最小変形 勇者特急マイトガイン


スタジオ.ハーフ.アイ
価格;14700円


画質が悪くてすまん。携帯ではコレが限界だ。
『銀の翼に…、ってこの台詞毎回言うのもう疲れたー。』とか駄々はこねない、われらが勇者特急マイトガイン

ロリ黄金聖闘士牡牛座HUYU(バンプレストから発売されるスパロボシリーズの最新作に登場する大張正巳氏がデザインした某超重神そっくりのロボットを見る度にトラウマスイッチが入ってテンパる男。いかにそっくりかは自身の目で確かめていただきたい。以下HUYU)「あー、この部屋エアコン効いてて涼しいなー・・・。おっと、やあ、みんな!元気かな? 俺はこの頃観たい深夜アニメが爆発的に増えてしまって、若干睡眠不足気味な上に、変温動物ゆえの性で冷房のかかってる部屋ではすぐに眠たくなっちゃうよ。ああ、いかん…。何か眠たく…。 さて、今回のテーマはタイトルにある通り・・・、」

???「ちょぉぉっと待ったぁぁぁッ!!」

HUYU「何奴!?っていうか\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?」

???「ここはオマエの夢の中!オマエはHUYU!それはそうと、俺を忘れてもらっちゃあ、困るぜ!!」

HUYU「夢の中ァ?いや、しかもオマエ誰だよ?」

???「何!? 俺を知らない!? ならば教えてやろう!! 俺は伝説の勇者・・・、」

HUYU「まさか、勇者王ガオガイガー!? それとも勇者オルテガ(注1)!?」

???そう!その通り!って違ぁぁぁう!! 俺の名は、電光勇者超特急ヒカリガイン(注2)だっ!!(以下ヒカリ) ・・・、む?なんだ?そのしらけた目は?」

HUYU「いや、あまりにもパクリっぽい名前なもんで・・・。まあいいか。とにかく今回のテーマは・・・、」

ヒカリ「おお、こいつは我が永遠のライバル、勇者特急マイトガインではないか!!」

HUYU「(台詞を奪られた事に怒りを覚えつつ、)夢の中なのになんでココに最小変形マイトガインが!? しかも知り合いなのか?」

ヒカリ「知り合いなんて生易しいものではない!! そう、あれは小学生の時だった。2クラスが合同で行う合同体育というのがあってだな、俺と奴はその時初めて出会ったのだ。その時の授業はバスケットボールで・・・、」

HUYU「(ヒカリの昔話が)長くなりそう(そのうえ、確実に嘘)なので、今のうちに作品解説をしたいと思う。」
注1:ドラゴンクエストVに登場する、主人公の父親。闇の神官バラモスを倒す旅に出たが、返り討ちにあったらしく、帰って来ることはなかった。ちなみに今回のレビューとは何の関係も無い。後、ジェットストリームアタックで有名なあの方々とも関係は無い。

注2:HUYUの頭の中から現れた、いわゆる夢の住人。年中プラモデルの組み立てに没頭しており、若干(接着剤、塗料に含まれる)シンナー中毒気味。虚言癖アリ。
ちなみに本人いわくイメージCVは檜山修之氏。ちっ、なんて命知らずな…。

あれが噂のマイトガイン(第1話サブタイトルより)
《勇者特急マイトガイン》とは1993年1月から1994年1月の期間に放送されていたアニメで、《勇者エクスカイザー》から続く《勇者シリーズ》の第4作目である。
ストーリーの方は、この手のロボットアニメにありがちな勧善懲悪モノで、東京湾に築かれた未来都市《ヌーベルトキオシティ》を舞台に、主人公で《旋風時コンツェルン》(注3)の若き総帥《旋風寺舞斗(センプウジマイト)》率いる《勇者特急隊》が巨大な悪の組織と戦っていく…。と、いうものだ。
これまでの勇者シリーズは、『宇宙人(の様な物)が地球のメカに取り付き意思を持つ勇者ロボットとなる』と、いうSF的な設定であったが、この作品でのロボットは超AIという思考回路を持っており自律思考+自律行動する。この設定はその後の勇者シリーズにも継承され一種のリアル路線を生み出した。
また、タイトルに『勇者特急』と付いている通り、勇者特急隊の全てのロボットは電車に変形する機能を持っている。例を挙げると、舞斗が操縦する戦闘機《マイトウイング》《新幹線つばさ》、勇者特急隊のリーダー《ガイン》《新幹線のぞみ》から変形する。
《勇者エクスカイザー》の《ウルトラレイカー》しかり、《勇者王ガオガイガー》の《ライナーガオー》しかり、勇者シリーズには列車から変形するメカが数多く登場することから、勇者シリーズとJRはタイアップしていたことがわかる。
昨今の列車事故を省みるに「JRも昔は、子供たちに夢を与えるのに一役買っていたんやなあ。」と、列車から変形するメカを見る度に、しみじみ思う今日この頃である。

さて、(俺にはよくわからない話ではあるのだが、)友人のブラックマジシャンによるとメタフィクション(注4)にこそ、このアニメの面白みがあるという。
例えば、旋風寺鉄道の工場は青戸にあり、勇者特急隊のロボットたちはそこで整備・開発されているのだが、現実では青戸は(株)タカラ(現在は合併してタカラトミーになった。)の所在地でもあるのだ。
また、舞斗は旋風寺コンツェルンの総帥であるにもかかわらず、勇者特急計画(注5)の進行状況をほとんど知らされていないようで、友人の《浜田満彦(ハマダミツヒコ)》《大阪工場長》(注6)をはじめとする工場のスタッフたちに任せ切りなのだ。
知らないわけだから、当然新メカが完成する度に「すごいじゃないか浜田君!」と、感嘆の声を上げるのである。
これはタカラを浜田君、視聴者を舞斗に置き換えたメタフィクションといえるのだそうだ。

このアニメのもう一つの楽しみがヒロイン《吉永サリー(ヨシナガサリー)》の毎回変わるコスプレである。コスプレといってもオタク腐女子の方々が着る様なキャラクターの衣装ではなく、サリーのバイト先の制服なのである。メタフィクションとか言う訳ワカラン概念よりも俺はこちらを推したい。
彼女の家は父が病気で入院中な所為もあってサリーがバイトして生活費から入院費まで稼いでいるのだ。ただ、毎回事件に巻き込まれる為、クビになっているのか、店が潰れているのか定かではないが、バイト先が毎回変わる。ある時は自然公園で鹿せんべいの売り子。ある時は電気屋の呼び込み。 またある時は自転車に乗ってアイスキャンディー売り。ああ、そういえば、アニメのセル塗りの内職(注7)なんてのもやってたな…。
注3:突然の石油枯渇により、エネルギー供給源が電気しか無い時代が到来。既存の交通機関も多くが停止することになる。《旋風寺コンツェルン》はそんな時代に舞斗の祖父《旋風寺裕次郎》が《旋風寺鉄道》を旗揚げ、一代で築き上げた巨大企業だ。
ところで、今の常識で考えたら、石油が枯渇すれば電気自体も安定した供給がままならないはずである。おそらくこのアニメの世界では、原子力発電や風力発電などが火力発電を凌いで発展しているのだと思われる。

注4:『フィクションを超えたフィクション』のこと。これを聞いたときに、『無限を超えた絶対勝利の力』を連想したのは俺だけか?(「超えた」しか合ってねえ!)

注5:舞斗の父で旋風寺コンツェルンの先代総帥《旋風寺旭》が、『世界を狙う巨大な悪』とやらに対抗するために発案した計画。だが、その父は列車事故を装って暗殺されてしまう。
舞斗は父の遺志を継ぎ、勇者特急計画を推進、平和を乱す悪と日夜戦い続けているのだ。

注6:《浜田君》は舞斗の友人でメカにも強く、勇者特急隊の整備・開発にも協力している。 趣味・特技は漫画を描くことで、将来の夢も当然漫画家になること。自信作を描き、漫画賞に応募しようとするエピソード(第31話)もあった。
《大阪工場長》は旋風寺鉄道青戸工場の工場長。本名《大阪次郎》。勇者特急隊の整備もしている職人肌のおじさんである。

注7:さて、どんなアニメのセル塗りをしていたのか? 驚くなかれ、《勇者特急マイトガイン》のセル塗りをやっていたのだ。
このシーンは第39話に登場する。また同エピソード中にはタカラから発売されていたマイトガインの玩具のCMが放送されていた。(発売元は《旋風寺トイ》という架空の会社だ。)(これもメタフィクションの一環です いて座のロリ黄金聖闘士より)

勇者の秘密に迫れ-全部見せますマイトガイン-(第39話サブタイトルより)(これもメタ(以下略)
ヒカリ「そうして出会った二人は伝説の木の下でついに告白の時を迎え…、」

HUYU「おい、そろそろ商品の解説に移りたいから、帰って来てくれんか?(現実に)

ヒカリ「夢の中で現実も何も無いだろう? まあ良いや、どうせ嘘だし。

HUYU「認めやがったよ、コイツ…。まあ良いや。とにかくコイツを見てくれ。」
BEFOREAFTER
右が変形前、左が変形後。見れば判るね。
ヒカリ「おお、コレが最小変形マイトガインか! …しかし、ロコモライザーとマイトウイングは良いとして、ガインがなんだか微妙だな。列車モードはともかく、変形するとカッコ悪いねえ。」

HUYU「そうだな、ガインの変形はネジを緩めながら行えばそんなに難しくなかったが、コレが分離状態における最大の地雷といえよう。この写真では見えにくいが、ガインショット(注8)なんか指鉄砲にしか見えない省略ぶりだ。

ヒカリ「握り拳になってた方が良かったかもな。反面、マイトウイングはカッコいいじゃないか。どうやって変形してんの? コレ。」

HUYU「ウイングと列車モードの後ろ半分が差し替えになってるんだ。下手に変形させるよりカッコいいし、俺的には合格点あげても良いかな。」

ヒカリ「ふーん。ロコモライザーも結構良い出来じゃん?」

HUYU「ロコモライザーはなぁ…。パッと見は良いんだけど、機首(合体後に胸部になる)部分が小さく造ってあるから、少し長く見えるんだよね。

ヒカリ「なるほどな、言われてみればそんな気がしないでもないね。で、これらが合体して、マイトガインになる訳だ。(冒頭の写真参照)どうだった、変形の難度は?」

HUYU両腕の接続とか、脚部のスライドする部分が結構硬くてな。プレッシャーかかりまくりだよ。」

ヒカリ「なるほど、ネジが使われていない部分か。無理して壊すなよ。」

HUYU「判ってるよ! っていうか壊すわけにはいかんよ!大体正確には俺の物ではないんだ! とある事情で国外退去になったブラックマジシャン(注9)の代理で買った物だからな。

ヒカリ「なるほどな、何故お前に買えたのか、最大の謎が解けた気がするよ。」

HUYU「最大の謎ってなんだよ! 何その言い方? 何かひっかかるんだけど!?」

ヒカリ「まあまあ、気にせずに。ほら張り切って次行ってみよう!」
注8:ロボットモードのときに使用する、ガイン専用のビームガン。商品では再現されていないが、設定では何気に新幹線ののぞみをかたどった形状をしている。

注9:国外退去というと語弊があるので言い換えると、要するに彼は今年のFIFAサッカーワールドカップ予選で日本と対戦した某国に留学したので日本国内にいないだけの話だ。

HUYU「次は付属品の話だな。商品には動輪剣(注10)、マイティスライサー(注11)、といった基本的な武器のほか、さっきも言ったマイトウイングの差替え用パーツや塗装部分の再現用シール、さらには通販特典としてディスプレイセットが付いていたんだ。
ヒカリ「でもまた、落とし穴&不満がありそうだねえ。」

HUYU「あったよ、あったともさ! まず武器について言うけど、動輪剣はともかくマイティスライサーの持ち方が設定と違っていて、なんだかカッコ悪いんだよ!」

ヒカリ「なるほど、グリップが付いているのか。これはダサいな。やはり専用の手首と一体成型の方が良さそうだ。」

HUYU「マイトウイングの差替え用パーツは問題無しとして、次はシールだな。これも残念なことに、貼り付ける場所とサイズが違っていたりしたからな、不要箇所を切ったり、新しく切り出したり、大変だったよ。」

ヒカリ「次はディスプレイセットだが、背景のパネルにも用いられているパッケージイラストは大張正巳氏の描き下ろしだそうだね。」

HUYU「そうだよ、このイラストがまたカッコ良いんだよ。いやー、写真で見せれないのが残念だね。」

ヒカリ(殺気を込めて)「何故撮影しなかった?」

HUYU「(携帯電話のメモリとかに)余力が無かったの!」
注10:マイトガインの必殺武器。普段は腰アーマーの部分に格納されている。(最終話でしか使っていないが、)実は左右に一本ずつ、計2本格納されている。

注11:ロコモライザーの車輪部分を投げる、手裏剣状の武器。相手に当たると爆発する。これを使用するシーンを見る度に「車輪を投げて、どうやって基地に帰るのか。」と、疑問に思ってしまう。

(数10分間の口論の後)
ヒカリ「次は可動箇所の検証ということだが…。」

HUYU「ああ、可動範囲は結構広いぞ。さすがにガンプラと比べると物足りない感も否めないが。」

ヒカリ「いや、ガンプラと比べたらスタジオ.ハーフ.アイに悪いだろ。土下座して謝れ!」

HUYU(土下座しつつ)「と、とにかく、可動範囲の広さを活かして、こんな事もできるのだ!」

ヒカリ「こ、これは!?」
銀の翼に
銀の翼に

望みを乗せて
望みを乗せて

灯せ、平和の青信号!
灯せ、平和の青信号!

勇者特急マイトガイン!
勇者特急マイトガイン!

定刻通りに、ただいま到着!
定刻通りに、ただいま到着!
ヒカリ「何?」

HUYU「いや、何ってオマエ、マイトガインが合体後に必ずやる、『名乗り』のシーンを再現してみたんだよ!!」

ヒカリ「あ、あー。なるほどね。言われて初めて判ったよ。」

HUYU(人選ミスったかなぁ…?)肩の接続部がボールジョイントになってるからな。割と決まってるだろ? さらに必殺技だってこの通り。」

必殺…、って、剣の部分が写ってない!
必殺!縦一文字斬り!!(撮影協力:BB戦士ビグザム)
ヒカリ「おおー!」

HUYU「どうだ!」

ヒカリ(なぜオマエが威張る!?)「オマエ、通販特典のパネルの撮影してないと思ったら、こういうのはしっかり撮影してるんだな…。」

HUYU「いやー、そんなに褒めると照れるなぁ。」

ヒカリ(褒めてるんじゃなくて呆れてるの!!)「さては、遊びたかっただけだろ!!」

HUYUギ、ギクリッ! そ、そんな事、あ、ある訳無いさ〜…」

ヒカリ図星か…。ま、それはさておき。そろそろ結論を出そうか。ズバリ、14000円も出して買った価値はあったのかい!?

HUYU「厳しいところだな。先刻も話したが、マイティスライサーやシールに不満があるからねえ。
しかし、それらに目をつぶれば、可動範囲は広いし、大張氏書き下ろしのパッケージもカッコ良いし、マイトガインを本当に好きなら買ってみても良いんじゃないか?ま、本当に好きでも俺は自腹で買うつもりは無かったがな。

ヒカリ「万年金欠なのは判るが、それを言ってはオシマイだろ…。(焦)」

(2006年6月某日、HUYUの夢の中にて対談。)

正義の力が、嵐を呼ぶぜ!(もどる)