聖闘士聖衣神話
牡牛座タウラスのアルデバラン

発売元:バンダイ

聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)シリーズ

定価5250円(税込)


聖闘士聖衣神話 牡牛座タウラスのアルデバラン

聖域(サンクチュアリ)決戦の火蓋は切って落とされた。
邪悪の矢を受け倒れたアテナ沙織を救うため、十二の宮を突破せよ。
急げ、アテナの聖闘士たち!

第二の宮、金牛宮を護るのは
聖闘士の中で並ぶべき者のない剛を誇る
牡牛座の黄金聖闘士アルデバランだった

アルデバランの前には流星拳が効かないばかりか、紫龍たちも倒されてしまう
実力の違いを見せ付けるかのように悠然と腕を組んだままのアルデバランは
ただ一人残る星矢に止めを刺すべく必殺技を放つのであった!


(ゲーム版「聖闘士星矢 聖域十二宮編」ナレーションより。「銀河戦争」を流しながら、田中秀幸氏の声で読むべし。)

「かませ牛」なんて、もう言わせない。
おうしざのロリごおるどせいんとHUYU(先日、夢の中に、はじめてのおるすばんのヒロインの双子が現れ、「最近シャナちゃんにばっかり構いすぎだよ!!」、「お兄ちゃんなんかもう知らない!!」と、お叱りを受けた。周囲の人間によると、相当うなされていたらしい。オイ、お前ら。オレ、ヘンな寝言言ってなかったか!?以下HUYU)「聖闘士聖衣神話シリーズのレビューは、基本射手座サジタリアスのBP君の仕事のはずなんだが、今回のネタはオレの名前と同じタウラスの人という訳で、俺が紹介する事になっちゃいました。という訳で、タウラスアルデバランのレビューをお送りしたいと・・・、」

パーン、パーン、パーンッ!

HUYU「うわ!?危ない!!」

まじめにふまじめ怪傑ゼロリ(HUYUの脳内に生息する、三度の飯より美少年好き好きの腐女子イマジン。最近コラム内で爆破オチ担当になってきている事に腹を立てている。以下ゼロリ)「寝癖かと思ったら、久々にブ男アンテナが反応していたなんて・・・。アンタの所為よ!!」

説明しよう!ブ男アンテナとは、妖怪ポストに手紙を出すと助けに来てくれる、虎縞模様のちゃんちゃんこと目玉のお父さんで有名な某妖怪よろしく、近くにブ男がいると過敏に反応するアンテナである。ゼロリはこのアンテナを利用し、抹殺するブ男を探し出す!

HUYU「それが何で俺の所為になるんだよ!!」

ゼロリ「自分の顔を鏡で見やがれ!!・・・じゃなくて、アンタがそんなブ男のレビューをするからでしょーが!!」

HUYU「ア、アルデバランさんは、ブ男なんかじゃないやい!!」

ゼロリ「この顔を見てもまだそれを言うか!?黄金聖闘士の年齢は全員二十代って設定だけど、この顔じゃどう見たって三〜四十代のオッサンじゃない!!」

アルデバラン顔面(マスク無し)
この顔で二十歳というのは、少し無理がある気が・・・。

HUYU「ほ、他の黄金聖闘士(特にサガ)が若作り過ぎるんだろうが!!(注1)」

ゼロリ「(無視)それにそいつ、青銅聖闘士の小僧に角を折られたくらいで敗北を認めたり、冥王ハーデス十二宮編では一番最初に殺されたり(注2)・・・、とにかく、ファンの間ではそのあまりにも不遇な扱いの所為で、『かませ牛』とか言われてるのよ!!」

HUYU「あ、あれは星矢たちのただならぬ事情を察してくれた結果じゃねーか!!それに一番最初に死んだって話も、12星座の順番では牡牛座は牡羊座のすぐ次なんだから、仕方ないだろ!まさか人気の高いムウを一番最初に殺すわけにもいかんし・・・。」

ゼロリ「つまりはそういうことよ。」

HUYU「?」

ゼロリ所詮牛は、人気の高いキャラクターを引き立てるための生贄だったのよ!!

HUYU「これ以上アルデバランさんを馬鹿にするな〜!こうなったらくらえ、牡牛座最大の奥義グレートホーンッ!!

グレートホーン!

説明しよう!グレートホーンとは、剣術の技術である『居合い』の如く、腕を組んだ状態から拳を光速で繰り出す事で敵を吹き飛ばす、牡牛座の黄金聖闘士・アルデバランの最大の奥義である!!

ゼロリ「馬鹿な!?HUYUは構えてもいないのに、これほどの強大さとは!?」

HUYU「うぬぼれるな!貴様如きイマジンの相手をするのに、構えなど必要ないわぁっ!!」

ゼロリ「うぴゃぁぁぁぁーーーーっ!!」

HUYU「ふー、やっと静かになったよ。さてと、ではレビューをお送りするとしようかね。」
注1『若作り過ぎる黄金聖闘士』;黄金聖闘士の年齢設定は皆二十代で統一されているのだが、アルデバランのみが、とても20歳とは思えない顔つきなのである。黄金聖闘士最強の男といわれるサガは結構若い様に見えて、実は28歳。きっと、美容と健康に気を使って生活しているに違いない・・・。

注2『一番最初に殺された牛』;聖域の近所に住んでいる女の子が摘んできた一輪の花に和まされているところに冥界の戦士・冥闘士(スペクター)が襲来。アルデバランはその攻撃を受け死んでしまうのだった。だが、アルデバランもただやられていた訳ではなく、命を失う寸前にグレートホーンを放ち、敵と刺し違えている。

ビッグバン!金牛宮のバトル
上の対談では、アルデバランが老け顔で、かませ牛で、人気キャラのための生贄だって事ぐらいしかわからなかったと思うので、補足説明を入れておこう。ま、これでも十分かも知れんのだが・・・。

アルデバランは聖闘士の総本山・聖域(サンクチュアリ)の十二宮の一つ、金牛宮を守護する黄金聖闘士で、黄金聖闘士の中では随一の巨体の持ち主である。

黄金の矢が胸に刺さり、死期の迫るアテナを救うため、十二宮に侵入した星矢、瞬、紫龍、氷河の4人と最初に戦ったアルデバランは、一撃で星矢たち4人を吹き飛ばし、黄金と青銅の格の違いを見せ付ける。

が、その中にあって唯一立ち上がってきたのが、我らが主人公・星矢である!何度打ちのめされようとも立ち上がる星矢の気迫に並々ならぬ事情を察し、渾身の一撃を受け聖衣の角を折られた事を理由にアルデバランは自分の敗北を認め、先の宮に進ませた。尚、このとき折られた角は戦いの後、ムウに修復を薦められたのだが、本人が気に入ったのか修復されることはなく、そのまま彼の特徴になった。

ムウとアルデバラン
ムウ 「アルデバラン、久しぶりですね。角を修復して差し上げようか。フフフフ。」

頑固親父のような顔つきをしている割に、なかなか素直な思考をお持ちのようである。

が、コレがケチのつきはじめというか、なんというか、アルデバランは常に損な役回り、不遇な扱いを受ける事になる。っていうか、出番がある度に酷い目にあっていると言ったほうが正しいような気もする。

その一例として最適なエピソードがある。それは原作コミックのストーリーが海皇ポセイドン篇に入った頃に起こった事件である。

海の世界を支配する、海皇ポセイドンの軍勢が地上に侵攻を開始、当然の事ながら、十二宮も狙われる。金牛宮を守護するアルデバランは、海将軍(ジェネラル)の一人、セイレーンのソレントと戦い、首を吹っ飛ばされてしまう!!

彼の死に全世界60億人のファンが涙を流す・・・事にはならなかった。彼は死んではいなかったのである!!

「首を吹っ飛ばされたのに、何で生きているんだ!?」と、ツッコミたくもなるだろう。「実は某撲殺天使が『ぴるぴるぴるぴ〜♪』という謎の呪文で復活させてくれたのさ!!」とか、あらぬ方向に考えたくもなるだろう。(←なるか!!)

実はこの時、アルデバランは頭を聖衣の中に引っ込めていたのである!吹っ飛んだのは、聖衣のヘルメットだけであったのだ。

首が吹っ飛んだ牛
そういえば昔、ドラゴンボールの敵キャラにもこういう器用な真似をする奴がいたような気が・・・。

が、牛の受難はコレだけにはとどまらなかった。

この後アルデバランは、ソレントとバトルに入るのだが、この時にソレントの必殺技・デッドエンドシンフォニーを喰らい、死んでしまうのである!今度はマジで!!

この時にアルデバランの身体は消し飛び、牡牛座の黄金聖衣がオブジェ形態でソレントと星矢の間に立ちはだかる形で残る。それを見たソレントが、

「君は死して尚、星矢たちを守ろうとするのか」

と、言うのである。死してなお仲間を守ろうとするだなんて、なんともカッコイイ死に方ではないか・・・!と、感動させておいて、数週間後には何食わぬ顔で生き返っていた!

神龍(シェンロン)に頼んで生き返らせてもらったわけでもないのに、他の再登場した聖闘士たちと一緒に出てきてしまったのである!

「勢い余って殺してしまったキャラだったが、実は生きていた事にしよう」という事になったのか、それとも、車田先生はかつて殺した事も忘れてしまったのか・・・?また、その後デッドエンドクライマックスを受けたとき、聖衣のみが吹き飛んだということになり、その後アテナがやってきてバトルは終結したという後付が描かれた。

不遇な扱いを受け続けたキャラというだけなら、ドラゴンボールのヤムチャをはじめ、多くの少年マンガに一人はいるから別に大したことではないと言えるような気もするのだが、アルデバランは復活の仕方までもが適当なのである!っていうか、命を弄ばれていると言っても過言ではない!

それに仲間の盾になったり、敵と刺し違えてでも倒すというアルデバランのカッコよさは、男が惚れるカッコよさなのであり、女性が惚れるカッコよさではない。
事実、知り合いの聖闘士星矢好きの腐女子氏はあまりアルデバランは好きではないというのである。つまり、女性人気はそれほど高くないと言えよう・・・。

・・・あれ?結局、『牛は不遇で人気もそんなに高くないキャラ』という事しかわかってないような気が・・・?

黄金の野牛!アルデバラン!!
HUYU「うむ。とはいえ一人ではレビューとかやりにくいな・・・。おや?あんな所にどっかで見覚えのある壷が・・・。ためしにクシャミでもしてみるか。・・・ハァァァックショォォォン!!」

ボワワワァァァン

???呼ばれて飛び出て、じゃじゃじゃじゃーーんっ!!

HUYU「おお!?クシャミをしたら壷から出てくる、某大魔王か!?」

電光勇者超特急ヒカリガイン(HUYUの脳内に生息するイマジン。もうすぐ仮面ライダー電王の放送が終了するので、そろそろイマジンという設定を使い続けるのも苦しくなってきた。以下ヒカリ)「そうでごじゃるよ〜・・・、って違うわぁぁぁ!!

HUYU「なんだ、ヒカリか。丁度いいからお前、今回のレビューにつきあえ。」

ヒカリ「どうせ俺には、断る権利もないんだろ・・・。」

HUYU「よくわかってるじゃないか。さあ、コラムを盛り上げるため、馬車馬の如く働けぇぇ〜いっ!!」

ピシーンッ! ピシーンッ!!

ヒカリ「鞭まで持ち出しやがって、お前は北斗の拳とかに出てくる独裁者か!?」

HUYU「その通りだよ。よくわかったな。・・・と、冗談はさておき、まずは素体状態から見ていこう。

素体・正面 素体・背面
アルデバラン用に作られた巨人素体を使用
可動範囲も1st素体より幅広く設けられています

星矢(最終)と比較してみた
星矢と比べた図
まさに「巨人」

ヒカリ「おお!なんかコイツ、結構でかいな!」

HUYU「アルデバランの特徴とも言える大柄な肉体を再現するために、巨人素体という物が使用されている。コレのおかげで他の聖闘士の差別化が図られてるわけだね。」

ヒカリ「なるほどな。可動範囲も結構広そうだし、なんだかよさそうだな。」

HUYU「実際広いよ。ま、聖衣を装着すると可動範囲が制限されるんだがな・・・。腹とか。」

ヒカリ「というわけで次はその聖衣だな。」

HUYU「神話シリーズではオブジェ形態を再現するための素体が別にはいっているから、聖衣を素体に装着することでオブジェ形態にする事ができるぞ。」

牡牛座聖衣、オブジェ形態 前 牡牛座聖衣 オブジェ形態 後
バッファローのような外見を持つ黄金聖衣

ヒカリ「っていうかこの形態にする必要があるのか?黄金聖闘士が聖衣を脱いでいるところってあまり見ないんだが・・・?」

HUYU「そりゃそうかも知れんが、無ければ無いで文句言われるだろうからな。」

ヒカリ「それもそうか。じゃ、次はこの聖衣を素体に装着させてみるわけだな。」

アルデバラン正面 アルデバラン背面
と、いう訳で、聖衣を装着してみました。

HUYU「ヘルメットと胸の装甲がプラスチックでできている以外は、全ての部分がダイキャスト製だから、かなりの重みがある。」

ヒカリ「かなりの重量だな。他の聖闘士には無い、アルデバランならではの重みだな。しかし、マントまで付属してるとは、なかなかイイでないの。」

HUYU「マントは黄金聖闘士のトレードマークとも言える物だから外せないだろ。大体、マントが無いと背中がスッキリしすぎるしな。」

アルデバラン背面・マント無し
マントが無いとこんなもんである。

ヒカリ「ところで素体のときについていた、長い髪はどこにいったんだ?」

HUYU「ああ。あの髪の毛はヘルメットを被せる時には取り外すようになっているんだ。髪の毛のボリュームとヘルメットのバランスを考えるなら、コレは仕方が無いだろ。」

ヘルメットの中身(髪あり) ヘルメットの中身(髪なし)
撃の事実!アルデバランはヅラだった!?

ヒカリ「まぁ、そうだわな。っていうか、髪がついてなくても普通に坊主頭に見えるから不思議だ・・・。」

HUYU「確かに・・・。それはさておき、冒頭の対談でゼロリを吹っ飛ばした時に、アルデバランに腕組みポーズをさせていたけど、実は素の状態では胸パーツが腕の可動に干渉してちゃんと腕を組ませる事ができない。

ヒカリ「じゃあどうやって腕を組ませるんだ?」

HUYU「胸の装甲パーツにはキグナス氷河(最終聖衣) のように、一回り小さいパーツが付属していてな、それに差し替える事で腕組みを再現できるのだ。」

胸パーツ
右が通常、左が腕組み用の装甲パーツ

ヒカリ「ほほーう。」

HUYU「さらに折れた角も付属するので、それに差し替えてやれば、星矢との戦いで角を折られた状態も再現できるんだ。」

角が折れたアルデバラン

ヒカリ「角を折られて味方になるだなんて、コイツはドコのバッファローマン(注3)?」

HUYU「ま、牛つながりだからね・・・。それはそうと、 神話シリーズではいろんなポーズでキメれるように様々な造型の手首パーツが同梱されている。このアルデバランにも素体のときに取り付ける素手以外では左右それぞれ五種類の手首が付属している。」

手首五種類
右から、握り拳、武器の持ち手、平手、平手(腕組み用)、平手(グレートホーン)
ちなみに右手のみです。

ヒカリ「おお!手首だけでなかなかの充実っぷりだな!」

HUYU「この豊富過ぎるとも言わんばかりの手首の数々を用いることで、劇中のアルデバランのポーズをイメージどおりに再現できるわけだ。と、いうわけで、冥王ハーデス十二宮編で使ったグレートホーンのポーズを再現してみた。」

グレートホーン!
この技を最後に牛は冥闘士と刺し違えた・・・。
ロールオーバーで画像が変わります

ヒカリ「おお・・・、アルデバランの最期の雄姿が、脳裏に蘇る・・・!」

HUYU「タダで敵にやられる事無く、死の直前に必殺技を放つ・・・。アルデバランの壮絶な最期ですな・・・。と、いうわけで、今回はアルデバランの喪に服すという形で対談を終わるか・・・。アルデバランの冥福を祈る・・・。

ヒカリ「冥福って・・・、冥界は敵地だから、余計悲惨な目に遭うだけな気もするがな・・・。
注3『バッファローマン』;元々はキン肉マン達正義超人と敵対関係にある、悪行超人であったのだが、キン肉マンとの戦いを経て正義を愛する心に気付き、仲間になった。ちなみに角はその時の戦いで折られている。
Boku Note
HUYU「さーて、今回の対談はこんなモンかね?」

ヒカリ「そうだな。」

ゼロリ「そうは問屋が卸さない!このままでは終わらせないわよ!!」

ヒカリ「あ、ゼロリ。」

HUYU「ちっ!生きていたか。」

ゼロリ「勝手に殺すな!それにそんなデカイ態度をとっていられるのも今の内だけよ!」

ヒカリ「こ、今回はいやに自信満々だな・・・。何か切り札でもあんのか?」

ゼロリ「ふっふっふ。これな〜んだ♪」

HUYU「こ、これはぁっ!」

ヒカリ「B,o,k,u ・・・、Boku Note?中身はよくある日記みたいだが・・・?これがどうかしたのか?」

HUYU「ただの日記帳じゃない・・・。それにはオレの過去のトラウマが余す所なく記されているんだ・・・。」

ヒカリ「な、なんやて!?」

ゼロリ「そういうことよ。コレを読んでアナタを地獄に叩き落してやるわ!」

ヒカリ「覚悟しやがれ!!」

HUYUゼロリ(形勢が不利と見るやさっさと裏切るとは・・・、最低だな。)

HUYU「と、とにかく!それを読ませるわけにはいかん!!喰らえ!グレートホーンッ!!

グレートホーン!!
ロールオーバーで画像が変わります

ゼロリ「見切った!!」

HUYU「何、かわされた!?」

ゼロリ「これが聖闘士星矢名物・『聖闘士に同じ技は二度も通用しない』よっ!!」

説明しよう!居合いで抜かれた刀は、抜いてしまえばあとは隙だらけの『死に剣』となる。同じ要領で拳を抜き放つグレートホーンも、同じ弱点を持っている!原作でも星矢がこの弱点を突き、この技を打ち破る事に成功している!!

ヒカリ「おーい、何遊んでるんだよー?ゼロリが読まないんだったら、俺から先に読ませてもらうぜー?」

HUYU「しまった!?」

ゼロリ「持ってきたのはあたしなのに、先に読むなんてずーるーいーっ!!」

ヒカリ「えーと、何々・・・、『某月某日 今日、学校から帰ると弟が新作のゲームを自慢げにプレイしていた。正直な話、興味もないゲームを自慢されてもどう反応すればいいんだかわからんし、うっとうしかった。』
・・・なるほど。コレが例の事件の発端というわけか。この時はあのゲームがあんな事態を招くとは夢にも思わんかったのだな。」

HUYU「うぎゃぁぁぁぁ!」

ゼロリ「おお、苦しんでる苦しんでる。じゃ、次はあたしの番ね。
『某月某日 楽しみにしていた最小変形ゴッドグラヴィオン の受注が始まった。この日のために貯金しまくっていた小遣いで注文しようとすると、なんと貯金箱が空っぽになっていた。無論自分で使った覚えはない。何者かに盗まれたのだ。答えは簡単、犯人は弟である。小遣いの少ないアイツに新作のゲームなんて買える訳がないからだ。
と、いうわけでぶん殴ってでも取り返そうとしたが、全部使ってしまい、もう無いとの事・・・。
しかも、俺宛に届いた注文書は母がいかがわしい手紙と勘違いして焼却してしまったとの事。BP君は頼めばまた送ってくれると言っていたが、金も無いのにどうしろと・・・?』

うわ、そろそろきつくなってきたわね、内容が。」

HUYU「・・・・・・。」

ヒカリ「HUYUなんてもはや、口から泡吹いて痙攣してるぞ。もう十分じゃね?」

ゼロリ「でもオチ(?)が気になるし、最後まで読んじゃお!」

ヒカリ「おいおい・・・。」

ゼロリ『某月某日 結局、注文できぬまま受注締め切りを迎えてしまった・・・。あの日、弟に金を盗まれさえしなければ、ちゃんと母にオレ宛に手紙が来る事を伝えておけば、このような事態にはならなかった筈である・・・。
せめて金さえ還ってこれば、次の機会も待てるというものだが、取り返そうとして弟に暴力を振るったのいけなかったのか、金は一円も還ってこない事になってしまった。
加害者がかばわれ、被害者が苦しむ。こんな不公平がこの世にあってもいいのだろうか?考えるのも馬鹿らしい。今死ねたら、きっと神も快くあの世に迎えてくれるさ・・・。』

う〜わ〜・・・、痛い内容ねぇ・・・。」

ヒカリ「・・・ところでゼロリ、何かさっきから、眩暈と吐き気で、体がだるいのだが・・・?」

ゼロリ「あ、あんたも?実は私もよ・・・。どうしたのかしら・・・?」

HUYU「ふっふっふっふ・・・。ようやく気付いたようだな・・・。」

ゼロリ「どういうこと!?」

HUYU「お前らイマジンは結局は俺の分身とも言える存在・・・。だからオレの精神ダメージはお前らにも影響するんだよ!!」

ヒカリゼロリ「「そ、そんな馬鹿な!?」」

HUYU「さ〜てと・・・、お待ちかねの、OSIOKIタ〜イム・・・♪」

ヒカリ「ひええ、そんな殺生な・・・。」

ゼロリ「お代官様(?)、お許しを〜・・・。」

HUYU「覚悟せ〜い・・・と、言いたい所だが、もうダメ、オレも限界・・・。」

バタッ

ヒカリゼロリ「「ああ、やっぱりね・・・。」」

バタバタッ

こうして、今回は前代未聞の全員共倒れオチで終わるのでしたとさ。お後がよろしいようで。

HUYUヒカリゼロリ「「「全然よろしくねえぇぇぇよっ!!!」」」

あ、ダメですか?・・・やっぱり?

ハッハッハッ。いやー、参った。このタウラスの角をへし折った男など、お前が初めてだ!!(もどる)