1/144 HG アリオスガンダム

発売元:バンダイ

『機動戦士ガンダム00』1/144スケール HG(ハイグレード)シリーズ

定価:1575円(税込)

GNHW/M 定価:1890円(税込み)


HG アリオスガンダム
「I have control. アリオス、迎撃行動に入る!」

アレルヤ奪還作戦
ソレスタルビーイングの元エージェント、王 留美ワン・リューミンからの情報にもとづき、消息不明となっていたガンダムマイスターの一人、アレルヤ・ハプティズムが、地球連邦軍の反政府勢力収監施設に収容されていることが判明した。プトレマイオス2のクルーたちは、かつての仲間を救い出すため、行動を開始する。

戦術予報士、スメラギ・李・ノリエガの立案した作戦は、《プトレマイオス2で海面に突っ込み、一時的に霧を発生させることで敵空母のビームの威力を減衰させ、その隙を突いて施設に突入、目標を救出する》というもので、作戦所要時間は霧が発生している間、わずか300秒という大胆極まりない作戦だった!

ティエリア・アーデセラヴィーガンダムが強固なGNフィールドを展開。

梃子でも動かん!
ティエリア「ここは死守する! 梃子でも動かん!!」

アロウズ兵「なんて粒子量だ・・・もっと接近すれば!」

敵MSの攻撃に持ち堪えている間に、単独で施設に突入した刹那・F・セイエイはアレルヤを救出すると、施設内のあるポイントへ向かうように指示。アレルヤが向かったその先に、一機のMSが出現する。そのMSの名はアリオスガンダム。アレルヤのために開発されたガンダムである!

ガンダム・・・。
アレルヤ 「ガンダム・・・。」

アレルヤがアリオスに近づこうとした時、彼を捕らえるため、地球連邦軍の超兵、ソーマ・ピーリスが現れた。アレルヤはそんな彼女を、マリー・パーファシーと呼ぶ。しかし、「私はそんな名前ではない!」と、拒絶するピーリス。記憶処理を施されていた彼女はアレルヤのことはもちろん、自身のかつての人格も忘れてしまっていたのである。

マリーという名を聞いた途端、苦しみ始めるピーリス。アレルヤは駆け寄ろうとするが、アロウズの隊員である、アンドレイ・スミルノフ(注1)に銃を向けられ、それも叶わない。通信機からは限界時間を知らせる声が響く。
「すぐそこにマリーがいるのに・・・!」アリオスに搭乗したアレルヤは、モニター越しに部下に支えられて退避するピーリスを見下ろしていた。

アリオス、飛翔
アレルヤ「マリー、必ず迎えに行くから・・・。必ず!!」

自分を救出するために危険を冒した仲間たちと共に戦うため、そして大事な人をこの手に取り戻すため、アレルヤは再び戦場へと飛び立っていく。

アリオスと、後に続くダブルオーが射撃でジンクスを牽制。背後に回りこんだアリオスのビームサーベルがジンクスを両断。

ガンダム三機によるフォーメーション
アロウズ兵「ガンダムが三機!?」

ガンダム三機によるフォーメーション
ロールオーバーで画像が変わります

ジンクスVに切りかかるアリオス
アロウズ兵「し、しまった!?」
ロールオーバーで画像が変わります

さらにアリオスの牽制によって隙が出来たジンクスに、ダブルオーが斬りかかる!

アリオスとダブルオーのコンビネーションプレー
アロウズ兵「くそぉ!」
ロールオーバーで画像が変わります

仕上げとばかりに、二機のガンダムの攻撃で一箇所に集められたジンクス部隊に対し、セラヴィーがクアッドキャノンを発射。

クアッドキャノンを放つセラヴィー
ロールオーバーで画像が変わります

クアッドキャノンを浴びるジンクスV
ロールオーバーで画像が変わります

包囲網に出来た穴からガンダムたちは無事に撤退。作戦は終了した。

プトレマイオス2へと収容されたアレルヤは、かつての仲間達と再会。同じ顔を持ちながら別人であるロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)に対し、戸惑いを覚える。そんなアレルヤに対し、ティエリアは「おかえり。」と優しい言葉をかけるのだった。

注1『アンドレイ・スミルノフ』:ファーストシーズンの頃、人類革新連合の前線指揮官として活躍した、セルゲイ・スミルノフ大佐の息子。連邦軍内での階級は少尉。
セルゲイはその昔、軍の作戦を優先したため、妻を見殺しにしており、それがしこりとなっているため、親子関係は良好ではない様子。
ファンの間ではセルゲイの二つ名『ロシアの荒熊』にちなんで、『小熊』と呼ばれている。

「格納庫、一人寂しく、トランザム。」(ハブラレルヤ・心の俳句)
アレルヤ・ハプティズムはソレスタルビーイングのガンダムマイスターとして、刹那たちと共に戦った仲間であり、超兵である。ファーストシーズンの頃の乗機は可変型ガンダムのガンダムキュリオス

超兵というのは、肉体の強化や脳改造によって、完璧な兵士として作られた者の事である。従来のガンダムシリーズにおける強化人間にあたる。

アレルヤには脳改造の影響によって生まれた第二の人格、ハレルヤが存在する。人を殺す事をためらうアレルヤに対し、好戦的な性格の持ち主であるハレルヤは、やり方はどうあれ、これまで幾度と無くアレルヤの危機を救ってきたが、4年前の国連軍との最終決戦の際に、頭に重傷を負ったことが原因となり、ハレルヤの人格は消失(眠りについている?)状態にある。

これの所為でパイロットとしての能力がガクンと下がってしまったアレルヤは、戦闘での活躍が少ない、本当にパッとしないヤツになってしまった。

最近の話では、折角機体に強化支援メカ、GNアーチャー が装備されたにもかかわらず、脱出艇の護衛のためにあっさり戦線を離脱。また、アロウズが使用した衛星兵器・メメントモリ破壊作戦の際は、格納庫で一人寂しくトランザムを使い、プトレマイオス2の補助をしたのみ、という冷遇加減。しかも、この作戦の概要をスメラギがガンダムマイスターたちに説明するシーンでは、アレルヤのみ見切れていて画面に映っていなかったり・・・。

ひょっとしてスタッフはアレルヤのことが嫌いなのか? これでは《ハブラレルヤ》と陰口を叩かれても仕方が無いような・・・。

この状況を打開するには、やはり、もっぱら戦闘担当である人格、ハレルヤの復活が必須であると思われる。と、いうわけで、筆者はハレルヤの一日も早い復活を望んで止まない。

「アリオス、目標へ飛翔する!」
電光勇者超特急ヒカリガイン(2009年4月から放送が開始される新番組『鋼の錬金術師』について。今度のは原作のストーリーに忠実に沿っていくとの事だが、ということは、劇場版まで作って感動的なラストを見せた前シリーズを、完全に黒歴史にするつもりなのだろうかと思うと、気が気でない。映画館で流した俺の涙を返してくれ・・・。以下ヒカリ)「と、いうわけで今回は新生ソレスタルビーイングが所有するガンダムの中では最後の商品化となった、」

まじめにふまじめ怪傑ゼロリ(同じく『鋼の錬金術師』について。「4月から新番組スタート!」という旨のコマーシャルを見て吃驚仰天! 泡まで吹いた。なんとキャラデザインが原作よりの丸顔に!? ブクブク、そ、そんな・・・。原作のダメっぽいところまでそっくりにしなくても良いのに・・・。ブクブク・・・。以下ゼロリ)「アレルヤ・ハプティズムのガンダム、アリオスガンダムを紹介するわよん!」

おうしざのロリごおるどせいんとHUYU 「またも同じく『鋼の錬金術師』について。原作の流れに忠実にって、原作に追いついたらどうするんだ・・・? まあその都合も読んで、『コードギアス』や『00』のように変則4クールでくるだろうから何の問題も無いんだろうねえ。と、イマジンどもとは違って一人達観している男。以下HUYU)「と、まあそのつもりな訳ですが・・・、なんか気乗りせんなぁー・・・。」

ヒカリ「ええ!?」

ゼロリ「な、なんで!?」

HUYU「だってよー。アリオスなんて初登場以来、何の見せ場も無い空気のようなガンダムじゃない? そんなのをネタにテンション上げろって方が無茶では?」

ヒカリ「いや、でも、スメラギさんと一緒に酒を飲んで、ホストみたいに彼女を励ましてあげたり・・・」

HUYU「それはアレルヤの活躍であって、ガンダムの活躍ではないよね・・・。」

ヒカリ「う。」

ゼロリ「でもでも、命を懸けて彼女(ソーマ・ピーリス)を取り返したり・・・。いやー、私、あれには感動したなー!」

HUYU「それもアレルヤの活躍であって、ガンダムの活躍ではないよね。しかもアレ、明らかにご都合主義ってヤツだよね・・・。」

ゼロリ「うぅ。」

HUYU「もういいから、今回のは適当にお前らでやってろよ。俺は寝るよ。オヤスミ。zzz…。」

ヒカリ「ああ!? 本当に寝やがった! ・・・しょうがない。今回は俺らだけでやるか。」

ゼロリ「それもそうね・・・。」

ヒカリ「と、いうわけで、これがガンダムでありながらHUYUのテンションをあげることも出来ない、初登場時が最大のピークと言えなくも無いガンダム、アリオスガンダムだな、と。」

ゼロリ「初登場時がピークとか言うなぁぁぁ!」

アリオス正面 背面

ヒカリ「アリオスガンダムはアレルヤがファーストシーズンの頃に搭乗していた、ガンダムキュリオスの発展機で、キュリオス同様可変機構を有する高機動型ガンダムだ。」

ゼロリ「まさしく『蝶のように舞い、蜂のように刺す』ってヤツね。そういえば肩の関節軸が、なんだか変わった位置についているのね。」

ヒカリ「飛行形態に変形する都合だな、それは。これのおかげで、上半身の可動はかなりくせのあるものとなっているみたいだな。」

ゼロリ「アリオスって左右の腕についてるマシンガンとか、固定武装も強化されているのよね?」

GNサブマシンガン
腕の装甲がスライドして、二連装のサブマシンガンが現れる。
キットではこのギミックを、カバー部分を差し替えることで再現している。
ロールオーバーで画像が変わります

ヒカリGNサブマシンガンだな。キュリオスのは手持ち武装だったんだけど、アリオスは武装強化の為に内蔵火器に変更されたって事だろうな。」

ゼロリ「で、サブマシンガンを両腕に内蔵した代わりに、手持ち火器がGNツインビームライフルに変更されているのよね。用途がよくわからないんだけど、上側の銃身が可動するのよね。上を飛んでる敵でも撃ちたかったのかしら・・・?」

GNツインビームライフル
例によっていつもの如く、センサー部分にはクリアーパーツを使用。
そりゃそうと、MS形態時に銃身を可動させても、ただ滑稽なだけですな。
ロールオーバーで画像が変わります

ヒカリ「いや、ゼロリ。それは違うぞ。銃身の可動ギミックは飛行形態時に使うものであって、MS形態時には使わんぞ。

ゼロリ「えぇ! そうだったの!? この間店頭で見かけた、ROBOT魂の箱ではこうやって使うみたいな風に写真が載っていたわよ?」

ヒカリ「それはROBOT魂が間違っていたんだろ。」

ゼロリ「・・・とんだ赤っ恥ね。そういえば肩に大きなパーツが付いているけど、これは何かしら?」

ヒカリ「それはGNビームシールドなんだってさ。本編中で使ってるのを一回も見たこと無いけど。」

ゼロリ「だから写真も無いのね。まあ、敵の攻撃はみんな回避する機体みたいだから、使う機会も無いって事かしらね。」

ヒカリ「ハレルヤがいない所為か、やたらと攻撃を喰らってるような気もするが・・・。あ、そうそう。今回はセカンドシーズンに登場するガンダムとしては初めてビームサーベルが付属している。ガンダムエクシアの物と違って、ちゃんと刀身にはクリアーパーツを採用しているぞ。」

アリオスに付属のビームサーベル
使用しないときはフロントスカートアーマー内に収納されているビームサーベル。
何故か長短二種類が付属する。

ゼロリ「アレ? なんで短いのと長いの、二種類もあるのかしら?」

ヒカリ「たぶん、他のキット、主にGNアーチャーにでも持たせろってことだろ。あのキット、他のより一回り小さいみたいだから、そのくらいの長さで丁度良いんじゃないか?」

ゼロリ「ナルホド・・・。それはそうと、さっきから妙にアリオスの下半身が気になるんだけど・・・?」

ヒカリ「MS相手にも欲情か? 相変わらず節操が無いな。」

ゼロリ「いや、決してそういうわけでは・・・。」

ヒカリ「と、まぁ冗談はさておいて。ゼロリがアリオスの下半身を気にするのも仕方の無い話な訳で、実はアリオスのGNドライブは股関節部分に搭載されているんだ。」

アリオスのGNドライブ
股関節部分に搭載されているGNドライブ。
さしずめ、パンツドライブと言った所か。

ゼロリ「ダブルオーといい、ケルディムといい、セラヴィーといい・・・、なんでこいつ等、ことごとく変な位置にGNドライブ着けたがるのかしら。」

ヒカリ『使用目的に応じて、最も適した位置に配置している。』ってヤツじゃないのか。アリオスだとこの位置にあれば、飛行形態の変形とかになんの差し支えもなさそうだし。」

ゼロリ「そういうものなのかしら。」

ヒカリ「それは設定の話として、プラモデルでこういう変わった形の股関節にされると、別の問題が出てくる。股関節が独特の形状をしているから、いつものようにスタンドに立てることが出来ないんだとさ。

ゼロリ「え? じゃあどうするの?」

ヒカリ「キットでは腰の後ろにポリキャップを内蔵、そこにジョイントを使用することで、スタンドに立てることが出来るようになっている。今回はいつものようにバンダイのアクションベースを使用しているけど、HG デスティニーガンダムなどに付属していた簡易スタンドが付属するので、そちらも使える。」

ゼロリ「最初からスタンドをつけておいてくれるなんて、親切ね。ところで、折角スタンドを使って空中戦のポーズをとらせようとしているのに、このキット、あんまり脚が開かないわね・・・?

ヒカリ「おいおい、あんまり無茶すんなよ。ん? これはHUYUのメモか。どれどれ・・・」

『アリオスの股関節はボール型ポリキャップを用いた簡易的なものとなっている。そのためあんまり開かないから、無理して壊すなよ。』

ヒカリ「・・・だってさ。」

ゼロリ「ひぃ!」

ヒカリ「実際にこのキット、撮影中にうっかり壊しちゃったらしいからな。シンチュウ線で修理されているとはいえ、取り扱いには注意せんといかんな。」

ゼロリ「なんでダブルオーやケルディムと同じ方式になっていないのかしら・・・?」

ヒカリ「変形ギミックの方でポリキャップを多く使うから、股関節の方に回す余裕が無かったんじゃないか? 市販パーツを使えば容易に改造できそうだし、やってみても良いかもな。」

ゼロリ「それじゃあ最後は、その変形ギミックね。」

ヒカリ「飛行形態への変形は一部が差し替えなんだけど、後はほぼ完全変形となっている。これからその手順を見ていこう。変形過程の画像は全てロールオーバーで画像が変わるぞ!

頭部の変形
顔が丁度胸の中に隠れるように、頭を前に倒し、背中にある機首を起こす。

ゼロリ「次は肩アーマーの変形ね。」

肩アーマーの変形
肩アーマーを上に動かし、GNビームシールドを先端であわせる。
この時、左右両腕は肘のレンズ部分が前に来るよう、90°回す。

ヒカリ「で、次は下半身の変形だな。」

下半身の変形
リアスカートアーマーを外しておき、モモから下を90°、後ろへ回す。

脚部の変形
つま先部分、足の甲を写真の位置にする。

翼の変形
膝の翼をおこし、下へスライドさせる。

翼の変形
足の甲の翼を膝の翼に合うように、膝から下をスライドさせる。

ゼロリ「でもって最後の仕上げね。」

フロントスカートの付け替え
リアスカートアーマーを先端が前に来るように付け替え、フロントスカートアーマーの中央を動かし、尾翼にする。

ヒカリ「グリップを前後逆にしたビームライフルを右手に持たせて、飛行形態の完成というワケだ。」

飛行形態・前 飛行形態・後
スマートなシルエットの飛行形態。

ゼロリ「MS形態時に使うのとは別の、付属のジョイントパーツを介してスタンドに立てるのね。それにしても、えらくスマートな飛行形態ね。何かギミックは無いの?」

ヒカリ「ビームライフルの可動はゼロリの勘違いで先にやっちゃったから省くとして。」

ゼロリ「う、うるさいわね。」

ヒカリ「飛行形態の最大の武器である、ビームシールドの展開を再現できるぞ。」

シールド部分展開
展開前と展開後では、ガラリとシルエットが変わる。
ロールオーバーで画像が変わります

ゼロリ「これでセカンドシーズン第5話『故国燃ゆ』の回で見せたように、ジンクスを挟み込んで切断するってワケね。」

ジンクスを挟んで切断するの図
アレルヤ 「自らの手を汚さない戦い方なんて・・・!」

ヒカリ「ま、そういうこったな。」

ゼロリ「股関節の可動がイマイチだけど、変形とかのギミックがかなりのレベルで再現されてるし、私的には70点くらいはあげれるかな?」

ヒカリ「股関節の可動は改造すればなんとかなるんだし、それなら俺はビームサーベルがちゃんと付属している事を評価したいね。俺的は80点って所かな。」

ガンダムマイスターズ全員集合記念! 目標を駆逐せよ!
HUYU「ふわぁー、おふぁよぅ〜。あ、もう終わった? 二人とも、ご苦労さん。」

ヒカリ「今の今まで本気で寝てやがったのかよ。良い身分だな。」

ゼロリ「フッフッフッフッフ・・・。」

ヒカリ「って、おい、HUYU。なんかゼロリが怪しい笑みを浮かべてるぞ?」

HUYU「あ? オマエ・・・、またなんかよからぬ事でも企んでるってか? どうせ『このガンダムは全部、あたしがもらった〜』とか言うんだろ。お前も懲りないねぇ〜。」

ゼロリ「そう! その通り!! わかっているなら話が早い! というワケで、おとなしくそいつら4体、私によこしなさい!!」

HUYU「ふー・・・、やれやれ。これまで何回も吹っ飛ばしてやっているのに、未だに自分の立場を理解しないとは、救いようがない・・・。かくなる上は、俺の最強奥義をもって、貴様を消す!!

ヒカリ「最強・・・」

ゼロリ「奥義!?」

HUYU「消耗が激しいからホントはやりたくないんだけど、仕方ない・・・。いくぞ! プラモシミュレーター(×4)レディ・・・ゴーッ!

ヒカリ「×4だって!?」

HUYU「出でよ! ダブルオー、ケルディム、セラヴィー、アリオスガンダム!!」

ガンダム集合!

ゼロリ「4体同時!?」

久しぶりの出番に緊張する、私「天の声」でございます。えー、では・・・、説明しよう! HUYUはプラモシミュレーターを複数個同時に起動することで、複数の機体を同時に制御下に置く事が出来るのだ!

ヒカリ「おお、久しぶりの天の声。」

ゼロリ「でも『複数の機体を同時に』って、どうやって? まさか分身でもするって言うのかしら・・・。キモ!!」

HUYU「分身なんてしたら、一人の強さが1/4になってしまうだろーが! そんな無様なまね、するわけがないだろ! オマエじゃああるまいし!」

ゼロリ「キーッ! 何ですってーッ!!」

引き続き説明しましょう! この能力が奥義たる所以・・・、それはパイロットごと具現化できるという点にあるのです!

ゼロリ「ええっ!? じゃあ今あの機体の中にはガンダムマイスターが本当に乗ってるっていうの!? 生まれたままの姿で!!」

HUYU「まぁ、そういうことかなぁ。後半はどうかと思うが・・・。」

ゼロリ「それなら俄然やる気が出るというもの・・・。全員倒して、コックピットから引きずり出してア・ゲ・ル!! 私の方も、プラモシミュレーター、レディー、ゴーッ!よ。」

デスティニーガンダム参上

ヒカリ「うおおっ!? デスティニーだと!? しかもあのポーズで光の翼付きって事は・・・、まさかMGのエクストリームブラストモード!?」

HUYU「いや、よく見ろ。アレはHGの方だ。」

ヒカリ「・・・あれ、ホントだ。っていうかオマエ、HGのデスティニーなんて持っていたんだな・・・?」

HUYU「ああ。3年ぐらい前、番組が終了した時に一体500円で安売りされていたから衝動買いしちゃったんだな。ちょっと作る気なくしていたんだけど、アリオスが発売するまで暇だったから、コソコソ作っていたってワケ。」

ヒカリあれ? HG デスティニーって番組放送終了後に発売されたんじゃなかったっけ?

ゼロリ「むっふっふっふ・・・。ソレスタルビーイングのガンダムなんて、性能を特化したヤツばかりだからねぇ。コンプリートMSであるデスティニーの敵じゃないわ! さながらゴッドグラヴィオンに、グラントルーパー軍団が喧嘩を売るようなもの!

ヒカリ「アイツ、あんな事言ってるぞ。大丈夫なのか?」

HUYU「所詮はゼロリ。なんかわからんうちに勝手に自滅するだろ。」

ゼロリ「これまでの私と同じだと、思わないほうがいいわよ? 喰らいなさい! スーパーロボット大戦Zをプレイしていて編み出した必殺技、フルウェポン・コンビネーション(注2)!!」

ビームライフル(連射)で威嚇
デスティニーなら、こういう戦い方だって出来るんだ!

ビーム砲で追い撃ち

ヒカリ「うわ!? 危な!!」

HUYU「避けろ、マイスターズ!」

ゼロリ「避けるなよ!! ここは直撃喰らうところでしょ!? 空気読みなさいよ!!」

HUYU「当たってたまるか!! それに空気を読むモノじゃねぇだろ! 字なんて書いてねぇし。空気は呼吸するモノだ! 日本語は正しく使え!!」

ヒカリ「いや、ワイドショーで「若者の言葉が乱れている」とかなんとか言ってるコメンテーターじゃないんだから・・・。」

HUYU「む、それもそうだな。ようし、今度はコッチの番だ! マイスターズ、攻撃開始!!」

ロックオン「了解! まずは俺からだ! ケルディムガンダム、ロックオン・ストラトス! 狙い撃つぜぇ!!

ケルディム、射撃!
ビシュッ! ビシュッ!

ゼロリ「オーホッホッホ! どこを狙っているのかしらー!!」

ヒカリ「外した!?」

ロックオン「バーカ! わざと外したんだよ!」

アレルヤ「さすがロックオン。狙い通りの位置だ!」

刹那「アレルヤ、同時に仕掛けるぞ!」

ゼロリ「上と下、両方から同時に!?」

アレルヤ「了解。アレルヤ・ハプティズム、アリオスガンダム! 介入行動に移行する!!

刹那刹那・F・セイエイ、ダブルオー! 目標を駆逐する!!」

ダブルオー&アリオスの、コンビネーションアタック!
ズババンッ!!

ゼロリ「キャー!? 両腕が持っていかれたー!?」

ハレルヤ「俺に黙って、何をおもしろそうな事してんだよ!!」

ヒカリ「ハレルヤまで出て来た!?」

ハレルヤ「俺も混ぜろよぉぉぉぉッ!!」

アリオスのハサミに挟まれるの図。
ガキィィィンッ!!

ゼロリ「いやん! 挟まれちゃった!?」

ハレルヤそろそろイッちまいなぁぁっ!!

切断
ズバァァァンッ!!

ゼロリ「ギャァァァァッ! 腰から下が持っていかれたぁぁぁぁっ!!」

ヒカリ「おお! ものの見事にダルマ状態だなぁ!」

ゼロリ「ね、ねぇ、HUYU・・・いや、HUYU様・・・。もうこれで、カンベンしてください・・・。」

HUYU「うーん・・・。そうしてやりたいのは山々なんだけど、後一人残ってるしな。いっそ清々しく、吹っ飛んじゃいなYO!!」

ゼロリこの、ひとでなしぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!

ティエリア「了解。高濃度圧縮粒子開放。セラヴィー、目標を破砕する!!

GNバズーカ・バーストモード
キュヴァッ!

消し飛ぶデスティニー
ロールオーバーで画像が変わります

ゼロリパァァァオォォォマァァァァァッ!!

HUYU「・・・ここまでやれば、アイツもおいそれとは復活できまい。マイスターズのみんな。ご苦労さん!」

刹那「ミッションの終了を確認。これより帰投する。」

ヒカリ「さてと、ゼロリ倒したらHG デスティニーも無事戻ってきた事だし、ヨカッタヨカッタ!」

HUYU「ハァ? オマエ何言ってんの? ゼロリって誰?」

ヒカリ「誰ってオマエ・・・。」

ご説明しましょう! HUYUさんのプラモシミュレーター(×〜)は、精神にとても大きな負荷をかける技。そのため、使うたびに記憶を一つ失ってしまうのです!

ヒカリ「な、何だって! 戦うたびに記憶が消えるって、お前は仮面ライダーゼロノスか!?」

・・・もっとも、消えるのはかなりどうでも良い記憶だったり、過去のトラウマだったりするので、実害は全くありません!

ヒカリ「うわ、心配して損した気分!」

HUYU「え? 何々? なんのこと!?」

ヒカリ「ま、忘れたことなんて無理に思い出す必要はないさ。HUYUに代わって、今回の教訓! ずばり、『多勢に無勢!!』だな。ゼロリ・・・安らかに眠れ・・・。」

HUYU「え? ちょっと、本当に何!? 不気味なヤツだなー。」

ガンダム全機集結で、記念写真!

注2『フルウェポン・コンビネーション』:スーパーロボット大戦Zに登場する、デスティニーガンダムの必殺技。
ビームライフルで牽制、ビーム砲で追撃→ビームソード・アロンダイトで串刺しにしてから、シャイニングフィンガーもとい、パルマフィオキーナでトドメを刺すという、バルカンとビームブーメラン以外の全ての武器を使っている。
射程距離2〜5マスで、切り込み役に良し、援護攻撃に良しと、使い勝手が非常に良い。惜しむらくはシンのパイロット能力が、キラやアスランに比べて低いということか・・・。

「準備は良いか、ソーマ=ピーリス?」「マリーで良い」「えっ?」
ここからは、射手座サジタリアスのBPがアリオスガンダムのバリエーションであるアリオスガンダム GNHW/Mの紹介を行おう。

最終決戦に際し、ダブルオーライザー以外の各ガンダムにはGNHW(GNヘヴィーウェポン)という追加装備が施された。この装備は、各ガンダムの弱点を補ったり、長所を更に引き伸ばすための装備である。アリオスガンダムに施された装備は、GNHW/Mである。

アリオスガンダム GNHW/M 前 アリオスガンダム GNHW/M 後
アリオスの弱点である武装の少なさを補うために、ミサイルや高出力ビームライフルが追加された

アリオスガンダムは、主に高機動力を駆使した戦闘に特化した機体であるが、その機動力を得るために他のガンダムと比べて武装の少なさが目立つ機体であった。敵の数が今までとは比べ物にならない最終決戦は、高機動力によるヒットアンドアウェイ戦法よりも武装を多く施して乱戦でも十分耐えられるようにしたかったのか、GNツインビームライフルは大型GNビームライフルに変更し、背中にGNミサイルコンテナが追加されている。当然、MA形態に変形やGNアーチャーとの合体することも可能で、MA形態時の機首にもビーム砲が追加されている。

MA形態 前 MA形態 後

GNアーチャーとの合体
背中のミサイルコンテナは変形時に両サイドに移動する
機首パーツが地味に変更されているのがミソ

プラモデルは、ケルディムガンダムと同じく8月にHG アリオスガンダムのバリエーションとして発売された。 追加パーツとしてGNミサイルコンテナと大型ビームライフル、そして新しい機首が追加ランナーに納められている。MS形態時は、機首の両側にミサイルコンテナを固定する仕組みになっている。また、ミサイルコンテナは腕のGNマシンガンと同じ要領でカバーパーツの位置を付け替えることで展開ギミックが再現されている。

GNミサイルコンテナの展開
ロールオーバーで画像が変わります

GNミサイルコンテナ MA形態時の展開
上下左右にびっしりとミサイルが詰め込まれたGNミサイルコンテナ
ミサイル部分は別パーツで成型されている

GNミサイルは、別パーツで成型されているので塗装する必要がない。ただでさえ数が多いミサイルなので、この配慮はうれしいものである。

更に、大型GNビームライフルには取っ手パーツが横にも付いているため、両手持ちすることも可能である。

GNビームライフル両手持ち

アリオスの追加武装は非常にシンプルなため、非常に安定したつくりとなっている。ビームライフルのクリアパーツを例によってクリアブルーで塗装する必要があるが、文句のないできばえとなっている。また、機首さえ交換してしまえば通常のアリオスガンダムを組むことが可能である。

ただし、ROBOT魂シリーズと違い、プラモデルのほうは通販などで武装の単体販売がほとんど行われていない。ホビー事業部は、追加武装を単体で販売するくらいならば、金型を使いまわせるバリエーション機として発売したほうが良いと踏んでいるようである。少なくとも、アリオスを満足するまで製作したHUYU君にしたら不満が残る販売方法なのであった・・・。

戦う理由。見つけられますよ、あなたになら・・・。(もどる)