MG ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
発売元:バンダイ
1/100スケール MG(マスターグレード)シリーズ
定価:4200円(税込)
「ひゃー、凄い!感動の嵐!ΖΖって、なんてパワーなんでしょ!!」(byジュドー・アーシタ)
※今回のこのコラムを読む前に、筆者が以前執筆した、HGUC Ζガンダムのコラムを読んで頂いた方が、楽しめるんじゃないかと思います。
バ仮面HUYUイダーVS電光勇者超特急ヒカリガイン!
朝まで(?)生対談!『ガンダムはスパロボか否か!?』
バ仮面HUYUイダー(先日、気の合う友人と日本橋へ行った時のこと。某アニメ専門店にて、男の子向けと称して女の子のフィギュアを展示している一方、女の子向けと称して男の子のフィギュアを展示するという陳列方法にイマイチ納得がいかず、小一時間悩んでいた、超ド級の阿呆。以下HUYU)「絶望した!!」
電光勇者超特急ヒカリガイン(HUYUの脳内に生息する低級イマジン。オタクの聖地の一つに数えられる日本橋に行きながら、萌えフィギュアの一つも買わない腰抜けの宿主に対し、心底失望した超ド級の阿呆。以下ヒカリ)「うお!? いきなり、なんなんだよ!!」
HUYU「続編制作快調とかほざいて、中途半端な終わり方するアニメに絶望した!!」
ヒカリ「あー・・・、コードギアスのことね・・・。」
HUYU「あんなオチ無しの終わり方するんだったら、どこぞの機動戦士ガンダム種とか運命とかの方がよっぽどマシだ!!」
ヒカリ「(いかん・・・、このままでは脱線したまま対談が終了しそうだ。何とか軌道修正せねば・・・。)
た、種といえば、あのアニメのガンダムはPS装甲で実弾が効かないとか、核動力で稼働時間は無限とか、やたらとスーパーロボットになっていたよな。リアルさが求められるガンダムシリーズで正直アレはどうかと思ったね!(焦)」
HUYU「ああん? じゃあお前は、ガンダムはリアルロボットだとでも思っているのか?」
ヒカリ「(話題に食いついた事に安堵しつつ)違うのか?」
HUYU「そりゃ確かに、スーパーロボット大戦シリーズなんかではMS(モビルスーツ)系の機体は、マジンガーZ等のスーパー系に対する形でリアル系などと呼ばれているがな(注1)、ガンダムの何処がリアルにありうる機体なんだよ!」
ヒカリ「え、別に全長18メートル強の機体が飛んだり跳ねたりするぐらいはアリだろ。」
HUYU「俺が言いたいのはそんなことじゃない! 大体ロボットが飛んだり跳ねたりしなかったら、アニメとして成立せんだろが!」
ヒカリ「そりゃそうだ。」
HUYU「俺はな、やたらとSEEDのガンダムがいわゆる『トンデモ』なことをしまくったおかげで、スーパー系とか揶揄されまくっている事に納得いかんのだよ。」
ヒカリ「つまり、何が言いたいんだ?」
HUYU「『トンデモ』なことを連発するのがスーパー系というならば、歴代のガンダムだって既に立派なスーパーロボットじゃないか!!」
ヒカリ「な、なんだってー!?」
HUYU「考えても見ろ、歴代のガンダムがどういう『トンデモ』なことをしてきたかを!」
ヒカリ「えーと・・・、サポートメカと空中でドッキングしてみたり?」
HUYU「劇場版でそのサポートメカの存在が抹消された事が、なによりの『トンデモ』だった証だな。そうそう、人々の意志を吸収して力に変えるなんてのもあったよなあ・・・。」
ヒカリ「意思を力に変えるといえば、その力で隕石を押し返したヤツもいたな・・・。あとは質量のある残像とか?」
HUYU「言い出したらきりが無いからこの辺で止めるが、とにかく『ガンダムシリーズ』は立派なスーパーロボットなんだよ!!」
ヒカリ「うーむ・・・、納得出来るような、出来ないような・・・?」
HUYU「と、いう訳で、今回は歴代ガンダムシリーズの中でも特にスーパーロボットをしちゃっている、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムを紹介しちゃうぞ!!」
ヒカリ「(ああ、良かった。無事に対談が済んで・・・。)」
注1 『スーパー系』と『リアル系』:『スーパーロボット大戦シリーズ』では装甲の値(防御力に関係する)と攻撃力の高い機体をスーパー系。運動性(敵からの攻撃の回避率、自分の攻撃の命中率に関係する)が高い機体をリアル系と分類している。
劇中では「マシンガンが効かない、連邦のMSは化け物か!」とか、「戦艦並みのビームを装備しているのか!」とか、言われていたRX-78-2ガンダムも、『スパロボ』の中では戦力不足は否めない、平凡なリアル系の機体となっているところに、スーパー系の化け物っぷりを思い知る今日この頃である。
絶望したっ!ガンダムシリーズに絶望したっ!!
ガンダムマニアの間で語り継がれる話の一つに、『富野監督は自分の手掛けたガンダム作品に対し、番組終了後に必ず失敗作の烙印を押す』というものがある。
これは、「クローバーやバンダイなど、商品を展開するメーカーの都合によって登場させる機体、ストーリーの展開などが制限されるからである。」と、いわれている。
その仕返しとして、『機動戦士Ζガンダム』では主人公を再起不能にしてみたり、登場人物をやたらと殺してみたり、とにかくファンが引くくらいにやりすぎな展開にしようと試みたが、逆に食い付きが良かったので、『機動戦士ΖΖガンダム』はファンに対して失望した、もうガンダムに疲れてきた頃の作品であるといわれている。
むしろ、コメディ路線を取り入れた『ΖΖ』は、スタッフロールに富野監督の名があるにもかかわらず、制作には関わっていないという説さえある。
宇宙世紀0088年2月、地球至上主義を掲げる特殊部隊ティターンズ、反連邦政府組織エゥーゴ、ジオン公国軍残党アクシズの三つ巴の戦いグリプス戦役は、コロニーレーザーを発射したエゥーゴの勝利に終わった。だが、この戦いでエゥーゴはほとんどの戦力を消耗していたのに対し、アクシズは戦力の大半を温存していた。
ミネバ・ザビの摂政、ハマーン・カーン率いるアクシズはネオジオンを名乗り、グリプス戦役終結後に間髪入れずに各コロニーに対し制圧部隊を派遣。地球圏に新たな戦乱が巻き起ころうとしていた・・・。
クワトロ・バジーナや、エマ・シーン、カミーユ・ビダン(注2)など、主だったエースパイロットを失ったエゥーゴの戦艦・アーガマは、ネオジオンのマシュマー・セロが指揮する戦艦、エンドラの追撃を逃れるべく、サイド1のコロニー・シャングリラに立ち寄っていた。
シャングリラでジャンク屋を営む少年、ジュドー・アーシタは宇宙空間で拾った脱出ポッドから現れた男、ヤザン・ゲーブル(注3)にそそのかされ、Ζガンダムを奪取すべく、アーガマに潜入する。
ひょんなことからΖに搭乗したジュドーは、初めての実戦でマシュマーの駆るMSを撃退する。
その才能を見込まれ、ジュドーは、妹のリィナや、ジャンク屋の仲間たちと共にバイト感覚でアーガマに乗艦。ネオジオンとの戦いに身を投じるのだった・・・。
注2『カミーユ・ビダン』:劇場版では奇跡の生還を遂げた彼であったが、テレビ版では、ジ・Oのパイロットにしてティターンズの実験を握る男、パプテマス・シロッコの精神攻撃を受け、精神が崩壊してしまったのだった。
『ガンダムΖΖ』では精神崩壊しているにもかかわらず、ジュドーのニュータイプへの覚醒を導いたり、割と重要な位置だったりする。
注3『ヤザン・ゲーブル』:『Ζガンダム』において、エマ・シーンのガンダムMk-Uを撃墜した後、怒るカミーユのΖガンダムに機体をビームサーベルで一刀両断にされた彼はギリギリのところで脱出。コックピットブロック兼脱出ポッドで宇宙空間を漂流していたのだった。
絶望したっ!化石キットに絶望したっ!!
ヒカリ「おっ。これはダブルゼータガンダムじゃないか。しかも、この大きさはMG!お前、こんなもの買う金あったのか?」
HUYU「万年金欠の俺に、4200円も捻出できるか!このキットは、友人のブラック・マジシャン君が俺の書いたコラムのウケがよろしいらしいという事への謝礼としてもらったものなのだ。しかも、タダでだ!!」
ヒカリ「タダという言葉を強調すると、果てしなくセコく聞こえるから止めろ。」
HUYU「まあ、ブラック・マジシャン君がくれた時点では、欠品とか、組み間違いとか多かったがな。だから、今回のコラムでは、日曜日の某番組宜しくこのキットを劇的にリフォームしてみたいと思う。」
ヒカリ「つまり、劇的にビフォーでアフターというわけだな!」
HUYU「じゃあ、まずビフォーを見てみようか。」
改造前のダブルゼータガンダム
遠くから見たら、普通の出来なんだが・・・
ヒカリ「何だ。どんなヘボキットがでてくるかと思ったら、割と普通じゃん。」
HUYU「お前の目玉は、ビー球で出来ているようだな。」
ヒカリ「どういうことだよ!?」
HUYU「近づいて各部位を見てみようか。まずは、胸から頭にかけて。」
マーキングが、ずれたり、かすれたりしている
ヒカリ「マーキングがかすれていたり、ずれていたりするな!作ったやつはよほど、マーキング転写の技術が無かったと見える。」
HUYU「マーキング自体はMGオリジナルのものだし、アニメでは描かれなかったから、はがす事にするよ。」
ヒカリ「各部のテンションも緩々だな。ビームライフルなんて保持できないし。」
ジョイントがあるものの、ビームライフルが構えられません。
HUYU「それだけじゃないぞ。ビームライフルのいたるところが、白化しているんだ。これは、プラスチックが折れる前触れなんだよ。ここは裏に瞬間接着剤を塗って補強して、塗装でごまかす事にする。」
他にも、可動部分の板も白くなっております
ヒカリ「おいおい。こんなところが白くなるって、作ったやつの作る過程が荒かったようだな。どんだけ、レベル低いんだよ!」
HUYU「言うたるな、言うたるな
。後は、バリが多いのがこのキットの問題点だね。これは一つ一つ削っていくしかない。」
いたるところに、バリ(ゲートから切り離した跡)が残りまくっています
ヒカリ「ゲート跡を削るのは基本中の基本だろ。基本すらなっていないようだな!」
HUYU(見える、見えるぞ。そのうち、コイツ彼に吹き飛ばされるぞ。)
ヒカリ「他には、どういう欠陥があるんだ?」
HUYU「目に見えない部分だけど、脚部の変形機構のために、ビスを使ってるんだが、製作者の工具不足のためにサイズの丁度合うドライバーが無かったそうで、ネジ頭がバカになったんだそうだ。だから、ニッパーで無理矢理切ってしまったんだと。この箇所のビスは無くても変形は出来るけど、保持力は皆無に等しくなるから、スタンドに置いた時に脚がストンと落ちてくる。」
ヒカリ「工具くらい揃えておけよ!」
HUYU「工具は値段が高いものもあるからな。初心者では、そう簡単に揃えられないだろう。」
ヒカリ「百均に行けばいいんだよ。」
HUYU「では、改修ポイントをまとめてみよう。」
1、足りないパーツの補填
2、全身にわたって残っているバリの処理
3、必要に応じて、合わせ目を消す
4、シールは全て剥がす
5、ヤスリ跡の目立つパーツは塗装する
ヒカリ「お前も失敗する時は本当にどうしようない失敗するから、どうなるか楽しみにしているぜ。」
HUYU(彼が吹き飛ばさなかったら、間違いなく俺が吹き飛ばす。)
始動!ダブルゼータ
マシュマー・セロは度重なる出撃にもかかわらず、アーガマを押さえる事が出来ずにいた。そんな彼に対し、目付け役としてキャラ・スーンが派遣される。マシュマーは焦りを感じていた。
一方アーガマでは、捕虜となっていたマシュマーの副官、ゴットンがジュドーの仲間の一人である、イーノを人質に取り脱走を図る。が、隕石に衝突し、二人はコアファイターから投げ出されてしまった。
ジュドーはΖガンダムで捜索に出るが、マシュマーの駆るMS、ハンマ・ハンマと遭遇。キャラの駆るR・ジャジャとの挟み撃ちに遭い、頭部を破壊されたΖガンダムはコントロールを失ってしまう。
ジュドーは同じくジャンク屋の仲間である、ビーチャとモンドが乗ってきたコアファイターに乗り込み、脱出を図るのだが、追い詰められてしまう。
そこにルー・ルカの駆るコア・ベースと、イーノの駆るコア・トップが現れた。宇宙に投げ出された後、運良くドッグ艦・ラビアンローズに回収されていたイーノが、ルーのコア・ベースと共にコア・トップで駆けつけてくれたのだった。
ルーの指示に従い、コア・トップ、コア・ベースからパーツを受け取り、ジュドーのコアファイターはGフォートレスへと合体。さらに、新型MS・ΖΖガンダムへと変形した!
ジュドー「どうすりゃいいんだ?」
ルー「右端の赤いレバーを引いて」
ジュドー「赤いレバー?これか!」
ロールオーバーで画像が変わります
マシュマー「何?ドッキングだと!!」
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マシュマー「ややこしいことをやったって・・・」
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マシュマー「驚くものかよ!!」
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マシュマー「モビルスーツに変形したのかっ!?」
ルー「新型モビルスーツ・・・」
イーノ「ダブルゼータだっ!」
ジュドー「これが・・・ダブルゼータ!!」
マシュマーはΖΖとの圧倒的な性能差の前に撤退を余儀なくされる。
マシュマー「何というパワーだ!」
アーガマのクルーたちは新たなる力に喜び勇む。
しかし、それは新たなる戦いへの序章に過ぎなかった・・・。
天下のバンダイが作ったキットですよぉ。クソキットなわけがないじゃないですかぁ。
HUYU「というわけで、3週間かけてこのダブルゼータガンダムをリフォームしたよ。まずは、全身画像を見てみよう。」
リフォームされたダブルゼータガンダム
色々なところが作り直されています
ヒカリ「マーキングをはがしたのが、もったいないが、パッと見綺麗な出来じゃないか。」
HUYU「お前の目玉はBB弾か!?パッと見どころか、本当に綺麗に作ったんだよ!!」
ヒカリ「じゃあ、どの程度綺麗に出来ているのか見てやろうじゃないか。」
HUYU「まず、全身に残っていたゲート跡は・・・。」
バリの処理前と処理後の比較図
匠(HUYU)の手によって、こんなに綺麗になりました
ヒカリ「見違えるほどに綺麗になってるじゃないか。どうやったんだ?」
HUYU「まず、デザインナイフで残っていたゲート跡を削り取って、抉れていたので瞬間接着剤をパテ代わりに盛り付けた。接着剤が乾いた後、ナイフでもう一度調整して平たくしたのさ。その上から塗装をすれば、出来上がる。」
ヒカリ「結構めんどくさい事してるんだな。全身のバリに同じことしたんだろ?」
HUYU「そうなるねー。この作業に5時間かけたね。時間をかけた分、綺麗になったものさ。」
ヒカリ「白い部分は、塗装していないようだが、どうやって消したんだ?」
HUYU「カラーパテを盛り付けて、同じように削ったんだよ。」
ヒカリ「カラーパテ?」
HUYU「ランナーの切れ端などを、セメダインで溶かして作ったものさ。塗装をせずにゲート跡を消せるから、かなり便利だよ。ただし、乾燥するまでにはかなりの時間がかかるがな。」
ヒカリ「ランナーも、捨てたもんじゃねーな。」
HUYU「後は、関節やビームライフルの組み間違えを直した程度だね。組み間違えがあると、分解にも手間取るから、大変だったよ。」
ヒカリ「作ったやつは、説明書どおりにすら組めなかったようだな!」
HUYU「対象年齢15歳以上の前に、プラモ歴4〜5年以上とでも書いておくべきだったな。結構ややこしいキットだし、MGの中でも上級者向けと言われているしねえ。」
ヒカリ「他の改造ポイントは?」
HUYU「バーニアの出来があまりにも微妙だったので、コトブキヤ製のディティールアップパーツを中に貼り付けてみたよ。」
改修後のバーニア
複雑なディティールが入りました。
HUYU「失敗した点は、注文パーツを間違えた事かな。うっかり、コアファイターのバーニアを注文し忘れたんだ。」
ヒカリ「ほら、やっぱりミスった。」
HUYU(やっぱりコイツ吹き飛ばしてぇ・・・。)
ヒカリ「お約束の武器パーツはどうなっているんだ?」
HUYU「ダブルゼータガンダムは、これまでのガンダムと違って手にコネクターが付いていて、その手から供給されるエネルギーでビームサーベルやビームライフルを使うんだ。キットではその設定を利用して、武器にジョイントが設けられている。最近のキットでは当たり前なんだけど、これが無ければ武器がもてないのが明らかなほどに、でかい武器なんだよ。」
ヒカリ「これが、そのでかい武器のダブルビームライフルだな。」
ダブルビームライフル
突っ込みどころ満載の武器です
HUYU「ただ、この武器はねえ・・・。ジョイントがあるのは良いんだけど、あまりにも大きく重すぎて、これでも耐えられないんだよ。両手で支えないと保持できないんだ。」
ヒカリ「まさに爪(詰め)が甘いとは、このことだな。」
HUYU「後、何故かビームライフルにはコクピットが付いてるんだよ。変形の都合でこの場所についているんだろうけど、乗ってる人は大変だな。というか、ここのせいでピンチになった事もあったぐらいなんだ。(注4)」
ヒカリ「次はビームサーベルだな。普通のMSよりも太いが、エネルギーの無駄遣いじゃないのか?」
HUYU「刀身のでかさに比例して、切れ味も出力も良くなっている。無駄じゃないぞお。」
??:「見てくれ。俺のビームサーベルをどう思う?」
??:「凄く、大きいです・・・」
ヒカリ「↑誰、こいつら!?」
HUYU「通りすがりの『ウホッ』な人らだ。ほうっておけ。」
ヒカリ「これだけ、『太くて大きいです・・・。』だと、保持力が心配だな。」
HUYU「柄の部分は2つのパーツに分かれているんだが、ビームの刃の重みで先端のパーツが落ちやすいんだ。ここは、接着剤で固定したよ。まあ、これだけ大きいサーベルにライフルを持たせたら、肘のパーツも流石にへたれるわな。」
ヒカリ「背中のバックパックはやたらでかくて、秘密がありそうだが?」
HUYU「このバックパックには、小型の宇宙艇並みの出力のエンジン2機とミサイルポッドが付いているんだ。変形したときに使う有効な武器だね。」
ミサイルポッドの開閉と中身も完全再現
ヒカリ「おお、イクラがたくさん入ってる!!」
HUYU「イクラじゃねえ!!」
ヒカリ「ダブルゼータというと、額から必殺技みたいなビームを出すんだったよな?」
HUYU「ハイメガキャノンの事だな。撃つ時の構えがまんま必殺技で、リアル派には評判が悪いんだよねぇ。」
行っけー!ハイメガキャノン!!
ロールオーバーで画像が変わります
HUYU「Gジェネなどのゲームでは、強力なMAP兵器で役に立つから、個人的には好きだけどね。今回はGジェネレーションFのポーズで撮影したよ。」
ヒカリ「MGといえば、可動と内部フレーム再現だけど、そこんとこはどうなんだ?」
HUYU「両方とも皆無に等しいよ。腕が水平に出来ないし、ビームライフルを片手で保持できないから、合体後の決めポーズも出来ない。まあ、MG 陸戦型ガンダムやMG ゴッドガンダム よりも前に発売されているから、そういう発想は無かったんだろ。その代わり、分離と変形は、完全再現されている。」
ヒカリ「上の原作ストーリー紹介で再現していたあれだな。」
HUYU「というわけで、ここからは分離状態を見ていこう。まずは、コアファイターだ。これは、ダブルゼータガンダムの中核で、単体でも変形できる。また、コアブロック状態のものも付属しているぞ。」
コアファイター
素組みだとキャノピーが透明です
こんな風に変形します
ロールオーバーで画像が変わります
HUYU「劇中の分離状態からの合体を再現しようとすると、コアファイターの数が足りないのが欠点だがな。」
ヒカリ「固定式のコアブロックまでつけるんだったら、いっそのことコアファイターの固定式のものも、付ければ良かったのに。」
HUYU「まあ、予算の問題だろ。次は、ΖΖの上半身を形成する機体、コアトップだ。」
コアトップ
MS形態時はダブルゼータの上半身パーツを形成
ヒカリ「スタンドで支えてるけど、ランディングギアはないのか?」
HUYU「パーツ数が多くなるから、注文しなかった。本当は付いていたんだよ。」
ヒカリ「あの野郎、失くしやがったのか!パーツの管理も出来ないとは・・・。」
HUYU「そういえば、腕の変形はバンクで描かれていなかったから省略したけど、腕はこんな風に変形するんだ。」
腕の変形図
きっちりバーニアが内部に納まります
ロールオーバーで画像が変わります
ヒカリ「映像になっていないところまで再現するとは、こだわりを感じるなあ。」
HUYU「MGだからね。下半身を形成するコアベースも、なかなかのものだぞ。」
コアベース
MS時は下半身とバックパックを形成
HUYU「Gアーマーにおける、Gスカイのようなものだな。ダブルゼータの設計思想は、この機体から受け継いでいると、言われてんだ。だから、作品そのものも黒歴史化されそうなんだけど・・・。 」
ヒカリ「下半身の変形は非常にややこしいなあ。」
HUYU「まさに、劇中でマシュマーが言っていた通りだな。この部分で保持力を生み出すために、ビスが使われているんだ。これは、さっき書いたとおりだけど。」
ヒカリ「で、戦闘機形態のこいつらが合体して巨大な戦闘機になるんだよな。」
HUYU「それが、Gフォートレスだ。」
Gフォートレス
戦闘機というより、巨大な爆撃機である。
ヒカリ「さすがにMGだと、凄い迫力だな。撮影台にも入りきらなかったみたいだし。」
HUYU「確かに迫力は凄いんだけど、裏から見るとコクピットが丸見えなんだ。弱点がさらけ出されているぞ!!」
ヒカリ「飛行形態で戦う度に、ジュドーの命が危険にさらされているということか!」
ここを狙えば、いちころです
HUYU「後、完全変形派の人のために可動式のアンテナと、見た目重視の人のための非可動のアンテナ両方が付属しているぞ。これは選択式なんだ。」
アンテナは選択式
お好みのものをどうぞ
ヒカリ「でも、非可動アンテナの成型色は白一色だったぞ。意味ないじゃないか。」
HUYU「確かにその通りかな。まあ、モデラーだったら塗装しろということですよ。そんなに難しい塗り分けじゃないし。」
ヒカリ「色分けもほぼカンペキだし、かなり良いほうじゃないか?」
HUYU「可動範囲については、8年も前のキットだし、突っ込まないでおくとして、完全変形を成し遂げているという点では素晴らしいキットだと思うよ。劇場版Ζガンダムのおかげで、作品自体が黒歴史になってしまったのでver2.0やHGUCでのキット化は望めそうに無いけど・・・。まあ、このままの出来でも十分じゃないかな。ΖΖガンダムのキットしてはこれが決定版といえるね。」
注4 『コクピット付きビームライフル』:コアトップに乗って出撃したビーチャがライフル側のコクピットに乗ってしまい、そのままで合体してしまったのだが、臆病風に吹かれた彼はライフル側のコクピットから強制分離して逃げてしまった。そのおかげで、ジュドーがコアベースの部分だけで戦わざるを得なくなってしまい、大ピンチに陥ってしまった。この一件以降、ライフル側のコクピットには誰も乗っていない。
ヒカリ散華
ヒカリ「まあ、惜しむらしくはこの良作キットを、どこぞの誰かが作って、めちゃくちゃにしてしまった事だな。」
HUYU「おいおい、あんまりそういうこと言うと・・・。」
チュドーン!!
ヒカリ「あべしっ!!」(空高く吹き飛んでいくヒカリ)
HUYU「この、弾道はゴッドライジンオーのファイナルファイヤーじゃないか!遠くから本人が狙撃してきたな。本人が見ていないと思って、毒を吐きまくるからこんな目に遭うんだ。まさに、今回の教訓は口は災いの元ということで・・・。」
ヒカリ「やーなカンジー!」(キュピーン)
ちっぽけな自己満足じゃ、ダメなんだよっ!!(もどる)