BRAVE合金 ガオガイガー FIX(修理)

発売元:シーエムズコーポレーション

修理した人:筆者(牡牛座のロリ黄金聖闘士HUYU)


勇者王、完全復活!!
あのガオガイガーがちゃんと修理されるなんて・・・、
まさに『奇跡じゃぁぁぁーーー!!』

勇者、暁に死す
2008年の1月某日。BRAVE合金 凱号プライヤーズをいつもより多めの収入のおかげで入手したBPは、BRAVE合金ガオガイガーを棚から取り出し、机の上に置いた。ガオガイゴーにファイナルフュージョンさせようと必要な部品(ステルスガオー)を取り出そうとしたのである。

しかし、その時悲劇が起きた!BRAVE合金ガオガイガーが、いきなり倒れてしまったのである。ただバランスを崩しただけかなと思ったBPは机の上に残った足パーツを見て驚愕する!何と、音も無く膝のジョイントパーツが木っ端微塵に砕けていたのである。

砕けたジョイント 砕けたジョイント
木っ端ミジンコ!ミトコンドリアだ!!

足のパーツから、カラカラと音がしたので振ってみたら、木っ端微塵に砕けた膝パーツの破片が落ちてきた。接着剤で組み合わせようにも、細かい破片だらけで修復は不可能。3年間連れ添ったお気に入りのガオガイガーは見事にそのあまりに短すぎる生の幕を閉じたのであった。

しかし、たった3年で、しかもただ机の上に置いただけで崩壊する玩具など見たことも聞いたことも無いわああああ。というわけで、あまりの怒りに、日本橋の某所においてあったばら売りのガオガイガーver1.5の購入を決意。翌日、日本橋へはせ参じ、大量においてあったガオガイガーver1.5の一つを入手したのであった。

しかし古いものへの愛着は消えてはいなかった。っていうか、ガオガイガーより重い物を背中に背負っているジェネシックとか、ガオファイガーにも同じ運命が待ち受けているのかと思うと、このまま手をこまねいて壊れるのを待っている訳にもいかない。

そこで、HUYU君のモデラースキルを利用しこの死んだガオガイガーを蘇らせられないものかと修理を依頼したのであった・・・。

射手座サジタリアスのBP慟哭のコメント


今、唐突にわかった・・・!これが真理・・・!!(byエドワード・エルリック)
上記のようないきさつがあり、BP君は壊れたガオガイガーについては諦めて、Ver,1,5を買う事にし、筆者(つまり俺)に修理を依頼、出来たら報酬として貰ってやってくれ、と、いう事にした。

筆者としては、壊れているとは言え、1万円以上もする高額商品をタダで貰えるのだから、断る理由は無い。例によっていつもの如く、安請け合いしたのだった。

これと似たような構造の商品をあと二体(ジェネシックガオガイガーとか、ガオファイガーとか。)も持っているBP君としては、それらが壊れるのも時間の問題なわけで、ここらで筆者に思う存分いじってもらって、修理方法を確立してもらおう、と、言うのが本音だったのだろう。今にして思えば、何と厄介な依頼を引き受けたことかとも思える。

結果から先に言えば、ガオガイガーの修理は無事成功した。が、このことをきっかけに、シーエムズに対して、絶大なる不信感を抱く事になろうとは、この時の筆者は夢にも思わなかったわけで・・・。
と、いうわけで、ガオガイガーの修理計画が動き出したわけだが、経済状況とか、技能とか、やはり、何事にも限界がある。と、いうわけで市販パーツで代用できるものは無いかと探してみたが、これもダメだった・・・。

かくなる上は、発売元に電話し、壊れたパーツの代用を取り寄せるしかあるまい。ってなわけで、取扱説明書に記載された番号に電話をかけてみた。

俺「もしもし、シーエムズコーポレーションですか?三年前にそちらの商品、『BRAVE合金ガオガイガー』を買った者なんですが、」

買ったのは本当はBP君なのだが、ここでは伏せておく。

俺「無理な力とか加えて遊んでいたわけでもなく、飾っていただけなのに、先日、棚の上を掃除しようと少し動かしたら、膝から下がポッキリと折れちゃったんですよ・・・。なんとか修理したいので、パーツとか送ってくれませんかね?」

受付「少々お待ちください。」

ちゃららん、ちゃららららら、ちゃらちゃんちゃんちゃん・・・

受付「お待たせしました。」

俺「で、替えのパーツは送っていただけるんですか?」

受付「申し訳ありませんが、なにぶん古い商品ですので在庫がありません。ですからパーツの請求は受け付けかねます。

・・・これが電話での応対でなければ、「なんだってぇぇぇーーーっ!!」と、オーバーリアクションで答える所である。壊れやすい事で有名な高額商品のクセに、この対応は無いだろう。
その後、似たような商品のパーツから分けてもらえないかとか、結構食い下がってみたが、結局はダメという事だった・・・。

っていうか、「三年前の商品で古い」とはどういうことなのか?以前、同じくBP君からバンダイのマスターグレード(MG)ダブルゼータガンダム の修理を頼まれた時もパーツ請求したのだが、その時はちゃんと答えてくれたぞ!九年も前に発売されたキットであるにもかかわらず!!

対して、わずか三年前の商品のパーツ請求に答えられないシーエムズ。色々と終わっているとしか言いようが無いじゃないか!!それともこれが逐一再販することができる大会社と、できない会社の差ということなのか・・・?
BP君には悪いが、自前で買う前にこの事に気付けて本当によかったと思う。

『エムズ製品なんか、絶対に買うもんか!!』

立って歩け。前へ進め。あんたには立派な足がついているじゃないか
さてさて、製造元がパーツの発注を受け付けてはくれない以上、結局は自力で何とかするしかないわけである。

まず、第一の問題として分解のしにくさがあった。フトモモパーツのネジ穴が内側にあるのでドライバーをねじ込ませにくかったのである。いじっているうちに、可動範囲の広さのおかげでこの問題は時間がかかった割にはあっけなく解決した。

足の開き方
このように足を開けばネジを外しやすくなります

なお、このガオガイガー、各部にバネを使用する事で関節の強度を確保している。パーツが跳ねて紛失すると、探すのが大変なので、分解及び組立ては慎重に行っていただきたい。

と、いうわけで、分解も出来たので破損パーツに田宮模型のミニ四駆等に使われる極小のネジを仕込む事で軸を再生できまいかと考えた・・・。が、パーツに穴をあける段階で失敗してしまい、万策尽きたかに思われた。

しかし、我々にはまだ!最後の切り札が残されていた!!それはスペーサーと呼ばれるパーツである!

このスペーサーとは本来、ミニ四駆に取り付けるローラーの高さを調節するためのパーツであるのだが、このパーツの太さと長さが、丁度合致したのである。しかも、アルミ製なので、強度も抜群。捨ててなくて良かったよ、ミニ四駆の部品。

これが勝利の鍵だっ!!』と、いう訳で、作り方を紹介しておこう。

材料紹介
用意するもの(片膝分):右から、長さ5mm程度のネジ、ワッシャー×2、スペーサー(小)、ナット

出来たパーツ
上記で紹介した材料を、ネジ→ワッシャー→スペーサー→ワッシャー→ナットの順番で組めば、このようなパーツが出来る。

で、後はこのパーツを破損した膝の軸の変わりに取り付ければ完成というわけだ。

なお、遊んでるうちにネジが緩んでくるという事もありうるので、この代用パーツを組立てる時に、瞬間接着剤なんかでネジとスペーサーを固定しておく事をオススメする。また、パーツの個体差なのか、取り付けたときに緩くなる場合もあるので、そんな時は同じく瞬間接着剤でパーツの渋みを調節してやるといいだろう。

で、これが復活を遂げたギャレオンである!

復活!ギャレオン

軸の固定はしていないから、ガイガーにも変形できるぞ。

復活!ガイガー

本当はリペイントとかもやっておこうかと思ったんだが、思い通りの色が揃わなかったので今回は断念した。リペイントはまた、暇な時にでもしようと思う。

田宮模型は最近、『ミニ四駆PRO(プロ)』というカテゴリーで、数種類の車種の再販と、新しい車種を発売している。これに合わせて、一部のパーツの再販も行われているので、探せば使えるネジやスペーサーが見つかる事だろうと思う。

大事にしてきたガオガイガー。壊れたからって嘆かずに、修理を受け付けてくれないからって泣き寝入りせずに、まずは自分で修理すると言う事に挑戦して欲しいと思う。

そうする事で、一層の愛着が湧くはずである。

ただし、分解及び改造は自己責任でやってくれ。当コラムを参考にして修理に挑戦し、失敗しても、こちらとしては責任のとりようが無いからな!
こうして、無事ガオガイガーの修理は完了したわけだが、どうやらまだまだ不安の種は尽きないらしい。

BP君によると、Ver,1,5や、ジェネシックの脚部には、重厚感を増すために、スネの部分にもダイキャストが用いられているとの事。そのせいで足首の破損が多いらしい。

・・・スマン。そんなところが壊れたら、流石に修理できる自信は無いぞ・・・。

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