BRAVE合金 ライジンオー
ダイキャスト製変形合体フィギュア
BRAVE合金ゴッドライジンオーセットその1
シーエムズコーポレーション製
価格26500円(税込み)
子供たちよ。地球の平和を頼んだぞ。
(地球の守護神の無責任な押し付け)
僕たち地球防衛組
最近の学校に関するニュースでは、いじめであるとか学級崩壊や不登校などの暗い話で、現場の教職員や、教員を目指す人や保護者は頭をもたげているご時勢である。そんな情勢が始まる少し前の1991年から放映が始まったトミーがスポンサーでガンダムや勇者シリーズでおなじみのサンライズの制作アニメシリーズであるエルドランシリーズ3部作は、そんな「学校」という日常的な場に、「ロボット」という非日常を織り交ぜた傑作アニメとして名高い。今回は、気まぐれ協同組合の管理人であるki-pa氏とのコラボレーションで、エルドランシリーズ第1作である「絶対無敵 ライジンオー」をいつも詰めが甘いシーエムズコーポレーション製のBRAVE合金を中心にお届けする。
まず、エルドランシリーズとは、先にも述べたように株式会社トミーがタカラの前年の「勇者エクスカイザー」の人気に続けと、サンライズとタイアップしてロボット玩具業界に殴り込んで来た形でスタートしたロボットアニメシリーズである。第1作目の「絶対無敵 ライジンオー」、第2作目のコミカル路線で話題を呼んだ「元気爆発 ガンバルガー」、校舎が恐竜メカに変形する第3作目「熱血最強 ゴウザウラー」を総じてエルドランシリーズと呼称する。(注1)
勇者シリーズが、「少年とロボットの交流」がテーマであったのに対し、エルドランシリーズは「少年少女が協力して大人を尻目に悪者と戦う」というコンセプトである。いわば、ロボットは「少年少女たちの象徴」という位置づけといえるだろう。
物語の大筋の流れとしては、地球の守護神であるエルドランが侵略者と戦って、深手を負い休眠しなければならないということで、たまたま近くにいた小学生たちにロボットを授けて、地球を守らせるという話。(注2)
第1作目のライジンオーでは、五次元人のジャーク帝国の侵略に際し、エルドランがライジンオーで果敢に出撃するも、敵の罠にはまり休眠を余儀なくされた。そこで、エルドランは補習で居残りになっていた陽昇学園 5年3組少年少女18人にライジンオーを授けた。5年3組の小学生18人は、ライジンオーを駆り、ジャーク帝国と戦っていくという物語である。
まず、ライジンオーに関してであるが、一番面白い点は学校がロボット発進基地になる点と、教室がロボットの司令室となり、クラスメート一人一人にポジションが与えられているという点に尽きるだろう。クラスメート全員がそろって初めて、ライジンオーは力を発揮するのだ。このアニメの放映期間は4クールとかなり長く、最初期の作品ということもあってか、新しいメカがあまり登場しなかったことから、クラスメート18人一人一人を丁寧に描くことが出来た。そのため、作品評価はかなり高くアニメ本放送が終わった後もOVAが3本作られるなど、その人気のほどが計り知れるだろう。
注1 このほかに、電撃ホビーマガジンが企画し、Web有料公開となった「完全勝利 ダイテイオー」という作品も存在する。
注2 ほかにも、魔王を封印したり、恐竜時代で侵略者としのぎを削ったりしていた。しかし、どこからともなく現れて、いきなり地球を守るよう言ったりするので、よく無責任と取られがちである。
BRAVEなのに、勇者じゃない
ライジンオーは3体の小型メカが合体して誕生する、大地の守護者である。日向仁(ひゅうが じん)が、操縦する人型メカの剣王、月城飛鳥(つきしろ あすか)の操縦する鳥型メカの鳳王、そして星山吼児(ほしやま こうじ)の操縦するライオン型メカの獣王が合体して誕生する絶対無敵のロボットである。
この手のロボットアニメにつき物の、おもちゃ展開であるが、1991年当時は、トミーから大型の無敵合体 ライジンオーが発売されていた。ZOIDSで、散々動物の形をしたメカを作ってきたトミーだけあって、動物形態のロボットのフォルムはすばらしい。ところどころにダイキャストを使用し、合体したときのプロポーションの良さもあいまって、人気商品であった。
また、食玩の出来もすばらしいもので、カバヤから発売されたライジンオーガムは、一つの小型メカ1体300円という値段ながら、このデラックス版を縮小したようなギミックで、その評価は高い。(注3)
また、2001年になると、エルドランシリーズ10周年を記念しメッキを廃して復刻されるなど、展開が続いた。
そして、放送から15年経った2006年に、シーエムズコーポレーションからBRAVE合金シリーズの第4作目として、ゴッドライジンオーが発売された。BRAVEと銘打っているこのシリーズに、なぜエルドランシリーズが参入しているのかは甚だ疑問であるが、ジェネシックガオガイガーの出来が良かったこともあって、その前評判は高めであった。
ただいま、国外にいて現物が手に入らないので今回は気まぐれ生活協同組合のki-pa氏にオンラインで代理購入を頼んだ。彼には、遊戯王の英語版カードを謙譲してレビューもしてもらうことになったが、あまりのシーエムズクオリティに恐れをなして対談形式になった。世間一般では、ライジンオー単体では良い出来とされているが、彼はどのような悲惨な体験をしたのか、それを見ていこう。
注3 このプラモデルは、お菓子を抜いた3体セットでも童友社から発売されている
エムズクオリティに出会うたびに、胸がなぜかムカムカする(それは必然です)
いて座サジタリアスのBP(射手座のロリ黄金聖闘士。最近Youtubeで見た「涼宮ハルヒの憂鬱」の第1話を見て、他の人と同じように笑い転げた俗物。以下BP)「
えー、今日は『絶対無敵ライジンオー』に登場するライジンオーです。これはトミー版は優秀な出来で、BRAVE合金もライジンオー単体ではかなり優秀な部類に入るんだけど」
ki-pa@ばいえるん@gattina(初期はスペシャルゲストだったが、最近になってレギュラーに昇格したお姉さま属性の男。以下ki-pa)「
ひとまず届いた商品を見て思ったのが『箱でかっ』」
BP「BRAVE合金の恒例ですね」
ki-pa「
前々から『無駄に大きい』とは聞いてたけど、実物を見ると納得してしまうサイズ。
し・か・も、梱包状態はさらに2周りは大きいサイズ。」
BP「
ネット通販で注文したら、ダンボールで包まれてやってきたそうで。」
ki-pa「
現物の上にダンボール包装されてて、さらに大きいダンボールでもういっちょ梱包されてきてたよ。」
BP「しかも、商品の内箱はいまどきにしては珍しく、燃やすとダイオキシンが出る発泡スチロールが使われてると来た。」
ki-pa
「真空パックよろしく、プラケース包装が、最近の内装の主流なんだけどね。
発泡スチロールが使われてるせいで、重たいの何の。まあ、本体のほうもダイキャストをふんだんに使ってるから、仕方ないといえば仕方ないけど。」
BP「
さてさて、プラモデルに関しては詳しいあなたも恐れをなしたエムズクオリティって何なのでしょうか?」
ki-pa
「はいはい、これも前もって聞いてたことだけど、
剣王のビス隠しの説明が違うとか、保護シールを貼ってねとか、色々注意を受けてたのをふと思い出して、
さー、作業やるかと箱を眺めたら
保護シールと説明書がロスト。保護シールが箱の下にあるとか、説明書は箱と発泡スチロールの間にあるとか書いてあったんで、外装の中に残ってないかとか、箱の裏に貼り付いてないかとか調べたけど、どこをどう見ても完全にロスト。
急いで検索して他のレビューサイトで調べたけど、箱の裏にくっついてる保護シールも箱の間に挟まっているはずの説明書も見つからず。つまり『入ってない』ということですね」
BP 「うげ。これだけ複雑なのに・・・たまに、説明書が2つ入っていたとか言う人もいるけど、見事に被害にあったわけですね。」
ki-pa「急いでお客様相談センターに電話して取り寄せたよ・・・。」
BP「その説明書もいい加減なものなんだよ。
手首パーツの部分、苦労したでしょう。」
ki-pa「
プラケースに入った状態で、どれがどのパーツか書いてくれてたらいいんだけど、そうじゃないから、どれがどのパーツかわからなかったよ」
BP「これは前のガオガイガーからジェネシックまで伝統でしてね。
今回はロボットが、分離合体後も含めて計4体いるわけでして、手首も相当数用意されてるからいつもどおりに書くと混乱を招くような気が・・・」
ki-pa「
ゴッドライジンオー用手首はすぐにわかったけどね。」
BP「
シーエムズはカラーの写真になったのはいいけど、試作品をそのまま使っているわけでして、これまたややこしい。まあ、DXジェネシックガオガイガーのときなんか、あれだけ複雑な変形を白黒画像で説明していてわかりにくいことこの上なしになってたけどね。
これがシーエムズの説明書のクオリティ。とにかく、わかりにくいったらありゃしない」
ki-pa「
あとは
剣王ブレードなんだけど、
これが梱包時には刃と柄が別になってて、組み立ててください見たいになってたんだけど、
なんと、刃側の差込部が末広がりになってて、つけてもガンプラのスプリングギミック宜しく外れてしまうという」
BP「
メッキパーツをジョイントに使うからこうなるんだねえ」
ki-pa「
まあ、ここは原因となってるでっぱりを
若干削ってやることで解決したけどね」
日昇町名物!学校から小型メカ発進!!
BP「さてさて、出だしからして、最悪のインプレッションでしたが、まずは小型メカ3体を見ていきましょう。最初に説明したとおり、ライジンオーは、グラウンドのカタパルトから出撃する剣王、プールから出撃する鳳王、体育館から出撃する獣王から構成されます。まずは剣王から」
ガキ大将、日向仁が操縦する人型メカ
人型なので、柔軟な動きが利点
ki-pa「
この小型メカの時点で既にプロポーションが高水準で完成されてるね」
BP
「剣王は限定でアニメカラーバージョンが200体製造されています。
これは6000円だけど、買いかもしれませんね。事実、あっという間に売り切れちゃったよ。」
ki-pa「
剣王だけでおなか一杯ですって人にはオススメの一品」
BP
「ポージングに関してはどうでしょうか?」
ki-pa「
剣王は合体ギミックを足に備えているせいか、それほどポージングが取れないと思っていたけど、
剣王状態では伸縮機能をもつ膝もきっちりロックされるし、足首も若干ながら斜めに向けられるので、足をハの字にさせることも可能」
BP「
腰も回転軸が用意されてますねえ」
ki-pa「
肩はライジンオー合体時の隙間隠しが可動を狭めているようなので、気になる人ははずしてもいいかも。
それでも上に上がるので、剣を構えたときのポーズもしっくりくる。」
こんなポーズも難なく可能
ロールオーバーで画像が変わります
BP「
クリック関節が仕込まれていてこれも上等ですね。
単体での強度は何の問題もなしで、
クオリティ高いですね。」
ki-pa「
ライジンオー中心部となるので、ダイキャストの割合が多いけど、ちゃんと塗りわけもされてるし、重量感があって好印象ですね
」
BP「
しかし、保護シールを梱包し忘れるという致命的なミスのせいでひどいことに・・・」
ki-pa「
ライジンオー合体時に足をハの字にしすぎると、剣王時の股関節塗料が剥げますので注意。
実際、ちょっぴり剥げました。ゴメンナサイorz」
成績優秀、容姿端麗の月城飛鳥が操縦するメカ
鳥型の特徴を生かして空中戦が得意
BP「
次は、鳳王を見てみましょう。翼の大きさは旧トミー版とまったく同じです」
ki-pa「
剣王に比べて、鳳王は全部がプラ製です。」
BP「
それでも、くちばしが動いたり羽がたためたりと、よさそうですねえ」
ki-pa「
羽根は三重ギミックで折りたためるデザインで、ちゃんと劇中の再現ができるようになってる」
BP「
プールの下からせり出すときの羽にも出来るわけですね」
発進時はこのように収納されてるわけですね
ki-pa「
そうそう。
で、クリック関節を上手く利用してるから
ライジンオー合体時に本体を折りたたむときも、ちゃんと保持される。」
BP「
ガンプラのMGなどだと、こういう変形部分の保持力が気になるけど、さすが完成品だけあってかクリックを仕込んでくれるのは好印象です」
ki-pa「
あと、鳳王が全プラ製になってるおかげで、ライジンオー時の重心が、ダイキャスト製の本体側に位置してるので、大きいバックパックとなる鳳王がくっついていても、後ろに倒れない設計です」
BP
「これは良い設計でしたね。
まあ、その分強度が気になるところだけどねえ」
ki-pa「
丁寧に扱えば大丈夫だけど、やっぱりライジンオーの肩パーツの付け根が若干心配」
BP「一般的には
大体この手のおもちゃは、ガンプラのMGが扱えれば壊さないといわれてるよ」
ki-pa「時々、MG以下の強度になってる部分があるからエムズクオリティは怖い」
BP「
では、次は獣王を見てみましょう。
これは吼児君が乗る機体なんだけど、
搭乗バンクが一番怖いんですな。何をするのかというと、レバーをつかみながら、滑り台を滑って、出口でさかさまで固定されている獣王の口に大ジャンプして操縦桿をつかんで着席・・・」
ki-pa
「新体操選手並の運動能力だな」
BP「
バンクシーンでは唯一顔が引きつったまんまだったよ。(注4)」
気弱な星山吼児の操縦するメカ
獣の形を生かして、パワーに秀でている
BP「そんな獣王ですが、出来としてはどうかなあ」
ki-pa「
剣王に引けをとらない出来。
というのも、獣王は本体がライジンオーのすねパーツになるんだけど、
本体の重量を支えるために、ここもダイキャスト製になってるのね。」
BP「
ジェネシックガイガーの足とジェネシックガオガイガーの足になるスパイラルガオーとストレートガオーもダイキャスト製でした。バックパックが大きくなっても、
こうすることで、ダイキャスト製の足がおもりになって、合体時にどっしりした構えが出来る。」
ki-pa「
で、獣王形態の足となる部分はプラで出来てるんだけど
大体、こうした構成の場合、本体の重さに負けて、ポーズが撮りにくいんだけど、
しっかりとダイキャスト部の重量を支えきる保持力と
たてがみと口の可動に、成型の良い尻尾。しかも、分離時にはダイキャストパーツを接続する部分と尻尾が折りたたまれて、シールドの取っ手にもなる設計。」
BP「
これは後で詳しく紹介しましょうかね。
全体的に小型ロボは満足度が高いみたいです。
というか、単品で売っても謙遜はないかもしれないねえ」
ki-pa「
逆に売れると思うよ。」
注4 この3人の中で一番スリル味わい、運動神経を使う彼であったが、OVAでは他の二人と同じくきりっとした顔で搭乗する。
ライジンオー!無敵合体!!
BP「では、Youtubeでダウンロードした合体VTRを見てみましょう。
まず、林原めぐみが声優のゆうが合体レバーを引いていますね。
その後に二人が仁に、自分たちのライジンメダル(注5)を転送。そして
、仁の「ライジンオー、無敵合体!」の掛け声で仁のメダルをライジンコマンダー(注6)にはめて、合体スタート!まず、鳳王が上空を舞います。」
空を舞う鳳王
獣王にまたがる剣王
ロールオーバーで画像が変わります
ki-pa「結構無理して乗ってるけど、そこは可動範囲の広い剣王のいいところ。ここから、各機の変形に入りますよ。
まず剣王の変形だけど、コレはほぼ作中通りの変形が可能になってるね。腕の伸縮機能のオミット以外は、ほぼ作中通り」
BP「腕を伸縮させないで、折りたたんでいるのが新しい解釈ですね。」
一連の剣王の変形
ロールオーバーで画像が変わります
BP「その次は獣王の変形です。頭が異次元に画面の見えないところで転送されて、胴体が変形します。」
獣王変形開始!
ki-pa「この両足の収納機構も作中とは違うけど、上手く纏められてるね。」
BP「まず驚きなのが、カバーされることですね。旧トミー版は、後ろから見ると収納した足が見えて格好悪かったんだ。まあ、劇中からしてカバーパーツが伸びるという無茶な仕様だったからしょうがないけどね。」
ki-pa「そこはフタ式のカバーで補完されてる。」
BP「足を互い違いに収納して、後からカバーをかぶせるわけですね。」
ki-pa「で、この足と言うのも秀逸でライジンオー本体を支えるために、すね部分になる胴体もダイキャストなんだけど、足はプラ製なんだわ。本体の重量を支えるための両足がプラ製ということは、大抵ダイキャストの重さでヘタりそうなもんなんだけど、そこをなんとしっかり保持してプロポーションも再現。変形機構だけでなく、保持力もカバーしてる獣王はスグレモノ」
見事に足が収納されてます
ロールオーバーで画像が変わります
BP「足は短いように見えるけど、劇中からして短かったからそんなに気にならない。」
ki-pa「まあ、そこは足パーツ自体が引き出せるように設計されてる。」
BP「剣王と獣王がドッキング。そして、つま先とかかとが展開しますね。
ロールオーバーで画像が変わります。
BP「その後は鳳王が合体します。これはアニメでは変形せずにドッキングしてるような感じだけど」
ki-pa「アニメの解釈だと、剣王とドッキングできないと判断したんでしょう。鳳王とのドッキングに関しては上からではなく、下からはめ込む形になってます」
BP「下から剣王のジョイントに差し込んでいくわけですね。」
手首もきっちり収納
BP「その次、手首を出してー、鳳王の首を倒してライジンオーの頭を出せば・・・。」
ki-pa「ライジンオー合体完了・・・というわけ」
劇中では雷鳴とともに角が生える
ライジンオー完成!
BP「さて、この合体プロセス、うまいことトミー版を再解釈していますね。これだけの合体をこなすのにプロポーションの崩れは一切なし。合体バンクもこんな風に写真を使って、再現できますよ」
ki-pa「トミー版は元々良い出来だったので、トミー版を昇華しつつ、プロポーションと両立した、一つの理想的な形ですな。」
BP「さて、合体の難度はどんな感じでしょうか?」
ki-pa「まず、剣王がライジンオーの中心核になるため90%がダイキャスト製なので、変形の際、関節が硬く動かしにくいというのがあります。」
BP「剣王の関節は全部クリック関節だしね。そういえば、太ももは合体時伸縮するんだけど、擦れる部分なのに、塗装されてるんだよね。」
ki-pa「そうそう、保護シール貼らないと削れてしまう。しかも、ガオガイガーよろしく、本体の前後が逆になるので、膝アーマーが股関節を削って塗装が剥げるという事故も」
BP「ダイキャスト製は確かに頑丈だけど、使用どころを考えないと、塗装がはげるのが大問題ですね。」
注5 ライジンオーをエルドランから授かったときに、同時にもらったメダル。18名全員が所有しており、それぞれ形が違う。これを各自の机にセットすることで、ライジンオーが出撃できるようになり、司令室が完成される。
注6 同じく、エルドランから与えられたライジンオーの携帯指令端末。データ解析などが出来る上に、小型メカの遠隔発進も可能。普段はがり勉キャラクター小島勉が管理しているが、合体時に自動的に剣王へ転送される。
ライジンオー見参!
武装してみたところ
ぱっと見の出来はすばらしいが・・・
BP「プロポーションには難がありませんが、可動はどうでしょう?」
ki-pa「ライジンオー合体後も膝の可動は確保されてて、股関節も、元から硬く設計されてるために、足が笑ったりすることもなく、しっかりと保持されてます。」
BP「並みのアクションフィギュア並に可動するわけですね。」
ki-pa「耐久力で言えば、並みのアクションフィギュア以上かも。」
BP「その次、各種武装を見てみましょう。まず、ライジンオーのクリスタルの部分はライジンフラッシュという技で、撃ち出すことが出来ます。」
ki-pa「できますねぇ。でも、商品では発射することも、乗降用ハッチとしての機能もありませんが・・・。」
BP「ここは、時事ネタでミクルビーム風の演出で、写真の上で再現させたいところです。
み・・・み・・・ミクルビーム!
ロールオーバーで画像が変わります
BP「その次、背中に取り付けられているライジンブーメラン。これは鳳王の尾翼部分が分離してブーメランになりますが」
ki-pa「あれ、すぐ外れるんだよねぇ。」
BP「ブーメランには、手に持たせるジョイントらしきものはないけど、どうやって持たせますかね。」
ki-pa「えー、持ち手は・・・かなり無理矢理に。無理に奥まで差し込んだら、ラバー製のおててがちぎれちゃいますので注意です。」
ライジンブーメラン!
BP「ではその次、ライジンシールド。これはすごいですね。さっきチラッと言ったけど、胴体部と尻尾がつながっていて、折り曲げるとグリップに変形しますよ」
グリップのギミックはお見事
ki-pa「折りたたんでシールドの裏に収納できるようになってて、尻尾の部分がシールドの持ち手の部分になります。よく考えられているけど、握り手が手抜きだから、すぐに割れちゃう。」
BP「このライジンシールド、かなり重要なパートなんだけどね。必殺技のときに使うんだけど」
ki-pa「形そのものはいいんだけど、隠れたところで、駄目なことがはっきりとわかりました。」
BP「重要なところでだめなのがシーエムズクオリティですね。手首に関してはよく割れたと聞くけど、尻尾を上から差し込むように入れると大丈夫だそうですよ。」
ki-pa「えーと。上から挿せません。挿すほど大きい穴ではないんです。」
BP「だめジャン・・・。持ち手はバクリュウシールドの持ち手と似ていてややこしいしねえ。」
ki-pa「バクリュウオーの持ち手だと、今度はシールドが維持できないという・・・。」
BP「ライジンシールドは重要な部位なのに、肝心なところで手を抜いてくださいましたね。
ki-pa「後、武器持ち手用の手首だと、鳳王形態のときに収納できなくなるので注意・・・。普通は、握りこぶしでも持ち手用の拳でも収納できるようにするもんだけどね・・・。」
BP「では、トリの武器はライジンソード。」
必殺技に使う武器
ki-pa「ライジンソードに関しては申し分ないですね。柄の部分が展開するギミックも再現されているし。」
BP「これはさっきのライジンシールドと絡めると、劇中の再現が出来るんですね。」
ki-pa「出来ますね。ソードの持ち手は安定した保持力を誇っているので、安定性は高いです。」
BP「では、必殺技ゴッドサンダークラッシュを見てみましょう。まず、ライジンシールドの口からライジンソードの柄を出しますね。」
ライジンソード!
ki-pa「柄を掲げると、剣が現れます。」
BP「ここよく間違えるけど、剣の刃は金色の物を使用します。」
ki-pa「ライジンソード時は金色です」
BP「剣の刃は差し替え式なので、展開前と展開後のポーズの再現も出来ます。剣をもちながら、刃の部分を肩に担いだポーズをします。これは劇中でも印象的なシーンですね。これは再現できますかね?」
ki-pa「可動の関係で、完全に担ぐことは出来ませんが、それっぽいことはできますね。」
劇中の印象的なシーンもこのとおり
BP「そしてその次、ライジンシールドを邪悪獣の背後に投げつけます。その後、ライジンシールドが重力波を出して、相手をホールドします。」
盾も立派な武器になるわけですね
ki-pa「肩にライジンソードを担いだまま敵の眼前まで迫って、上から一刀両断」
BP「ここは、同じくらいの大きさのロボットに犠牲になってもらいたいところですね。」
ki-pa「ライジンオーの必殺技には、近年アニメでもプラモでも大変不評を買ったことで有名な、HG○トライク○リーダムさんにゲスト出演していただきます。」
邪悪獣 HGストライクフリーダム!
モデラーとアニメファンを散々苦しめた恐るべき強敵
BP「散々、アニメとプラモをかき回した罰ですね。こいつの存在は迷惑だ〜。相手を真っ二つにするギリギリのところで止めて、ライジンオーは離脱。相手は大爆発です。」
重力波で貼り付けにされるストライクフリーダム
ロールオーバーで画像が変わります
ゴッドサンダークラッシュ!
ロールオーバーで画像が変わります
再現が難しいので、横から真っ二つになる図
ロールオーバーで画像が変わります
ki-pa「爆煙の中からソードが帰ってきて、エルドランシリーズお約束のキメポーズ」
BP「劇中では、剣を下に突きつけて勝ち名乗りなのですが・・・」
ki-pa「構造上無理なポーズですね。というわけで別ポーズにしてみました。」
絶対無敵!
ラーイジーンオー!!
BP「武器の造型も、ほぼ良いですね。ライジンシールドの地雷さえなければ・・・」
ki-pa「これは構造上仕方ないのかもしれないけど、手首は可動式のものにしてほしかったですな。」
BP「最近のマスターピースでも、可動式の指は主流だからねえ。」
穴があったら、埋めたいくらいだわ!
BP「そういえば、これは前のジェネシックガオガイガーからだけど、ビス穴隠しが付属しています。スタジオハーフアイとかの商品のレビューとか見ると、ネジが見えて格好悪いという人もいっぱいいるんだけど、そういう人向けのために用意されているようですね。」
ki-pa「こういうのはネジが見えてナンボだと思うけどね。」
BP「で、バクリュウオーも含めてその穴隠しが86個・・・全部埋めると、2時間くらいかかる勢いの数ですね。」
これが問題のビス穴隠し
がんばって全部埋めよう
ki-pa「説明書がないとビス穴埋められないんだけど、その説明書もお粗末というかなんというか。3箇所ほど使う穴の指定間違えてますよ。」
BP「これがシーエムズの説明書のクオリティです。いい加減、もうちょっとわかりやすく、いや、最低限誤植なしで書いてほしいんだけどねえ。」
ki-pa「堂々と試作品を使用していますって書いてあるところが、憎たらしい」
BP「後、前のジェネシックもそうだったけど、取れやすいところとか多そうだねえ」
ki-pa「実際に2箇所取れやすかったので、保護シールのあまりで押さえつけたし。」
ki-pa氏が苦労した肩のパーツ。
ちなみに、ここの指定も説明書では誤りがあるのであった。
BP「一部を除いて、一度取り付けるとはずせなくなってると聞いていますが、どうでしょう?」
ki-pa「ああ、はずせなくは、なってるかも。」
BP「剣王のお腹とかは、穴が開いていると見苦しいから、付けておくと損はないですね。では、ライジンオー単体ではどう評価されますか?」
ki-pa「単体ではプロポーションも文句なし。頑丈さに関しても、ライジンオーの角とか気をつけないといけないところはあるけど、文句なし。」
BP「トミー版も出来はよかったし、これ単体で売ればよかったものを・・・。次はバクリュウオーのコラムですが、恨み辛みがいっぱいこもってますよ!!」
ki-pa「怨念たっぷりですね」
バクリュウオー、発進スタンバイッ!(BRAVE合金 バクリュウオーへ)
ゴッドライジンオー!超無敵合体!!(BRAVE合金 ゴッドライジンオーへ)
絶対無敵!ラーイジーンオー!!(もどる)