『機動戦士 ガンダムOO 2ndシーズン』EX後編
End of the Childhood of Humankind
人類の未来を賭けた決戦が、今、はじまる!
再生
刹那「俺を救い、俺を導き、そして今また、俺の前で神を気取るつもりか!? リボンズ・アルマーク!」
リボンズ「いいや、神そのものだよ。」
刹那「そうまでして、人類を支配したいのか!?」
リボンズ「そうしなければ人類は戦いをやめられず、滅びてしまう・・・。救世主なんだよ、僕は!」
紛争を根絶し、来るべき対話の時代に向かうための手段として、人類を徹底して管理しようとするリボンズ・アルマークと、人類の革新を信じる刹那の意見は、真っ向から対立する。また、リボンズは純粋種のイノベイターとして覚醒した刹那を倒すことで、自らの存在の有用性の証明を求めていたのだった。
刹那「そのエゴが世界を歪ませる・・・貴様が行った再生を、この俺が破壊する!」
リボンズ「良い覚悟だ!!」
ダブルオーライザーが、リボンズの操縦する機体・リボーンズキャノンへと立ち向かう!
刹那「ダブルオーライザー、刹那・F・セイエイ!」
リボンズ「リボーンズキャノン、リボンズ・アルマーク!」
刹那「出る!!」
リボンズ「行く!!」
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人類の未来を賭けた、最後の戦いの火蓋が、切って落とされた!
刹那「この程度の砲撃・・・!」
リボーンズキャノンの放つ粒子ビームの砲撃、エグナーウィップをかいくぐり、接近したダブルオーライザーはGNソードVで斬りかかる。
刹那「ここは、俺の距離だっ!!」
しかし、次の瞬間、リボーンズキャノンはビームサーベルを抜き放ち、突進してきたダブルオーライザーを弾き飛ばしていた!
刹那「ぐわぁっ!」
弾き飛ばされ、岩盤に激突するダブルオーライザー。刹那が見上げるその先では信じられない光景が展開されていた! リボーンズキャノンが、ガンダムへとその姿を変えていたのである!
刹那「何!?」
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刹那「あれは・・・」
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刹那「ガンダム!?」
現れたガンダムの両肘には、赤いGN粒子の輝きを放つ、二基の擬似太陽炉が搭載されていた!
リボンズ「ツインドライヴ・システムが君だけの物と思ってもらっては困るな。
そうとも、この機体こそ・・・」
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「人類を導く、ガンダムだ!」
リボーンズガンダムのビームサーベルとダブルオーライザーのソードがぶつかり合い、激しく火花を散らせる!
ダブルオーライザーを弾き飛ばし、距離が開けると、リボーンズガンダムは後ろを向き、GNキャノンをダブルオーライザーに浴びせた! そのビームはダブルオーライザーの右足を奪う!
「ぐぅうっ!」
リボーンズキャノンから放たれる大量のビームに、次第に追い詰められていく刹那。そこへ、セラフィムシステムが途切れたことで機体のコントロールを取り戻した、ヒリングのガラッゾ、リヴァイブのガデッサも加わり、刹那は絶体絶命のピンチに陥る。
リヴァイブ「援護しますよ、リボンズ・アルマーク。」
リボンズ「フッ。余計な事を・・・。」
ヒリング「ヴェーダのバックアップが無くたって、人間なんかに!」
新たに加わった敵機体への対処に追われ、ますます追い詰められる刹那。その隙を突き、GNキャノンの巨大なビームが刹那に迫る! その危機を救ったのは、ケルデイムのシールドビットだった!
「!?」
スメラギのトレミーからの通信を受け、ケルディムとアリオスが駆けつけたのである!
ロックオン「刹那!」
刹那「ロックオン! アレルヤ!」
TRANS-AM-BURSTを起こしたダブルオーライザーから放出された高純度のGN粒子によって、アレルヤにはある変化が起こっていた。
ハレルヤ
「ハッハッハァッ! 超兵復活といこうぜぇっ!!」
アレルヤ「戦うさ! 僕たちの行動に、未来が懸かっている!!」
頭に負った傷が原因で精神の奥で眠りについていた凶暴な人格・ハレルヤが覚醒していたのである! 理性を司るアレルヤと、本能を司るハレルヤが一つとなり、今再び、真の超兵が復活した!
アリオスはガラッゾが放つGNバルカンの雨をかいくぐり、GNクローの突きも紙一重で回避すると、ビームサーベルで一閃、ガラッゾの右腕を切り落とす!
ヒリング「コイツッ!!」
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ライルは機体が満身創痍な状態で、ガデッサに戦いを挑む。
リヴァイブ「そんな機体で、この私と張り合おうなど!!」
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ガデッサのGNメガランチャーから放たれるビームを回避し続け、ケルディムはビームピストルを連射。GNメガランチャーを破壊する!
「く、クソッ!」
「システムの助けがなきゃ、イノベイターもその程度かよッ!!」
アレルヤ(ハレルヤ)とヒリングの戦いは、パイロットの能力の差によるものか、アレルヤ達が完全に圧倒していた。格闘専用の武器をあまり持たないアリオスであったが、ハレルヤは凶暴な攻撃性をむき出しに、ビームライフルを鈍器のようにしてガラッゾを殴りつける!
ハレルヤ「ハッハッハァ! オラァッ!!」
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ガラッゾはビームクローを突き出すが、アリオスはその一撃を難なく回避し。背後に回りこむと機体を羽交い絞めにし、脱出ポッドにもなっている太陽炉を引き千切る!
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ガラッゾから一旦距離をとったアリオスは、飛行形態へと変形。加速をつけ、ビームシールドでガラッゾを挟み込む!
ヒリング「あぁうッ!!」
ガラッゾは唯一自由になる左腕で抵抗を試みるが、その一撃は致命傷にはなり得なかった。アリオスのビームシールドが、ガラッゾを上半身と下半身で両断する!
ハレルヤ「ヴェーダに依存しっぱなしでぇ、俺たちに勝てる訳ねぇだろぉっ!!」
ヒリング「た、助けて、リボンズ・・・!」
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リボンズはヒリングが撃たれた事に舌打ちすると、ダブルオーライザーをライフルで牽制しながら、GNフィンファングを射出。アリオスはGNバルカンでフィンファングを撃ち落とそうとするが、それも叶わず、撃破されてしまう!
「ヤ、ヤロォ・・・!」
自機に向かって放たれたファングを、刹那は全て撃墜する。「やるじゃないか」と、感心するリボンズ。その時、リボーンズガンダムの後方よりビームが飛来した! トレミーが艦砲射撃で援護してきたのである。しかし、リボーンズのGNキャノンがエンジン部に被弾。トレミーは航行不能に陥る。
スメラギは刹那とリボンズが戦う宙域に向け、スモークを発射するように指示。ラッセは「けどよ、刹那も・・・!」と訝しがるが、スメラギには「今の刹那の能力なら・・・」と、確信があった!
刹那「うおおおおおッ!!」
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スモークの中からリボーンズキャノンの背後を取り、ダブルオーライザーが現れる! リボンズはすかさず機体を変形させ、ダブルオーライザーに向けてファングを放つ。これにより左腕を失うダブルオーライザー。続けざまにビームサーベルを振り下ろすリボーンズガンダム! しかし、ダブルオーライザーはそれよりも速く、リボーンズガンダムの右腕を切断! 刹那の反応がリボンズを僅かに上回っていたのだった!
「こ、この力・・・純粋種の力か!!」
リボンズは刹那の、純粋種としての力に圧倒され始めていた・・・。
ガデッサのGNバルカンを受け、ダメージが蓄積されていくケルディム。コックピット内のライルも、流れ出た血で右目の視力を失っていた。
ライル「ぐわぁぁぁ!」
ライルはハロに、トランザムの使用可能時間を確認する。が、満身創痍な状態のケルディムでは、トランザムは1秒しか維持できないという。ライルはシールドビットをアサルトモードで射出し、機体をガデッサに突撃させ、最後の勝負を仕掛ける!
ライル「ハロ、トランザムは!?」
ハロ「ワンセコンドカノウ! ワンセコンドカノウ!」
ライル「上等ッ!!」
GNバルカンによってビームピストルを失ったケルディムに対し、リヴァイブはトドメを刺そうとビームサーベルを振りかぶる!
リヴァイブ「もらったぁっ!!」
しかし、この瞬間、ライルはトランザムを発動! 僅か一秒のトランザムでガデッサの背後に回り込むと、ケルディムは腰部の太陽炉にマウントされたビームピストルでガデッサのコックピットを撃ち貫く!
リヴァイブ「!?」
リヴァイブ「うッ!?」
ガデッサを辛くも撃墜したケルディムであったが、コックピット内のライルもまた、限界を迎え、気を失う。
「これが・・・ソレスタルビーイングだ・・・ッ!!・・・ア、アニュー・・・」
航行不能となったトレミーから戦闘の推移を見守っていたスメラギは、ケルディムがガデッサを撃破したという報せを受けると、イアンに【R2】と呼ばれる機体の射出を準備させる。スメラギが視線を向けるその先では、ダブルオーライザーとリボーンズガンダムがなおも切り結んでいた。
リボンズ「君のその力、オリジナルのGNドライヴがあればこそだ! 返してもらうぞ!」
刹那「誰が!!」
互いにビームを撃ちあうダブルオーライザーとリボーンズキャノン。リボンズはコックピット内で「そうさ、そうでなければ僕が作られた意義がない。存在する意味も!」と、呟く。その時、ティエリアがヴェーダを介して、リボンズに語りかける。
ティエリア「違う! 人類を導くのではなく、人類と共に未来を作る! それが、僕たちイノベイドの、あるべき道だ!」
リボンズ「下等な人類などと一緒に! ぐゥ!」
ティエリア「そうやって人を見下し続けるから、分かり合えない!」
リボンズ「その気は、無いよ!」
リボンズはティエリアとの会話を打ち切るかのごとく、リボーンズガンダムのトランザムを発動! 対する刹那も、GN粒子のチャージを確認すると、トランザムを発動! これに立ち向かう!
刹那「トランザム!」
リボーンズガンダムのファングから放たれたビームを受け、右肩のバインダー、頭部を失うダブルオーライザー。リボンズはさらにファングで追撃をかけようとする! しかし・・・
刹那「させるかあぁぁぁッ!!」
リボンズ「量子化しただと!? うッ!」
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機体の量子化により、ダブルオーライザーはファングの突撃を回避。リボーンズガンダムの背後に回りこみ、斬撃を叩き込む!
刹那「うおおおおおッ!!」
対するリボンズもその瞬間背後を振り向き、ビームサーベルで切り上げ、ダブルオーライザーの左腕、左のGNドライブを切断!
リボンズ「このおぉぉっ!」
ダブルオーライザーとリボーンズガンダムは、同時に爆炎に包まれるのだった・・・。
《ソレスタルビーイング》の外壁に沿って飛行するリボーンズガンダム。その胸にはダブルオーライザーから奪ったオリジナルのGNドライヴが抱えられていた。
「ついに手に入れた、オリジナルの太陽炉を! これで僕はイオリア計画の体現者に、
・・・いや、それすらも超越した存在に・・・!」
自分の勝利を確信するリボンズ。しかし、その時、機体の背部で爆発が起きる。リボーンズガンダムは先ほどまでの戦闘で限界を迎えていたのだった。
「このままでは・・・」と、歯噛みするリボンズ。その時、機体のセンサーが何かを捉えた。モニターに映し出されたのは、GNコンデンサーのエネルギーが尽きたためラッセが乗り捨てた、Oガンダムであった!
「これは・・・運命だ。まだ僕は、戦える!」
かつての自分の搭乗機が目の前に現れたことに、運命的なものを感じ取ったリボンズは、コックピット内で静かに笑みを浮かべていた・・・。
TOMORRW〜明日〜
「GNドライヴ、マッチング・クリア。」
「・・・いける!」
OガンダムにGNドライヴを搭載したリボンズは決着をつけるため、ダブルオーライザーを探していた。センサーがダブルオーライザーを捉える。しかし、ディスプレイに映し出されたダブルオーライザーには、GNドライヴが装着されていなかった!
「そこか!・・・太陽炉が無い? まさか・・・」
GNドライヴを取り外されたダブルオーライザーを見て、心当たりに気付いたリボンズは、上空の一点に目を向ける。そこに現れたのは強化改修を受けて甦った、ガンダムエクシア リペアUであった!
リボンズ「まさか!?」
刹那「ガンダムエクシア・・・刹那・F・セイエイ!」
「未来を切り開く!!」
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リボンズ「この、人間風情がぁっ!!」
刹那「うおォォォォあァァァッ!!」
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なおも食い下がってくる刹那に対し、怒りを込めてビームガンを向けるリボンズ。刹那はビームガンの連射を回避すると、機体をOガンダムに思い切りぶつけ、《ソレスタルビーイング》の外壁に叩きつける!
追いすがってくるエクシアに対し、ビームガンで応戦するOガンダム。
マリナ「刹那、貴方がこの手紙を読むことはなくても、それでも、」
そんなOガンダムに対し、エクシアは精密射撃でビームガンを破壊する!
マリナ「貴方への想いを綴らせてください。」
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爆発の中から姿を現したOガンダムは、エクシアの頭部を激しく殴りつける! しかし、エクシアもただやられっぱなしではなく、Oガンダムの拳を受け止めると、その勢いを利用し、背負い投げを見舞わせる!
マリナ「クルジスの少年兵として戦いを強要され、」
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体勢を立て直すOガンダム。しかし、その眼前には既にエクシアが迫っていた!
マリナ「戦場の中でしか生きることが出来なくなった貴方・・・。」
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エクシアのビームサーベルは、Oガンダムのコックピットハッチを掠める。
「うおぉぉぉっ!」
マリナ「平和を求める気持ちは私も貴方も同じなのに、」
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ビームサーベルをギリギリの所でかわすと、着地した隙を突き、Oガンダムは体勢を崩したエクシアに対しビームサーベルを振りかぶる! 刹那が咄嗟に機体を後ろに飛び退かせ事で、その一撃はコックピットを掠めるに留まった。
マリナ「分かり合っているのに、」
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「どうして、私と貴方の道は、交わらないのでしょうか?」
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2機の間で距離が開くと、Oガンダムはシールドを捨て、最後の一撃を放つためビームサーベルを両手で構えた。エクシアもそれに応じるかのように、GNソードを正面に構える!
マリナ「貴方は武力を行使して、」
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「世界から争いをなくそうとしている。」
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エクシアは太陽炉の安全装置を解除し、ブースト状態を発動。Oガンダムに向かって突撃する!
マリナ「もし、それが実現できたとしても、貴方の幸せは、どこにあるのでしょう?」
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これに対し、Oガンダムも突きを放つ! そして・・・
マリナ「罪を背負い、傷ついて。それでも、戦い続ける。」
GNソードで太陽炉を貫かれ、Oガンダムは機能を停止し、そして爆散。腹部を貫かれたエクシアも、爆発の反動で宇宙空間を流されていった・・・。
マリナ「そんな貴方の生き方が、どうしようなく悲しく思えるのです。」
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「自分の中にある幸せを他者と共有し、その輪を広げていくことが、本当の平和に繋がるのだと、私は考えています・・・。」
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「だから、どうか貴方も、貴方の幸せを掴んでください。
刹那。貴方に幸せが訪れることを、私は、祈っています・・・。」
刹那に届く当てのない手紙を書き終えるとペンを置き、マリナはアザディスタン王宮へと向かった。
地球連邦軍、そして政府の黒幕であったリボンズが倒れたことで、連邦政府は大統領を新たに選出。中東再編計画も見直される事になり、アザディスタンは連邦の支配から解放されたのであった。
王宮に詰めかけた民衆を前に、マリナは祖国を平和な国にしていくことを誓う。
元々カタロンのメンバーとして、スパイのつもりでマイスターとなったライルであったが、戦いを通して、ソレスタルビーイングのマイスターとしてロックオンの名を継ぐ事を決意し、家族の墓標の前に誓う。その隣には、彼が愛した女の墓標もあった。ライルは「咎めを受けるその日まで、待っていてくれ・・・。」と言い残し、静かに立ち去るのだった。
アレルヤは自分がこれまで奪ってきた、多くの命に償いを果たすために。また、多くの矛盾を孕む世界に、同じく矛盾を孕んだ自分が何を出来るのか、その答えを求め、マリーと共に一時的にトレミーを降り、旅に出た。
肉体を失い、ヴェーダと一体化したティエリアは、人類が《来るべき対話の時代》を迎えるその日まで、ヴェーダの中で人類の未来を見守る道を選ぶ。
カティ・マネキンは准将に昇任。激戦を生き残った最愛の部下、パトリック・コーラサワーと結ばれる。
「《不死身のコーラサワー》改め、《幸せのコーラサワー》になりました〜ッ!!」
ビリー・カタギリ、グラハム・エーカー、アンドレイ・スミルノフ、カタロンのメンバーたち。戦いで生き残った人々は皆、それぞれの未来への道を前向きに歩んでいく・・・。
沙慈とルイスは世界に争いが満ちている現実を知り、平和の大切さを知ったからには、世界に対して無自覚ではいられないことを確認しあう。
「悲しいすれ違いが起きて、争いが始まったら、きっと彼らが立ち上がる。矛盾を抱えながらも、きっと・・・。」
大気圏を抜け、宇宙へと上がっていく、プトレマイオス2。そのブリッジにはソレスタルビーイングの仲間たちが、そして、刹那がいた。
「俺たちはソレスタルビーイング。戦争根絶を目指す者。
世界から見放されようとも、俺たちは、世界と対峙し続ける。
武力を行使しようとも、世界の抑止力となって生きる・・・。
だからこそ俺たちは、存在し続けなければならない・・・! 未来のために・・・。」
遠くの空を見上げ、マリナは再び宇宙へと上がっていくソレスタルビーイングを、見送るのだった・・・。
「ルイスの体を蝕んでいた、細胞異常はその進行を完全に止めた。・・・それも、刹那が放った、あの光のおかげなんだろうか?」(EXコラム前編へ)
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