聖闘士聖衣神話
蟹座キャンサーのデスマスク
バンダイ 聖闘士聖衣神話シリーズ
価格4200円(税込み)
力こそが正義!
全国の蟹座の少年を泣かせたキャラクターがついに登場!!
聖域決戦の火蓋は切って落とされた
邪悪の矢を受け倒れたアテナを救うため
黄金聖闘士が立ちはだかる十二の宮を突破せよ!
急げ、アテナの聖闘士たち!!
第一の宮白羊宮、第二の宮金牛宮、第三の宮双児宮を辛くも突破した 星矢と紫龍は
第四の宮、巨蟹宮へ突入した
その頃、瞬は双児宮を苦戦の末に抜け
氷河は双子座ジェミニの黄金聖闘士に第七の宮天秤宮まで飛ばされてしまい
そこで水瓶座アクエリアスの聖闘士、カミュによって命を奪われていた
一方、紫龍は星矢を第五の宮獅子宮へ急がせ
ただ一人蟹座キャンサーの黄金聖闘士デスマスクに敢然と戦いを挑んだ
だが、頼みの廬山昇龍覇は全く役に立たず、逆にデスマスクの積尺気冥界波を受け
あの世の入り口とも言うべき積尺気に引き寄せられていくのだった
その頃、五老峰では春麗がひたすら紫龍の無事を祈っていた・・・
(冒頭部ナレーションより。BGM「銀河戦争」を流しながら、田中秀幸氏の声で読むべし。)
魔術師ゼロリ(前編)
まじめにふまじめ怪傑ゼロリ(HUYU君の脳内に住む腐女子イマジン。サガに会うために十二の宮を後9時間以内に突破しなければならない。以下ゼロリ)「お次は巨蟹宮ね。ここはあのクソ忌々しい蟹座キャンサーのデスマスクが守っている宮ね。」
射手座サジタリアスのBP(射手座のロリ黄金聖闘士。十二宮を突破しようとするゼロリをダシにして黄金聖闘士のコラムを書こうと画策している男。以下BP)「そういえば、お前デスマスクが嫌いだったんだな。」
ゼロリ「だって、黄金聖闘士のクセに美男子ではないんだもの!美男子こそが正義!ブ男は悪!これが世の理なのよ。」
BP「誰がそんなこと決めたんだ!」
ゼロリ「勝敗は常に顔で決まるザンスよと誰かさんが言っているじゃないの。これは正論なのよ」
BP「この腐女子は・・・。しかし、相手は黄金聖闘士。お前ごときでは勝てるはずがないに決まってるじゃないか。」
ゼロリ「フッ。甘いわね。この魔術の書を見なさい!」
BP「何じゃそりゃ?」
ゼロリ「オーッホッホッホ。これぞ、サーヴァントを呼び出すために必要な魔術書。これでFate stay/nightの世界から美男子サーヴァントを召喚して黄金聖闘士と戦わせて宮を突破してくれるわ!!」
BP「なんちゅう勝手なことを!っていうか、お前魔術も使えたのか!?そんな設定初耳だぞ・・・。」
ゼロリ「女の子はね、みんな魔法が使えるのよ。というわけで召喚の儀式を行うわ。エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、エロイムエッサイム・・・」
BP「その呪文は、悪魔くんか?っていうか、そんな呪文で本当にサーヴァントが呼び出せるのか?時間がかかりそうだから、こいつが呪文を唱えている間に蟹座キャンサーのデスマスクの解説を行おう!」
マンモス悪いやつ!
聖闘士は、文字通りに正義を守る「聖なる闘士」なのだが、中には邪悪に染まっている者も存在する。聖闘士の中でも最強を誇る黄金聖闘士の中にも幾人かそのような邪悪な聖闘士がいるのだが、その一人が蟹座キャンサーのデスマスクである。
見るからに悪そうな顔をした黄金聖闘士
彼の信条は「力こそが正義」であり、最後に勝ち残ったものが正義と考えている。その信条から、アーレス教皇の悪事を知りながらあえて忠誠を誓っており、五老峰の老師と紫龍の前に刺客として現れた。
初期に登場した彼の実力は黄金聖闘士らしく圧倒的であった。紫龍の蹴りを指一本で止めたり、光速の動きで目の見えない彼を翻弄し、ついには滝つぼに落としてしまう。その後、聖衣をつけた紫龍の廬山昇龍覇を受けて、吹き飛ばされたことに腹を立て、必殺技を放とうとしたが牡羊座のムウの介入もあって聖域に引き返した。
デスマスクの名前の由来は巨蟹宮に浮かぶ死人の顔からである。これは、彼が戦いの中で殺してきた人間の魂が浮かばれずに顔となって巨蟹宮全体に浮かび上がっているもの。その顔の中には、戦いの中で巻き添えになった幼い子どもまでもが含まれている。彼の弁によると、「戦争ではいちいち女、子どもを避けて爆弾を落としてるわけではないのと同様である」とのこと。彼にしてみれば巨蟹宮の死人の顔は自分の強さの勲章で、星矢たちの前で死人の顔を踏みつけて、したり顔でいた。
当然、星矢たちの怒りを買うことになり、五老峰の因縁から紫龍が巨蟹宮で戦うことになるのであった。
星矢の前に現れた獅子座レオのアイオリア同様、黄金聖闘士の実力を見せ付けるのに一役買ったキャラクターであるが、アイオリアとは違い、悪者という印象しか与えなかった。後に紹介するが、彼のキャラクターと強さのせいで全国の蟹座の少年は泣きを見るのであった。
原作版まで再現なさるとは神話らしい
そんな悪役のデスマスクの聖闘士聖衣神話は、ペガサス星矢(最終青銅聖衣)の次に発売となった。星矢では2nd素体が導入されたのでデスマスクにも使用されるかと思われたが、素体の統一を図ったのか1st素体でのリリースとあいなった。最終星矢で導入された足首のリング状パーツが初めて導入された黄金聖闘士でもある。
オブジェ形態は蟹の形をしている。
蟹座の黄金聖衣のオブジェ形態
左右ではさみの大きさが違うのが特徴
シオマネキになっている蟹の特徴を抑えたオブジェ形態となっている。蟹の脚の関節は全て可動するのでさまざまな角度を取らせる事が可能である。また、胸アーマーを取り付ける都合上、上体を起こすことも可能。
威嚇しているカニのポーズも可能
実際にこのカニの聖衣を分解し、アーマーとして装着させるとこのようになる。
キャンサーのデスマスク全身画像
鋭角的な聖衣を完全再現
腰アーマー、ふくらはぎのアーマー、肩アーマー以外は全てダイキャストで再現されている。肩アーマーはジョイントパーツが上方向に向くようになっているので、腕の可動を妨げることはない。このおかげで、腕をまっすぐに伸ばした状態にすることも可能である。
ヘッドギアタイプのマスクパーツは、前髪パーツを取り替えることでつけることになっている。
黄金聖闘士のリリースがある程度進んだ(7番目)段階でリリースされたので顔の造型がだんだん良くなってきている。デスマスクの顔は悪役らしく彫りがあるのだが、アニメ版のイメージに近づけたのか本製品では顔の彫りが浅くなっている。
オプションパーツとして、原作版の聖衣を再現するための胸アーマーと大きな腰垂れパーツが付属している。
原作版の聖衣を再現するための胸アーマーと前垂れパーツが付属
原作版の胸パーツはオブジェ形態のときは上体の裏側にはめることになっているので余剰パーツにならない。
手首パーツは、通常の拳と握りこぶし以外に、持ち手と平手と必殺技再現用の指差し手首が付属している。これでデスマスク唯一の必殺技、積尸気冥界波を再現することが出来る。
蟹座キャンサーの散開星団プレセペは中国では積尸気と呼ばれる
積尸気とは積み重ねた死体から立ち上る鬼火の燐気のこと
そう、つまりプレセペは地上の霊魂が天へ上る穴なのだ
ロールオーバーで画像が変わります
積尸気冥界波!
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この積尸気冥界波は、彼が説明するように相手の魂を死の国、黄泉比良坂に転送する技である。食らった相手は確実に死んでしまう技であるが、この技と光速拳以外にデスマスクには技がない。この手のキャラクターに待ち受けている運命は、やられ役なのであった。
ドラゴン! 甦れ死の国から
デスマスクは、悪役キャラクターとして登場し、十二宮の戦いでは非常に情けない姿で紫龍に敗北してしまう。ここからは、聖闘士聖衣神話を使った劇中再現で、彼のやられっぷりを堪能しよう。
双児宮の幻影に引っかからなかった星矢と紫龍は巨蟹宮へと突入した。死の臭いがする巨蟹宮に突入した紫龍は、何か異様なものを踏んだことに気づく。
紫龍「今何か異様なものを踏んだ・・・。俺の足元を見てくれ」
紫龍が踏んだものは、人の顔であった。しかも、床にも壁にも天井にも無数の死人の顔が埋まっていた。
星矢「この巨蟹宮全体が死人の顔で埋まっているんだ!」
巨蟹宮全体に浮かび上がっている死人の顔に驚く二人の前にデスマスクが現れた。五老峰でデスマスクと因縁のある紫龍は、デスマスクの非道な行いに怒りを露わにし星矢を次の獅子宮に進ませ、デスマスクと対峙するのだった。
紫龍「星矢、お前はさっき決めたように獅子宮へ進め!」
紫龍はデスマスクに廬山昇龍覇を放つが、デスマスクには全く通用せず逆に積尸気冥界波を受けてしまう。
積尸気冥界波!
積尸気冥界波を受けた紫龍は、黄泉比良坂に転送されてしまう。そこで、紫龍は多くの死人たちの中に氷河を見つける。天秤宮でアクエリアスのカミュによって倒された氷河はまさに死の国へ向かっているのだった。黄泉比良坂に魂を転送された紫龍であったが、アテナの導きにより黄泉比良坂から帰還した。
昇れ龍!紫龍怒りのコスモ
命からがら黄泉比良坂から脱出した紫龍であったが、再びデスマスクによって黄泉比良坂に飛ばされてしまう。積尸気冥界波のダメージによって力の入らない紫龍だったが、五老峰で紫龍の帰りを待つ春麗の祈りを感じ、再び起き上がる。
しかし、突如背後から衝撃を受ける。確実に紫龍を黄泉比良坂に落とそうとデスマスクが自ら黄泉比良坂に乗り込んできたのだった。
紫龍「デスマスク、お前までが何故積尸気に?」
デスマスク「二度とお前が舞い戻ってこれんように確実に死の国へ突き落としてやるためだ!」
デスマスクは動きの取れない紫龍を引きずって、黄泉比良坂に近づいていく。死の国への穴へ紫龍を落とそうとしたとき、春麗の祈りが再び届いた。春麗の祈りを煩わしく思ったデスマスクは、攻撃的念動力で春麗を五老峰の大滝へと突き落とした。
しかし、この卑劣極まりない行為が紫龍に火をつけた!
デスマスク「うぎゃああああ、手が燃えるー!」
紫龍は怒りの小宇宙を爆発させデスマスクから離れると、デスマスクに拳を向けた。
デスマスク「あじゃぱアーッ!」
デスマスクは、おおよそ出さないような奇声を上げながら吹き飛ばされてしまう!このときの「あじゃぱアーッ!」という奇声がある意味でデスマスクの代名詞となっており、情けなさの象徴の一つなのである。
怒りに燃える紫龍は、デスマスクにこのように言い放った。
この紫龍、いくら敵とは言ってもここまで相手を憎いと思ったことは生まれて初めてだ!
もはやお前に対してひとかけらの情け容赦も持たん!
お前に対する怒りが俺のコスモを燃え滾らせたのだ!
春麗を滝つぼに落とされた怒りから、デスマスクに猛攻撃を仕掛ける紫龍。逆鱗に触れられた龍のごとく、紫龍はデスマスクに拳を繰り出すのだった。
もっとも大切なうろこに触れたものを竜神は情け容赦なく
大いなる怒りをもって滅ぼすという!
龍を怒らせるということは、逆鱗に触れるということだ!
お前は俺のもっとも大切なものを無残に踏みにじった!
そうだ、お前はこの紫龍の逆鱗に触れたのだ!
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しかし、この紫龍の猛攻撃にもかかわらずデスマスクには決定打を与えることが出来なかった。最強の硬度を誇る黄金聖衣に守られたデスマスクには、紫龍の拳ではあざしかつけられないのである。デスマスクの防御力の前に、紫龍は再び窮地に陥いる。デスマスクに吹き飛ばされ黄泉比良坂の崖下に落とされそうになったが、何とか崖ぶちに捕まった。デスマスクはそんな紫龍に執拗に攻撃を仕掛けるのだった。
しかし、意外な者が紫龍の助けに入った。デスマスクによって殺された亡者たちがデスマスクに捕まりデスマスクの動きを止めたのであった。
何だ、こいつら!?
しかし、デスマスクは亡者たちを吹き飛ばし黄泉比良坂に落としていった。
そらそら、落ちろ!フハハハハハハ!!
亡者たちを死界に落としたデスマスクの姿を見た紫龍は疑問に思う。死者への恐怖や自分の犯した罪の重さを全く感じないデスマスクに、何故黄金聖衣が与えられたのか?力さえあれば、邪悪でも黄金聖闘士になれるのか?黄金聖闘士とは何なのか?
そのような疑問を持つ紫龍にアテナが語りかけてきた。真の聖闘士とは、本当の勇気と愛を知るもの。その言葉を聞いた紫龍は、崖から飛び上がり、デスマスクに手刀を繰り出した。
黄金聖衣をまとったデスマスクには、その手刀も単なる悪あがきにしかならないと思われた。しかし、手刀が当たった際、黄金聖衣のフットパーツが外れたのだった!
デスマスク「馬鹿な!黄金聖衣のフットが自然にはずれるとは!?」
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デスマスク「脚の骨が折れたー!!」
紫龍は今度は拳を繰り出し、デスマスクに攻撃を仕掛けた。デスマスクは腕で防御するものの今度はアームのパーツが自然と外れてしまう!
デスマスク「今度はアームのパーツまでもが!!何故だー?」
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黄金聖衣が自然に外れたのは、極悪非道の振る舞いをするデスマスクに対し聖衣が聖闘士としての資格を認めなくなったからであった。黄金聖衣は、単なるプロテクターではなく装着者を選ぶわけである。黄金聖衣の意志がもはやデスマスクを黄金聖闘士としては認めず、デスマスクを見限ったのである。
紫龍「黄金聖闘士とは、アテナとともに正義を守る究極の聖闘士!
だが、お前はアテナにも聖衣にも見放されてしまった!」
紫龍の言葉通り、今度は全身の黄金聖衣がデスマスクから外れてしまった!
うびゃあ!?
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キャンサーの黄金聖衣が、俺の体から離れていく・・・
そんな・・・
果たして極悪非道の限りを繰り返したデスマスクは、聖衣にも見放されてしまった。原作ではその際奇声を「うびゃあ!?」という奇声を上げており、情けなさが際立っている。そんなデスマスクに紫龍は止めを刺そうとするが、丸裸同然の相手に手を下すことをよしとしない紫龍はいつものように聖衣を脱ぎ捨てた!
互いに聖衣がない状態の二人は最後の勝負に出た!
さあ、紫龍よ!お前の魂を引き裂いてやる!
老師、紫龍は自分の手で究極の小宇宙を掴んでみせます!
紫龍の廬山昇龍覇とデスマスクの積尸気冥界波がぶつかり合う!
積尸気冥界波!!!!
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この紫龍が究極にまで高めた小宇宙で昇れ、龍よ!天高く!!
廬山昇龍覇!!!!
小宇宙の勝負ならば、黄金聖闘士であるデスマスクのほうが圧倒的に優位である。しかし、紫龍の小宇宙が積尸気冥界波を打ち消し、廬山昇龍覇がデスマスクを打ち破った。ここに紫龍は究極の小宇宙、セブンセンシズに目覚め始めたのであった!
デスマスク「うわあああああああああ」
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紫龍の廬山昇龍覇で吹き飛ばされたデスマスクは、黄泉比良坂にまっさかさまに落ちていった。
かくして、デスマスクは最初に死んだ黄金聖闘士になってしまった。しかも、負け方が聖衣に見放された上で、正々堂々の小宇宙のぶつかり合いですらも青銅聖闘士に負けてしまったという格段の情けなさ!このことから、デスマスクは黄金聖闘士の中で最弱であるといわれている。
彼のその後を少し説明しよう。デスマスクは劇場版の「真紅の少年伝説」で再び紫龍と戦うことになったのだがアベルの力で聖衣こそはずれはしなかったものの、成長した紫龍に聖衣ごと砕かれて負けるという最後も迎えている。また、ハーデス十二宮編ではノリピー語を話すギャグキャラに成り下がっておりアフロディーテとともにムウやラダマンティスにボコボコにされるという役回りであった。
このような悪役、ギャグキャラ、やられ役という三重苦を背負わされた彼のせいで、全国の蟹座の少年たちまでもが巻き添えを食らってしまう。どういうことかというと、蟹座の少年たちは、ゴッコ遊びのときにデスマスクの役をやらされてしまうからだ。そういうわけで蟹座の少年たちは、デスマスクのせいで星座カーストの最下層に位置する羽目になったのである。マンモス哀れなヤツ!
尚、この戦いを経て紫龍は視力が回復した。アニメでは星矢が紫龍の目を治すために命の水を取りに行っていたのだが、それでも紫龍の目を治すことが出来なかった。しかし、命の水によって小宇宙の高まりが体に何らかの影響を与えたようで、回復される見込みが0だった紫龍の目を治したのであった。
ありがとう、星矢。ありがとう、春麗!!
デスマスクが死んだことにより、巨蟹宮の死人たちが成仏したのか浮かび上がっていた顔が全て消滅した。また、デスマスクによって滝つぼに落とされた春麗は、老師の手によって救出されていた。かくして巨蟹宮の戦いは紫龍の見事な勝利に終わり、戦いは続く獅子宮へと進むのだった。
魔術師ゼロリ(後編)
BP「ふう、これでデスマスクのお話は出来たぞ。そういえば、ゼロリはどうなったかな・・・。」
ゼロリ「ドムドムリックドムズゴックズゴックアッガイ・・・」
BP「こいつ、まだ呪文を唱えてやがる。もうかれこれ一時間かかっているぞ。こんなので巨蟹宮を突破できるのか?」
ゼロリ「ゲルグーグゲルグーグアズナブルアズナブルシャアシャアシャア!キエエエエエエエエエエ!!」
BP「おお、まばゆい光とともに何かが浮かび出てきたぞ!」
ゼロリ「オーッホッホッホ!この呪文書は最強のグラップラーを召喚するための呪文書。これでデスマスクなんかイチコロよー!」
???「誰がイチコロだとー?」
BP「ナニッ!?こいつは!!」
ゼロリ「オーッホッホッホ!最強のグラップラーちゃん、姿を見せなさい!!」
デスマスク「このアマァァ。俺を誰だかわかっているのか。黄金聖闘士、蟹座キャンサーのデスマスクと知ってか?」
ゼロリ「ちょっと待ってよ!何で最強のグラップラーが、よりにもよってデスマスクなのよ!?」
BP「アッハッハッハ。こりゃ傑作だ。Fateの世界から美男子を召喚するつもりが、よりにもよって最弱のデスマスクを召喚してやがる。」
ゼロリ「こんなブ男でよわっちいヤツなんかが何で召喚されたのよ!?」
説明せねばなるまい!ゼロリはグラップラー召喚用の呪文書を使用してサーヴァントを呼び出したが、触媒となる宝具を使用しなかったため、ゼロリのキャラクターに近い戦士が選ばれた。それがデスマスクだったのである!
BP「そういえば、こいつデスマスクが嫌いなくせにデスマスクみたいな奇声を上げたり台詞を吐いたりしていたな。だから、デスマスクなんかを召喚したわけか・・・。」
ゼロリ「そういえば、私は蟹座の女だったわね。うう、忌々しい経歴が忌々しいサーヴァントを呼んだわけね・・・。」
デスマスク「俺もお前みたいなアマに召喚されたくなかったがな!」
BP「そういえば、巨蟹宮はどうなるんだろ?」
それも説明しなければなるまい!本来、巨蟹宮を預かっていたデスマスクだったが、ゼロリが呪文書で召喚したためにゼロリに服従しなければならない。よって巨蟹宮は素通りできるようになるわけだ!
デスマスク「こんなアマに召喚されるとは俺も地に堕ちたもんだな。」
ゼロリ「ムキーッ!こんなヤツをパートナーにしないといけないとは心外だわ!だけど、巨蟹宮は通過できるわけね。サガ様、今行くわああ!!」
デスマスク「お前、サガに会いたいのか?そういえば俺もサガに用があったんだな。丁度いい、十二宮を一緒に突破してやるよ。」
ゼロリ「オーッホッホ!最弱とはいえ、黄金聖闘士を仲間に引き入れたわ!!多少は戦いやすくなったわけね。」
BP「ムウウ、怪我の功名というヤツだな。しかし、デスマスクごときでこの先戦っていけるのかな?次の獅子宮はアイオリアが預かる宮。二人まとめて途上で倒れるのがオチだぞお。」
お前もあの亡者たちのように黄泉比良坂に突き落としてやる(もどる)