SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors
真 劉備ガンダム 真 張飛ガンダム 真 関羽ガンダム

〜桃園の誓い〜

バンダイ プラモデル

『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』シリーズ

定価:各630円(税込)


桃園義兄弟
「我ら、幽州義勇軍!」

かつて、光り輝く三人のガンダムが天から降り立った地、三璃紗ミリシャ
神話の【三候】と呼ばれた彼らは三位一体となって世界を平定すると、ひとりは太陽となって世界を照らし、ひとりは月となって世界を癒し、そしてひとりは海となって世界を育んだのであった・・・。

やがて、時は流れて・・・

三璃紗、闇に包まれる時、三候の魂宿りし輝けるガンダム、聖印たる玉璽の導きを受け、ここに闇を打ち払わん・・・

―三璃紗神話【G記】より―


後に、【三国伝】と呼ばれる風雲豪傑の時代、これは数多の星の如く乱世に煌き、そして儚くも散っていった熱きオトコたちの魂を描く、一大英雄叙事詩である!!

アニメ化で体よくリニューアル
『BB戦士三国伝』は、バンダイのSDガンダムのプラモデル・BB戦士の生誕20周年を記念して、中国の歴史小説『三国志演義』とコラボレーションして2007年から2010年3月に至るまで、約三年間に渡って展開された、超大作ともいえる作品である。その間に発売されたキットは成型色変えのスペシャルアイテムや番外編の武将を合わせると50種を超える。

コミックスは劉備と仲間たち、宿敵・曹操との出会い、董卓の乱の終結までを描いた『風雲豪傑編』が全二巻。覇道を歩み始めた曹操との決着をつける、赤壁の戦いまでを描いた『英雄激突編』が全三巻。預言に記される大いなる闇との決着を描く『戦神決闘編』が全三巻、発売されている。ちなみに、各編とも描いてる漫画家さんはその都度交代している。

風雲豪傑編は講談社のコミックボンボンで、英雄激突編以降は角川書店のケロケロエースで連載された。・・・なぜ掲載誌が変わったのか。勘の良い人ならば既に察しは付いているだろうから、これ以上はつっこまない。断じてつっこまない!

コミック連載は終了したが、三国伝はそれで終わりではなかった! 驚いた事に、アニメ化までされてしまったのである! タイトルは『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors(以下、BBW。注1)』!『SDガンダムフォース』以来、SDガンダムのテレビアニメ化は2度目であり、6年ぶり。これはもう、物凄い快挙であるといえよう。・・・放送枠はたったの15分だけど。

アニメ化にあたり、コミック連載時に発売されていた武将のキットも、パーツの追加や成型色の変更などの仕様変更された【真】版としてリニューアルされる事となった。第一弾として発売されたのは、当然主人公である劉備ガンダムと、その義兄弟二名である。古本屋で偶然発見、一気読みして『三国伝』ハマった身としては、放っておく手は無い!と、言うわけで、今回は、真 劉備ガンダム、真 張飛ガンダム、真 関羽ガンダム。三名の武将を紹介しようと思う!

??????「って、ちょっと待てぇぇぇぃ!!」

牡牛座タウラスのHUYUライトノベル読みふけったり、ポケモン的な育成RPGをプレイしたり、アクションフィギュアをいじったり・・・かなり一方向に偏っている気もするが、『多趣味な男』を自称する馬鹿。以下HUYU)「あぁ? なんだ、テメェらは?」

電光ドリル超特急ヒカリカイザーHUYUの脳内に生息する、アクションフィギュアをこよなく愛する、イマジン惨(三)兄弟の次兄。以下カイザー)「俺たちの事を、勝手に忘れるなよ!」

電光弾丸超特急ヒカリガンナーHUYUの脳内に生息する、18禁エロゲーと美少女フィギュアをこよなく愛する、イマジン惨兄弟の末っ子。以下ガンナー)「危うく消滅するところだったじゃないか!?」

HUYU「なんだ、おまえらか。馬鹿ブラザーズ」

馬鹿ブラザーズ「ひとくくりにされた!?」

HUYU「で、何の用だ?」

カイザー「「何の用だ?」じゃない! お前がボーっとしてる間に、S.H.FiguartsとかROBOT魂は、ドンドン新商品が発売されてるんだぞ!? 早く買わなきゃ売り切れちゃうぞ!」

ガンナー「5月末には『Fate/stay night』からライダーさんのfigmaが発売されるし。なによりお前、マックスファクトリーの無料配布18禁ゲーム『se.きらら』やってただろ! ヒロインのfigmaぐらいは買えよ!」

HUYU「はぁ〜。お前ら、俺の事わかってねぇよ。」

カイザー「な・・・んだと?」

HUYU「俺は気付いたんだ・・・。買ってきて箱を開けるだけのアクションフィギュアより、制作方法を色々思案したり、模型誌に載ってる技術を真似しようとしてみたり、時に思い通り出来ない事に苛立ったり・・・自分の技術の全てをぶつける事の出来る、プラモデルを作っている時の方が、幸せを感じているという事に!!」

ガンナー「この考え方は・・・まさか!?」

カイザー「ヤツの仕業か!!」

???「そう、その通りッ!!」

カイザー「どこだ!?」

ガンナー「あそこだ!」

電光勇者超特急ヒカリガインHUYUの脳内に生息する、プラモデルをこよなく愛する、イマジン惨兄弟の長兄。以下ヒカリ)「ラッカー系塗料に想いを乗せて、シンナー中毒寸前・危険度MAX赤信号!! 電光勇者超特急ヒカリガイン! 連絡も無しに五分遅刻で只今到着!!」

カイザー「HUYUのこの急激な嗜好の変化は、お前の仕業だな!」

ヒカリ「そうだとも。今HUYUの趣味は、完全に俺のコントロール化にある! 忘れ去られた貴様らは、いずれ消え去る運命なのーだー!!」

ガンナー「発想と喋り方が勇者じゃない!?」

ヒカリ「さぁ、HUYUよ〜。プラモデルは良いぞー。『ガンダムU.C.(ユニコーン)』もあるし、劇場版『00』もあるし・・・。さぁ、もっともっと、プラモ道を邁進しようではないか!」

HUYU「いや〜、そっちはいいわ。イラネ。」

ヒカリ「な、なにぬぅ〜!?」

HUYU「『U.C.』は次のキットが出るまでブランクが空きすぎて、すっかり熱が冷めちゃったし。劇場版『00』はMSとかキャラのデザインに魅力を感じないんで、そもそも入場料を払ってまで映画を観に行こうという気すら起きないし。」

ヒカリ「な、なんだって〜・・・!!」

HUYU「当分は三国伝一本かなー。」

ガンナー「どうやら、完全には支配できてないみたいだよ、兄さん。」

カイザー「・・・そのようだな。」
注1:そういえば・・・タイトルの『Brave Battle Warriors』って略したら『BB戦士』になるなぁ・・・SDガンダムらしい、洒落の効いた良いネーミングですね。
龍帝を継ぐ者
真・劉備ガンダム
「我が魂は、正義と共にあり!」

『三国伝』は、『SDガンダムたちによる三国志演義の公演』といったスタンスで展開されており、キャラクターのモチーフとなったMSは演者と表記されている。劉備ガンダムの演者は、主人公ということで当然とばかりに、RX-78-2 ガンダム。お台場の巨大立像で有名なファーストガンダムである。

劉備ガンダム:正面 劉備ガンダム:背面
各部の金色に塗装したモールドが中国っぽさを演出。

劉備は伝説の三候の一人、闇を打ち払った後に海となって命を育んだという龍帝の末裔である。龍帝といえば、武者頑駄無が活躍する『SD戦国伝』の主な舞台である【天宮アークの国】の隣国・影舞乱夢エイブラムを治める王の称号がそれであった。史実や三国志演義の劉備は、漢王朝の高祖・劉邦の末裔とされており、劉備ガンダムを龍帝の末裔としているのは、史実になぞらえての事なのである。ちなみに、影舞乱夢は三璃紗に存在した、最初の王朝という設定になっている。

自らが信じる「民を守る為の正義」を阻む者には、相手が何者であろうとも恐れず立ち向かっていく、侠の中の侠。まさに英雄である。そんな劉備に心惹かれる者たちが、彼の元には次々と集まっていく。

SDガンダムの伝統ともいえるギミックである鎧の着脱によって、軽装モードにする事ができる。

劉備・軽装モード:正面 劉備・軽装モード:背面

軽装モードになると貧相な見た目となってしまうのも、これまたSDガンダムの伝統である。額には劉備の【劉】の字を崩したデザインがあしらわれており、また、足の裏は武将の名前を記したスタンプとなっている。「朱肉を用意して遊ぼう!」という訳ですな。

額の劉の字 足裏スタンプ

コミック版のキットからデザインの変更された目のシールは、通常時と戦闘時の二種類が付属。キリッとした目線がかっこいいので、失くしたとか破れたとか、よっぽどの事がない限りは戦闘時のシールを使おうと思います。

劉備ガンダムの軽装モードはさすがファーストガンダムが演者なだけあって、あたり障りのないシンプルなデザインとなっており、それゆえに使いまわしやすいのか、Bパーツ(白い成型色のパーツ)が【サンゴクデン ホンタイ】として、確認の取れているだけでも2体の武将に使いまわされている。それが故に劉備ガンダムは龍帝の末裔という設定とかけて、【三国伝武将の命を育むホンタイさん】とあだ名されてしまっている・・・。

付属武器として、4本の剣が付属する。劉備愛用の対の剣・牙龍刀ガリュウトウ(赤)と爪竜刀ソウリュウトウ(青)。龍帝の魂が宿る宝剣・龍帝剣と、覚醒し、真の力を解放した真龍帝剣がそれである。

牙龍刀&爪龍刀
刀の表面に施された龍の装飾の塗装には、ホント苦労しました。ええ、そりゃもう。気が狂いそうなくらいに。

塗装するのは金色の龍の部分のみにしておけば、はみ出してもナイフで削るとか、シンナーを染み込ませた綿棒でふき取るとかいった修正方法が使えるので、そのほうがオススメである。あまり刀っぽく見えないデザインだったので、牙龍刀はクリアーオレンジにシルバーを、爪龍刀はクリアーブルーにシルバーを少量調合した塗料で刃部分を塗り分けてある(マスキングテープ必須)

龍帝剣&真龍帝剣
劉備の正義の心に反応した時、真の姿を現す不思議な剣。全体を金色に塗装するだけなので、二本の剣に比べると相当ラク。

コミック版では牙龍刀&爪龍刀の二刀流であったが、アニメ版では龍帝剣と爪龍刀の組み合わせに改められている。

コミック版二刀流 アニメ版二刀流
どっちが良いかは好みの別れるところ。ちなみに筆者はコミック版派

背中に二本の刀を収めることが出来る、マウントラッチはコミック版の物とアニメ版の物が付属する。が、アニメ版マウントラッチはかなりタイトな設計になっているようで、塗装した刀を収めるのには向いていないようなので、筆者はコミック版のマウントラッチを使用している。

コミック版マウントラッチ アニメ版マウントラッチ
デザインが簡素すぎて気に食わない。という理由もある。

必殺技の星龍斬セイリュウザンは、☆型の軌道を描きながら敵を切り裂く技。一瞬で複雑な軌道を描く太刀筋は、見切ることは不可能といわれている。

星龍斬
輝け、龍帝剣!
星・龍・斬ッ!!

腕と脚の後ろ、髷の肉抜き穴が気になったので、タミヤのエポキシパテで穴埋め。その際、肉抜き穴の箇所にプラ棒やプラ板を詰め込めれるだけ詰め込めて、パテの節約とした。模型誌によると、こうすることでパーツ内に細かい凹凸が出来るので、パテの食い付きをサポートする、という効果も望めるらしい。

髷をパテ埋めすると重心が後ろに傾き、首が据わらなくなるので、これを防ぐ為、プラ棒の代わりに千切ったティッシュをつめて軽量化を計りつつ、首のボールジョイントの受け側を瞬間接着剤で太らせ、保持力を高めてある。

安全基準ゆえに丸くなっている角や剣の先端はナイフで削ってシャープに。肩アーマーは合わせ目を消す為、後から組めるよう後ハメ加工してみた。

塗装は基本、ビンから出したままの塗料を調合なしで一発塗り。ただし、拳や髪の毛などはブラックにシルバーを適量混ぜて作った、ガンメタリック風塗料で塗装。また、ゴールド部分は一旦普通にゴールドで塗装した後、ランスロット・エアキャバルリーの制作の際に調合した塗料を重ね塗りして、イエローよりのゴールドがキレイに発色するようにしてみた。

この塗装方法は筆者が三国伝キットを制作する上での基本フォーマットとして、今後も採用していくつもりである。

真龍帝剣はコミック版の終盤に登場したモノとそのまま同じ形なので、戦神決闘編での劉備の雄姿を再現できるという意味でもファンにとってはマストバイなアイテムと言えよう。

無双の戦刃
真 張飛ガンダム
双ぶ者なき戦の刃! 張飛様とは俺の事だぁ!!」

双ぶ者なき戦の刃・張飛ガンダムの演者はMSZ-006 Ζガンダムである。すらっとした顔立ちで、全ガンダムの中でもかなりのイケメンであるΖガンダムをモチーフとしたキャラクターは、大抵の場合、冷静沈着で理知的な性格付けがされるのだが、張飛ガンダムは喧嘩っ早くおっちょこちょいで熱血漢、ついでにキレやすいという、これまでのΖガンダムをモチーフとしたSDガンダムとは正反対な性格となっている。これはおそらく、元祖キレる17歳で有名なΖガンダムのパイロット、カミーユ・ビダンとダブらせているからではないか、と思われる。

義兄弟の誓いを立てた後は、劉備の事は「アニキ」と呼び慕い、関羽の事は「ヒゲ」と呼び捨てにしている。かつては敵対していた間柄なので、彼の性格からして義兄弟となった後でも関羽の事を名前で呼ぶのは気恥ずかしい、といったところなのだろう。かわいいヤツ。

張飛VS関羽
張飛「女子供にまで手を出して、恥ずかしくないのかぁッ!!」

関羽「何の事かはわからんが、降りかかる火の粉は払うのみ!」
張飛は「村を襲った盗賊」と勘違いして、関羽に襲いかかる。劉備が間に入った事で、事なきを得る。

ちなみに、夜も【無双の戦刃】との事で、三国伝外伝『武勇激闘録』には張飛が武者修行で放浪していた時にできたという実の息子・張苞チョウホウガンダムが登場している。張飛はかなり後になるまで息子がいたことを知らず、また、母親が誰なのか、まったく自分には覚えがない事や、義兄弟は養子を取っているのに、なぜ自分は実の息子なんだとか、いろいろ嘆いていた・・・。

と、言うわけで、ここからはプラモデルの紹介といこう。

張飛正面 張飛背面

赤中心のカラーリングや、腕鎧のスパイク、脚に取り付けられた鎧(?)で左右非対称となっている事によって、暴れん坊っぽい張飛の性格が出ているようで、とてもしっくりきていると思う。

軽装形態にすると、相変わらずの貧相さである。

張飛:軽装形態・正面 張飛:軽装形態・背面

激戦で真っ二つにされたために修復された肩鎧も付属するぞ。

修復後の肩鎧
修復っていうか、どうみても応急修理っぽい。筆者的にはこっちの方が好み。

武器は大蛇の化身とも言われている蛇矛ジャボウ雷蛇ライジャ。Ζガンダムのバインダーを模した背中の刃を合体させる事で、大雷蛇ダイライジャという巨大な武器へとパワーアップする事が可能だ。

雷蛇 大雷蛇
手首は槍・矛的な武器を構えるのに適した、角度の付いた物となっているが、
ちょっと気に食わないので、昔買ったキットから流用してあります。

必殺技は頭上に掲げた大雷蛇に大気中の電気を集め、電撃と共に斬りつける、爆裂大雷蛇バクレツダイライジャ。雷を纏う大蛇が、敵を切り裂く!

爆裂大雷蛇
聞けぇ、雷の雄叫びを!
爆裂・大雷蛇ァッ!!

※昔購入したキットに付属していた、エフェクトパーツを使用。真 張飛ガンダムには付属しないので注意。

劉備ガンダムと同様に、各部の肉抜き穴をパテ埋めし、角はシャープに尖らせてある。肩鎧の合わせ目を消したかったが、形状からして困難だったので、今回はライン状のモールドにしてみた。脚鎧、角の模様は流石に複雑すぎるので付属のシールを貼ってある。

最初は様子見程度のつもりで劉備だけを購入したのだが、劉備が思いのほかカッコよかったので、「だったら三兄弟揃えなきゃ!」というワケで衝動買いした張飛であったが、なかなカッコ良く出来たので、結構気に入っている。

では最後に、張飛と同じく衝動買いした関羽も紹介しよう!

鬼髭の大武勇
真 関羽ガンダム
「我が名は関羽! 鬼の武勇の印にかけて、いざ!!」

鬼髭の大武勇・関羽ガンダムの演者はMSZ-010 ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム。ΖΖのずっしりとした外見が、関羽のイメージにとてもマッチングしている。関羽と言えば見事な髭を蓄えていた武将として知られており、当然三国伝でもそれに倣い、SDガンダムでありながら関羽ガンダムは見事な髭を蓄えているぞ。

関羽は冷静沈着にして大胆不敵。礼節と武勇を兼ね備え、かつ学問にも通じるという、まるで完璧超人である。義理堅い性格から、関羽は劉備よりも年上でありながら、劉備を兄として仕えたといい、彼の事は「劉備殿」と呼ぶ。また、年長者であるが故に、調子に乗りやすい張飛にツッコミをいれたり、血気に逸りがちな張飛にブレーキをかけるのは、もっぱら彼の役目である。

関羽正面 関羽背面

共通規格の素体とするため、軽装モードにすると劉備同様、貧相な外見となるが、鎧を装着する事で、ふとましいイメージ通りの外見となる。鎧でかなりのボリュームアップが図られている、という事である。

関羽:軽装形態・正面 関羽:軽装形態・背面

兜や肩鎧、脚鎧の鬼面は、関羽の愛する者の命を奪った、董卓軍のある侠に対する復讐の念を形にしたものであるという。兜の鬼面は接続穴を一つずらす事で、バイザーのように目に被せる事が出来る。

鬼面装着
命名・復讐鬼モード!
ロールオーバーで画像が変わります。

ΖΖのハイメガキャノンをモチーフにした鬼面からは(コミック版では使われた事はないが)、ビーム砲のようなものを発射する事もできる。

武器はΖΖのダブルビームライフルをモチーフとしているらしい、鬼牙龍月刀オーガリュウゲツトウ。重厚で巨大な刃を持つ堰月刀エンゲツトウで、関羽の全体重を乗せた渾身の一撃は、鋼鉄をも切り裂く破壊力を発揮する。

鬼牙龍月刀
刀身に奔る龍の吐いた炎が「ΖΖ」となっている点に注目。

必殺技は鬼牙百烈撃オーガヒャクレツゲキ。一秒間に100回の突きを繰り出す技で、並みの武将の鎧などは、この技の前では紙切れ同然であるという、凄まじい破壊力を誇る。キットにはこの技の発動状態を再現する、エフェクトパーツが付属。鬼牙龍月刀の刀身を外し、交換する。

鬼牙百烈撃
見よ、鬼の牙の昂ぶりを!
鬼牙百烈撃ッ!!

※張飛と同じく、PET樹脂製のエフェクトパーツの方は真 関羽ガンダムには付属しないので注意。

鎧の合わせ目を消す為、肩アーマーは劉備と同様の方法で後ハメ化。兜のジョイントが後頭部の角と一体成型だったので、諸々の改造を施す為、パーツを切断し、塗装後に接着するようにした。

兜の角、肩アーマーの鬼面など、目立つ肉抜き穴は全てパテ埋め。武器や角の先端は、お約束のシャープ化である。

やっぱり劉備たち三人は、三人揃ってこそ! というワケで、どれか一人だけ、なんてセコイことは言わずに、三人とも揃えてあげましょう。・・・単価も安いしね。

桃園の誓い
命懸けの戦いを経て互いを認め合った三人は、桃の花が咲き誇る桃園で義兄弟の誓いを立てる。

桃園の誓い
「我ら三人、生まれた時は違えども、死すべき時は同じと誓う!!」

この後、生涯を共にする三人の侠たちの戦いは、こうして始まった。

さて、三国伝のキットは鎧のジョイントなどが基本的に共通規格となっており、キット間での鎧の交換が容易となっている。劉備に関羽の右肩鎧と張飛の左肩鎧を装着する事で、必殺の三位一体形態となる!

三位一体
三位一体!!

三位一体から放たれる星龍斬は、関羽の闘気、張飛の雷の力が付与され、いかなる敵も止めることの出来ない、最強の必殺技となる。この状態になると劉備の身体は、某キングオブハートの継承者よろしく、黄金に光り輝く! その姿を再現できる、三位一体セットなる物が発売されているが、流石にそちらを買う気は、筆者には無い・・・。いくら単価が安いとはいえ、成型色変え商品までは、面倒見きれませんよ、流石に。

このBBWシリーズは、かつて発売されたキットのリニューアルがメインであるだけに、かなりのハイペースでリリースされているが、SDガンダムであるが故に単価は安いので、これからも買い集めていこうかと思う。さしあたっては7月に新規金型でリリースされる、劉備たち義兄弟のパワーアップした姿、真 龍装 劉備ガンダム、真 雷装 張飛ガンダム、真 鬼牙装 関羽ガンダムが気になる所。龍帝剣のお導きによるパワーアップなのか、はたまた、「第二部に突入したので着替えてみました」的なパワーアップなのか、詳細は不明だが、これからもアニメ『三国伝BBW』には大注目である!

「二人とも起てッ!! 我と共に正義の刃で、悪を討つ!!」(戻る)