MG ガンダムF-91

バンダイ 1/100プラスチックモデルキット

価格3200円


従来機より一回り小さい高性能機
小っちゃいって事は便利だねっ
最近のご時勢は、物の小型化がかなりのスピードで進んでいる。携帯電話しかりパソコンしかりどんどん小型化していき、なおかつ古い大型のものよりも高性能なものが次々に開発されていっている。最近私が驚いたのはmini-SDである。6平方センチメートルで、薄さも5ミリ程度のものに何と2GBものデータが入れられるというのだからたいしたものである。

宇宙世紀におけるモビルスーツ競争も、現実の家電製品と同じく小型化・高性能化が進んでいった。宇宙世紀0079年に投入されたモビルスーツ(MS)は一気に戦場における主流兵器となり、進化を繰り広げていった。特に、グリプス戦役〜第一次ネオジオン抗争におけるMSはクインマンサやサイコガンダムを筆頭に恐竜のように大型化していった。この時期のMSの火力は非常に高いのだが、その分戦艦搭載のときの利便性や、整備のしやすさは落ちて行き、さらにコストパフォーマンスも悪い。
UC0093のシャアの反乱を最後に、大きな戦乱がほとんど起きなかった地球連邦政府は、海軍戦略研究所(サナリィ)に軍費削減方針を諮問した結果、モビルスーツの小型化を進めるべきであるという答申を得た。
そこで、アナハイムエレクトロニクス社とサナリィとの間でコンペティションを行う形で小型MSの開発をさせた。その結果、サナリィ社のF90がアナハイムエレクトロニクスのMSを下した。この機を境に、アナハイムエレクトリニクス社のMS開発勢力は後塵をきしていくことになる。(注1)

UC0123には、ブッホ・コンツェルンコスモ貴族主義を掲げ、新興コロニーであるフロンティアWを急襲し、地球連邦軍に対して武装蜂起した。連邦軍の戦力は、長きに渡る平和のため、連邦政府は腐敗しており、戦力もUC0090年代に使用されたジェガンのままという状態であった。このため、ブッホコンツェルンの私戦力、クロスボーンバンガードの侵攻を抑えることは出来ず、フロンティアWは瞬く間に制圧された。

フロンティアWの学生であったシーブック・アノーは、クロスボーン・バンガードの襲撃の際、仲間とともに連邦軍の軍艦スペースアークに避難したのだが、そこで整備中であった新型MSのパイロットに任命される。その機体がF-91ガンダムF91なのである。

この時代の物語は「機動戦士 ガンダムF91」と題して、1991年に劇場公開された。言うまでもなく、F91はこの映画の主人公機なのである。
注1 アナハイム社は、サナリィのデータを盗用したモビルスーツ開発計画シルエット計画を打ち立て、新型MSを開発したがクロスボーンバンガード蜂起直前のゼブラゾーンの戦闘を期に、データを消失。サナリィとの技術格差を生めることは出来なかった。こうして、一年戦争以降栄華を誇ったアナハイム社表舞台から姿を消していくのであった。
小っちゃすぎて製品化が大変でした
劇中では上記のような設定でモビルスーツの小型化が進んだのだが、現実的な問題はやはりプラモデルであろう。劇中で、大型モビルスーツが数多く出現するようになってしまい、プラモデルが同スケールで出すのが難しくなってしまった。その上、通常サイズのモビルスーツも結構大きいので、販売するとき結構な値段になる。そこで、モビルスーツを小さくしてしまえばいいじゃないかということで、小型化が進められたと考えられる。

しかしながら、UC120年代以降の製品化は行われていなかった。MGでは、一年戦争期やSEEDのモビルスーツなどは多く発売されていたのだが、やはり小さすぎたというのがネックだったのだろうか、はたまた版権の問題だったのだろうか、UC120年代からのMSはまったく発売されていなかったのである。

この時期のMSとしてはじめてMGブランドで発売されたのがこのガンダムF-91であった。1/100という大きさながら、その大きさは何とたったの15センチ。初代ガンダムのMGの大きさは18センチ程度なので、一回り小さいということになる。最近のガンプラ技術の発展は眼を見張るものがあるが、ついにこの大きさでの製品化も実現できるようになったのである。

ひくい かるい ぺったんこ ほそい うすい
キットについてであるが、この小型モビルスーツを再現するに当たってバンダイは新しい方針を打ち出した。それはポリキャップレスである。MGは、内部メカの再現というのも売りの一つとしているので、従来のポリキャップでは外観も美しくさらに複雑な内部機構を再現するのは難しいため、内部のパーツの素材をやわらかいABSにし、ポリキャップをまったく使用しないキットとして発売した。

また、薄くシャープな造型が必要な部分にはペットボトルなどに使用される素材PETを使用。これにより、薄く造型が細かい部分もシャープになおかつ、強度が高く再現できるようになった。このキットではシールドと肩のフィンにこの素材が使用されている。

では、キットの詳細を見ていこう。

前 後ろ
F91全身画像
プロポーションは全体的に良い

プロポーションに関しては申し分のない出来であろう。人によって細かい好みは出てくるであろうが、劇中のイメージを損なうことなくリファインされた姿である。

色分けも申し分がなく、背面のジェネレーター部分の黒と黄色が複雑に絡まっているにもかかわらず、パーツごとに分割して塗装しなくても箱の写真とそのままの色分けになる。本体部分で塗装する必要がありそうな箇所は頭のバルカン砲の黄色程度だろうか。この部分を塗ってしまい、スミ入れを施すだけでかなりの出来栄えのF-91が完成させることが出来る。
ただ、普段塗装もせず、デカールも貼らないという人も肩の部分のF-91のマークは施させておきたいところである。この手のデカールはより雰囲気を出すための飾りで、劇中の絵にこだわる人にとってはあまり必要のないものなのだが、このF-91に関しては劇中の赤いマークも最初からついてはいないので、劇中の再現を行いたい人はこのマークは必ず入れておきたいところである。

ポリキャップを使用していなくても、可動は従来のMGと同等の可動を誇る。腕は二重関節で折り曲げることが出来るし、肩の関節は引き出し式になっている。足に関しては、従来のボールジョイントにはめ込む仕組みでなくなっているにも関わらず、ボールジョイントを使用したそれと同じ可動である。仕組み的には、球体の太ももの一番上の部分の球体を分割し、さらに前後可動、回転も出来るようになっているからである。このおかげで、最近のMGなら大体出来る膝立ちポーズも難なく取ることができる。

立て膝ポーズ
ポリキャップなしでも抜群の可動域

ただ、難点としては拳パーツだろうか。これはいつものMGの拳パーツなのだが、人差し指の固定が非常にゆるい。テンションが低すぎてプラプラ状態なのである。これは、構造上仕方ないのだが、今回は非常に緩い印象を受ける。ただ昔のものと違って、MGガンダムMk-Uから採用された拳と武器のジョイントパーツにより、武器の固定は申し分なく出来る。

小型化しても火力が落ちることはなく、むしろ従来のMSよりも火力が強い印象を受ける。まず、ビームライフルは標準装備であり、さらにこの機体にはビームランチャーもオプションで装備されている。

ビームランチャー
ビームランチャー装備
武器が大きかったためSEEDのOP画像っぽい持ち方にしてみました。

Gジェネレーションなどのゲームでは、ゲームシステム上省略されていた装備であったが、プロモーション映像や劇中でも使用されていた強力な火器である。単体のギミックとしては、エネルギーパックの脱着とグリップの可動のみ。

ヴェスバー
ヴェスバー発射形態

F91最大の特徴とも言える武器はヴェスバーである。これは、映画の予告のときのF91には装備されていない武器で、劇中で初めてその姿を現した。ヴェスバーとはVariable Speed Beam Rifle: V.S.B.Rのことで、これは収束率を変えることの出来るビームライフルということである。これにより、状況に応じて低速で破壊力の高いビームと高速で貫通力の高いビーム砲を撃ち分けることが出来る。この装備を使用すれば、敵のビームシールドも簡単に突破することが出来る。
劇中では、パイロットのシーブックが戦闘中に使ったところ、「こいつは強力すぎる!!」と言わしめたほどの威力を誇る。この武装のおかげで、小型モビルスーツであるF91は従来機を上回る火力を有するのである。

キットではボールジョイントによる接続でフレキシブルに稼動する。また、本体部分は収縮させることが出来、グリップも銃身の中に隠されたメイングリップと、銃身前部に収納されているフォアグリップの二通りが用意されている。

ヴェスバー(長)
こいつは強力すぎる!!

小型化した影響で、防御力が落ちることが懸念されるが、F-91は新型兵装であるビームシールドを装備したことで防御力を高めている。これはクロスボーン・バンガードのMSには標準装備されているものであるが、連邦側のMSで初めて採用された兵装である。従来の実体盾では、防御以外のときにデッドウェイトになってしまうため、必要に応じてビームの場を構成し盾として使用出来るようになった。これにより、機体の軽量化と防御力の強化を同時にクリアしたことになる。この装備はよほど効率がよかったのか、続くVガンダムMSにも標準採用されている。

ビームシールド
この作品で初めて登場した兵装

キットにおいては前述したとおり、この部分にはPETが使用されている。このおかげで、従来のビームシールドよりも薄く丈夫なつくりにすることが出来た。また、ビームシールドのパーツにはグラデーション塗装されており、これによりビームシールドが発生装置から発生されているという表現がより再現された。このグラデーション塗装によるビームシールドは、MGストライクフリーダムにも採用される予定であるとの事。

MGの新しい解釈では、右の腰サイドアーマーにはビームシールドの発生装置の予備が備え付けられているということになっている。ビームシールドは意外に取り付けにくいので、この予備パーツにあらかじめビームシールドを取り付けておいて、差し替える方式にしたほうがよいかもしれない。右のほうには、お約束のビームサーベルが2本収納されている。

ビームサーベル
お約束のビームサーベル
劇中ではマニュピレーターを回転させながら突撃していました。

さて、この機体の最大の白眉は、その機動性であろう。この機体にはバイオコンピューターと呼ばれるコンピューターが備え付けられており、パイロットの技能に合わせて機体の機動性のコントロールをつかさどる。技量が足ると判断されれば、F-91は高機動モードになり、肩のウィングがせり出し展開され、フェイスマスクも展開される。さらに、この状態になると熱を強制的に排熱するために機体の表面の金属片が剥離する現象(Metal Peel-off effect: MEPE)現象が起きる。これにより、相手のコクピットモニターから見ると、F-91は残像を残しながら移動しているように見え、さらにその残像は質量を持っていると欺くことが出来る。質量を持った残像はF-91の最大の特徴と言える。

従来のキットだとフェイスマスクのギミックの再現が難しかった。顔の部分は面積が小さいのでなかなかマスクが閉じるといったギミックを仕込むのは難しく、別の頭に差し替えるという方法がとられていた。しかし、このキットでは差し替えを行うことなくマスクを展開することが出来る。まず、頭のヘルメット部分を取り外し、口の部分のアーマーを上に上げる。そうすると、別のマスクが現れるという仕組みになっているのである。

マスク展開ギミック
BB戦士の兜を取り外す感じに似ています
ロールオーバーで画像が変わります

高速移動形態
肩のフィンは肩の上のアーマーを取り外して
取っ手をスライドさせることでせり出させる

発想としてはユニークなのであるが、展開後のマスクと兜の間に隙間が出来てしまっているのが難点だろうか。また、このギミックの弊害で、目の部分にシールを張ってしまうと、うまく展開させなければシールがひっかっかってはがれてしまうという欠点がある。いつもなら、目のシールは必ず貼っているのだが、今回はそうでない理由はこのギミックの弊害なのである。マスクを薄く削るか、目を塗装してしまわないとこの難点はクリアできないだろう。(前者はただでさえ薄い部分なのであまりお勧めできないが。)

小っちゃい事の不便さ
さて、このキットは完成させた後はなかなか良い出来なのだが、組み立てる負担はかなり倍増してしまった。本体が小型化したということは、一つ一つのパーツも小型化したというわけで、その結果組み立てにくくなってしまったということである。MGは小さなパーツを複雑に絡めて完成されるキットなので、タダでさえ小さいパーツがもう一回り小さくなってしまったので組み立てるのが大変になってしまった。特に、頭の部分はマスクの展開ギミックの都合もあってかなり難しかった。クリアパーツの部分も小さくなっているので、壊さないかひやひやしたものである。(事実、組み立て中に皹が入ってしまった。)

また、ポリキャップレスというのも組み立ての難易度を上げてしまっている。磨耗を考慮してか、パーツの接続の摩擦が高くなっているのだが、これは分解するときに破損しやすいという欠点もはらんでいる。逆に低かったりしたら、ポーズが固定できなくなって難しいところなのだが、固定できて取り外しやすいポリキャップによる接続は理想的な形だった。
しかし、今回はプラ同士の接続で一回組み立て間違えると、相当な力をかけないと抜けない上に、パーツも壊れる可能性が高くなってしまう。さらに普通に組んでいてもパーツの接続テンションが高い場所に当たってしまうと破損してしまう。特に注意したいのがヴェスバーの収縮レールである。これは、収縮のストッパーも必要になるのでそのストッパーの上からスライドパーツをかみ合わせるのだが、そのパーツがなかなか入らない。棒に通すだけなのにかなり難しく、筆者は組み立て中に左側のヴェスバーレールを折ってしまった。幸い、残った部分がかなりあったのでギミックには差し障りは出なかったが、そのときのショックと来たら・・・。また、摩擦に強い素材のABSとはいえ、磨耗しないわけではないわけなので、関節が後々じわじわとへたりそうで心配である。
バンダイのこれからの課題は、ポリキャップレスでも組み立てやすく、固定もしっかりしたキットを提供することだろう。というか、一回り小型のポリキャップを作ったほうが早いんじゃないの?

鉄仮面の恐怖
機動戦士ガンダムF91は、2時間程度の映画だったので2時間の間に戦争が展開していくのでめまぐるしく戦火が進んでいく。シーブックの同級生であるセシリー=フェアチャイルドは、シーブックたちと避難するときにクロスボーン・バンガードにとらわれてしまった。とらわれた先では、クロスボーン・バンガード指揮者カロッゾ=ロナ(別名鉄仮面)が分かれた彼女の父親であり、ロナ家に迎え入れた。その後、彼女はクロスボーンのアイドルとして、戦場に身をおくようになった。その後、戦場でF-91で戦うシーブックと再開。クロスボーンバンガードを抜け、連邦軍のレジスタンスとともに行動するようになる。

一方、鉄仮面は戦闘には関係のないコロニーにバグを投入した。このバグは人間ならば無差別に殺傷するようにプログラムされた殺戮兵器で、鉄仮面は月や地球にもこのバグを投入し人類の90%を滅ぼす算段であった。さらに、自身は巨大MAラフレシアを駆り、連邦軍の増援艦隊を一瞬で全滅させた。

このラフレシアは本キットのスタンドの台座として付属している。さすがに細かい色分けはされていないが、劇中のシーンを再現できるということで重宝する。

ラフレシア
文字通り花の形をしたMA
125本の触手によるオールレンジ攻撃は並みのMSでは回避不能

このラフレシアには触手であるテンタクラービットが付属してあり、リード線を使って再現することが出来る。2本あるリード線は好みの長さできることが出来るが、今回は半分に切っておいた。裏面にリード線を取り付け、下の穴からこのリード線を通すのだが、裏面の穴がリード線にあわずにうまくはまらない。というわけで、ビニールの部分をはずして、裏面の穴に入れたほうが幾分かつけやすくなる。これでも持ち上げてしまうと外れてしまうのが少し残念である。


ニッパーに開いてる穴を使えばOK。

セシリーとシーブックは、このラフレシアを迎え撃つ。セシリーは、鉄仮面を止めようとするが逆につかまってしまい、生身で宇宙空間に飛び出した鉄仮面に、素手でコクピットをこじ開けられ宇宙空間に投げ出されてしまう。そこでシーブックは、F-91の出力を全開にしてラフレシアに突っ込んでいく。鉄仮面はF-91の残像に翻弄されて、思うように捕まえることが出来ない。最後にはコクピット付近に突っ込んできたF91の残像に触手を向かわせて、自らのコクピットを貫きラフレシアは爆発してしまった。

こうしてみるとラフレシアが小さいですな
化け物か!

宇宙に投げ出されたセシリーをシーブックは何とか見つけようとするが、見つからない。そのとき、母親の励ましでバイオコンピューターを使ってセシリーの居場所を特定することにする。

バイオコンピューターでセシリーを探すシーブック
あれ、花なんだよ。セシリーの花なんだ。

セシリーが持っていた花を見つけたところに、本人も発見できた。宇宙空間で抱き合い、物語は終結する。

・・・戦争終ってないじゃん。

実は、F91はテレビシリーズで放映される予定だった作品でこれは先行上映のような感じだったらしい。しかし、興行成績が思ったように振るわず、テレビシリーズの企画は別のものに差し替えられてしまった。実際は、鉄化面はこのとき生死不明という設定で、再登場が予定されていたのかもしれない。結局、F91はテレビ放映されず、代わってさらに30年後のVガンダムの時代に進んでいくのであった。(注2)

宇宙世紀の正史では、指導者を失ったクロスボーンバンガードは、これ以降目だった活動はしなくなり戦争は終結したことになっている。
注2 この間の補完をするべく、クロスボーンガンダムという作品がコミック展開した。
クロスボーンvsF91
続編に当たる「機動戦士クロスボーンガンダム」でもガンダムF91が登場する。この物語はF91の世界から10年後の世界を描いており、F91も量産されたという設定で登場している。また、この作品で登場した連邦軍のハリソン=マディン専用のF91も後になって発売された。こちらは成型色をブルーにして、一部パーツをマンガに近づけて専用のデカールを付属させているバンダイお得意の金型流用商品である。

木星軍と人知れず戦う新生クロスボーンバンガードは、ふとしたきっかけで連邦軍に包囲されてしまう。

警告を出す連邦軍
海賊軍に告ぐ。武装を解除し投降せよ!

何の罪も無い前線の兵士を戦いに巻き込むわけに行かないと判断した指導者ベラ=ロナは投降を決めた。しかし、木星帝国に寝返ったザビーネ=シャルがクロスボーンガンダムX-2で連邦軍の艦船に攻撃を仕掛けたため、投降の道が絶たれてしまい、やむなく交戦を決意した。新旧主人公対決の火蓋が切って落とされたのである。

クロスボーンガンダムはF91よりも高性能な機体であるが、F91の持つヴェスバーは依然として最強武装の一つであった。接近戦用の武装しか持たないクロスボーンガンダムは、苦戦を余儀なくされる。しかしながら、F91の性能を完全に引き出せるパイロットが現行の連邦軍には存在しておらず、キンケドゥは確実にF91を戦闘不能状態にしていくのであった。

ビームシールドで防御するも、ビームザンバーでシールドごと腕を切り落とされるF91
マシンがよくても、パイロットが性能を引き出せなければ!

順調に強力な量産型F91を行動不能に陥れるキンケドゥのF91であったが、後ろからの強力な一撃を受ける。その攻撃の主はハリソン専用の青いF91であった。

ハリソン専用機は持っていないので通常のF91でご容赦ください
ほう!いるじゃないか!連邦にも腕の立つのが!!

格闘戦のさなか、一瞬の隙を突いてヴェスバーが牙をむく。最初のヴェスバーでABCマントを吹き飛ばされたクロスボーンガンダムには、次のヴェスバーを防ぐ手立ては無いと思われた。
しかし、キンケドゥはクロスボーンガンダムのビームシールドを2枚分離・展開しそれを一直線に並べて、さらにビームザンバーで受け止めた。つまり、3段階でビームを使用し、強力なヴェスバーを防御したのであった!


俺にビームシールドを使わせたのは
貴様がはじめてだ!

ヴェスバーを防ぎつつ、ハリソンのF91に近づいたクロスボーンガンダムは、ビームザンバーでハリソンのF91も行動不能に陥れるのだった。


3段構えのビームでヴェスバーを防いだだと!?

ぬおおおおおおお!
ハリソンのF91も敗北を喫す
ロールオーバーで画像が変わります

このように、結果はF91の惨敗であったが、クロスボーンガンダムの終盤では木星軍を迎え撃つためにクロスボーンバンガードと共闘して活躍するので、一応面子は保っているだろう・・・。

その動き、海賊にしては惜しい腕だな!(MG クロスボーンガンダムX-1フルクロスのコラムへ)

質量を持った残像だというのか!?(もどる)