S.H.Figuarts
仮面ライダーBLACK RX & 仮面ライダーBLACK
バンダイ 『S.H.Figuarts』シリーズ
定価:各2625円(税込)
「俺は太陽の子! 仮面ライダー、BLACK! RX!!」「仮面ライダー! BLACK!!」
RX! 大ショッカー来襲
異なる世界同士の融合と破壊を防ぐため、自らの故郷の世界を探すため、これまで多くの『仮面ライダーの世界』を旅してきた門矢 士(仮面ライダーディケイド)と、その同行者である小野寺 ユウスケ(仮面ライダークウガ)、光 夏海の三人は、新たな世界にやって来た。そんな彼らの前に突如、クライシス帝国と名乗る組織の最強の戦士、怪魔ロボット・シュバリアンが戦闘員を引き連れて現れる。シュバリアンは『昭和のヒーロー』風な服装の士を、霞のジョーという男と勘違いしているのであった。
シュバリアンに追い詰められる士たち。そんな彼らの前に一人の男が現れた。
???「クライシス! 霞のジョーは、この俺が守る!」
男は襲いかかってくる戦闘員を蹴散らすと、仮面ライダーに変身する!
変・・・
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身!
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黒いボディと真っ赤な目の仮面ライダーは、シュバリアンに対し名乗りを上げた!
「俺は太陽の子!」
「仮面ライダー、BLACK!」
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「RX!!」
現れた仮面ライダーは、自らを仮面ライダーBLACK RXと名乗った。士はここが、【RXの世界】である事を知るのだった。
戦闘員を蹴散らしたRXはロボライダーへと変身し、シュバリアンを追い詰める。だが、そこに黒いオーロラが出現。オーロラの中より【電王の世界】の怪人・イマジンと、【キバの世界】の怪人・ファンガイアが現れ、RXは窮地に陥る。その様子を見ていられなくなった霞のジョー、もとい士はディケイドに変身。イマジンとファンガイアに戦いを挑む。
RX「霞のジョーが、ディケイドに!?」
ディケイド「またその名前か・・・。」
ディケイドはライドブッカーから一枚のカードを取り出し、ディケイドライバーにセット。仮面ライダーアギトに変身し、必殺のライダーキックでイマジンとファンガイアを撃退する。
その様子を見ていたシュバリアンも撤退した。が、すると今度は、RXがディケイドに立ち向かってきた!
「『世界の破壊者』ディケイド! この世界をお前の好きにはさせない!」
しかし、仮面ライダー同士の戦いをやめさせようと、夏海が二人の間に割ってはいる。
夏海(代役:figma シャナ)「士君は破壊者なんかじゃありません!」
RX「士君? 霞のジョーじゃなかったのか・・・。」
先に変身を解いた士を見て、RXも変身を解く。「士君はこれまでもライダーの世界を救ってきたんです!」と、説得を続ける夏海。RXに変身していた男は、夏海のまっすぐな瞳を信じると言い、士のことを認めるのだった。
RXに変身していた男は南 光太郎と名乗った。光太郎は仮面ライダーBLACK RXとして、侵略者であるクライシス帝国と戦っているのだという。だが最近になって、新たな勢力が現れ始めたのだという。それが先の戦いで乱入してきた、ファンガイアやイマジンであった。
新たな勢力について調査していた霞のジョーが行方不明になり、たった一人になってしまったが、それでもなお、光太郎は世界を守るために戦い続けているのだった。
夏海は士に、「(世界の破壊と融合の)謎を解き、解決に導く事が、士君のこの世界でのやるべきことです!」と、力説するが、対して士は、「これまでも旅を続けて戦ってきたが、結局自分の世界は見つからなかった・・・」と、自らの戦う意味を見失いかけていた。仲間のために戦えばいいと諭す光太郎であったが、士は『そんなのは御免だね。』と言い残し、その場を立ち去った。
そんな士たちの前に、オーロラの中からイマジンとファンガイアを引き連れた、白いスーツを着た男が現れた。男は自分たちを、世界中の秘密結社が集まった大いなる組織・大ショッカーであると名乗る。男は怪人・アポロガイストに変身すると、ディケイドに変身しようとした士の手から、ディケイドライバーを銃で撃ち落す。さらにアポロガイストは仮面の一部を外すと、士に対し謎の攻撃を行おうとする! 士を守ろうとして間に入った夏海が代わりにその攻撃を受け、倒れてしまうのだった。
夏海は病院に運び込まれるが、倒れた原因は不明。唯一つ明らかなのは、夏海の命が危ないという事だけだった。そんな時、士らの前に海東 大樹(仮面ライダーディエンド)が姿を現す。
海東はアポロガイストが、パーフェクターと言うアイテムを使わなければ生きながらえる事ができない身体であるという事、パーフェクターを奪取できれば夏海が救えるという事を士に教える。士は夏海の命を救うことこそが、自分がこの世界で果たすべき使命であると悟る。
市街地で暴れまわるシュバリアンの前に、アポロガイストが現れた。アポロガイストはクライシス帝国も大ショッカーの傘下に加えようと狙っていたのである。シュバリアンはその提案を跳ね除け、アポロガイストに襲い掛かった。
「見つけたぞ・・・!アポロガイスト!」アポロガイストを見つけた士の元に、光太郎が駆けつける。ユウスケから話を聞いて、助太刀に来たのだという。士はディケイドに、光太郎はRXに変身。二人の仮面ライダーは大ショッカーとクライシスの戦いの中へと切り込んでいった!
ディケイド「行くぞ!」
ディケイド「はぁぁぁぁぁっ!」
RX「とうッ!」
デイケイドはアポロガイストに、RXはシュバリアンに、それぞれ戦いを挑む。
アポロガイストだけでなく、配下のイマジンらにも阻まれ、ディケイドは窮地に立たされる。するとそこにディエンドが現れた。
ディエンド「大丈夫かい?」
ディエンドはディンドライバーにカードをセット、仮面ライダーヘラクロス、仮面ライダーケタロスを召喚すると、ディケイドの妨害をさせ、自分はアポロガイストに戦いを挑む。
ディエンド「【パーフェクター争奪戦】のスタートだ。・・・行ってらっしゃい♪」
ディケイドはディエンドが召喚した二人の仮面ライダーに襲われ、ピンチに陥るが、コンプリートフォームに変身し、これを撃破する!
その様子を見ていたアポロガイストは配下のイマジンにディケイドの相手をさせると、自身は黒いオーロラを呼び出し、その向こうへと逃げ出していった。RXはバイオライダーに変身し、怪人たちをひきつけると、ディケイドにアポロガイストを追うように言う。
黒いオーロラを抜けた先に広がっていたのは、夜の街並みだった。そこに黒い服を着た光太郎が現れる。
光太郎は、目の前にデイケイドが現れたことを確認するや否や、仮面ライダーに変身した!
ビキビキビキッ!
変・・・
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身!!
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しかし、現れた仮面ライダーはRXとは違った姿だった。
「仮面ライダー!」
「BLACK!!」
ディケイド「RXじゃない!?」
「『世界の破壊者』ディケイド! この世界をお前の好きなようにはさせない・・・!
状況が飲み込めず、戸惑うディケイドに、BLACKは容赦なく襲いかかる。果たしてライダー同士の対決の行方は!?
待て、次回!!
あの頃は、これで満足できていたというのに・・・。
と、言うのは、筆者が所有する装着変身シリーズ・仮面ライダーBLACK RXと、仮面ライダーBLACKの事である。
背中から見るとネジ穴が露出しまくりだったり、どこかプロポーションが悪いような気がしたりと、今にして思えば、お世辞にも良い出来とはいえない物だったのだが、「オラにとっての永遠のヒーローが、今、この手に!!」と、いう思い出補正半分、「ま、所詮はオモチャだし、こんなモン?」と、いう諦めにも似た感情半分で、3年前に購入したときには、あれでも十分に満足できていた・・・ハズだった!
だが、時の流れは残酷な物で、絶えずリリースされ続ける新商品。その度に進化し続ける可動素体。って言うか、いつの間にやらアクションフィギュアは後ろから見てもネジが目立たないように、どころか目立つ部位に使用しないようになっていたり、可動ジョイントをうまいこと隠していたりと、いつしか筆者(牡牛座タウラスのHUYU)の思い出のヒーローの姿は次第に霞んでいったのだった・・・。
後ろから見ると、ネジ穴が丸見えです・・・。
その時、不思議な事が起こった! というワケでもないが、3年経ってバンダイは、この二つの装着変身をさらに強化したようなアイテムをリリースした。それが今回紹介する、【S.H.Figuarts】(以下、フィギュアーツ)仮面ライダーBLACK & 仮面ライダーBLACK RXである!
ちなみに今回紹介しているフィギュアーツのBLACKとRXは、筆者が購入したものではない。『仮面ライダーディケイド』に両者がゲスト出演しているのを見て、すっかり惚れこんでしまった、射手座サジタリアスのBP君が購入した物である事を、一応述べておこう。
もう一つオマケに、この2体が発売された事により、筆者の中で装着変身のBLACKとRXが、完全に黒歴史として記憶の片隅に追いやられてしまった事は、言うに及ばずというものである・・・。
【S.H.Figuarts】の『S.H.』とは、てっきり装着のSと、変身のHからきていると思っていたのだが、実は『Simpie style & Heroic action』の頭文字からきている。前者は静、つまりはスタイル。後者は動、つまりは可動を示す。要は、スタイルと可動を両立したフィギュアという意味なのである。
・・・もっとも、シリーズの最初の頃の商品の売り文句には、装着変身シリーズのニューカマー!』などと謳われており、『S.H.』が装着変身の略という勘違いも、あながち間違いというワケでもなさそうである。
フィギュアーツのスタイルが如何に優れているか、見比べてみるとその違いに愕然である。装着変身の方は、その何というか、まるで某国製のパクリオモチャみたいな・・・ゴニョゴニョ
両方とも装着変身と比較してみました。
・・・これ両方とも同じ会社が発売した物なんだぜ。信じられないだろ?
装着変身は上半身にダイキャスト製のアーマーを着せる関係から、若干着膨れて見える。また、肩の位置が低く、なんだかなで肩に見えてしまう。一方のフィギュアーツは、アーマーの装着ギミックを廃した分、上半身がスッキリしており、また肩の位置が高いので、がっしりした体型に見えるようになっている。
スタイルをよく見せようとするがゆえの弊害で、若干足が長くなってしまっているが、まぁ、このぐらいは十分許容範囲だろう。
仮面ライダー全員に共通する特徴的な複眼は、クリアパーツの下にモールドつきのパーツを配置する事でバッチリ再現されている。
装着変身の時は、塗装されているだけでした。
装着変身BLACKでは茶色い塗料で塗装されているだけであった、人口筋肉・フィルブローンは、フィギュアーツでは塗装だけでなく、モールドによっても再現されている。上半身のアーマーの内側にも再現されており、上体を反らせるとその部分が見える。
装着変身RXの、繋がっているように見えない所為でおかっぱ頭のように見えていた首回りも、フィギュアーツではパーツが追加される事で首が蛇腹状の関節で繋がってるように見える。
そのおかげで首があまり動かなくなってしまっているのだが、番組内でもRXの首はあまり動いてもいないような・・・? ということは、首が動かないのはデザインの時点から存在していた、構造的欠陥って事か!?
と、まぁそれはさておいて。ここからは可動についても見ていこう。従来の装着変身シリーズや、聖闘士聖衣神話シリーズの可動素体を集約したといわれるだけあって、可動範囲はなかなか目を見張る物がある。
ライダーキックや、
ライダーパンチなど、
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定番とも言える技の数々はもちろん、手首の根元が可動するので武器を持った状態での突きも可能。と、いう訳で、RXの最強の必殺技であるリボルクラッシュのモーションも再現できるぞ。
ちなみに、リボルケインのソード部分は、今回はクリアーパーツで再現されている。
「リボルケインッ!」
「とうッ!」
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リボルケインを引き抜きながら振り向き・・・
ドカーン!!
爆発する敵をバックに、キメポーズ!
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本体の可動範囲が広いだけではなく、多数の交換用手首の付属により、劇中さながらのポーズをとらせることができるのも魅力の一つである。
今回のレビューを経て、改めて仮面ライダーBLACK & RXに惚れこんだ筆者は、「これは自分でも抑えておかねば」と思い、近隣のホビーショップを駆けずり回って探してみたが、どこに行っても全滅。売り切れていた。装着変身のBLACKやRXが売れ残り、定価の半値以下で売られていたのはキャラクターとしての人気がなかったというワケではなく、単純に、出来が悪かったからだったのかと思い知ったのであった・・・。
バンダイにはせいぜい頑張って、商品の安定供給に務めて欲しい次第である!
BLACK × BLACK RX
謎の攻撃を受けて命の炎を吸収され、倒れた夏海を救うために必要なアイテム・パーフェクターを奪うため、士は、光太郎と共闘し、大ショッカー幹部・アポロガイストに戦いを挑んだ。
逃げたアポロガイストを追い、黒いオーロラに突入した士の前に現れたのは、もう一人の南 光太郎であった! 仮面ライダーBLACKに変身した光太郎は、ディケイドを『世界の破壊者』であるとして、容赦なく襲いかかる。
BLACK「ライダーパンチ!」
「言って駄目なら教えてやる!」立ち上がるディケイドに対して、BLACKはさらにライダーキックを放つ!
BLACK「ライダーキック!」
だがその一撃は、突如現れた海東の横槍により、ディケイドに当たる事はなかった。
BLACK「ぐわぁ!」
ディエンド「士、何をぼさっとしてるのさ?」
BLACK「お前も、ディケイドの仲間か!?」
ディエンド「心外だな。【仲間】ってのは、僕が最も嫌いな言葉だよ。」
ディエンドはディエンドライバーにカードをセットし、仮面ライダーファムを召喚。ファムにBLACKの相手をさせている間に、ディケイドを連れて撤退した。
海東によると今いる世界は【仮面ライダーBLACKの世界】であり、現れた光太郎も同じ顔をしているが、【RXの世界】の光太郎とは別人であるのだと言う。
街を闊歩するアポロガイストの前に、車のミラーの中から仮面ライダー龍騎が現れ、襲い掛かる。それはディケイドが変身した姿だった。ミラーワールド(鏡の中の世界)から、アポロガイストを探し続けていたのである。ディケイドはパーフェクターを奪うため、再びアポロガイストに戦いを挑む。しかし、アポロガイストは卑劣な事に、子供を盾にとった! しかし、ディエンドはそんなことはお構いなしとばかりに、人質には気にも留めずに、アポロガイストを撃とうとする。ディケイドは咄嗟に両者の間に入り、身を挺してディエンドが放った銃弾から子供を守った!
ディエンド「またそうやって、僕の邪魔をするのかい?」
ディケイド「子供はどんな世界でも最高の宝だ。
宝を傷つけるのは、お前の主義に反するだろう!」
と、そこに、仮面ライダーBLACKが登場。ライダーパンチでアポロガイストを殴り飛ばし、人質を奪還する。
ディケイド「おまえは・・・。」
BLACK「君は、『世界の破壊者』じゃないのかもしれないな・・・。」
身を挺して子供をかばったディケイドの姿を見て、この世界の光太郎もまた、士の事を認めたのであった。アポロガイストは「ディケイド。貴様は二度とこの世界からは出られない!」と意味深な言葉を残すと、再びオーロラの中に姿を消した。
【BLACKの世界】の光太郎は仮面ライダーBLACKとして、悪の秘密結社であるゴルゴムとたった一人で戦い続けていたが、ある日、アポロガイストが現れ、ゴルゴムを大ショッカーの傘下に加えたのだという。今では【RXの世界】から迷い込んだ霞のジョーの存在を支えに、共に大ショッカーと戦い続けているのだった。
その時、士と光太郎の前に、怪魔ロボット・シュバリアンが大ショッカーのイマジンとファンガイアを引きつれて現れた。クライシス帝国もまた、大ショッカーと手を組んだのである! 二人はそれぞれ変身し、これに応戦する。
ディケイドは仮面ライダー555・アクセルフォームに変身し、イマジンとファンガイアを倒した。すると今度は、シュバリアンはオーロラを呼び出し、中から大勢のクライシス兵を呼び出す。これにより、【BLACKの世界】と【RX世界】が繋がった!【RXの世界】では、光太郎とアポロガイストが対峙していた。BLACKはキングストーンフラッシュを使いクライシス兵の動きを封じると、ディケイドを【RXの世界】へと向かわせる!
「キングストーン・フラッシュ!!」
【RXの世界】で、士は再びアポロガイストと対峙する。アポロガイストはオーロラを呼び出し、先ほどまで【BLACKの世界】で戦っていたシュバリアンをはじめ、多くの怪人を呼び出す。
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!・・・変身!!」
これに対して士もディケイドに変身する! と、その時。ライドブッカーから新たなカードが飛び出した。カードに現れたのは、仮面ライダーBLACKの姿だった!そのカードを、突如として現れたディエンドが掠め取る。
ディケイド「海東・・・。」
ディエンド「このカードは君には使えない。」
ディエンドは奪ったカードをディエンドライバーにセットすると、【BLACKの世界】の光太郎を召喚した!
Kamen Ride "BLACK"!!
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次元を超えて出会った、二つの世界の光太郎は、それぞれ仮面ライダーに変身!
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変・・・
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身!!
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「俺は太陽の子! 仮面ライダーBLACK! RX!!」
「仮面ライダー! BLACK!!」
今ここに、次元を超えて集いし4人の仮面ライダーと、大ショッカーの戦いの幕が、切って落とされた!
ディエンドは途中まで追い詰められながらも、ファイナルアタック・ライドによる必殺技を放ち、3体の怪人を一撃で倒した。ディケイドもまた、コンプリートフォームに変身し、仮面ライダーアギト・シャイニングフォームを召喚。シャイニングカリバーでシュバリアンを撃破した。
ディケイドとディエンドの前に、アポロガイストが姿を現した。パーフェクターを奪うために、二人の仮面ライダーは共闘する。アポロガイストが投げたシールドを避け、剣を切り払い、ディケイドは遂にパーフェクターの奪取に成功する。だが、やっとの思いで奪取したパーフェクターは、ディエンドに掠め取られてしまうのだった。
と、そこへユウスケが、夏海の危篤を知らせに駆け込んできた。ディケイドは駆けつけてきたBLACKとRXにアポロガイストを任せると、夏海のいる病院へと向かった。
病院に着いた士が目にしたのは、命を失った夏海の姿であった。と、そこに再び姿を現す海東。「仲間が宝だなんて、つまらないね。」と挑発する海東に対し、激昂する士。そんな士に対し、海東は「これからはちゃんと僕を見ていてくれよ。」と意味深な言葉を言うと、パーフェクターを士に差し出した。
士はパーフェクターに己の命を吸わせ、ユウスケに「夏海には言うなよ。」と口止めすると、その命を夏身に分け与えるのだった。
「アポロガイスト、お前が一人で戦うと言うのなら、俺も一人で戦おう。」と、RXはアポロガイストとの一騎打ちに臨む。
アポロガイストに必殺の一撃を放とうと、高くジャンプするRX。アポロガイストが投げつけたシールドをリボルケインで打ち返し、アポロガイストにリボルケインを突きたてた!
アポロガイストはオーロラを呼び出し、中からサイ怪人を呼び出すとRXを跳ね飛ばす!「RX!」そこにBLACKが駆けつけ、ライダーパンチでサイ怪人を撃破!
「ライダーパンチ!!」
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二人の仮面ライダーはアポロガイストに向き直ると、二人で同時に天高くジャンプし、
RX「行くぞ、BLACK!」
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RX「とぁっ!!」
BLACK「とぁっ!!」
『仮面ライダーが二人揃ったら、これをやらなきゃ。』とも言われる伝統の技、ダブルライダーキックを放つ!
BLACK & RX「ダブルキック!!」
ダブルライダーキックをその身に受けたアポロガイストは、オーロラを出現させるといずこかの世界へと逃亡した。
戦いが終わり、ディエンドの力で召喚されていたBLACKは無言で元の世界へと戻っていった。一人残されたRXが空を見上げると、そこには士の行く先々に現れる、謎の男・鳴滝の姿が。「遂に大ショッカーが動き出した・・・これも全ては、ディケイドの所為だ・・・!」さらに世界のいずこかでは、RXの最大のライバルであるあの男も動き出していた・・・!
霞のジョーが【BLACKの世界】にいると知っても、光太郎は気にする事は無かった。むしろ、「離れていても、ずっと仲間だ。士、お前ともな。」と、言う。光太郎の姿をカメラに収め、別れの言葉を交わすと、【通りすがりの仮面ライダー】はバイクにまたがり立ち去っていく。
現像された写真には、二つの世界の、二人の光太郎の姿が写し出されていた・・・。
「離れていても、ずっと仲間だ。」(戻る)