スーパーロボット超合金
&

バンダイ スーパーロボット超合金シリーズ

超竜神 定価:5040円(税込)

撃龍神 定価:5040円(税込)(魂ウェブ商店限定)

勝利の鍵セット4 定価:2100円(税込)(魂ウェブ商店限定)

スーパーロボット超合金 超竜神&撃龍神
シンパレート100%!シンメトリカルドッキング承認!!

青と
内閣直属の秘密組織、GGG(ガッツィ・ジオイド・ガード)はギャレオンよりもたらされた謎の石、Gストーンを使用し、これまでの技術とは比較にならないハイスペックなマシーンを保持している。このスーパーメカは、人が操縦する物と超AIにより独立した意思を持ち、自分で判断し自分で行動できる物の二つがある。超AIを搭載した初のメカとして、この作品では氷竜炎竜が登場する。

超AIを宿した氷竜と炎竜は、人間と同じく「心」を宿したロボットである。『勇者特急 マイトガイン』で登場したこの概念は、勇者シリーズ最終作のガオガイガーでも受け継がれており、彼らの勇気が内部に搭載されているGSライドの性能をフルに発揮するのである。この2機は双子の兄弟という設定で、起動が5秒早かったことから氷竜が兄という役回りになっている。名は体を表すということわざの通り、氷竜は冷静沈着、炎竜は血気盛んな熱血漢という性格である。

5話で登場したこの2機は、それぞれクレーン車とはしご車から変形する。戦力として投入された直後は、GSライドの出力が上がらずにロボットモードへシステムチェンジすることができなかったが、護の心の叫びに同調するかのようにGSライドの出力が上がり、晴れてシステムチェンジすることに成功するのだった。

変形した後の姿は、双子のロボットということで、基本的な姿は同じである。しかし、武装は好対照である。氷竜は冷気を操る技、フリージングガンフリージングライフルを使用し、胸のダイヤルを回すとチェストスリラーを使用する。一方の炎竜はメルティングガンメルティングライフルを使用し、胸のダイヤルを回すとチェストウォーマーで熱を操る。また、炎竜にはミラーシールドという武装を持っており敵の光学攻撃を跳ね返すことができる。しかし、このシールドを持っているせいで重心が微妙にくるってしまい、上空から射出された時に着地に失敗するという描写がたびたびなされている。

この2機はGGGの機動部隊として、人命救助と対ゾンダー用に開発されたメカで人命救助を最優先で行うようにプログラムされている。しかし、強敵が現れた時はこの2機が合体し、超竜神が誕生する。この2機が合体するには、互いのAIのシンパレート(同調率)が、90%を超えなければ合体することができない。当初、このシンパレートが上がらずに合体できなかった彼らだったが、ガオガイガーの危機に呼応してシンパレートが100%に上昇、超竜神への合体を果たしたのだった。

合体後は、2機の人格が統合され二人の性格をたして2で割ったものになるが、どちらかというと兄の氷竜の意識が強い。この超竜神は総合的な戦闘能力ではガオガイガーに及ばないが、瞬間的な出力はガオガイガーのそれを上回るパワーを秘めている。また、この2体が合体するとメガトンツール、イレイザーヘッドが使用可能になる。このイレイザーヘッドは、爆発などの大きな衝撃を大気圏外へと発散させてしまうツールで、ゾンダーの爆発による被害を0にする働きを持つ。このように超竜神は、戦闘用というよりも救助用のサポートメカという役回りなのである。

GGGの中でもガオガイガーに次いで完成した勇者メカであるため、GGG機動部隊の実質ナンバー2と言えるであろう。

その名はスーパーロボット超合金 超竜神
この氷竜と炎竜の双子の兄弟ロボットという設定は、シリーズ第1作である『勇者 エクスカイザー』のレイカー兄弟のそれを引き継いだ物である。東海道新幹線から変形するブルーレイカーと東北新幹線から変形するグリーンレイカーが合体し、ウルトラレイカーになることができた。

このウルトラレイカーの合体プロセスは、2体のロボットが左半身と右半身に変形・合体して巨大メカになるというものだった。この「左右合体」のギミックは、最終作の超竜神にブラッシュアップして引き継がれている。超竜神も氷竜が右半身に、炎竜が左半身に変形して左右合体する。この左右対称の合体プロセスは劇中ではシンメトリカルドッキングと呼ばれ、当然タカラから発売されたおもちゃでもこの一連の変形合体プロセスは再現されていた。

ガオガイガーシリーズは、高年齢層に向けたフィギュア展開も多くこれまで展開されてきたが、主役のガオガイガーは数多く製品が発売されてきたものの、サブメカの超竜神などのフィギュア展開はあまりなされてこなかった。超竜神の商品展開は、コトブキヤ山口式可動モデル ROBOT MUSEUM+で非可動のボルフォッグとセットでアクションフィギュアとして発売されたことがあげられるくらいで、シンメトリカルドッキングのプロセスを再現したフィギュアは発売されることはなかった。

そして、バンダイがちゃっかりタカラの遺産を利用し、スーパーロボット超合金でガオガイガーシリーズを展開することになった際、これまで焦点が当てられてこなかったサブメカも商品展開を視野に入れることが発表された。その中でもガオガイガーに次いで発売されたのがこのスーパーロボット超合金 超竜神なのである。ガオガイガーと同じく非変形のアクションフィギュアとして発売されたが、劇中印象的なシンメトリカルドッキングを再現することができ、かつ可動範囲も広く取られている。

この商品で特筆すべき点は、劇中と同じく身体を左右に分割させることが可能な点である。箱に入っている時は、左右に分割されて同梱されており、箱から開けて遊ぶ時は劇中と同じく合体させてロボット形態にする。氷竜と炎竜へは変形させることは出来ないものの、劇中を知っている人間には何ともにくい演出である。というわけで、シンメトリカルドッキングのプロセスを再現してみた。

シンメトリカルドッキング!
シンメトリカルドッキング!
ロールオーバーで画像が変わります

下腕部接続
ロールオーバーで画像が変わります

頭部の取り付け
ロールオーバーで画像が変わります

着地
ロールオーバーで画像が変わります

ミラーシールド取り付け
ロールオーバーで画像が変わります

超竜神、完成!
神!!
ロールオーバーで画像が変わります

このように、アクションフィギュアとして発売されたにも関わらず合体プロセスを味わうことが可能なのである。パッケージに梱包されている時は下腕部はすでに取り付けられているが、今回の合体を再現するに当たりあえて取り外している。軸接続のため、取り外すことは可能だが、固定ががっちりしているため取り外す際は軸を折らないように気を付けよう。

スーパーロボット超合金 超竜神 前 スーパーロボット超合金 超竜神 後
氷竜と炎竜への変形ができない分、単独のプロポーションは素晴らしい
青と赤の塗装は、メタリック塗装で再現されている

スーパーロボット超合金 ガオガイガーと同じく設定画の雰囲気をうまく捉えたプロポーションとなっている。関節部分や足首にはダイキャストが使用されており、手に持つとずっしりとした重厚感を味わうことができる。

頭部はシルバーの塗装が施されており、額のGストーンもしっかり塗装されている。

頭部のアップ

上の様な分割機構があるせいで可動範囲が狭まりそうだが、分割機構を持ちながらこの超竜神は腰をひねったり前屈させることも可能なのである。その秘密は、腰のスイング軸を左右両方に設けていることにある。通常のアクションフィギュアでは、腰の接続軸は1本の軸になっているが、超竜神ではその軸を上下で分割しそれぞれに可動軸を与えているのである。また胸の前屈運動も金属の軸が左右に仕組まれているため、分割機構を持ちながら上半身は幅広い可動を実現している。

上半身の可動ギミック
可動軸も分割させてしまうという脅威の発想
この技術はSIC 仮面ライダーWの分割機構をフィードバックしたものらしい

さらに足を前に時はスカート部分を横にスライドさせることにより、太ももとの干渉を避ける事ができる。また、胸のプレートが大きいため腕を前に出すと干渉してしまうが、可動用の小さいプレートを用意することで、この問題を処理している。

胸のプレート

デザインや構造上、可動範囲を確保するのが難しい超竜神だが、合体機構再現と可動範囲確保のための工夫が各所に施されているのが好印象である。

また、大きさの劇中比率も再現されており、ガオガイガーよりも頭一つ分小さく造形されている。

ガオガイガーとの比較

オプションパーツも豊富に付属している。まず、代えの手首パーツとして平手と持ち手が用意されている。持ち手を使用することで、腰に装備されたハシゴとクレーンをラダートンファーとして使用することができる。

ラダートンファー
腰のハシゴとクレーンをトンファーとして使用することができる

このトンファーは単体のメカ時にライフルとして使用しているが、超竜神になっても射撃武器として使用することができる。超竜神の腕はフリージングガンとメルティングガンが変形した物であるが、これらと一斉に射撃するダブルガンという技も持つ。

フリージングガン、メルティングガン ダブルガン
単体のメカの時の射撃武器は合体してからも使用可能
この攻撃を再現するときは小さい胸のプレートを使用する

クレーンとハシゴにはそれぞれ延長パーツが用意されている。先端部を一度取り外して延長パーツを取りつけることで、クレーン部分を伸ばすことが可能である。ただし、取り付け軸が結構きついため、接続軸を折らないように慎重に取り扱おう。

梯子の延長

さらにクレーンの延長にはミラーシールドを取りつけることができる。これにより16話で見せたミラーシールドの形態を再現することも可能である。

ミラーシールドを梯子に取り付けたところ
梯子に取り付ける専用のミラーシールドもしっかり用意されている
この状態でEI-16のグスタフ砲の爆発を受け止めた

このほかの手持ちオプションとしてイレイザーヘッドが付属している。こちらは片側にしかグリップが用意されていないため、もう片方は平手を添えて支えることとなる。一応、イレイザーヘッドのカバーをはずしてそこに現れたジョイントに専用の平手を差し込む方式を取っているが、しっかりと接続されないため、かえって持たせにくい。この部分は通常の平手を添えるだけでも事足りるので、やりにくいと思った人はこのやり方で持たせてみよう。

イレイザーヘッド
爆発のエネルギーを大気圏外へ発散させてしまうツール
消しゴムがモチーフ

このイレイザーヘッドは発散させたいエネルギー量によってサイズを変動させて使用する。本製品では中間パーツを噛ませることでLサイズのイレイザーヘッドも再現することができる。

イレイザーヘッド(L)
重心が移動するのでこの状態を再現するときは専用のスタンドで支えることになる

このように、スーパーロボット超合金はギミック・プロポーション・可動範囲の3要素を見事に満たした良製品となっている。ただ、初期のガオガイガーに見られた塗装の細かいひび割れが最初からあるのが気になるポイントである。左半身をつかさどる炎竜は問題ないのだが、氷竜のブルーのメタリック塗装が施されているところは必ずと言ってよいほどクラッキングを起こしている。これは見る角度や光の当て方で見える程度で、遠くから見る際は全く気にならないのだが、それでも塗装品質の管理はしっかりとしてほしいものである。


EI-01を倒し、ゾンダーとの戦いが原種との戦いへと移行した時、GGGはガッツィ・ギャラクシー・ガードとして国連所属の機関となった。その予備段階として日本政府は各国にGストーンを利用した動力機関、GSライドの技術と超AIの技術をEU、中国などの各国へと無償で供与した。その技術を利用して中国、科学院航空星際部 で開発された新型AIロボットが風龍雷龍である。

風龍と雷龍は、氷竜と炎竜を元に開発された双子のメカである。レスキュー用として開発された氷竜と炎竜とは違い、防衛用戦闘メカとしてこの2機は開発された。風龍は緑色のミキサー車から変形し、雷龍は黄色のダンプカーから変形する。システムチェンジの時の掛け声も、組織交換ズージィジャオファンといった具合に中国語である。デザインは氷竜と炎竜から流用し、基本的な構造は同じである。

しかし、防衛用戦闘メカという目的のために開発されたため、あくまで作戦の第一優先は敵のせん滅である。武装も戦闘用に特化したものが採用され、風龍にはミキサー車のミキサー部を使用した攪拌槽ジャオダンジィから超圧縮空気弾を放つ風道弾フォンダオダンが、雷龍にはダンプカーの荷台を利用した電磁荷台デンジャンオホーから発電したエネルギーを利用した電撃攻撃、雷楯レイ・ドゥーンが装備されている。

敵のせん滅と自己の防衛が優先事項にプログラムされており、人命救助(人的資源の保護)は優先事項第14位とかなり優先度が低い。これは、人口が多すぎる中国らしい設定と言える。そのことから、初期に投入された時は氷竜・炎竜と衝突が絶えなかった。しかし、ZX-05 脊椎原種との戦いを通して、身を呈して自分たちをかばった氷竜と炎竜の姿を見た風龍と雷龍の中で変化が起きようとしていた。

この2機も氷竜と炎竜と同じく、シンパレートが90%を超えればシンメトリカルドッキングすることができ、合体すると撃龍神が完成する。しかし、敵のせん滅を優先事項においている風龍と雷龍のシンパレート値は上昇しないでいたが、脊椎原種との交戦において勇者の心に目覚めた二機は、撃龍神に合体することに成功した。

この撃龍神は、超竜神に弟に相当するためなのか、合体した後の人格は雷龍よりの物になっている。そのため、言葉づかいが相当荒々しい。撃龍神に合体すると、風龍と雷龍の特性が合わさり風と雷を同時に使用した技、双頭龍シャントウロンを放つことができる。この双頭龍シャントウロンは、単にゾンダーメカを撃破するだけではなく、内部にあるゾンダーコアも摘出することが可能なのである。摘出したコアは、電磁荷台デンジャンオホーに保管される。

同一のAIを使用しているという設定から、氷竜・炎竜・風龍・雷龍はすべて山田真一氏が一人で同時に声を当てている。合体後も同じで、後に出てくる幻竜神と強龍神を含めれば、ガオガイガー1作で何と一人八役もこなしていることになるのだ。

超竜神&強龍神 幻竜神&強龍神
合体後の形態も4パターンも含めてすべて一人でこなしている
声優さんの驚異の演じ分けの仕方である

その名はスーパーロボット超合金 撃龍神
タカラから発売された風龍と雷龍のおもちゃは、氷竜と炎竜の金型を流用した製品であるため、基本的な構造はほとんど変わっていない。ただ、武装に違いによるギミックの追加がされており、風龍には攪拌槽ジャオダンジィからミサイルを発射するギミックが与えられている。しかし、後発に出た商品という弱みからか、超竜神は発売されても撃龍神は商品化の機会にほとんど恵まれてこなかった。

しかし、スーパーロボット超合金で超竜神が発売された時、撃龍神も開発中との情報がイベントや模型雑誌にて掲載された。そして、魂ウェブ商店で7月発送商品としてリリースされることが決定した。金型流用商品とはいえ、劇中ではレギュラーメカなのに一般販売にならなかったのは残念であるが、超竜神の構造を汲んでいるためその出来は良いものとなった。というわけで、スーパーロボット超合金 撃龍神の詳細を見ていこう。

超竜神と同じく、撃龍神は左右を分割してパッケージの中に同梱されている。超竜神と同じくシンメトリカルドッキングの過程を楽しみ事ができるのである。

シンメトリカルドッキング!
シンメトリカルドッキング
ロールオーバーで画像が変わります

攪拌槽、接続
ロールオーバーで画像が変わります

頭部の取り付け
ロールオーバーで画像が変わります

着地
ロールオーバーで画像が変わります

雷楯取り付け
ロールオーバーで画像が変わります

撃龍神、完成!
神!!
ロールオーバーで画像が変わります

しかし、超竜神と同じ構造であるにもかかわらず雷龍側の下腕部の取り付けが非常に硬く、取り外すことができなかった。雷龍側の攪拌槽ジャオダンジィはその大きさのためか、非常に簡単に取り外せたのだが、無理にはずすと破損してしまう可能性があったので、上の画像では超竜神の炎竜側の腕パーツを肩から交換し、肩だけ雷龍にして使用している。

超竜神と同じ構造であるが、その姿は超竜神からガラリと変わっている。

スーパーロボット超合金 撃龍神 前 スーパーロボット超合金 撃龍神 後
腕パーツと頭部、胸パーツが新規造形の撃龍神
超竜神とはまた違った印象を受ける

超竜神と同じく、メタリック塗装が施されている。雷龍側はメタリックグリーンで塗装され、雷龍側は金色で塗装されてる。また、頭部の塗装の精度も超竜神より良くなっており、超竜神では塗装されていなかったGストーンの横側までしっかり塗装されている。

頭部のアップ

超竜神と大きく違うのは右腕が通常の右腕ではなく攪拌槽ジャオダンジィになっているところである。タカラ時代、腕パーツは銃から変形していたが、風龍には銃パーツが付属しておらず、空いたスペースに攪拌槽ジャオダンジィのミサイルパーツを格納するようになっている。また、左腕にも電磁荷台デンジャンオホーが装備されているため、超竜神とはシルエットが違うように見えるのである。ちなみに、電磁荷台デンジャンオホーはボールジョイントで下腕部に接続される。

超竜神との比較
クレーンのせいで超竜神は前後に大きかったが、撃龍神は腕の装備のせいで反対に横に広い

可動範囲は超竜神と同じ構造のためほとんど超竜神と同じである。ただ、両腕に大きな武装が取り付けられているため長時間腕を上げてディスプレイする場合は魂STAGEを利用するよう取扱説明書に記載されている。

胸のプレートパーツは超竜神と同じくアクション用の小型プレートも付属している。さらに、後で紹介する幻竜神と強龍神用のプレートも別途に付属しているこだわりようである。

胸のプレート
一つの製品に4つものプレートパーツが付属

しかし、超竜神とは反対に、撃龍神単体のためのオプションパーツはほとんど付属していない。超竜神とは違い、撃龍神は単体のスペックが高く、ツールを使用する場面がほとんどなかったためであろう。その代わりに、超竜神では別売り発売されていた。SPパックが最初から付属している。

SPパックを取りつけたところ
SPパックが最初から付属
取り付ける際には専用の肩パーツと交換する

SPパックを取り付ける時には付属のSPパック取り付け用の肩パーツと交換する必要がある。交換の際は肩の前側の下の部分を持ち、後に力を加えれば簡単に外れる。超竜神と違い、腕パーツにいろいろなものが付いているので、SPパックが干渉してしまうのが欠点である。SPパックを取り付ける時には電磁荷台デンジャンオホーを後に回すように腕を回転させて取り付けよう。

太古からの帰還
撃龍神を新たな戦力として加えたGGGであったが、ZX-06 頭脳原種との戦いの際に、超竜神がESウィンドウから現れた10km級の隕石をESウィンドウに押し戻すために、クライマー1を装備して隕石に特攻し、ESウィンドウのかなたへと消えてしまった。

GGGはしばらくの間、超竜神がいない状態で原種と戦っていたが、ふとしたきっかけで超竜神が6500万年前の地層から化石状態で発見された。超竜神がなぜそんなところから発見されたのか不思議に思ったGGGであったが、超竜神は装甲こそ朽ち果てていたとはいえ、内部のGSライドと超AIは無事であった。とは言ったものの、超竜神はとても戦える状態ではなかった。

そんな折、メキシコとエジプトの2か所で原種が出現した。出現した原種は取り逃がしていた機界最強7原種の腕原種腸原種であった。ガオガイガーとキングジェイダーを特殊な砂で行動不能にした2体の原種はスフィンクスとアステカ遺跡と融合し、ゾンダーメタルプラントを生成しだしたのだった。

2か所同時に現れた原種を迎え撃つため、撃龍神はシンメトリカルアウトして風龍はメキシコにとどまり、雷龍はエジプトへ向かった。合体できない上に、もう各地に1体ずつ別の原種が出現したため、風龍と雷龍は苦戦を強いられた。

窮地に陥る2体だったが、護の叫びに呼応するかのように謎のエネルギーが朽ち果てた超竜神を包み込んだ。謎のエネルギーにより、超竜神の装甲は元の状態に戻り、氷竜と炎竜はそれぞれメキシコとエジプトに急行したのだった。

朽ち果てた超竜神を復活させたのは、木星に存在する謎のエネルギー、ザ・パワーだった。ESウィンドウを抜けて木星の中心部に出た超竜神の生きたいという想いにザ・パワーが応えた結果、超竜神と隕石は6500万年前にタイムワープし、地球に落下した。その落下した隕石により、恐竜たちは絶滅し超竜神も長い眠りに就いたのだった。

さらに、氷竜と炎竜の中にあったザ・パワーの影響により、本来合体プログラムの存在しなかった風龍と雷龍とのシンメトリカルドッキングが可能となった。合体した氷竜と雷龍は、幻竜神に、風龍と炎竜は強龍神になった。ザ・パワーの力で、合体した2機は本来のスペック以上の力を発揮し、原種を蹴散らしたのだった。

幻竜神・強龍神
氷竜と雷龍、炎竜と風龍のシンパレートがザ・パワーの力で200%に達成した時、プログラムにない合体が可能となる。その奇跡の合体で誕生する機体が幻竜神と強龍神である。この合体はおもちゃでも当然再現されており、竜シリーズの最強合体形態という位置づけであった。

スーパーロボット超合金がアクションフィギュアであるにもかかわらず、分離・合体機構を備えていたのはこの形態を再現するためだったのだ。超竜神が出る決まった当初は、ユーザーたちは分離機構が備わっているとは思わず、超竜神と撃龍神を一般販売で発売し、幻竜神と強龍神をウェブ限定商品で出る物と予想していた。しかし、実際に発売された商品には分離機構が備わっていたため、合計4体になるような分売はされず、結果2体分で処理できてしまったのだった。

幻竜神と強龍神への合体はいたって単純で、超竜神と撃龍神を分離させ左右の組み合わせを変えれば良いだけである。というわけで、2体の合体プロセスを再現してみた。

シンメトリカルドッキング
シンメトリカルドッキング
ロールオーバーで画像が変わります

シンメトリカルドッキング
シンメトリカルドッキング
ロールオーバーで画像が変わります

幻竜神、完成!
神!!
ロールオーバーで画像が変わります

強龍神、完成!
神!!
ロールオーバーで画像が変わります

この合体により、氷と雷、風と炎という組み合わせの新しいロボが誕生する。ウルトラレイカーを始祖にした左右合体の方式は、左右を交換する方式の合体で別々の新しいロボットが誕生するという新しい発想へと昇華されたのだった。

では、それぞれのメカを詳しく見ていくことにしよう。

幻竜神 前 幻竜神 後
氷竜と雷龍が合体した幻竜神
冷静沈着な性格で、分身などの幻術攻撃を得意とする

幻竜神は、氷竜と雷龍の特質を受け継ぎ氷と雷の攻撃を得意とする。幻術が得意で、オーロライリュージョンで分身して一斉攻撃を繰り出すことも可能である。頭部は超竜神の物を使用し、胸パーツは撃龍神の物を使用している。また、二つの属性を同時に使うサンダーブリザードは原種核を一撃で取り出してしまう威力を持つ。

一方の強龍神は、その名の通りパワータイプのメカである。

強龍神 前 強龍神 後
風龍と炎竜が合体した強龍神
荒々しい性格で圧倒的なパワーで相手をねじ伏せる

強龍神は幻竜神の弟に相当し、風龍と炎竜の特質を受け継いでいる。肉弾戦を得意とし、同じくパワー攻撃を得意とする腕原種と胃袋原種の合体原種を圧倒的なパワーで追い込んだ。頭部は撃龍神の物を使用し、胸パーツは超竜神の物を使用している。また、二つの属性を同時に使うバーニングハリケーンは、原種核を一撃で取り出すことが可能である。

さらに、この2体が同時に繰り出すアルティメットトゥロンは、木星決戦の際に大規模な戦果を上げ、小惑星と融合している原種たちの核をまとめて摘出した。ただし、この合体は各ビークルメカに多大な負荷をかけてしまい、常に危険が伴う。


2体の比較
この2体がそろえば、向かうところ敵なし!

旧製品では胸の装甲の色の違いまでは再現されていなかったが、撃龍神に幻竜神・強龍神用の胸パーツがベットに付属しているため、スーパーロボット超合金ではそれぞれの色にあった胸パーツを取りつけることができる。ただ、アクション用の小さい胸パーツは付属していないのが残念である。

ガオガイガーから始まったスーパーロボット超合金シリーズは撃龍神が発売されたことにより、GGGの合体形態機がそろった。今後はビークルロボの合体前の姿や、ゴルディーマーグやマイクなどもぜひ製品化してもらいたいものである。

ファイナルフュージョン!(スーパーロボット超合金 ガオガイガーのコラムへ)

三身一体!(スーパーロボット超合金 ビッグボルフォッグのコラムへ)

信じています、必ず、必ず再会できる日を・・・。いつか星の海で・・・。(もどる)