聖闘士聖衣神話
ペガサス星矢(最終青銅聖衣)

バンダイ 聖闘士聖衣神話シリーズ

価格3990円(税込み)

聖闘士聖衣神話 ペガサス星矢(最終青銅聖衣)
圧倒的パワーで、新シリーズ聖闘士聖衣神話編!

言わずと知れた、アテナの聖闘士だ!
聖闘士星矢は、2002年の終わりごろからOVAシリーズ「ハーデス十二宮編」がスタートし、当時のファンの人気が再燃した。このOVAシリーズは、主役の青銅聖闘士のキャストは当時のままで、ポセイドン編の続編である。DVDの売り上げが好評を博し、2004年の始まりには映画化もされた。

この人気を受けて、バンダイ側は放送当時に出していた、おもちゃシリーズ「聖闘士聖衣大系」(セイントクロスシリーズと読む)を現代の技術を駆使して発展させたフィギュアシリーズの発売を決定する。このシリーズでは、ダイキャスト製の聖衣を素体に取り付けて、オブジェ形態と劇中の聖衣装着を再現したもので、今尚コレクターの間では人気の商品である。(注1)製作当時は究極聖衣といわれていたが、結局は聖闘士聖衣神話セイントクロスマイスと読む)というシリーズ名で発売された。初弾は、主役のペガサス星矢の新生青銅聖衣バージョンであった。

この聖闘士聖衣神話も、OVAの人気やおもちゃコレクターの間で好評なセールスとなり、青銅聖闘士全員はもちろん、黄金聖闘士12人や青銅2軍の5人までもが製品化された。また、OVAがリリースされているせいか、聖衣以上の複雑さを誇る冥衣サープリスと読む。)をまとった冥界三巨頭の3人の冥闘士スペクターと読む。)もリリースされた。

シリーズが進むに連れてノウハウが蓄積されていき、問題だった大きな頭部や顔の造型が改善されていき、最初の頃と最近の出来の差が顕著になっていった。このほかにも、ポセイドン編の海将軍ジェネラルと読む。)やアニメオリジナルの北欧編の神闘士ゴッドウォーリアーと読む。読み方を書くのがしんどくなってきました)も続々リリースされている。今後の展開が非常に楽しみなシリーズの一つである。
注1 このコンセプトは、特撮のメタルヒーローシリーズのおもちゃに影響を与え、同じコンセプトの商品が多数発売され、後の装着変身シリーズにも引き継がれている。近年でも人気は衰えず、OVA発売に便乗して香港バンダイにより冥衣をまとい蘇った黄金聖闘士やハーデス十二宮編で活躍した冥闘士らが新規で発売された。
慟哭の三者
しかし、人気が再燃するとともにさまざまな問題が浮上してきた。まず、アニメの声優であるが加齢により声優たちの声の変質が目立ち始めた。これは、テレビ放映から20年近くの年月が経過しているのだから当然といえば当然であるが、映画「天界編〜overture〜」での声の変質に不満を持った原作者の車田正美と旧声優たちとの間で亀裂が生じ、ハーデス編続編の制作は、映画の不振も影響してか、遅れることになる。

紆余曲折を経た後、結局青銅聖闘士のオリジナル声優ら全員が、若手声優に交代させられた。この交代劇にはファンの間で賛否両論が巻き起こり(どっちかというと、否定派のほうが多い気がする)、そうこうしている間にドラゴン紫龍役の鈴置洋孝氏が2006年にガンによりこの世を去ってしまった。一部の黄金聖闘士の声優もすでに亡き人になってしまっており、オリジナルキャストでの聖闘士星矢は完全に作れなくなってしまった。視聴者と退陣させられた声優たちにとっては、 まさに慟哭の結末であった。(注2)

さらに、聖闘士聖衣神話も、需要に対して供給が全く追いついていない状態である。ネット通販の予約は一瞬にして埋め尽くされて、新製品や再版品が店頭に並んでもさっさと姿を消してしまう。さらに、この人気に便乗した転売屋たちの買占めによって、発売から数ヶ月も経ってしまうと定価での入手が困難になってしまう。

後から買おうと思っていた人は、店頭では買えずに中古ショップやネットオークションで定価以上の値段を払って手に入れなくてはならなくなる。特に、黄金聖闘士は、発売(再版)直後でなければ店頭での入手は不可能と思っていたほうがいいだろう。また、初期にリリースされた新生青銅聖衣に関しては、新品での入手は絶望的である。(注3)ユーザーたちにとってこの状態は、まさに慟哭の状態である。

人気再燃の影で旧声優ら(降板させられた他のスタッフも含む)、旧来からの視聴者、聖闘士聖衣神話ユーザーたちの慟哭が巻き起っているのは、非常に残念である。
注2 尚、新キャストを登用した続編「冥王ハーデス冥界編 前・後章」のDVDの売れ行きは、全く良くない。声が違うというのもあるが、元々原作でもテンポの悪かった部分をほぼそのままアニメ化してしまったり(改変したらしたで文句が出るだろうが)、演出がハーデス十二宮編のそれよりも劣ってしまっていたのが原因だろう。それでも、その続編の「エリシオン編」の発売が決定しているのは、聖闘士聖衣神話などの関連商品の売れ行きが良いからだろう。

注3 2007年12月にリペイントされた新生青銅聖衣5人のセットが発売される予定で、これらに関しては多少の値下がりが予想される。

今、アテナが言った。ペガサスの聖衣神話は転売の道具じゃないって・・・
さて、筆者がようやく手に入れた聖衣神話は、主人公のペガサス星矢である。これは、ハーデス編の続編が発売されることになったことにより、リリースされた最終青銅聖衣シリーズの第一号である。

主役だからなのか、この最終ペガサス星矢は何回も再版され多く出回っており、聖闘士聖衣神話シリーズにしては珍しく定価より安い値段で入手することが出来る。ちなみに筆者は近くの某中古ショップで未開封3500円の値段で入手した。入手困難な品が安くで買えたのはうれしかったが、主人公の癖に、他のキャラクターよりも安値というのは、なんだか哀愁すら感じてしまった。

最終青銅聖衣シリーズのリリースにより、聖衣を装着させる素体に改良が加えられた。この素体は俗に2nd素体と呼ばれ、新生青銅聖衣や黄金聖衣に用いられている1st素体よりも可動範囲が広くなっている。

素体 前 素体 後
素体の全身像
1stの頭身よりも高くなりました

1st素体よりも頭のパーツの造型が美しくなり、腹部と肩と手首と太もも部に可動域が追加された。この可動域の追加により、腕を前に引き出すことができるようになった。さらに構造が変更された股関節により、股がより広く開くようにもなった。

可動その1 可動その2
可動させてみたところ
あぐらも簡単に出来ます

足首パーツにはダイキャストを使用し、つま先の部分にも可動軸が仕込まれている。これで聖衣を装着した時でも、バランスをとることができる。ただし、1st素体に付属していた聖衣未装着時の手首パーツは付属していないので注意。聖衣を装着していない状態でも自然な頭身に近づいたのだが、関節部分でネジ頭が露出している状態なのが欠点である。(注4)
注4 この問題点は、α星ドウベのジークフリートから採用された3rd素体から改良された。
アテナの聖衣
最終青銅聖衣は、ポセイドンとの戦いのときに破損し、修復されずにいた新生青銅聖衣が自害したアテナの血を浴びて新たに誕生した最強最期の青銅聖衣である。

オブジェ形態 前 オブジェ形態 後
ペガサスの聖衣のオブジェ形態
前の聖衣よりも躍動感があります

設定画では、オブジェ形態と装着形態で伸びたり形が変わったりしている部分が多く、最終青銅聖衣の立体化は難しいと思われていたが、蓋を開けてみると躍動感あふれるオブジェ状態が見事に立体化されている。秘密は専用の台座にあって、パーツを台座に装着させることによって、原作やアニメの無茶なオブジェ形態の骨組みにしている。

台座
台座パーツ
設定画の嘘をこれで回避

前足の部分は可動するようになっており、足の角度を調整できる。ただ、胴体部分の接続が非常に堅いのでヤスリなどで調整しておくとよいだろう。

大きさは新生青銅聖衣よりも大型化されており、ほぼ素体と同じくらいの大きさである。パワーアップが非常にわかりやすくなっているが、どうやって箱にしまうのかは疑問である。

素体との比較
素体との比較
どうやって箱にしまっているんだ?

戦闘に突入すると、箱の中から聖衣を取り出して装着するのだが、最終青銅聖衣は装着した状態でアテナの血を浴びたのでハーデス編のOVAでは装着シーンが存在していない。また、天界編でも聖衣を見つけた後のシーンで、いつの間にか装着していたので、装着シーンは存在しない。聖衣装着は特撮で言うと変身シーン、ロボットアニメで言うと変形・合体シーン並みに重要なシーンと思うのだが、それがないというのは非常に残念である。

・・・というわけで、勝手にでっち上げてみた

オブジェがバラける図
ロールオーバーで画像が変わります

フットパーツ装着
ロールオーバーで画像が変わります

ウエストパーツ装着
ロールオーバーで画像が変わります

レフトアーム装着
ロールオーバーで画像が変わります

ライトアーム装着
ロールオーバーで画像が変わります

ボディーパーツ装着
ロールオーバーで画像が変わります

マスクパーツを装着して決めポーズ
ペガサス聖衣装着完了!

ロールオーバーで画像が変わります

胸パーツを変形させる以外は、非変形で素体に取り付けていく。ただし、アームパーツとフットパーツは筒状になっていて、一度足首と手首を取り外さなければならない。構造的にはそんなに複雑ではないので、ストレスなく取り付けることが出来る。

ペガサス星矢 前 ペガサス星矢 後
ペガサス星矢全身像
背中パーツの三角形が少し気になる

聖衣を装着しても、全体のバランスは良好である。全体の大まかなシルエットはそのままに、新生青銅聖衣にはなかった太もものパーツが追加され、保護する面積が増えた。脚の部分はアニメ作画では一体化されているように見えるが、実際は太もも、膝、脛上部、脛下部の4パーツに分割されている。

フィギュアの大きさは、リボルテックセイバーよりも少し大きいくらいである。

リボルテックセイバーオルタとの比較
リボルテックセイバーの相手に丁度いいですね

設定画にない背中の三角形パーツが目立ってしまうのは、オブジェの構成の問題上仕方がないだろう。このパーツを展開し、背中にオブジェの翼パーツを取り付けることが出来る。

翼パーツの取り付け
翼パーツの取り付け
この姿で嘆きの壁とエリシオンの間にある超空間を越えました

黄金聖衣と違い、重武装ではないので2nd素体の可動範囲を生かし、さまざまなポーズを取らせることができる。その際に、太ももパーツがずり落ちるのが難点ではあるが・・・。

オプションパーツとして、アテナの聖衣(像状態)と持ち手用の手首が2種類用意されている。尚、初版の星矢では、この像の色が金色になっている。アテナの像は大きく開いた持ち手パーツで、保持することも可能である。

アテナの聖衣 アテナの聖衣を持った星矢
アテナの聖衣
ハーデスに勝つには、アテナがこの聖衣を装備する必要がある

小さく開いた手首パーツは、天秤座の黄金聖衣の武器を持たせるためのものである。

持ち手その1 持ち手その2
持ち手パーツ
大きく開いた手首は、実質上の平手パーツと思っても良い
天秤座の聖衣は持っていないので、カリバーンを持たせてみました

他に、ボーナスパーツとして新生青銅聖衣時のマスクパーツと、射手座の黄金聖衣のマスクパーツが付属する。どちらも、専用の前髪パーツで装着することが可能であるが、肝心の聖衣が素体の違いにより無理をしないと装着させることが出来ない。

ボーナスパーツ 手に持たせたところ
ボーナスパーツ
マスクパーツは手に持たせることも可能

このように原作やアニメを知っている者にとっては、たまらないオプションパーツも豊富に付属しているのが、聖闘士聖衣神話シリーズの人気の秘訣である。他の聖闘士たちを集めて、劇中の再現をやりたいところだが、そのためにもバンダイにはちゃんと需要に見合った供給をしてほしいものである。

燃えろ!ペガサス流星拳
2nd素体の広大な可動範囲と平手パーツ(大きく開いた持ち手)パーツにより、劇中の星矢の必殺技をすべて再現することが出来る。他の青銅聖闘士も同様で、鎖を主武装とするアンドロメダ瞬に至っては、技の再現のための鎖パーツが付属している。これも、聖闘士聖衣神話シリーズの人気を支える秘訣であろう。

まず、星矢の代名詞ともいえる必殺技はペガサス流星拳である。これは、初期からの必殺技で1秒間に100発のパンチを繰り出す。戦いが激化するに連れて通用しないことも多々あるが、小宇宙を燃やして威力を上げていく。

聖衣神話では、平手パーツを使って繰り出す前のペガサス星座を描くシーンを再現できる。さらに、広大な可動範囲により、劇中さながらのポーズにすることが出来る。

ペガサス星座を描く図
うおおおおおおおお
ロールオーバーで画像が変わります

ペガサス流星拳
ペガサス流星拳!!
ロールオーバーで画像が変わります

流星拳の分散した威力を一点に集中させたのが、ペガサス彗星拳である。白銀聖闘士のミスティとの戦いで会得した技で、流星拳ほど使用回数は多くないが、強敵相手の時には多用される技である。ハーデス十二宮編では、冥界三巨頭の一人、天猛星ワイバーンのラダマンティスに一矢報いた。

ペガサス彗星拳
ペガサス彗星拳!

そして、一番影の薄い技ペガサスローリングクラッシュである。これも、ミスティとの戦いで会得した技で、相手を背後からつかんで天空高く飛び、投げたおす投げ技である。この技で、ミスティを海中に引きずり込み撃破した。原作では、ハーデス編の序盤で、よみがえった蟹座キャンサーのデスマスクに使用した。

ペガサスローリングクラッシュ
ペガサスローリングクラッシュ!
この絵だと、セイバーオルタにセクハラしているみたいですな

ペガサス星矢は、別枠の聖闘士聖衣神話APPENDIXでも発売されており、このシリーズで付属しているパーツを使えば、さらにアニメ造型に近づいた表情のついた顔と、手首パーツが付属する。ダメージを受けた聖衣のオプションパーツもついているので、冥界編の劇中再現も出来るようになっている。

このように、青銅聖闘士だけでも非常にすばらしい出来なので、ぜひとも5人揃えたいものである。だから、バンダイにはちゃんと再版をかけて転売屋の悪しき野望を打ち砕いてもらいたいものである。

待っててくれ!沙織さーん!!(聖闘士聖衣神話APPENDIX ペガサス星矢(最終青銅聖衣)のコラムへ)

君は、小宇宙を感じたことはあるか!?(もどる)