BRAVE合金 ガオガイガー(ver.1.5)

ダイキャスト製変形合体フィギュア

シーエムズコーポレーション製

価格15645円(税込み)

BRAVE合金 ガオガイガー(ver.1.5)
悪役面でも僕らの勇者王(ver.1.5)

勇者王誕生!(ver.1.5)
シーエムズコーポレーションが、自社初のハイエイジ向け合金合体おもちゃとしてリリースしたのがBRAVE合金 ガオガイガーであった。これは、ダイキャストを使用した合金おもちゃでバンダイの超合金魂的な要素と、往年のタカラの合体おもちゃの要素を足して2で割ったような製品だった。合体ギミックをタカラ版から踏襲しつつ、プロポーションの破綻を抑えた商品ということで、当コラムも含め数多くのレビューサイトがこの商品を紹介した。

しかし、一般的な傾向を見ると確かに出来の良い点もあるのだが、数多くの詰めの甘さが指摘されていた。前のコラムの繰り返しとなるが、固定されないタテガミパーツ、すぐにずれてしまうライナーガオー、先端の向きが違うディバイディングドライバーといった変形合体の固定に関する荒が目立ち、全く遊べないというわけではないが多少の不満の残る出来となってしまった。

発売から約4年、その間にBRAVE合金は様々な展開を見せ、ゴルディーマーグやプライヤーズ、スターガオガイガー用のパーツがリリースされた上に、ジェネシックガオガイガーとガオファイガーがついに同シリーズでそろい、更に設定のみの存在の凱号まで発売されるという大躍進を遂げるシリーズとなった。ガオガイガーのリリースが終った後も、パトレイバーやゴーショーグンや逆転王などの商品をリリースしており、複雑な合体をしないこれらのほうが安定した出来となっている。

2007年の初頭に、宮沢模型の流通限定でBRAVE合金のセット販売がなされた。シーエムズが宮沢模型限定で出す場合、リアルカラーということで色違いの製品を販売するのだが、今回のガオガイガーは2007年度版と銘打ち、金型改修でダイナミックな可動を出来るようにするというものだった。このガオガイガーは発表当初、ガオガイガー2007年度版とかver.1.5と呼称され、この流通限定商品となった。

時の流れというものは過ぎてしまうと早いもので、様々な商品を様々な形で紹介してするこのコラムシリーズも、ついに100本目に突入した!(ブログ的には50本目)それを記念して原点回帰をこめて数多くの候補の中から、そのBRAVE合金ガオガイガーver.1.5のコラムをリニューアルをかねて、紹介しよう! 今回は、記念すべき100本目のコラムということで、画像の量も大幅に追加!更に、前身のコラムでは紹介し切れなかったギミックやオプションを紹介していくことにする!

ガイ、フュージョン可能よ!
ガオガイガーは、ギャレオンサイボーグ凱がフュージョンして誕生するロボットガイガーを中核として、ドリル戦車のドリルガオー、500系新幹線のライナーガオー、ステルス爆撃機のステルスガオーの3機のガオーマシーンがファイナルフュージョンして完成する巨大ロボットである。

ライナーガオー、ドリルガオーガイガーステルスガオー
ギャレオン
どのマシンにも改修が施されている

まず、ギャレオンの変更点はライオンの頭の接続がボールジョイントとポリキャップによる接続に変更された。これは、ジェネシックガイガーと同じ接続方法で、これによりライオンの顔の可動範囲が広がった。

このギャレオンは、当然ながらガイガーに差し替えなしでフュージョンすることが出来る。今回はギャレオンの変形過程を紹介しよう。
まず、サイボーグガイの呼びかけに応じてギャレオンが飛来、更にギャレオンが口の中にガイを収納することで変形が開始される。


フュージョン開始!
フュージョン!

ガイガーの変形は、通常のロボットの変形のパターンとは異なり、頭から変形する。ギャレオンの頭が起き上がり、中のガイガーの頭が連動してせり出す。

頭がせり出す図
ロールオーバーで画像が変わります

続いて前足の爪パーツが折りたたまれることにより、手首が出現する。

手首の変形
ロールオーバーで画像が変わります

そして、後ろ足を伸ばすことでことで人間の足パーツになる。

後ろ足の変形
ロールオーバーで画像が変わります

バンクでは描かれていないが、ライオンの頭を胸の位置に回転させ、腰パーツのサイドアーマーとライオンの尻尾を折りたたんで腰を180度回転させて、ガイガーに変形する。

上下を入れ替えて

ガイガー変形完了!
ガイッガー!

ガイガーの変更点としては、ジェネシックガイガー同様に脛パーツにダイキャストを使用している。更に、顔の造型がよりシャープなものとなっている点である。ただ、脛にダイキャストパーツを使用するようになったのに、膝のジョイントはそのままなので強度に不安が残る。ここは、HUYU君がやったようにジョイントパーツを交換しておいたほうが無難だろう。

単体の可動に関しては変更点はない。ガイガーは変形と合体を考慮に入れたためか、頭のパーツが非常に小さくなっているのが残念である。可動箇所にはクリック関節が採用されているのでポーズの固定も難なくできる。また、肩パーツの横アーマーが開くようになっているので腕を水平に上げることも出来る。これでファイナルフュージョン時のポーズが出来るようになっている。

ガイガー単体では戦闘能力が低いが、各ガオーマシンと合体することで戦闘能力を拡張することが出来る。まず、ドリルガオーを腕に装着することにより、ドリルガオー装着モードになる。この状態になることにより攻撃力と防御力を向上させることが出来る。

ドリルガオー装着モード
ドリルガオー装着モード
ドリルの力で攻撃力と防御力が向上する

説明書ではわかりにくいが、ドリルガオー内部に球状のジョイントパーツがありガイガーの腕の部分のネジ穴にそのジョイントをはめ込むことでガイガーに取り付ける。BRAVE合金ガオファイガーのドリルガオーUにもこのジョイントパーツがあるので、ガイガーにドリルガオーUを装着させることが出来る。

また、ステルスガオーを装着することでステルスガオー装着モードになる。こちらは、ガイガーの機動力を引き上げ、長距離空中移動も可能になる。

ステルスガオー装着モード
ステルスガオー装着モード
航続距離と機動力がアップする

ステルスガオーへの接続は、設定どおりに肩パーツの棒状のパーツを後ろに倒しジョイントとして使用することで接続する。

接続方法
接続部分のアップ

また、ドリルガオーとステルスガオーを同時に装着することも可能。同時に装着すると、ステルスガオー装着時の機動力が約22.1%低下し、防御力が46.3%向上する。

ステルスガオー・ドリルガオー同時装着モード

おもちゃ的には、足の重量が上がっているとはいえこの同時装着モードにするとバランスが崩れやすい。コツとしては、先にドリルガオーを装着してからステルスガオーを装着させればよいだろう。このように、ガイガー単体でもプレイバリューは非常に高い一品となっている。

これが、金型改修で生まれ変わったバージョンアップガオーマシンか!
また、各ガオーマシンにも手が加わっている。まず、特に不評だったライナーガオーであるが、裏側に合体用の溝が追加された。これは、カラーバリエーションの金色の破壊神セットから採用された溝なのだが、これによりライナーガオーの固定が完全にきっちりとできるようになった。

底面の溝
この溝パーツにガイガー内部の三角形状のジョイントがはまることで固定されるようになった

また、ライナーガオーの裏側はネジ穴だらけだったが、今回の改修よりネジ穴隠しパーツが最初から取り付けられている。これにより、表裏を気にすることなくライナーガオーを取り付けることが出来るようになった。

ステルスガオーの変更点は、タテガミパーツである。タテガミパーツの基部にリング状のパーツが新たに接着された。このリング状のパーツがタテガミの穴パーツを締め付けることによって摩擦力が高まり、結果タテガミがぐらつかないように改良された。ただ、一度取り付けてしまうとはずしにくくなってしまうのが難点である。

ステルスガオーは、完全変形を目指す人のためにガオガイガーのヘルメットパーツを取り付けたままにしておくことが出来るが、ヘルメットパーツをつなぐ赤いパーツが固定されなくなる。これにより、カパカパヘルメットが開いてしまう欠点があったのだが、この欠点は直っていない。こうなる原因は、ヘルメットパーツがステルスガオーの底面に干渉して浮かび上がってしまう状態になり、赤いパーツが奥まではまらないからである。というわけで、赤いパーツを挟み込む部分を瞬間接着剤を塗って厚みを増やし、テンションをあげる必要がある。

ドリルガオーは、外見上の変化はさほどないが、合体の安定性が向上している。前のガオガイガーよりもガッチリとガイガーをホールドしてくれるが、後述する理由により不安の種な部分である。

これだけ改修されたガオーマシンであるが、取扱説明書が以前のガオガイガーの使いまわしというのはどういうことだろうか?今の標準のカラー説明書を新規に作り起こしたほうがよさそうなのだが。

ファイナルフュージョン、承認!(ver1.5)
ゾンダーと戦う中で、ガイガーの状態では手に負えなくなったとき、ガイはファイナルフュージョンの承認を司令室に求める。ガオーマシンとガイガーがファイナルフュージョンを行うことで、白いガイガーは巨大な黒いロボット、ガオガイガーになる。今回は、新たに撮り起こした画像で合体シーンを再現してみた。

大河長官が、ファイナルフュージョンの承認を下すと、が手元のプログラムドライブボタンを保護カバーごと叩くことで、ファイナルフュージョンが開始される。

ファイナルフュージョン!
ファイナルフュージョン!
ロールオーバーで画像が変わります

ファイナルフュージョンの掛け声とともに、ガイガーが高速で回転し、EMトルネードが展開される。このEMトルネードの気流の中にガオーマシンが突っ込み、ガイガーに合体していく。

EMトルネードに入ってくるガオーマシンの図
ロールオーバーで画像が変わります

合体開始!
合体開始!

ガイガーの変形は至って単純で、背中側にある腰のサイドアーマーを開き下半身を180度回転させる。

腰が回転する図
ロールオーバーで画像が変わります

まず、脚部パーツになるドリルガオーが変形する。ドリルの部分が上に起き上がり、足を収納するスペースが現れる。ここにガイガーの足を差込む。

ドリルガオーの変形

ドリルガオーの合体
ロールオーバーで画像が変わります

脚部の合体が完了すると、今度はガイガーの腕が後ろに回り、胴体内にトンネルが出来る。このトンネルにライナーガオーをそのまま貫通させる。

ガイガーの腕が後ろに回る図
ロールオーバーで画像が変わります

ライナーガオーが貫通する図
ガオガイガーの合体のカタルシスその1
ロールオーバーで画像が変わります

この際、ライナーガオーは真ん中のカバーを取り外し、サイドのカバーを中央に移動させる。こうすることによって、肩の可動を妨げないようにしている。中央のカバーパーツの下にも、窓のディティールが施されているのでこのカバーパーツは実質上のディティールアップパーツである。

ライナーガオーの変形
ディティールアップパーツは余剰となる

ライナーガオーが合体した後は、ステルスガオーの合体である。ステルスガオー側に備え付けてあるジョイントパーツを起こし、ガイガーの胴体内に収納されていた柱状のパーツに取り付ける。

ステルスガオーの合体
ロールオーバーで画像が変わります

ステルスガオーが背中にくっついたら、ステルスガオー側にあるタテガミパーツを移動させる。タテガミパーツが付いている部分の基部を胴体側に移動させ、タテガミパーツをライオンの顔にセットする。

タテガミの移動
改修されたタテガミパーツにより、ガッチリと固定される
ロールオーバーで画像が変わります

そのままスライドさせることが出来るが、エンジンポットの基部に負荷がかかって壊れる危険があるので、エンジンパーツを一度取り外して取り付けたほうが良い。

そして、ライナーガオー内部にある上腕パーツを引き出し、エンジンポットを上にスライドさせる。

腕パーツのスライド
ロールオーバーで画像が変わります

腕パーツを押し込むと、連動して手首パーツがせり出してくる。劇中では回転しながらせり出してくるが、本商品ではそれは再現されていない。


回転はしません
ロールオーバーで画像が変わります

そして、最後にヘルメットパーツがガイガーに被さり、額のGストーンがせり出す。

ヘルメットが被さる図
Gストーンはせり出しません
ロールオーバーで画像が変わります

力強い咆哮の下、我らが勇者王が完成する!

ガオッ!
ガオッ!

ガイッ!
ガイッ!

ガーッ!
ガーッ!!

第1話の初登場の際、小林清志のナレーションが挿入される!

ついに
ついに

我々の
我々の

待ち望んだ
待ち望んだ

真の勇者が
真の勇者が誕生した!

その名も
その名も

勇者王
勇者王

ガオ
ガオ

ガイ
ガイ

ガー!
ガー!

すでに、タカラ版のガオガイガーで合体ギミック自体は完成されていたので、このシーエムズ版はそれを踏襲しながらプロポーションと可動に力を入れた設計になっている。また、バージョンアップされた各部分のおかげで非常に安定した合体を楽しむことが出来る。

BRAVE合金 ガオガイガー 前 BRAVE合金 ガオガイガー 後
BRAVE合金ガオガイガー全身画像
設定画に比べ、足が大きくなっている

全体的なプロポーションは、設定画よりも足が大きくドリルが長い。また、上腕パーツも短めである。とは言っても、合体すると言うことを考慮に入れると、及第点であろう。

可動範囲も十分確保されており、肩は前後上下に動かすことが出来る。ステルスガオー側にくっついているので、首パーツが回らなくなるが、こちらはマスクパーツをはずしておいてかぶせることで首パーツの可動を確保できる。可動を優先させる人は、マスクパーツをステルスガオーからはずしておいたほうが良いだろう。

前のガオガイガーとの相違点は、白いパーツがパール成型になっている点である。また、頭部パーツはBRAVE合金ガオファイガーに付属しているものと同じものが使用されている。また、フロントスカートの丈が少々短くなっており、足を前に出しやすくなっている。これにより、前のガオガイガーよりも広い可動範囲が確保された。

これが勝利の鍵だ(ver.1.5)
ガオガイガーは他の勇者メカと違い、基本的に素手による格闘戦を得意とする。単体で使う必殺技も武器ではなく、素手から繰り出されるのである。ビーム兵器やミサイルといった飛び道具は一切使用せず、スーパーロボットの王道を行く技が多数用意されている。また、あくまで「人命救助のためのツール」という位置づけであるガオガイガーには、ゾンダーとの戦いで被害を最小限度に抑えるためのツールが用意されている。往年のスーパーロボットの要素と、新しいロボットの要素を併せ持つガオガイガーの技を見ていこう。

まず、ガオガイガーは戦闘に入る前にディバイディングドライバーで戦闘フィールドを形成する。これはドライバーの先端で地面に穴を開けて、空間を湾曲させることでその穴を半径数十キロの範囲で広げる。これにより、戦闘による建物の損壊などの被害を抑えることが可能となる。当然、このディバイディングドライバーも付属している。

ディバイディングドライバーは、空中で左手に装着される。

ツールコネクト!
ロールオーバーで画像が変わります

ディバイディングドライバーが接続されると、そのドライバーを上へ掲げて地面に打ち込む。

ディバイディングドライバーを掲げる図
ディバイディングドライバー!
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地面にディバイディングドライバーを打ち込むと、先端にレプリションフィールドとアレスティングフィールドが形成され、打ち込んだ穴を広げる。ビジュアル的には、ドライバーのゲージが黄色く光って行き何かを打ち込むような効果音とともにフィールドが形成されるのである。

アレスティングフィールドとレプリションフィールドが形成される図
ロールオーバーで画像が変わります

初期のBRAVE合金 ガオガイガーではこのドライバーの先端の向きが90度傾いているという設計ミスが存在した。パワーアップセットが出てからはこのミスは先端が回転することで解消されたが、今思い出してもなんともお粗末なミスである。

正しい角度角度 間違った角度
左が正しく右が間違った角度
右側の角度では地面に穴を開けることが出来ません!

ディバイディングドライバーで戦闘フィールドが形成されると、ディバイディングドライバーをはずし戦闘に突入する。ガオガイガーは飛び道具を持たないが、ビーム砲などへの対処として用意されているのがプロテクトシェードである。これは、左腕から発せられるエネルギーで空間を湾曲させ壁を作り、光学攻撃を五芒星の形にして反射させる技である。

プロテクトシェード!
プロテクトシェード!
ロールオーバーで画像が変わります

この商品では、プロテクトシェードを再現するための平手パーツとエフェクトパーツが付属している。平手のパーツにエフェクトパーツを取り付けることでプロテクトシェードが再現できる。特にこのエフェクトパーツはCGで実際に空間を湾曲しているように見える優れものである。

CGのような質感
波紋の表現が非常に上手いエフェクトパーツ

右腕は主に攻撃として使用される。往年のスーパーロボットにちなんだロケットパンチがブロウクンマグナムである。これは、右腕を超高速で回転させることで、推進力と破壊力を得る。ゾンダーのバリアシステムを容易に貫く威力が備わっている。

腕が回転する図
うおおおおおおおっ!
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ブロウクンマグナム!
ブロウクンマグナーム!
ロールオーバーで画像が変わります

この商品では、オプションパーツとしてブロウクンマグナム時の腕のパーツと噴煙パーツがエフェクトパーツが付属している。また、腕のパーツは付属の射出パーツを使うことで実際に射出することが出来る。噴煙パーツはこの射出パーツに差し込む形となる。また、腕が長くなるのでそれを支えるスタンドも付属している。ただ、腕が異常に延長されてしまうので決して横から見てはいけない状態になってしまう。

噴煙パーツと射出パーツを組み合わせたところ
決して横から見てはいけません

以上のエフェクトパーツは専用のスタンドに立てて飾っておくことが出来る。このあたりは、バンダイの超合金魂を意識したのだろうが、あまった平手や手首を収納しておくことが出来ないのが難点である。このパーツは不評だったのか、後の製品からは付属しなくなった。

スタンドにオプションパーツを収納したところ
スタンドパーツを実際に使用したところ
他のパーツも収納できれば文句ナシの出来なのだが

ガオガイガーが単体で放てる最強の必殺技はヘルアンドヘヴンである。これは右手の攻撃エネルギーと左手の防御エネルギーを一つによりあわせて敵に突貫する技である。

威力は絶大であるが、機体にかかる負担とサイボーグガイへの肉体的精神的負担が大きく、あくまで「奥の手」であった。当初は、この技で敵のコアを引き出して握りつぶしてしまう事を目的として使用することになっていたが、ゾンダーコアには人がいるので救出するための必須の技と化してしまった。ゴルディーマーグが登場するまでガオガイガーとサイボーグガイはこの技による負担でどんどん消耗していく。

この技を再現するために、平手パーツと組み手パーツが製品には付属している。ただし、劇中の同様に使用者と機体に負担がかかってしまう仕様である。様々な商品を扱ってきた筆者にとっては非常に楽な作業ではあったが、これから購入する人はコツを飲み込むまでジックリ研究してほしい!

ヘルアンドヘヴン!
ヘルッ・アンド・ヘヴンッ!
ロールオーバーで画像が変わります

呪文で二つの力をより合わせる図
ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ・・・


手を組んだ図
フンッ!

敵に突貫する図
ウオオオオオオオオオオオ!

背中パーツのバーニアを回転させることで、バーニアがフルスロットル状態にすることが出来る。また、ステルスガオー本体に軸が仕組まれているので心持、ステルスガオーをそらせる事が出来る。ただ、腕のリーチが短いせいか、あまり格好いいポーズにはならないのが残念である。

詰めが甘いのよ(ver.1.5)
このように、過去のガオガイガーをベースにして欠点だった箇所を修正し再び世に出したことは評価したい。最初からこの仕様にすればよかったのにというのは、当初の技術力のなかったシーエムズの状況をを考慮に入れると野暮というものだろう。

しかし、販売方法には少々の疑問が残る。かように出来の良くなったBRAVE合金ガオガイガーであるが、これは流通限定の商品なのである。しかも、色違いのガオファイガーと凱号とのセット販売というのが災いし、この商品を手に入れるにはセット価格で54600円払わなければならない。プライヤーズやパワーアップセットも入っていることを考慮に入れると適正価格であるが、すでにそれらを持っている人には厳しい状況なのである。

こういう状況であるから、このガオガイガーは入手が難しいのであるが、さすがにセット販売だけで売るのは小売店的にも厳しいものがあったのか、ばら売りをする店もちらほらあった。たまたま日本橋に遊びに行ったとき、某所で見つけたのだが初代ガオガイガーを持っていた筆者は、遭遇したときは購入を断念した。

しかし、突如として初代ガオガイガーに悲劇が襲った!突如として膝関節が大破してしまったのだ!膝に仕込まれたプラスチック製のジョイントパーツが音もなく木っ端微塵に砕けてしまい、人型の形態維持が出来なくなってしまったのである。これも何かのお告げと思ってこのガオガイガーの購入を決めたのだが、やはり初期の製品のエムズクオリティに恐れをなしてしまった。本当に初期のころは詰めが甘すぎる!

尚、その初代ガオガイガーはHUYU君の手により修復され、今はHUYU君の所有物になっている。HUYU君本人も結構気に入っているようで何よりである。

しかし、忘れないでほしい。初代ガオガイガーの足パーツは半分プラで、ver.1.5よりも軽いのである。にもかかわらず、年月が経て自然崩壊してしまうということは、このガオガイガーはもっと短い期間で自然崩壊してしまいかねない。しかも、ドリルガオーの改修により前の製品よりもガッチリと足を固定してくれるせいで分離させるときに、膝に負担がかかりまくるのは目に見えている。ということで、HUYU君の修復コラムにあるような改造を、このBRAVE合金ガオガイガーver.1.5にも施しておかないと、何年か経過したら初代ガオガイガーと同じ運命をたどることになりそうだ。

改修されても、全く不安の種が尽きないBRAVE合金ガオガイガーなのであった・・・。

次回もこのページで、ファイナルフュージョン承認(もどる)