かう最中、かねてから彼女に反感を抱いていた部下であるネーナ=トリニティが反旗を翻し、留美の乗艦を撃沈してしまう。

負傷しながらも命からがら脱出した留美はラグランジュ5 コロニー・エクリプスに逃げ込み、マイスターらの到着を待っていた。しかし、執拗にネーナが留美を追いかけコロニー内に迫り、彼女に銃を放った。そこに、兄である紅龍が彼女をかばい、コロニー奥へと彼女を逃がしたが、紅龍はネーナによって銃殺されてしまう。

ダブルオーライザーでコロニーにやってきた刹那と合流した留美は、彼にヴェーダのポイントを渡した。コロニーを離れようとした刹那であったが、そこにミスター・ブシドーが立ちはだかった。ダブルオーライザーとスサノオが激戦を繰り広げている間に、留美は、一人小型シャトルに乗って宙域を離脱しようとしていた。

しかし、そこに再びネーナが立ちふさがり、ガンダムスローネ・ドライのGNビームライフルで留美の乗った小型シャトルを撃墜したのだった。留美を葬ったことに満悦していたネーナだったが、突然彼女の黒ハロが「君の役目は終った」と彼女に告げたのだった。これはリボンズが脳量子波でネーナのハロを遠隔操作してのことだった。そして、リボンズはネーナはもう不要といわんばかりに、彼女を「裁く者が現れる」と不気味な事を告げたのだった。

その瞬間、彼女の乗るスローネに高出力ビームが襲ってきた。その攻撃主は、ルイスの駆る巨大MA、レグナントだった。4年前、ガンダムスローネによって両親を殺された彼女は、両親の仇を討とうとスローネドライに襲い掛かった。ルイスは、レグナントをMS形態に変形させるとファングを放ち、ガンダムスローネの四肢を破壊した。

ファングを放つレグナント
ロールオーバーで画像が変わります

四肢を破壊されるスローネドライ(代役:イージスガンダム)
ネーナ「きゃあああああ!」

「こんなところで死ねるかあああ」と絶叫するネーナに、ルイスは冷たくレグナントのGNクロウを突きつけた。

スローネドライに止めを刺すレグナント
ルイス「そうね、死にたくないね・・・。」

ネーナ「!」

ルイス「でも、ママとパパは・・・そんな言葉すら言えなかった!!

ネーナうぐっ!ちくしょおおおおおおお!!

コクピットを貫かれたネーナのスローネドライは、爆発四散した。復讐を成し遂げたルイスであったが、その悲しみは癒えることはなかった。それどころか、彼女の心はますますゆがんだものになっていく。果たして、彼女のたどる運命は!?

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ついに最終決戦!
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私やったよ?やったんだから・・・だから・・・褒めてよ・・・。(もどる)