figma 高町なのは(バリアジャケットver.)
マックスファクトリーfigmaシリーズ
販売:グッドスマイルカンパニー
管理局の白い悪魔がfigmaシリーズに登場
元ネタ知らないくせに買っちゃいましたシリーズ第3弾
最近の筆者の傾向として、話題になっている製品を元ネタを知らないくせに購入してコラムを書くときにしんどい思いをするようになってきた。というのも、よく話題にあがる製品も紹介していかないとコラムの内容に偏りが出てしまい、幅広さがなくなってしまうのである。筆者的には嘘情報はコラムに書きたくないので知っている範囲で書かなければならず、面白くするのに難儀している。最初から書くなという意見もあるだろうが、知らない人からの視点というものも面白いんじゃないかと思い、あえてあまり知識を入れずにコラムの執筆を行う試みもやっているわけである。(要所要所はつかんでいるけど)そういうわけで、その傾向に則ってマックスファクトリーのfigmaより高町なのは(バリアジャケットver.)のコラムをお送りする。
最近の萌えブームにのっとり、様々な美少女アニメが増えてきたが、人気のあるアニメの一つに『魔法少女リリカルなのは』シリーズがあげられる。元々は、成人向けゲームのキャラクターのスピンオフ作品だったはずのものが、人気が出てアニメ化され、更に一般の客層を取り込んでしまい更に人気が加速したシリーズである。
この作品は、美少女アニメというカテゴリーからもう少し細かく分ければ、魔法少女物に分類することができる。魔法少女物というと、古くは魔法使いサリーから始まる女の子向けのアニメ・漫画ジャンルになるはずだが、最近の美少女萌えブームにのっかりすっかり大きいお友達の層の心もつかんでしまっている。同じくこの作品をあまり知らないHUYU君は、最初にこの製品に付属している杖を見てこのように使うものと連想した。
HUYU君が連想した魔法少女リリカルなのは
魔法少女物=魔女のように箒で空を飛ぶという着想より
しかし、このシリーズでは魔法はデバイスと呼ばれる道具を使用して発動する。なのはの使うものは、杖状のレイジングハートで、これを媒介にして魔法を発動させるわけである。
しかも、特筆すべき点は魔法の現れ方である。通常の魔法少女物だったら、変身したり物を動かしたりといった不思議な能力として発言される「魔法」であるが、この作品ではレイジングハートから大砲のごとく、極太のビームが出て来るのである。そう、実はこのアニメは魔法少女『バトル』アニメなのである。つまり、かわいい女の子たちがデバイスを駆使して一大魔法大合戦を行っているというわけである。
更に、このデバイスのデザインがメカニカルで格好いいのである。なのはの使うものはオーソドックスなステッキタイプだが、大剣や鎌に変身したりするもの、銃の形をしたもの、果てには格闘専用のナックルグローブ状のものまで存在する。しかも、魔法を発動するときの音声が非常に格好いい。デバイスには意志が存在し、持ち主と会話するのだが、この音声が本物の英語なのである。ややこしいことを言っているときは字幕が出ているし、発音も本物のネイティブスピーカーを使っているので本物そのもの。こういった要素が、萌え萌えいう大きい男のお友達だけでなくメカ好きの男性層も引き入れて人気を生んだわけである。
中学生はオバサン!高校生で熟女!!
物語のあらすじとしては、ふとしたことがきっかけで時空管理局の隊員になった9歳の普通の少女高町なのはが他の魔法少女たちとの戦いの中で成長していく物語である。設定からしてあざとさ爆発だが、『無印』→『A's』→『Strikers』とシリーズが進むごとに、なのはも成長して行く。この製品では、最新作の『リリカルなのはStrikers』より19歳となったなのはがモチーフとなっている。
しかし、19歳というのは『少女』とカウントしてよいのだろうか?後1年程度で20歳になってしまい、見事な成人になってしまう。しかも、最近は18歳で成人とする動きも出てきているので、もはやこの年齢では少女を名乗ることはできない・・・。心身ともに成長したなのは、時空管理局の信心たちの指導を行う教官の仕事についている。実戦にも参加しているが、その姿は立派な「大人」である。
教官として有名なエピソードとしては、例の模擬戦が挙げられるだろう。指導している隊員が、模擬戦であるにもかかわらず危険な攻撃を仕掛けてきたのに激怒し、罰として徹底的に痛めつけたのである。特に、「少し・・・頭冷やそうか」と言って容赦なく光弾で攻撃したシーンは、ニコニコ動画でのMADで良くネタにされている。崩れ気味の作画の中、このシーンの表情は恐ろしい病的な雰囲気をかもし出していた。そのためか、なのはは俗に魔王と称され、作品内最強キャラの地位を不動のものとした。
ちゃんと製品にもこれを再現するための手首パーツが付属しています
ええーい、マックスファクトリーのfigmaは化け物か!?
こういった恐ろしい面がよくクローズアップされるなのはであるが、基本的には面倒見がよい良き教官なので隊員たちの間でも信頼が置かれているようである。キャラクターとしても人気が高いので、様々な企業が様々な形でフィギュア展開を行われた。たいていは、固定フィギュアだったのだが、マックスファクトリーが満を持してfigmaシリーズの中でアクションフィギュアとしてなのはを製品化したわけである。というわけで、細かい商品の内容を見ていこう。
戦闘服であるバリアジャケットを装着したなのはを再現
魔法少女に変身したときの戦闘服バリアジャケットを着用した姿をモチーフにしている。全体的なプロポーションは見事の一言に尽き、アクションフィギュアであるにもかかわらず関節部分に違和感を覚えることはない。大きさはほぼ同シリーズのセイバーと同じくらいである。
マント状のスカートは、腰にはめる形で装着されているので接着されていないにも関わらず、ポロポロ取れるということはない。スカートには軟質素材を使用しているため、足の動きに干渉せず、様々なポーズを取ることが可能である。
手首も豊富に揃っているので、劇中のイメージを再現することができる。

握りこぶし、平手、持ち手、指差し手首が付属
デフォルトの表情は、にっこり笑顔のかわいい表情である。このほかにキリッとした顔立ちの叫び顔も付属しており、表現の幅を広げてくれる。更に、どちらの方向を向いても違和感が出ないように左右対称の前髪パーツが用意されている。
前髪パーツが2種類あるおかげで、どちらの向きにも対応できます
難点としては、前髪パーツが取れやすい点が挙げられる。ということで、ストレスを感じる人は、前髪側のジョイントパーツを接着剤で少し太めた方がよい。
なのはのデバイスであるレイジングハート・エクセリオンも付属している。これは、先端を差し替えることでアクセルモードからバスターモードに変形させることも可能。表情パーツと合わせてディバインバスターを再現することができる。
なのはの相棒のインテリジェントデバイス
極太のビームを発生させる強力な武器
魔法というより魔砲・・・
ロールオーバーで画像が変わります
先端部分はこのように分割されています
塗装も綺麗に色分けされており、質感も抜群である。ただし、注意したいところは強度である。先端の玉の部分をクリアパーツで再現するために、杖全体が実はクリアパーツなのである。クリアパーツは、通常のプラスチックよりももろい性質があるので、折ってしまわないように気をつけよう。特に、手首にはめ込むときは結構神経を使った。
また、空を飛ぶためのツール、アクセルフィンも付属している。これは、クリアパーツにピンク色のグラデーション塗装を施したもので、劇中どおりの光の翼が再現されている。figmaに必ず付いているスタンドパーツとあわせれば、飛行シーンも再現できる。
杖で空を飛ぶのではなく、靴から翼が生えて空を飛ぶわけですね
このアクセルフィンも、クリアパーツで再現されているため強度に不安がある。しかも、横に広いパーツなので何かに引っ掛けたりして折ってしまうと大変である。また、補足説明にもあるとおりアクセルフィンの裏側の平らな面にゆっくりと力を入れてはめよう。
このように、造型面や可動面ともにアクションフィギュアとしてはよい出来となっている。なのはシリーズが好きな人にとっては、マストアイテムになるに違いないだろう。
鬼教官・高町なのは登場!なの
今回も例によって、例のごとく期待の新人フィギュア登場ということで既存のキャラクターたちとの寸劇を行ってみた。HUYU君とポーズを決めながら物語を考えたので、リリカルなのはシリーズ本編とは関係ない。あしからず。
「近々、世紀王シャドームーンが再び行動を開始するらしい。」(←またかい!)という情報を得た野上良太郎(=仮面ライダー電王)と桜井侑斗(=仮面ライダーゼロノス)の二人は、大先輩である南光太郎(=仮面ライダーBLACK RX)に遅れを取らないために、特訓を続けていた。
が、元々戦うのが苦手な良太郎は、特訓に付いていけていなかった・・・。そこで、侑斗は良太郎の為に、特別コーチを呼ぶ事にしたのだった。
侑斗「喜べ野上。戦闘が苦手なオマエのために、特別なコーチが来てくれる事になったぞ。」
良太郎「特別なコーチ?」
侑斗曰くの『特別なコーチ』とは、『魔法少女リリカルなのは』の世界から現れた、時空管理局の魔王・・・、もとい、戦技教官・高町なのはその人であった!
侑斗「時空管理局・戦技教導官、高町なのはさんだ。」
良太郎「お、女の子・・・。」
侑斗「女といって甘く見ないほうが良いぞ。
なんせ高町さんは機動六課の白い悪魔の異名を持っているからな。」
なのは「今日は厳しくいくから、よろしくね♪」
なのはは戦闘が苦手だという良太郎のために、まずは良太郎がどの程度戦えるのかという点を把握するため、模擬戦を行う事にした。
なのは「本当は2on1でも良いんだけど、とりあえず野上君の様子を見ておきたいから、桜井君は待機ね。」
侑斗「ハイ!了解しました!」
良太郎「侑斗・・・、何かいつもと口調が違うよ?」
なのは「さあ、何時でもいいわよ。かかってらっしゃい!」
模擬戦開始!・・・というわけで、良太郎はなのはに向けて拳を繰り出す。が、相手が女の子だからか、力が入っていなかった。(ま、元から非力だけど・・・。)
「え〜い!」
良太郎の拳に力が入っていないのを一瞬で看破したなのはは、魔法の杖・レイジングハートでこれを振り払う。
なのは「甘い!敵を殴る時はもっと本気で殴りにかからなきゃ。」
バキッ!
良太郎「うわぁっ!?」
反撃しようと、良太郎はすぐに倒れた姿勢から蹴りを繰り出すが、なのははひらりとかわし、杖の石突で良太郎の腹部に突きを入れた。
良太郎「こ、このっ!」
なのは「遅い!」
ドスッ!
良太郎「ふぐぅ!」
鬼教官のシゴキは、その後数10分間に渡って続いた・・・。
ドガッ!バキッ!グシャッ!ギョリギョリギョリ・・・ドボンッ!(←!?)
で、
良太郎「うにゃ〜、もうダメです〜・・・。」
なのは「こちらの予想の斜め上を行くダメさ加減ねぇ・・・。」
侑斗「情けないぞ、野上。」
・・・最初から何もしていない人に文句を言われる事ほど、ムカつく事も無い。(キートン山田風に)
ノックダウン寸前の良太郎に、良太郎に憑依するイマジン・モモタロスが自分に代わるように言ってきた。モモタロスは良太郎がボコボコにされているのもさることながら、なのはの「上から目線」が気に食わなかったのであった。
良太郎は「これは自分の特訓だから・・・」と、代わるのを拒もうとするが、ノックダウン寸前の良太郎にはそこまでの力は無く、モモタロスの登場を許してしまうのだった。・・・と、いうわけで、
モモタロス「俺、参上!」
なのは「姿が変わった!?」
モモタロス「やいやいやい。てめぇ、よくも良太郎を好き勝手にボッコボコにしてくれたな!
この礼は数100倍にして返してやるから、覚悟しやがれ!このツインテール!!」
なのは「私はウルトラマンの怪獣か?・・・っていうか、中身も別の人?」
ロールオーバーで画像が変わります
モモタロスはなのはを確実に凹ませる為、侑斗に挟み撃ちにするから協力するように持ちかけた。当然侑斗は渋ったが、「オマエ、ここで協力しとかないと今回はもう出番が無いぞ?」と、モモタロスに脅され、仕方なく協力する事にした。
モモタロス「おい、侑斗。さっき教えた通りにやるんだぞ!いいな。」
侑斗「あんまり気乗りしないのだが・・・。」
なのは「2on1で模擬戦をしようというワケ?いいわ、どこからでもかかっていらっしゃい!」
距離をとったゼロノスの援護射撃を合図に、電王がなのはに斬りかかる!ゼロノスの援護射撃により逃げ道を奪われたなのはは、電王の攻撃を杖で受け止めた!
なのは「今のはなかなか良いコンビネーションだったわ・・・!」
モモタロス「ほえ面かくのはまだ先だぜ!侑斗今だ!」
モモタロスの合図を受けたゼロノスがなのはに向けて刃を振り下ろす!
侑斗「でやぁぁぁぁ!!」
なのは「な!?」
「これでコイツがビビれば、コッチの勝ちだ・・・!」と内心ほくそえむモモタロスであったが・・・。
ガキィィィンッ!!
モモタロス&良太郎&侑斗「アレを片手で受け止めた!!??」
なのは「あなたたち・・・。これは模擬戦なんだから、ケンカみたいな事しちゃあだめでしょ・・・?」
あろうことか、なのはは自分に向かって振り下ろされるゼロガッシャーを、片手で受け止めてしまうのだった!・・・どんな化けモンだよ!
なのはの静かな怒りに、モモタロス、良太郎、侑斗の三人は、ただ圧倒されるばかり。
侑斗「け、剣がビクともしない・・・!?」
良太郎「も、モモタロス・・・。なんか、なのはさんの後ろに『ゴゴゴ』って効果音みたいのが見えるよ・・・?」
モモタロス「ば、馬鹿野郎!そんなの気のせいだよ、気のせい・・・。」
なのははレイジングハートを開放、その衝撃波でデンガッシャーを弾くと、剣を掴んだままの右手でゼロノスを投げ飛ばした!
グシャッ!
侑斗「むぎゅっ!」
良太郎「侑斗が片手だけで投げ飛ばされちゃった・・・。」
モモタロス「おいおいおい・・・。マジかよ?」
ロールオーバーで画像が変わります
烈火の如く燃え上がる、なのはの怒りは依然収まる気配は無かった!・・・っていうか、怒りの原因は主にモモタロスなんだから、当たり前といえば当たり前である。なのはは電王に向けて突き出した指先から光弾を何発も放ち、電王を攻め立てていった。
なのは「これは野上君のための特訓なんだから、
アナタが出てきちゃあ意味がないでしょう・・・。少し、頭冷やそうか・・・。」
ビシュッ!ビシュッ!ビシュッ!
良太郎&モモタロス「うわっ!ぎゃっ!ひでぶっ!」
(注:最終的にダメージが残るのは、良太郎の身体です。)
ロールオーバーで画像が変わります
立ち上がった電王が目にしたのは、最後のトドメとでも言わんばかりに、レイジングハートをバスターモードに変形させ、杖の先にエネルギーを集中させるなのはの姿だった!
なのは「行くよ!レイジングハート」
レイジングハート "Yes, Master!"
なのは「レイジングハート、エクセリオンモード、ドラーイブ!」
レイジングハート "Ignition!!"
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なのは「二人とも、たっぷり反省なさい・・・。ディバイン・バスタァァァーーーッ!!」
モモタロス「ギャァァァァーーーー・・・!!」
(注:侑斗は先に放り投げられてダウンしているので、既に叫び声をあげるだけの元気もありません。
あと、くどいようですが、ダメージが残るのは良太郎の身体です。)
ロールオーバーで画像が変わります
・・・後に残ったのは消し炭のように真っ黒になった、二人の仮面ライダーの亡骸であったという・・・。(死んでないけど。)
エピローグ
ここは某県某市の市営のグラウンド。今ここで、傍から見たら珍妙なコスプレ集団にしか見えない二人組が、何の因果か腕立て伏せをやらされていた。腕立てを続ける二人の間には、教官と思われる少女が浮いている。
なのは「模擬戦であんなケンカじみた事をしちゃあだめでしょ!
罰として、腕立て伏せ100回×20セットよ!!」
侑斗「お、オマエのせいだからな・・・ッ!」
モモタロス「な、なんだとぉ〜・・・っ!」
なのは「はいはい、二人とも!黙って身体を動かす!!」
モモタロス&侑斗「ひぃえぇぇぇぇ・・・!」
???「・・・おや?」
と、そこに、鎧を纏った金髪の少女が現れた。最強と名高い剣使いのサーヴァント・セイバーである。
セイバー「まだ、なのはの特訓は終わってはいなかったのですか。来るのが早すぎたようですね・・・。」
なのは「ゴメンねセイバー。終わるまでその辺で待っててもらえる?」
モモタロス「おいおい侑斗・・・。これは一体どういうことだ・・・?」
侑斗「特別コーチ・・・、セイバーさんにも頼んでいたの・・・、忘れてた・・・。」
良太郎&モモタロス「うっそぉぉぉぉん・・・。」
翌日以降しばらくの間、良太郎が筋肉痛とかその他諸々の要因で全身ボロボロになって使い物にならなくなったのは、言うまでもあるまい・・・。トレーニングもほどほどに。壊れちゃったら元も子もないからね。
ちゃんちゃん♪
少し、頭冷やそうか・・・。(もどる)