マスターピース ドラゴンカイザー
タカラトミー マスターピースブレイブシリーズ
価格9450円(2006年当時の消費税税5%込み)

マスターピースでサポートメカが登場!
このコラムは、2006年3月に執筆した「マスターピース ドラゴンカイザー」のリバイバル版コラムです。発売当時の記述は可能な限りそのまま残しつつ、 画像を2025年の環境で撮り直し、さらに現在の視点からの補足を後半に追加しています。
以下の本文は、2006年3月当時の私が書いたままの文章に少し加筆を加えたものです。本文自体は削っていません。平成中期、00年代のあの頃の空気感ごと楽しんでいただければ幸いです。
本家タカラの傑作2号ロボ!
マスターピースキングエクスカイザーに続くマスターピースブレイブシリーズの展開は、案の定ドラゴンカイザーであった。最小変形ドラゴンカイザーのコラムにあるとおり、勇者シリーズにおいて2号ロボの存在は、かなり大きいといえる。
しかし、2号ロボの宿命として玩具化したときにプロポーションが悪くなるというものがある。これは主役メカのパワーアップをさせるために分解したり主役メカにくっついたりするために、箱に限りなく近いものとなってしまう。特に、最初期の『勇者 エクスカイザー』においては、キングエクスカイザーとの合体の企画が最初なかったため、つじつまあわせのしわ寄せが2号ロボたるドラゴンカイザーに大きく来ている。合体・可動・プロポーションをいかに両立させるかが課題である。
「傑作」と名のついたマスターピースシリーズが、どのようにこれらの課題をクリアしているのかを見ていこう。
大人の都合は答えられない良い子のヒーロー
まず、ドラゴンカイザーがどのようなキャラクターなのか、おさらいをしよう。ドラゴンカイザーは、エクスカイザーがキングローダーと同じく異次元から呼び出すサポートメカ、ドラゴンジェットと合体することにより誕生する蒼い巨大メカである。ドラゴンジェットの登場は第26話で、キングエクスカイザーがダイノガイストを追撃するために呼び出したジェット機である。
キングエクスカイザー「ドラゴンジェットーーーー!!」
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これは余談であるが、当時発売された総集編ビデオでコウタ君がエクスカイザーに「ドラゴンジェットは今までどこにいたの?」という質問をしたら、エクスカイザーの答えは「それは・・・秘密さ」という場面があった。この会話を大人の目で見ると、制作スタッフも大変だなあと思ってしまうと同時に、商売の黒さが目に付いてしまう・・・。夢をなくした大人って嫌い・・・。
番組後半からたびたび呼び出されるようになった巨大メカ
エクスカイザーによると今までどこにいたかは秘密らしい・・・
基本的に無人だが、機首のコクピット部がクリアパーツで再現されている
内部も塗装が施されており、リアルな仕上がり
ドラゴンジェットは、飛行能力を持たないエクスカイザーを空輸するのを目的としてたびたび運用される。海を越えたりするときは必ずドラゴンジェットを呼び出して現場に急行しているのだ。また、キングエクスカイザーのときも、ドラゴンジェットに乗って空中戦を展開する。マスターピース ドラゴンカイザーでも、エクスカイザーやキングエクスカイザーを上に乗せることが可能である。劇中のシーンをぜひ再現したいところ。

この状態でエジプトやナスカに急行していました
中盤や最終回ではキングエクスカイザーがドラゴンジェットに乗り、移動していた
ドラゴンジェット単体でのギミックは、設定どおりの位置からランディングギアを出せること。ランディングギアはダイキャスト製で、ドラゴンジェットの巨体を見事に支えている。ガンプラではランディングギアは差し替えパーツであるが、マスターピースドラゴンカイザーでは、きっちりランディングギアを収納できる。
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そして、マスターピースシリーズではドラゴンジェットをエクスカイザーが牽引するギミックも追加されている。これは、キングローダーでできたんだから、ドラゴンジェットでも牽引できるのではないかという製作者の解釈で生まれたMPオリジナルの形態である。
機首下にジョイントが仕込まれている
飛行機を引っ張るスポーツカー・・・
また、ドラゴンジェットは単体で人型にも変形が可能である。この状態はドラゴンと呼ばれ、意思はもたずエクスカイザーの命令で行動する。マスターピース ドラゴンカイザーにおいては、この状態も再現が可能。
ドラゴンジェットが変形して人型になる
バンク自体は後に登場するドラゴンカイザーと共通だが、ドラゴン時はそのまま人型形態でポーズをとる
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意思は持たないが遠隔操作で簡単な動きができるドラゴン
キングエクスカイザーと同程度の大きさのロボットになる
合体するときはエクスカイザーが内部に収納される
頭のレバーの部分を倒すことで、瞳のライトがついていない顔にすることができる。また、胸のドラゴンアーチェリーも下げることができるのだ。
胸の胸飾りが下がっており、目のハイライトが点灯していないのが特徴
後頭部にあるレバーを上下させることで内部パーツが上下し・・・
目の色が変わるギミックがお見事
ただし、キングエクスカイザーと違って、ドラゴンカイザーの状態ではマスクのとりはずしが不可能である。合体中にエクスカイザーの顔が出てきているときも、一瞬だけだが点灯していない状態の時があるので、ぜひ入れてほしかったギミックである。
合体!ドラゴンカイザー
28話で、キングローダーをいつものようにいつものごとく呼び出したエクスカイザーであるが、地中に潜んでいたサンダーガイストの奇襲攻撃を受けて大破してしまう。そこで合体を阻止されたエクスカイザーは、ドラゴンジェットを呼び出す。

エクスカイザー「ガイスターの悪党ども!私の合体を阻止したからといって、勝手になると思ったら大きな間違いだ!!」
エクスカイザー「ドラゴンジェットーーーー!!」
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呼び出されたドラゴンジェットは、変形を開始する。まず、胸のプレートが起き上がって胸の飾りをつける。
劇中にあわせて一時的に角パーツをはずしております
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そのときに、胸のドラゴンの角のような形のパーツがどこからともなく出現するが、マスターピースオリジナルの解釈で、ヒンジで角が曲がるギミックのブレストパーツがついている。このブレストパーツのおかげで、マスターピースドラゴンカイザーは余剰パーツなしで変形できる。また、見栄え重視の人のために非可動タイプの角パーツもついている。
ヒンジの付いた胸飾りが付属
ヒンジ部で下に折り曲げることで余剰パーツにならない
その次に、足の翼が折りたたまれる。この翼にも、ヒンジが取り付けられていて、アニメ作中同様の翼の短い足にすることができる。
翼のたたむ向きを間違えないように
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その次に、腕のドラゴンキャノンが回転し、腕が出てくる。腕の変形もドラゴンキャノンを使ったスライド機構で変形。変形による、余剰パーツは一切でない。
劇中どおりに腕がせり出してくるのがお見事
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その次に、機首を倒してドラゴンカイザーの頭をだす。ただ機首を倒すだけではなく、機首の一部を開いてそこからドラゴンカイザーの頭を出す仕組みになっている。これで、ロボット形態時、上から見て機首の底の部分の穴を小さくするようになっている。
ドラゴンカイザーの角がグレートの頭パーツと干渉してしまうのが難点
角を折らないように
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そして、ドラゴンの胸の部分が展開しキングエクスカイザーと同様にエクスカイザーを収納する。
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エクスカイザー「フォームアップ!」
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キングエクスカイザーと同様のゴーディアン方式で合体するのだが、合体部分を太ももの部分にしてふくらはぎと独立させることで、ドラゴンカイザーの足の可動を実現している。これにより昔のおもちゃよりかなりポーズがつけやすくなった。合体の難易度は、足の収納に多少苦労はするが、キングエクスカイザーに比べて簡単なほう。ぜひ、エクスカイザーとあわせてフォームアップさせたいところである。
展開していた胸パーツが閉じた後、頭パーツにエクスカイザーの顔が出てくる。そして、マスクが閉じて、目に明かりがともる。こちらは先に述べたように、レバーを上げることで目の色が変わるギミックが入っている。
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そして、胸のブレストがせりあがり、胸のドラゴンの目が点灯!これでドラゴンカイザーが完成する。
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「巨大合体!ドラゴンカイザー!!」
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前のキングエクスカイザー同様、おもちゃ独自の解釈を取り入れることで合体を再現しつつ、ここまでの可動を実現させている。細かいこだわりも見られて、ファンにとってはたまらないだろう。
宇宙の騎士(?) ドラゴンカイザー!
キングエクスカイザーが剣主体で戦っていたのに対し、ドラゴンカイザーは格闘戦を得意としている。ドラゴンといったら、中国映画のあれという連想の元に、カンフーアクションを行うメカとして、ガイスターロボを叩きのめす。
連想が中国映画からきているせいなのか、腕の部分のドラゴンキャノンは変形してドラゴントンファーになる。砲身部分を短くして、翼を収納すれば見事なトンファーに。マスターピースでも、このギミックを再現している。トンファーのグリップも可動し、そのままはずすことなく、手に持たせることもできるのだ。
砲身とウイングパーツを畳み、本体を回転させる
トンファーは取り外すことなく手に持たせることが可能
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平手パーツも、カンフーアクションを再現するためにか、可動式のものも付属。下半身はエクスカイザーの収納の都合上最低限の可動であるが、腕の部分はロール軸や二重関節が複雑に仕込まれており自由なポーズをつけることができる。昔のサウンドトラックでは、ドラゴンカイザーのBGMの題名は「宇宙の騎士ドラゴンカイザー」であったが、これでは「宇宙のカンフー戦士」である。
速水奨の声でアチャーとか言ってみましょう
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手刀ポーズは根元で軸可動があるので、カンフーポーズを取らせやすい
また、肩のつめはドラゴンアンカーと呼ばれ、飛び道具として使用できる。マスターピースでは、つめの可動も追加。よりアンカーらしくなっている。
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ドラゴンアンカーを取り外した状態
変形などの都合で爪が可動
ドラゴンカイザーの必殺武器は、胸の角が変形したドラゴンアーチェリーである。マスターピースは見事に、必殺技のシークエンスを再現しているのでそれを実際に再現してみよう。
まず、胸の角がモーフィングでドラゴンアーチェリーに変形。マスターピースでは別パーツとしてアーチェリーが付属しており、さらにそのアーチェリーを胸に装着させることができる。
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そして、胸のアーチェリーを手に持つ。
「ドラゴンアーチェリー!!」
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そして、今度は矢を背面部から取り出す。マスターピースでは、矢を収納することはできないが、グレートエクスカイザーのブレストパーツの腰の部分にスリットを用意することで矢を番えることができる。
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グレートエクスカイザーのサイドスカート裏に矢を取り付ける箇所がある
そして、弓を構えて矢を放つ!
「サンダーアロー!」
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矢を構える専用の手首があって、それに矢を持たせることが可能である。固定もしっかりしており、いい感じである。
また、おまけのギミックとしてドラゴンアーチェリーは伸縮させることができる。しかし、伸縮部分がメッキなので注意が必要。
スライド機構でドラゴンアーチェリーが短くなり、持つ部分が隠れるようになっている
また、胸に固定しておくことも可能
このサンダーアローは、ダイノガイストにたびたび跳ね返されたりしており、あまり強い印象は受けない。ドラゴンカイザーも設定上でのスペックではキングエクスカイザーより強いのだが、そう感じないのが二号ロボの宿命といおうかなんと言おうか。グレートエクスカイザーになるようになってからは、場つなぎのための形態になっている。
ドラゴンカイザーは劇中で一度だけ、グレートカイザーソードを使っている。このドラゴンカイザーでもそのシーンは再現できるのだが、グレートカイザーソードを持たせるような構造にはなっていないのでかなり持たせるのに苦労する。
ドラゴンカイザー「体の中にエネルギーが流れ込んでくる・・・。」
ドラゴンカイザー「こ・・・これは・・・?」
コウタ「おっきい・・・。おっきいカイザーソードだ!!」
ドラゴンカイザー「うおおおおおおおおおおおっっっ!!」
ドラゴンカイザー「私は貴様らに負けるわけにはいかないのだ!」
ドラゴンカイザー「行くぞ、ダイノガイスト!!」
2号ロボなのに、手を抜かずにここまで再現しているのは正直すごいと思う。キングエクスカイザー以上に複雑なギミックになっているために、強度に少し不安が残るものの大人向けのアイテムなので納得できる範囲。
ただ、キングエクスカイザーは一話しか使わなかった武装も再現してたが、マスクの取り外しの有無や、同じく1話のみ仕様のドラゴンキャノンを組み合わせた状態であるロケットブラスターを再現できないことを考慮すると劇中の再現度はマスターピース キングエクスカイザーに軍配が上がるだろう。
この商品がマスターピース キングエクスカイザーが勝っているところは、塗装の質がだいぶ良くなったことである。箱は中身を見られない仕様となっているが、安心して買えるので、ほしい人はすぐに買いに行こう。
また、別売りのキングエクスカイザーを入手すればあの状態になるぞ。キングエクスカイザーも持っている人は、ぜひお店に急ごう。
2号ロボの宿命、箱体型!!
ここからは2025年の視点から、このマスターピース ドラゴンカイザーを振り返ろう。ドラゴンカイザーは、番組人気により追加された2号メカである。そのため、強化合体を想定していないキングエクスカイザーに後付けする都合上、どうしても箱型体型になってしまったのがネックであった。
このマスターピースのミッションは、グレート合体もこなしつつ単体で見ても人型のプロポーションでかつ可動も仕込むということである。そのミッションを何とか形にしているとはいえ、劇中のスマートなドラゴンカイザーにはやっぱりならなかったわけである。
当時品と比べると格段にスタイルが良くなっているが、やはり箱体型から免れなかった
それでも膝関節や肘関節、肩が動くようになったのは大きな進歩
劇中設定では、キングエクスカイザーと同じ身長になるはずだが、マスターピースの場合はキングエクスカイザーよりも大型の機体になってもいる。グレートパーツに分離してグレートのバランスも込みで考えてしまうと、やはり大型化は避けられないのだろう。
キングエクスカイザーよりも大型化しているドラゴンカイザー
後に発売されたエヴォリューショントイのグランバードも大型化しているし、この辺りは2号ロボの宿命といったところである。
エヴォリューショントイのスーパーメタルアクションのファイバードとグランバードの比較
やはり2号メカのグランバードの方が大きい
一方、グッドスマイルカンパニーのメカスマが発売しているTHE合体は、身長差が極力出ないように立体化されている。その点は、技術力の進化を感じさせる。
THE合体は頭頂高で身長がそろうように調整されている
ここまでこだわってくるTHE合体の恐ろしさが垣間見える
後の2号メカは最初からグレート合体が視野に入っているのである程度は再現しやすいものになっているが、ことドラゴンカイザーに関しては変形合体がやはり壁になっているのである。しかも、ドラゴンカイザー時にエクスカイザーも収納しなければならないのだからなおさらである。
キングエクスカイザーと同じく内部にエクスカイザーが収納されるので、箱型体型になりやすい
本文では触れていなかったが、エクスカイザーを収納する形態の時の腕の位置は微妙にアニメと異なっている。アニメでは胸の前まで腕が折りたたまれているが、マスターピースではそこまでの折りたたみは腕が干渉してしまうので不可能である。そのため、腕は胸のプレートと水平になるように変形するようアレンジされているわけである。また、最初に取り付けた胸飾りはそのままだとやはり収納前の形態に変形させるときに干渉するため、折れ曲がるようになっている。この点はギミックを仕込んだ担当者のアイディアがさえわたっている箇所である。
キングエクスカイザーの追加パーツになるため、分離機構がある分、単体の時の固定が課題になる。このマスターピースでは、各部にジョイントが仕込まれており、ジョイントを使わないときはたたんで収納できるようにもなっている。固定も硬いため、簡単にばらけることがないのが良い点である。
ただ、グレートエクスカイザー時にキングエクスカイザーに被さる都合上、一部薄いパーツが存在する。特に肩のプレートは非常に薄いものとなっているので変形させるときは注意したほうがいい。ここは可動軸の根元をもって動かさないと、プレートが割れてしまう危険がある。20年経過しているので、プラの劣化による強度低下も心配な箇所である。
おそらくPOM製で摩耗には強い素材だが、根元を必ず持って動かしたい
こちらのドラゴンカイザーは2号メカとしては破格のオプションパーツが付属しており、平手でも2種類、矢をつがえたときの手首まで付属している。さらに、グレート合体後の超巨大な武器パーツも付属させているのである。それにもかかわらず、値段は1万円を切っており、今の目から見ても破格である。
豊富な手首パーツが付属
40cmのグレートカイザーソードも付属!
分解しなければパッケージに収まらないほどのパーツ
これが付いているのに価格は1万円を切っていた
20年前が異常に安かったということだろうか。この20年間の物価上昇が如実にわかるのがこのドラゴンカイザーなのである。
2号ロボの呪縛をぶっ飛ばせ!タカラトミーの新たな解釈トイライズ
令和の現在になって、このドラゴンカイザーのギミックの壁をぶち破る商品はほぼ出ていない。2010年代にはカバヤから勇者伝説ブレイブガムでドラゴンカイザーが発売され、キングエクスカイザーとの合体ギミックも仕込まれていたが、300円という低価格路線により可動はほぼしない。
また、令和に入って発売されたバンダイの食玩、SMP オルタナティブデスティニー(SMP AD)ではドラゴンジェットとしての発売がプレミアムバンダイで行われ、ドラゴンカイザーにはならないのである。これは、SMP ADのキングエクスカイザーをグレートエクスカイザーに合体させるための追加装甲という立ち位置で、確かに格好いいグレートエクスカイザーが完成するのだが、豪華なオプションパーツ扱いといったところである。
また、同じくバンダイの超合金魂では、ドラゴンカイザーの開発も進められている。しかし、キングエクスカイザーを作るだけでも相当な時間がかかっており、ドラゴンジェットの試作品が展示されただけの状態にとどまっている。
そして、マスターピースから20年経って本家のタカラトミーから発売されたトイライズでは、可動範囲が広く変形合体が実現したドラゴンカイザーが発売されている。しかし、これはエクスカイザーを背中からブロック状にして収納するギミックに解釈が変更されているから可能な可動範囲であり、確かに格好良くてガシガシ遊べるのだが、劇中の再現度ではマスターピースに劣るわけである。
トイライズは大幅に変形機構の解釈を変え、アクションやプロポーションを重視したものに
このような幅広いアクションも取れる上に、グレートエクスカイザーに合体できる
しかも、胸のドラゴンアーチェリーは、ドラゴンブーメランという旨飾りを2分割した武器に変更された。これは、モーフィング変形しているドラゴンアーチェリーを再現できないし、矢を追加するとコストが上昇してしまい余剰パーツが出るためであろう。
トイライズでは、マスクオフが搭載されており、この点はマスターピースの反省を生かしたところである。トイライズはトイライズで新たなドラゴンカイザー像を提示している。大人向けのガシガシ遊べる新生ドラゴンカイザーといったところだろうか。タカラトミーは劇中再現は超合金魂がやってくるだろうから、その間隙を縫って新たなドラゴンカイザーに挑戦しているわけである。やはり、懐古も大切なのだが、そればかりだと煮詰まってしまう。新しいこともやらなければ発展がないと言えるだろう。
そういう意味で、ドラゴンカイザーは構造的制約と創意工夫のせめぎ合いが生んだ、最も再現が難しい勇者ロボの1つであり、再現と遊びやすさの間で、時代ごとに姿を変える存在なのだ。
「かの地で与えられし力と技!見るがいい!!」
キングエクスカイザーとドラゴンカイザーが今、超巨大合体!
(マスターピース グレートエクスカイザーのコラムへ)
やつら、エクスカイザーに奥の手があるのを知らなかったらしいな(もどる)