THE合体 サンダーグリッドマン

グッドスマイルカンパニー THE合体シリーズ

通常版:32000円(税込み)

TOKUSATSU EDITION定価:45000円(税込み)

THE合体 サンダーグリッドマン
サンダーグリッドマンがついに完全変形モデルでリメイク!

スーパーミニプラからTHE合体へ ついに完全変形を実現!
2018年のアニメ版の放送以降、世間的に認知されたグリッドマン。特撮版のグリッドマンは2012年に発売されたULTRA-ACTを皮切りに、2018年にはスーパーミニプラで発売され順調に製品化されていった。製品化の進歩も順調でULTRA-ACTでは一部しか再現されなかった変形合体もスーパーミニプラでは一部パーツの取り外しが発生するとはいえ、変形合体をこなせる製品が発売されていった。

そして2021年に入ると、グッドスマイルカンパニーがTHE合体展にて完全変形するサンダーグリッドマンを発表した。一部のパーツにダイキャストを使用し重量感が増し、劇中の変形・合体をすべて再現するということが発表されたのである。

このサンダーグリッドマンは2021年2月より予約が開始され、9月に発売された。通常版とTOKUSATSU EDITIONという2つのバージョンがリリースされた。通常版はシールで再現されている箇所をTOKUSATSU EDITIONでは塗装に変更、さらにアシストウェポンに墨入れを施してまるで特撮のプロップみたいな仕上がりとなっている。その分、TOKUSATSU EDITIONは割高となっているが、それも納得の仕様である。今回のコラムは筆者が購入したTHE合体 サンダーグリッドマン TOKUSATSU EDITIONを詳しく見ていこう。

アクセスコードはグリッドマン!
グリッドマンは、これまで数多くの立体化がなされていたため、それらを踏襲したつくりとなっている。

グリッドマン 前 グリッドマン 後
劇中そのままのグリッドマン
内部に仕組まれた合体ギミックによりプロポーションを両立している

膝や肩、股関節部にはクリックが仕組まれており、合体後の重量に耐えられるように設計されている。また、重量感を付加するために足の裏はダイキャスト製になっている。合体ギミックが仕組まれているが広い可動範囲が与えられており、平手パーツと合わせれば各種シーンを再現することも可能である。

グリッドビーム

ただし、肘は二重関節が仕組まれていそうに見えるが、ここは一重関節で90度までの回転となっている。二重関節でない旨が公式のTwitterで告知されたくらいなので、この箇所は無理に曲げないように気を付けよう。

【取り扱いの際 ご注意ください】

現在発売中の
THE合体 合体超神サンダーグリッドマンhttps://t.co/rU82xocxhA
同-TOKUSATSU EDITION-https://t.co/BL32zPqFGd

腕の可動仕様についてお知らせします。
肘関節を動かす際は、画像の箇所にご注意いただきお楽しみください。#メカスマ #goodsmile pic.twitter.com/ExeXTHaKrA

— メカスマ【公式】 (@gsc_mechasmile) October 2, 2021

大きさはULTRA-ACTのグリッドマンよりも大きく作られている。

大きさ比べ
左がULTRA-ACT、右がTHE合体

武器類はこれまでの製品から大きく進化している。まず、バリアシールドとプラズマブレードの変形が完全再現されているのが驚きである。この2つが合体することでグリッドマンソードになるが、その変形ギミックをきっちり再現している。

バリアシールド
バリアシールド!

バリアシールド、プラズマブレード
プラズマブレード!



グリッドマンソード
電光雷撃剣!グリッドマンソード!!

さらに、過去の商品では再現しきれなかったサンダーアックス用の短い刃が付いている。これにより、グリッドマン関連の武装はすべてそろうことになった。

サンダーアックス
サンダーアックス!

グリッドマンやサンダーグリッドマン、ゴッドゼノンなどの使わない拳パーツは専用のホルダーがあり、そこに取り付けておくことができる。このホルダーはスタンドの台座にも取り付け可能な優れモノである。また、スタンドに使用しない武器も取り付けてディスプレイすることもできる。

手首ホルダー
使わない手首はこのようにホルダーに取り付けられる

スタンドのディスプレイ

スタンドには、サンダーアックス用の短い刃をつけることも可能なうえに、使用しないパーツはスタンドの裏に取り付けておくことも可能で紛失の心配が少ないのが良い点である。

サンダーアックスの刃の取り付け スタンドの裏側

グリッドマン側の変形合体機構として、足首のスライドと肩のスライドが追加されている。サンダーグリッドマンになるときはこれらのパーツがスライドし、絶妙な位置に肩と膝を持ってくることが可能となった。

足首の引き出し

肩の引き出し
ロールオーバーで画像が変わります

「アクセスコードは何?」「THE合体 ゴッドゼノンだ!」
今度はアシストウェポンを見ていこう。ゴッドタンクツインドリラーサンダージェットはぬかりなくディティールが再現されている。

サンダージェット 前 サンダージェット 後

サンダージェット横
サンダージェットのランディングギアにはダイキャストが使用されている

ツインドリラー 前 ツインドリラー 後

ツインドリラー 横
クローラー部はダイキャスト製のツインドリラー

ゴッドタンク 前 ゴッドタンク 後

ゴッドタンク 横
クローラーと中心部がダイキャスト製のゴッドタンク
3機の中で最もダイキャストが使用されている

TOKUSATSU EDITIONでは細かいモールドすべてに墨入れが施されているうえに、塗装で再現されている箇所が多い。それゆえ、特撮のプロップが玩具になったような印象を受ける。

これらが合体して、サポートメカのゴッドゼノンになる。この変形プロセスは劇中と全く一緒な上に、スーパーミニプラで発生したパーツの付け替えは一切発生しない。


キャノン砲の展開
ロールオーバーで画像が変わります

ゴッドタンクの変形
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ツインドリラーとゴッドタンクの合体
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サンダージェットの合体
ロールオーバーで画像が変わります

サンダージェットの合体
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機首の収納
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頭部の変形
グリッドマン!サポートロボ、ゴッドゼノンだ!!
ロールオーバーで画像が変わります

ゴッドゼノン完成!
ヌオオオオオオオオオオッッッ!!
ロールオーバーで画像が変わります

このように完全変形をこなす優れモノである。強度面ももちろん上がっており、ツインドリラー先端部を外して合体させずにそのままゴッドタンクと接続するため強度が上がっている。当時品のオマージュとして後頭部はクリアパーツになっており、光を当てれば目を光らせることも可能である。

ゴッドゼノン 前 ゴッドゼノン 後
合体しているにもかかわらず、劇中同様のプロポーションを誇る

ただ、合体に全振りしているため可動範囲はスーパーミニプラやULTRA-ACT版に劣る。ハの字立ちは可能だが、膝を曲げて前に出すことはできないのが難点である。

名付けてTHE合体 サンダーグリッドマン!
THE合体では、サンダーグリッドマンへの合体も完全再現できる。スーパーミニプラと違い、取り外さなければならないパーツは一つもない。


キャノン砲の展開
ロールオーバーで画像が変わります

ゴッドタンクに飛び乗るグリッドマン

ゴッドタンクとの合体
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脚部の固定
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ツインドリラーの分離
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ツインドリラーの合体
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ツインドリラーの合体
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サンダージェットの合体

バックパックの形成
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角が起き上がる図
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サンダーグリッドマン完成!
合体超神!サンダーグリッドマン!!
ロールオーバーで画像が変わります

THE合体 サンダーグリッドマン 前 THE合体 サンダーグリッドマン 後
変形合体後のフォルムもばっちりなサンダーグリッドマン
足首パーツは見栄え重視パーツを取り付けることもできる

先にも述べたように、グリッドマン側には足首と肩の引き出し機構が追加されていることで劇中そのままのフォルムを維持している。また、ULTRA-ACTやスーパーミニプラではグリッドマンの手首を外してツインドリラーを取り付けていたが、THE合体では腕部分にジョイントが作られているため手首を外す必要がないのが良い点である。

肩アーマーも、ジョイントパーツを起こしてグリッドマンの引き出した肩に取り付けるので、肩の回転を妨げることはない。

肩アーマーのギミック

スーパーミニプラの合体方式のように、腰アーマーを取り外して合体させることも可能である。こうすることにより、グリッドマンの腰関節の回転が合体後も可能となる。

このように、THE合体サンダーグリッドマンはグリッドマンの変形合体玩具の決定版とも言える出来栄えである。質実剛健なつくりとなっており、変形させていて破損が怖いところもなく、ガシガシ遊ぶことが可能である。塗装剥がれを気にする人は通常版を購入したほうがよいだろう。このクオリティでぜひ、ダイナドラゴンも出してほしいものである。

グリッドマン、超神合体だ!(もどる)