BRAVE合金 凱号(ガイゴー)

合金製変形合体フィギュア

シーエムズコーポレーション製

単品価格12390円(税込み)

BRAVE合金 ガオガイゴーセット価格28140円(税込み)

BRAVE合金 凱号(ガイゴー)
Z計画始動!GGGの探査へ向かえ!!

来るよ・・・来るよ・・・貴方は・・・ベターマン!
ガオガイガーの作品監督である米たに ヨシトモの手法の一つとして同一世界で他作品を展開するというものがある。この手法が使われた作品の一つが、『ベターマン』である。1999年に深夜枠で放送されたこの作品は、実は『勇者王ガオガイガー』のテレビシリーズとOVAシリーズの中間に位置するのである。

作品時間上での2006年は、ゾンダーとの戦いが終結し、護とギャレオンが宇宙へ向かった年である。しかし、ゾンダーの脅威は去ったものの、平和は訪れてはいなかった。アルジャーノンと呼ばれる原因不明の集団自殺・殺戮行為を引き起こす怪奇現象に見舞われたのである。この現象を研究する組織モディワープと、ベターマンと呼ばれる謎の生物を中心に、物語が進行していく。深夜枠ということもあり、対象年齢がガオガイガーよりも高かったため、ガオガイガーより多くの難解な科学用語やオカルトチックな描写が多かったのが特徴である。

この作品が、ガオガイガーとどう関係しているかというと、OVAで登場したパピヨン=ノワールの母親が、作品内の主人公に硬膜を移植した人間だったり、GGG隊員の牛山一男の弟である次男が登場したりしている。OVA内で最終話で登場したリミピッドチャンネルの元ネタは実はこの作品からなのである。

更に、2005年に放送された『勇者王 ガオガイガーFINAL GRAND GROLIOUS GATHERING』においては更にこの関連性が強化された。まず、ベターマンで登場したソムニウムラミアが登場。リミピッドチャンネルでパピヨンと交信したり、最終回でもリミピッドチャンネルで地球上の生命の意志を送り、GGGを応援したりした。また、ソムニウムやベターマンの話を振り返る回も新たに加わり、いよいよガオガイガーとのつながりが明確になっていく。

更に、本放送が終了した後もベターマンのネタは引き継がれた。ベターマンではニューロノイドと呼ばれるマシンが登場していたのだが、これとガオガイガーのメカノイドが統合されたマシーンが新たに開発された。それが、今回紹介する凱号(ガイゴー) なのである。

プロジェクトZ
凱号は、三重連太陽系に取り残されてしまったGGGの調査に向かうために開発された探査用のマシーンである。この計画は、プロジェクトZと呼ばれており、『勇者王 ガオガイガーFINAL GRAND GROLIOUS GATHERING』の後日談的な設定である。パイロットは、護と戒道の二人である。

これは、GGGとベターマンで登場した赤松工業の合同製作によって作られたマシーンで、ニューロメカノイドと呼ばれる。凱号にはニューロノイドの要素が組み込まれており、アクセプトモードアクティブモードに変形する。

アクセプトモード アクティブモード
赤松工業の技術とGGGの技術が融合した新たなメカノイド

変形すると、2人のパイロットの指揮系統が交代する。それに合わせて、ベターマン劇中では変形時に"You have control! I have control!!"という台詞が使用されている。また、アクセプトモード時の表記はニューロノイドを踏襲して「凱号」という漢字表記、アクティブモードになるとメカノイドを踏襲して「ガイゴー」というカタカナ表記となる。

変形機構も独特で、アクティブモードとアクセプトモードの変形はロボットを上下さかさまにしてしまうという珍しい手法をとっている。これは、ベターマンに登場した覚醒人1号の変形機構と同じで、これを元に凱号が作られたことが良くわかる。

凱号は、オフィシャルとはいえDVDの特典映像でしか登場しないメカである。商品化するような企業はほとんどなく、知っている人はよほどのマニア位のものだろう。今回は、シーエムズが世に送り出したBRAVE合金 凱号を紹介しよう!

You have control! I have control!!
BRAVE合金凱号は、早い段階から開発が進んでおり、2006年の3月号のホビージャパンには変形トイとして発売される告知がなされた。BRAVE合金 ガオファイガーが9月に発売されたが、しばらくして年末に凱号が出ると告知された。

さすがに、購買層が見込めないと思われたのか、はたまた全てを0から作らないといけないからか、凱号単体での発売なのにも関わらず、値段は12390円(税込み)と高めだった。マニアしか買わないだろうと思われたのだが、結構な量が出荷されたようで、大手のホビーショップに行けば大体手にはいった。しかし、1年以上経っても放置されているかわいそうな商品でもある。

BRAVE合金ということで、当然のごとくダイキャストがふんだんに使われ、変形ギミックやガオーマシンとの合体ギミックも仕込まれている。前のガオファイガーが非常に優れた出来だったので、期待は大きかった。確かに技術が培われており、遊び応えのある商品にはなっている。しかし、時間が経過するに連れて、色々な問題点が浮き彫りになっていくことになる。それらを詳しく見ていこう。

箱の中には、アクティブモードの状態で梱包されている。これに別に用意された翼パーツを背中に取り付けることになっている。ということで、今回はいつもとは違い、アクティブモードから紹介することにする。

アクティブモード 後 アクティブモード 後
アクティブモード全身画像
その姿はガイガーにそっくり

アクティブモードは、メカノイドの流れを汲むため、その姿はギャレオンが変形したガイガーとそっくりである。しかしアクティブモードの身長は、ガイガーよりも少し低い。その代わり、翼があるためか横には広いのだが。

ガイガーとの比較
ガイガーよりも少し小さいガイゴー

頭パーツには、Gストーンがあしらわれており、その色合いもバッチリ。この部分に限っては、他のメカノイドよりも綺麗である。

Gストーン

ただ、惜しむらしくは可動範囲が狭いことである。ガイゴーの腕は、アクセプトモード時に足になるため、横に開くことができないのである。もう少し工夫できれば何とかできそうなものだが、全体の重量などを考えるとこの処置はいたし方ないだろう。また、太ももを引き伸ばしたときの固定が甘いのも難点である。これも遊んでいると、重量でストンと太ももが落ちてしまう。固定に関してはもう少し考えてほしいと思うのは、いつものエムズクオリティである。

アクティブモード側転させて、各所を変形させればアクセプトモードとなる。この変形ギミックは、きっちり再現されており工夫も感じられる。今回は、変形バンクシーンはない物の、ロールオーバーを使用したバンクシーン仕立てでアクセプトモードへの変形を説明しよう。

まず、アクセプトモード時の足となる腕を真上に根元から伸ばし、更に足のクローを展開する。このとき、親指が背中側に来るように手首を回転させる必要がある。

腕の変形
ロールオーバーで画像が変わります

その後、クローの爪を開いて足首が完成する。これで、特徴的な鳥の足が完成するわけである。

爪の変形
ロールオーバーで画像が変わります

足をここまで変形させたら、根元から両足を中央にスライドさせる。スライドさせるのは少し力が必要なのだが、プラスチック部分に負担をかけないように注意しよう。

腕を中央にスライド
ロールオーバーで画像が変わります

そして、上腕と下腕をつなぐ関節を折り曲げて前かがみになるようにし、上下を反転させる。

上下反転
ロールオーバーで画像が変わります

このとき、上下反転とともに襟パーツが重力に導かれて下がり、顔を隠すという連動ギミックがある。この部分の変形は、簡単でかつ単純ながらなかなか面白いところである。

上下を逆転させると、今度は腰のアーマーだった部分ごと足を開き、腕のパーツにする。すると、アクセプトモード時の三角頭が現れてアクセプトモードに変形完了する。

アクセプトモード完成!
アクセプトモードに変形完了!!
ロールオーバーで画像が変わります

このように、このように単純な作業ながら、ところどころに連動ギミックが仕込まれており変形させる分に関しては単体でも結構楽しめる。アクセプトモードの全体的なプロポーションはこのような感じである。

アクセプトモード 前 アクセプトモード 後
アクセプトモード全身画像
特徴的なフォルムを良く抑えてあります

変形ギミックが仕込まれているものの、設定画のどこかコミカルでずんぐりむっくりした三角形上のフォルムのアクセプトモードを再現できている。変形ギミックを考慮に入れたので、足が短く、胴体が大きく作られているのが特徴である。デザイン上、面白いのは足首パーツが鳥の足のようになっている点だろう。鳥の足と同じく、足の指3本で本体を支えている状態である。

クロー状になっている腕パーツは、クリック関節が仕込まれており固定度を上げてくれている。というわけで、作業用のメカらしく物をつかませることが可能である。

物をつかんだ状態
発泡スチロールのブロックを持たせてみました
この程度の大きさならば、余裕で物をつかむことが可能

ロボット単体については、可動には少々不満が残るもののあまりストレスを感じさせることはなく変形させることができる。しかし、アクセプトモードには恐ろしい地雷が仕込まれているのだが、これは後述することにする。

今、奇跡のファイナルフュージョン
メカノイドの流れを汲むガイゴーは、ガオーマシンとのファイナルフュージョンも可能である。ガイゴーは、ステルスガオーUライナーガオーUドリルガオーUとファイナルフュージョンすることでガオガイゴーになるのである。

ステルスガオーUガイゴードリルガオーU、ライナーガオーU
凱号
全てUの付くガオーマシンと合体するのが特徴

商品としては、2008年に入ってからBRAVE合金ガオガイゴーとしても発売されている。これは、BRAVE合金凱号とBRAVE合金ガオファイガーのセットにステルスガオーとウルテクポッドが付属する仕様である。もちろん、ガオファイガーが含まれているということはガオファーも同梱されている。というわけで、このセットを買えば、ガオファイガーとガオガイゴーの両方を楽しむことができるのである。

やはり設定上にのみ存在するロボのため、ガオガイゴーにも合体バンクは存在しないが、過去のバンク参考にして合体バンクを再現してみた。というわけで、ファイナルフュージョンのプロセスを見ていこう。

ファイナルフュージョン開始!
ファイナルフュージョン!

EMトルネードやファントムチューブが実際に出るのかどうかは定かではないが、ファイナルフュージョンプログラムが作動して合体開始である。

まず、ガイゴーの足を閉じ、ふくらはぎを上にスライドさせて太ももパーツを縮める。ふくらはぎパーツがガオガイゴーの太ももパーツとなるわけである。

ガイゴーの足の変形
ロールオーバーで画像が変わります

ドリルガオーUのドリル部分が基部ごとせり上がり、接続箇所が現れ、ガイゴーの足とドッキングする。

ドリルガオーUとの合体
ロールオーバーで画像が変わります

続いて、ガイゴーの腕を基部ごと上に上げる。すると、ライナーガオーの通用口が姿を現す。そこに、ライナーガオーUが貫通する。

ライナーガオーUの変形
ロールオーバーで画像が変わります

ガイゴーの変形
ロールオーバーで画像が変わります

ライナーガオーUが貫通する図
ロールオーバーで画像が変わります

ライナーガオーUが合体完了すると、ステルスガオーUが上から降りてきてガイゴーの背中に合体する。接続方法は、ステルスガオーUのジョイントをガイゴーの翼の穴パーツにはめ込む形で合体させる。

ステルスガオーUの合体
ロールオーバーで画像が変わります

ステルスガオーUが接続されると、上に逃がしていたうでパーツを後に倒し、足首パーツを背中側に倒す。こうすることで、見た目上固定が強化されたと視覚的に伝わるわけである。

爪パーツが後に行く図
実際に固定されるわけではないので注意
ロールオーバーで画像が変わります

そして、ステルスガオーのエンジンポッドをスライドさせて腕パーツにする。

エンジンポッドがスライドする図
ロールオーバーで画像が変わります

最後に、マスクパーツがガイゴーの頭にかぶさり、頭部パーツを形成する。

マスクパーツがかぶさる図
ロールオーバーで画像が変わります

護か戒道の力強い咆哮の下、ガオガイゴーが完成する!

ガオガイゴー完成!
ガオッガイッゴー!

このように、基本的な部分はガオガイガー系列と同じ合体方式を取り、ガオガイガーで遊んでいる人には非常にわかりやすい合体である。ということで紹介も簡単にしたのだが、他の機体を寄せ集めただけなので合体させずらいところがある。というのも、ステルスガオーUのエンジンをライナーガオーUに固定させるのは非常に難しいのである。形状が微妙にあっていないせいで接続させにくく、ストレスを感じるのである。また、マスクパーツが襟パーツに干渉してしまい、きちんと水平状態にならない。マシーンを統一しなかった弊害とデザイン上の弊害が、合体時のストレスを生み出してしまっているので、もう少し煮詰めてほしいところであった。

全体のプロポーションはこのようになる。

ガオガイゴー 前 ガオガイゴー 後
後姿のシルエットは、まさにスターガオガイガーである

ガオファイガー用のガオーマシンで統一すればよいのにそうしないのは、ガイゴーがファントムリングを自力で作れないためだろう。ウルテクエンジンポッドが付属しているステルスガオーUと合体するため、シルエットはスターガオガイガーに近寄ってしまうのである。尚、使わないタテガミパーツは、通常横に倒しすのだが、邪魔に感じるならば取り外してもよい。

可動範囲は、今までのガオガイガーシリーズとほぼ同じである。当然ながら、ガオガイガーのディバイディングドライバーも装備することができる。

ディバイディングドライバー装備
メカアクションシリーズのガオガイゴーにもディバイディングドライバーが付属していたので、並べてみると良いかも

また、組み手パーツを使用することでガオガイガーたちと同様にヘルアンドヘヴンを再現することが可能である。

ヘルアンドヘヴン
ヘルアンドヘヴンもこのとおり!

ただし、胸のダクト部分が干渉してしまい、拳の向きが斜め下に行ってしまうのが難点である。この点は、立体化したときの弊害だろう。

斜め下に行った拳

合体の再現はさすがBRAVE合金なだけあって、見事なものである。ただ、合体時の強度を考えなかったせいか股がどんどん開いていくという欠点がある。股関節のテンションは硬めに設定してほしかったのだが、試作時に気づかなかったのだろうか?

欠点がこれだけならばものすごくかわいいのであるが、このガイゴーには大きな地雷がある。しかも、買った当初には絶対に気づかないようなものなので性質が悪い。何と、アクセプトモードのままで飾っておくと爪の付け根パーツが折れてしまうのである。

BRAVE合金 ガオガイガーFIXのコラムでもお届けしたが、最近のシーエムズクオリティは飾ったまま時間が経つと崩壊するというものがあるようである。ガオガイガーのときは3年の月日が必要だったが、筆者の凱号は購入からたった3ヶ月で崩壊してしまった。

そういう事情で、凱号のコラムを書く意欲が減退してしまい、箱にしまってしまった。しかし、やっぱり納得の行かなかった筆者は、HUYU君に修理を依頼した。修理は以外と早く終りひと段落したということで、購入から半年以上たってようやくコラム執筆に取り掛かったのである。

尚、HUYU君が行った修理方法をいかに記す。ということで、HUYU君、You have control!

ガイゴー修復計画!
I have control!!というわけで、ここからはこのおうしざのごおるどせいんとHUYUがこの凱号の修理方法をお届けしよう!

2008年6月某日。その日、コラム用の写真撮影の為に筆者の自宅を訪れた射手座サジタリアスのBPの荷物は、いつもより少し多い目であった。なぜなら、またもや筆者に修理を頼もうとしていたブツがあったからであった・・・。それはBRAVE合金のガイゴーであった。

前回、自重で壊れたBRAVE合金 ガオガイガーの膝を修復する事が出来た筆者 には、薄っぺらな自信でもあったのか、「とりあえずどこが壊れているのかを見てやろう。」という事で、持って来るように言っておいたのである。

で、壊れた箇所を見て愕然とした。何と壊れていたのは腕に取り付けられた爪の付け根(凱号アクセプトモード時には足になる部分)であった。「流石の俺でもダイキャストパーツの破損は修理できんぞ。」と思いかけた時、ある事実に気がついた。何とこのガイゴー、腕が途中からプラスチックで出来ているのである!

ガイゴーは、胴体部分、肩、前腕(途中まで)、スネにダイキャストを使用しているので、BRAVE合金ガオガイガー系列の商品では最も重いと言われている。その全重量をアクセプトモード時にはプラスチック製の脆い足が支えているのである!・・・何を言いたいか、そろそろ分かるだろ?

こんなモン・・・、壊れて当たり前なんじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!ゲホッゲホッ

エムズのBRAVE合金開発スタッフは頭に虫でも湧いていたんだろうか!? 頭が悪過ぎるにも程がある仕様である!! これがエムズクオリティか!? PL法違反で訴えるよ! そして勝つよ!!

話が一向に前に進まないので、シーエムズに対する文句はこの辺で打ち止めにしておこう。

自分で買ったエムズ商品なんか一個も無いくせに、前回のガオガイガーの一件(注1)以来、エムズに絶大なる不信感を抱いている筆者は、今回は最初から自力で修理する事に決めていた。とはいえ、プラスチックパーツの破損である。普通に接着しただけでは、自重に負けるのは目に見えている・・・。さてどうしたものか・・・?

その時、まるで神託か、天啓かとでも言わんばかりに、その昔、小学館のコロコロコミックで連載されていた、『爆球連発!スーパービーダマン』(注2)の1シーンが脳裏によぎった。
パワーショットを得意とする主人公は、『スナイパー』の異名をとる、スピードショット(連射)を得意とするライバルに勝負を挑んだ。勝負方法は土管の上に並べられた空き缶をどちらが速く、多く撃ち落せるかを競うというもので、ライバルの方が圧倒的に有利なルールであった。

主人公は不利な条件を覆すべく、奇策に打って出た!並べられた空き缶を正面から狙うのではなく、真横から狙ったのだ!真横からなら空き缶は縦一列に並んでいる。これなら狙いを定める必要も、連射も必要ない。主人公は一撃で全ての缶を撃ち落すべく、あらん限りの力をビーダマンに込めた!と、その時、主人公の力に耐えかねたビーダマンが、壊れてしまった!

長年連れ添った相棒を失い、泣き崩れる主人公。ライバルはそんな主人公を見ていられなくなり、壊れたビーダマンを手に取ると、破損箇所にシンチュウ線を通し強化した上で接着。見事に修復したのであった!

・・・つまり何が言いたいのかというと、上記の方法を応用すれば、修理が可能なんじゃなかろうか?と、言う事である!

修理方法が決まれば、あとは実行に移すのみ。シンチュウ線は、ガオガイガーを修理する際、色々やってみようと買った物の残りがあったので、それを利用。ビンパイス(ドリル)で穴をあけてから、シンチュウ線を通し、接着した。

その際、使用したビンパイスの径が太すぎたせいで、パーツが若干変形してしまったので、接着箇所の上からエポキシパテを盛り、成型。手持ちのラッカー系塗料から似たような色を作り、パテを盛った箇所を塗装した。

こうして、今回の修理もなんとか切り抜けることが出来た訳だが、この商品、よく見てみると、自重で壊れそうなプラスチックパーツがまだあったのである!(アクティブモード時の太腿の付け根とか。)今は壊れていないので、何も弄ってはいないが、いずれは自重で崩壊するのは目に見えている。筆者とガイゴーの付き合いは、これからも続きそうである・・・。

とりあえずエムズは、本体部分よりも関節部分にダイキャストを使う事を覚えた方が良い(注3)と思うぞ!いい加減な商品ばかり作っていると、どれだけカッコイイロボットを商品化しても、その内誰も買わなくなるだろうからな!
注1 『前回のガオガイガーの一件』:以前、BPから壊れたガイガーの膝を修理するよう依頼された際、筆者はシーエムズに、『予備パーツを送ってもらえないか?』と電話で問い合わせてみた。しかしその返答は、古い商品なので、対応できないとの事であった。
その後も、『ガオファイガーやジェネシックガオガイガーなど、似たような(って言うか同じ変形機構の)商品があるんだから、そっちのパーツを回してもらえないのか?』と、食い下がってみたが、それも出来ないと、断られてしまった。取り扱い説明書に書いてある通り、『万が一お気付きの点』があったから電話したのに、まともな対応もしてくれないエムズには、ほとほと愛想が尽きた。

注2 『爆球連発!スーパービーダマン』:タカラ(現タカラトミー)から発売されていた、胸に装填されたビー玉を背中のトリガーを押すことで打ち出す、単純な玩具・ビーダマンを題材にしたマンガ作品。

注3 『関節部分にダイキャスト』:BP君からの報告によると、再販版のジェネシックガオガイガーでは、豪華オプションが付属する他、膝関節の軸がダイキャスト製になっているらしい。BP君以外にも膝が壊れて涙を流したガオガイガーユーザーが多くいた、と、いうことなのだろうか?筆者としては、再販版の関節パーツを変更するよりも前に、例えばダイキャスト製の関節パーツをユーザーの請求に応じて配布するとか、誠意ある対応を覚えた方が良いと思うんだがな!
未来(もどる)