HGUC アドバンスド・へイズル

バンダイ1/144HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)シリーズ

価格:1680円(税込み)

本文書いた人:牡牛座黄金聖闘士HUYU

アドバンスド・へイズル
ヘイズルの完成形態

激動の時代へ…
宇宙世紀0085年に、地球連邦軍内の特殊部隊ティターンズによって引き起こされた30バンチ事件と、その事実の隠蔽(注1)により、エゥーゴをはじめとする各地の反地球連邦政府運動は活発化の度合いを強めていった。
0087年、エゥーゴはコロニー、グリーン・ノアより試作モビルスーツ(MS)ガンダムMk-Uの強奪に成功する。これにより、エゥーゴとティターンズの争いは、本格的な武力衝突に発展していくのだった。

元々『新兵器の評価試験』を目的に創設されたティターンズ・テスト・チーム(T3部隊)も、エゥーゴとの戦闘の激化に伴い、実戦部隊への配備が決定された。
これに伴い、T3部隊内のブラック・オター小隊(マーフィー小隊)に配備されていたガンダムTR-1【ヘイズル改】は実戦配備仕様として、ガンダムMk-Uのような紺色と濃紺の、いわゆるティターンズ・ブルーに塗装される。
また、エリアルド・ハンター中尉の搭乗機体であったヘイズル2号機も、ヘイズル改と同じ仕様に全面改修されたのであった。

さらに高性能光学センサー・ユニットや、サブ・アーム・ユニットなどを装備された2号機は、【アドバンスド・へイズル】と呼称されている。
注1:反連邦政府運動の集会が行われていたサイド1のコロニー、30バンチに対し、連邦軍はティターンズに出動を要請。
バスク・オム大佐はこの集会をジオン残党により扇動された活動であると判断、猛毒である『G3ガス』を警告無しでコロニー内に注入したのであった。
結果、コロニー内の一般市民は全員死亡。連邦政府はこれを突発性の伝染病の流行による物として事実を隠蔽した。
これにより、連邦政府は事件の共犯者となり、ティターンズに弱みを握られる事になる。また、この事実は噂などの形で世間に流布され、人々の反感を増幅する結果となった。

ヘイズル2号機の系譜
元々、ジムクゥエルを母体に建造されたガンダムTR-1【ヘイズル】には予備パーツ扱いの機体ヘイズル予備機(注2)が存在した。しかし、ジオン残党との戦闘で大破したウェス・マーフィー大尉(マーフィー小隊隊長)の操縦するヘイズルに代わり、予備機が正式にマーフィー小隊に配備。トライブースター・ユニットを装備した本機は型式番号をRX-121-2に改め、ヘイズル2号機と暫定的に呼ばれるようになった。 その後は先述した通りの事態の推移に基づき、アドバンスド・へイズルへと強化されるのである。
注2:予備機と言ってもジムクゥエルの頭部をガンダムタイプの頭部に換装しただけのものである。
生まれ変わった(?)ヘイズル。
牡牛座黄金聖闘士HUYU(最近知人に借りたPS2専用ゲーム『夜明け前より瑠璃色な』をプレイしていると、そのあまりにもギリギリな演出に動悸が止まらなくなる、超ド阿呆。以下HUYU)「さあ皆さん、はじまるザマスヨ。

電光勇者超特急ヒカリガイン(この春から始まった『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』の、あまりにも怖い登場人物の顔にビクビク、あまりにも鈍重なロボット同士の戦闘シーン萎えまくる、超ド阿呆。以下ヒカリ)「行くでガンス!!

???フンガー!!

ヒカリ「って、ちょっと待てぇぇぇい! なんで『怪物くん』風に始めるんだよ? いや、むしろ『らき☆すた』か!? それに今の『フンガー!!』って言った???って誰!?」

HUYU「さあ? 知らないよ。と、いう訳で、今回のネタはアドバンスド・へイズルですな。」

ヒカリ「何が『と、いう訳で』だ! 納得いかねぇー!!」

HUYU「ヒカリ君、世の中には納得いかなくても、納得しなければいけない事もあるのだよ・・・。」

ヒカリ「えー・・・。」

HUYU「まずは全体から見ていこうか。本体は以前紹介したHGUC ヘイズル改 の金型流用で、成型色は紺色主体になっているのだ。

アドバンスド・へイズル本体 前 アドバンスド・ヘイズル本体 後
もう一体の、黒いガンダム

ヒカリ「実戦配備カラーって奴か。ところで、設定画と色が違う気がするんだが?」

HUYU「ああ、これね。これはガンダムMk-U(ティターンズカラー)を参考に塗ったからだ。ま、好みの問題だな。 」

ヒカリ「ここにさらに各部に追加パーツが付くわけだな。」

HUYU「じゃあ頭部から見ていこうか。」

ヒカリ「設定ではジムスナイパーカスタムのセンサーを参考に開発されたとあるが、武者へイズルなんて出ようものなら、確実に洗脳マスク扱い(注3)になりそうだな。」

高性能光学センサーユニット
設定では下に展開してモノアイになる。
流石に1/144では再現し切れんな。

HUYU「言ってやるなよ・・・。
まあ、中央で縦に合わせ目が入るのは減点として、アンテナ部分はちゃんと別パーツで色分けされているのだ。」

ヒカリ「ほほう。」

HUYU「設定では折り畳んだブレードアンテナの上から装着するとあるが、1/144スケールでは差し替えが限界ですな。」

ヒカリ「次はサブ・アームか。一見すると増加装甲に見えるんだが?」

サブ・アーム・ユニット
ただの増加装甲ではないんですよ?

HUYU「ちゃんと展開ギミックも再現されてるんだ。この通り。」

隠し腕、ジ・Oとの関係は不明。盗作疑惑?
一見しっかり展開できているように見えるが・・・。

ヒカリ「おおー。これってツメも展開してビームサーベルとかライフルとか持たせる事できるんだろ?

HUYU「それが・・・、塗装の時に塗料で固まってしまってな。動かなくなってしまったんだ・・・。」

ヒカリ「おいおい・・・。」

HUYU「スカートアーマーとは分離するようになってるから、ヘイズル改にも装着できるぞ。」

ヘイズル改に付けてみました

ヒカリ「次は脚底部強化スラスター・ユニットか。なんかハイヒール履いてるみたいだな。」

命名、ヘイズル・ハイヒール
コレのおかげで足が長く見えます。

HUYU「Zの時代からのスタンダードですな。ハイヒールは。特に解説することも無いような気もするが、まあ、このパーツは中央に合わせ目があってな、合わせ目を消す(接着する)と足から外れなくなるから、ナイフで削って段落ち(注4)にしてみたんだ。」

ヒカリ「次は可動式ブースターポッドだな。ヘイズル改とは形が違うみたいだけど?」

新型ブースター・ポッド
プロペラント・タンクは自作してみました。

HUYU「シールド・ブースターを2枚取り付けれるようにした、コネクタとしての機能を突出させた装備みたいだな。ヘイズル改と同様にアーム部分が伸縮するので可動範囲も広いぞ。」

ヒカリ「あれ?でも成型色がグレーになってるということは・・・?」

HUYU「よく気付いたな。このブースター・ポッドは肘間接同様ABS樹脂で成型されているんだ。おかげで手持ちの接着剤ではくっつかなくてな。仕方なく瞬間接着剤で付けてやった。合わせ目も塗装すれば少しは誤魔化せるしな。」

ヒカリ「この円筒状の物体は何だ?」

HUYU「物体って失礼な・・・。コレはプロペラント(推進剤)・タンクだ。
設定画には描いてあったが、キットには付属してなかったのでな。昔買った『メダロット』のプラモデルから流用して自作したのだ。」

ヒカリ「藤岡メカ、奇跡の合体ってか? 
次はシールド・ブースターだな。今回はちゃんと2枚付いてるじゃないか。」

新旧シールドブースター
強化型の方は拡散ビーム砲が付いている分、
推進剤の積載量が減っているので、ブースターとしての性能は低下しているらしい

HUYU「いや、アドバンスド・へイズルは2枚付いてないと話にならんからな。腕に取り付けるジョイントは相変わらず一個しか入ってないけどな・・・。」

ヒカリ「一枚はヘイズル改に付いてたヤツの成型色替えだけど、もう一枚の方は形が違うね?」

HUYU「表面に対空防御用に拡散ビーム砲が付いている、強化型シールド・ブースターになってるんだ。」

ヒカリ「バンダイはどうあっても三枚揃えさせる気がないらしいな・・・。(注5)」

HUYU「もはや語るまい・・・。」

ヒカリ「ライフルとかシールドは成型色が変わっているだけだから割愛するとして。」

HUYU「このキットにはわざわざ、握り拳が付属しているのだ。しかも両手だ。」

握り拳
最初は、グー!

ヒカリ「でもなんで両手なんだ?左だけでも良いような気がするが?」

HUYU「実はコレ、ヘイズル改のためのパーツでな。肩口に付いているフォールディング・グリップを握らせるための物なんだ。
これでヘイズルの高機動形態も再現できるって寸法ですな。」

ヘイズル高機動形態
ヘイズルの巡航形態と言えよう。

ヒカリ最初からヘイズル改に付けとけよ。シールドだってアドバンスドへイズルのを使うと、一枚は色が違うし、もう一枚は形が違くなるけどな。」

HUYU「う、それはそれとしてだね、ヘイズル改のコラムの時には存在すら忘れていた、プリムローズ(注6)とも合体して、ヘイズル・アウスラを再現することだって出来るぞ。

ヘイズル・アウスラ
メガ粒子砲とマイクロ・ミサイル・バインダーを装備した、
攻撃力重視の形態と言えよう。

ヒカリ「お前なー、忘れんなよなー。」

HUYU「あんまり責めないでください。あとな、このキットはヘイズル改同様、電撃ホビーマガジン2006年2月号付録のフルドドと合体してヘイズル・ラーにする事ができるんだ。」

ヘイズル・ラー・アウスラ

ヒカリ「へー、フルドドのほうにアドバンスド・へイズルに対応したジョイントが入ってるわけか。」

HUYU「さーてと、今日は思い切って、カラオケでも行くかー。」

ヒカリ「え?」

HUYU「よーし、歌うぞー『宇宙鉄人キョーダイン』!!」

ヒカリ「はぁ!?」

HUYU「うちゅーうぅ、てつーじん、キョォォーダインーー!!」

ヒカリ「やっぱり最初のネタ、『らき☆すた』(注7)の方だったのか・・・?」
注3:SD頑駄無戦国伝の武者サイコガンダムや、武者サイコマークツーに付属するアイテム。殺駆頭(ザクト)率いる闇軍団はコレを用いて武者サイコとその弟マークツーを操っていたのだ。

注4:パーツ同士の合わせ目になる部分を削り、ちょうどモールドになるように加工すること。接着しなくても良くなるので、かなりラク。

注5:後に発売されたキット、ヘイズル2号機に付属のシールドでようやく三枚のシールド・ブースターが揃うのだった。(結局成型色は白じゃないけど。)

注6:電撃ホビーマガジン2007年1月号の付録キット。ヘイズルの胴体に変形するプリムローズ本体の他に、新型肩アーマーとヘイズル2号機対応のチョバムアーマーが付属する。ただし、写真の通りメガ粒子砲を後ろに背負わせるにはキット2個分のパーツが必要になり(筆者はジャンクパーツを流用して延長用のパーツを製作した。)、また、新型の肩アーマーも1個しか入っていない

プリムローズ
複数買いが前提のキットって、正直酷いと思うっす・・・。

注7:第1話のOP前に『怪物くん』みたいな会話が入ったかと思うと、EDでは主人公泉こなた役の平野綾さんが『宇宙鉄人キョーダイン』を熱唱していた(音程は外し気味だった)。正直な話、ずっこけました。

ガンダムのパイロットになるってのはな、生半可な覚悟じゃ務まらない事なんだ。(もどる) HGUC アドバンスド・ヘイズル