1/144 HG セラフィムガンダム

発売元:バンダイ

『機動戦士ガンダム00』1/144スケール HG(ハイグレード)シリーズ

定価1050円(税込)


HG セラフィムガンダム
「譲れないものはこちらにもある! セラフィムガンダム!!」

歌が聞こえる
セラヴィーガンダムのGNバズーカ・バーストモード、母艦・プトレマイオス2によるミサイルの一斉射、そして、トランザムを使用したケルディムガンダムの超精密射撃により、ソレスタルビーイングはアロウズの衛星兵器・メメントモリの破壊ミッションに成功する!

狙いを定めるケルディムガンダム
ロックオン「アレが、電磁場光共振部・・・。チャンスは一度・・・!」

狙い撃つぜぇっ!!
ロックオン「その名の通りに、狙い撃つぜぇっ!!

戦闘エリアを離脱し、安堵の息を漏らしたのもつかの間、プトレマイオス2はアロウズの新型MA・エンプラスの襲撃を受ける。スメラギは、被弾を加速に利用、船体をスモークでカムフラージュし、撃墜されたことを装い地球へと艦を降下させる。が、その結果、衛星兵器破壊ミッションの際、アロウズをひきつけるため単独で出撃していた、ダブルオーライザーとはぐれる事になってしまう!

先の戦闘での負傷(オーライザーのコラムを参照)から目を覚ましたメカニックのイアンが、目の前に広がる地球の雄大な自然を前に叫ぶ。
「な・・・なん・・・なぁんじゃ、こりゃぁぁぁぁ・・・!?

合流予定ポイントに到達したダブルオーライザーは、その宙域にプトレマイオスUの残骸が浮遊しているのを見て、仲間の安否を心配していた。そこに、チームトリニティの生き残りであるネーナ・トリニティと遭遇し、先のメメントモリ攻略戦の際に影ながら彼女に援助されていた事を知る。彼女は刹那にあるポイントに行くよう指示する。ネーナをそのまま放置して、ダブルオーライザーは指定のポイントへと向かった。

指定されたポイントで待ち受けていたのはイノベーターのリーダー、リボンズ・アルマークと刹那を少年兵に仕立て上げた傭兵、アリー・アル・サーシェスであった。刹那を呼び出したリボンズは、自分がかつてオーガンダムのパイロットであったことと、少年兵時代に窮地に陥っていた刹那を助けたのは自分であることを明かした。その上で、ダブルオーガンダムを自分に寄越すよう、刹那に迫る。

当然のことながら、リボンズの命令を断った刹那はリボンズに対して銃を向けるが、逆にサーシェスに右腕を撃たれてしまう。刹那は、再びダブルオーライザーに乗り込み手負いの体でサーシェスと交戦を開始する。

同じ頃、航行システム、火器管制などに損傷を受け、身動きが取れないプトレマイオスUに、二方向からイノベイターのブリング・スタビティが操縦するMS・ガラッゾリヴァイブ・リバイバルが操縦するガデッサが襲い掛かる。これを迎え撃つため、スメラギはティエリアとアレルヤにセラヴィーとアーチャーアリオスを発進させる。

セラヴィー、発進!
「セラヴィー、ティエリア・アーデ。行きます!」

アーチャーーアリオス、発進!
「アリオス、アレルヤ・ハプティズム。迎撃行動に入る!」

セラヴィーはガラッゾと、アリオスはガデッサと、それぞれ一対一で戦う事になる。

セラヴィーVSガラッゾ
ティエリア「くぅっ! ヴェーダのバックアップがあるからと言って・・・!」
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突撃するガラッゾ
ブリング「ティエリア・アーデ。君は、イノベイターだ!」
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両腕からビームソードを展開させ、セラヴィーに襲い掛かるガラッゾ。これに対し、セラヴィーはツインバスターキャノンを放つが、そのビームはガラッゾに回避されてしまい、懐に入り込まれ、横薙ぎの一閃によりGNバズーカを失う。

ツインバズーカを破壊されるセラヴィー
ティエリア「うわぁっ!」

ご覧の通り、よくバズーカを失くすセラヴィーです。
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ガラッゾの次の斬撃を、ビームサーベルで受けるセラヴィー。GNキャノンで反撃に転じようとするが回避され、逆に腹部に蹴りを受け、地面に叩きつけられる。
つばぜり合いを行う両者
ブリング「我々と共に、使命を果たせ!!」

ティエリア「断る!!」
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蹴りを受けるセラヴィー
ティエリア「ぐうぅぅっ!」
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悠然と浮くガラッゾ
ティエリア(強い・・・。これがイノベイターの力・・・!)

2機の激闘はなおも続く。ガラッゾはGNフィールドを展開するセラヴィーに向かって、突きを繰り出す。


ブリング「同類を討つのは忍びないが・・・、」


ブリング「やらねばならぬ、使命がある!」

ティエリア「譲れない物はこちらにもあるっ!」


二機の距離が接近したところで、セラヴィーはGNフィールドを解除。敢えてビームソードをその機体に受けると、残された左腕、両膝のキャノンが変形した隠し腕でガラッゾを掴み、トランザムを発動してこれを拘束。

片腕を破壊されるセラヴィー
ブリング「フィールドが!?」

ガラッゾを拘束するセラヴィー
ブリング「トランザムか・・・この程度で!!」

ガラッゾは唯一自由になる左腕でビームソードを振り上げる。が、次の瞬間、バックパックがセラヴィーから分離し、変形を開始。隠されたもう一体のガンダム、セラフィムガンダムとなる!

変形!@
グォン
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変形A
ブリング「なんだ!?」
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変形B
ティエリア「ナドレの時とは違い、」
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変形C
「自らの意思で、」
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変形D
「その姿を晒そう・・・。」
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変形E
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変形F
ブリング「この機体は!?」
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変形G
ティエリア 「セラフィムガンダム!!」
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セラヴィーに押さえつけられ、身動きが取れないガラッゾに対して、セラフィムが飛び掛る! ブリングは危険を感じ、ガラッゾにGNフィールドを展開させる。しかしセラフィムの拳はGNフィールドを貫通する!

飛び掛るセラフィム
ブリング「GNフィールドッ!!」

GNキャノン発射!
ブリング「討つというのか、同類を!!」

ティエリア 「違うッ! 僕は人間だぁッ!!」
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自らがイノベイターであることを否定したティエリアは、セラフィムの両腕をGNキャノンに変形させ、ガラッゾに対して発射! これを討ち果たす。ティエリアがブリングを討ったことを感じたリボンズは、彼の敵対する意思を明確に感じ取り、歯噛みする。

一方、サーシェスと交戦状態にあるダブルオーライザーは、サーシェスの猛攻撃の前に苦戦を強いられていた。

ダブルオーライザーvsアルケーガンダム
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アルケーガンダムの斬撃を受け止めるダブルオーライザー
刹那「ぐわぁぁぁぁぁぁっ!」

サーシェス「肩の具合はどうだい!?」

右肩を撃たれた刹那は、痛みをこらえながらサーシェスの攻撃をしのいでいた。そんな刹那にサーシェスは容赦なくファングを飛ばす!

ファングを飛ばすアルケーガンダム
ファング!

前の戦闘の時とは違い、刹那はファングをビームライフルで撃墜していった。

ファングを迎撃するダブルオーライザー

しかし、サーシェスはファングを迎撃しているダブルオーライザーに不意打ちをかけるかのごとくつま先のビームサーベルで斬りかかった!

ビームサーベルで切りかかるアルケーガンダム
サーシェス「隙ありっ!!」
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しかし、刹那はその攻撃を寸でのところでかわし、逆にアルケーガンダムの脚部を破壊した!

攻撃を回避するダブルオーライザー
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アルケーの脚部を破壊するダブルオーライザー

手負いなのにも関わらず、それを感じさせない動きにサーシェスは驚く。そんなサーシェスの目に、カタロンの輸送機が目に留まった。そこでサーシェスは、輸送機を盾に刹那を脅そうと画策する。

輸送機を人質に取るサーシェス
サーシェス「フハハハハ!こいつは、物質(モノジチ)ってやつだ!手出しは無用・・・」

しかし、事前にトランザムを発動させていたダブルオーライザーは、目にも留まらぬ速さで移動し、アルケーガンダムを輸送機から引き離した。

輸送機からアルケーを引き離すトランザムライザー
サーシェス「何ッ!? ぐぉっ!!」

トランザムライザーの蹴りを受けて輸送機から引き離されたサーシェスは、再びファングを射出して攻撃を仕掛けるが、トランザムライザーは高出力ビームを放ちファングを一掃。すかさずアルケーガンダムに機体を突撃させ、腕を切り落とした!!

突撃してアルケーの腕を切り落とすトランザムライザー
サーシェス「!!」
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すかさず刹那は、GNソードUでアルケーガンダムの太ももを貫く!

太ももを貫くトランザムライザー

そして、止めと言わんばかりに刹那はコクピットに狙いを定めてGNソードUを構えた。

止めを刺そうとするトランザムライザー
ぬおおおおおおおおおっ!!

GNソードがアルケーのコックピットを貫こうとした、その時、マリナ・イスマイールが子供たちと一緒に作った、平和を祈る歌声がその場にいた者たちの耳に届く。サーシェスは刹那が機体の動きを止めた隙を付き、アルケーを破棄して脱出していった。

たたずむダブルオーライザー
刹那「歌が・・・聞こえる・・・。何故・・・俺は・・・戦いを・・・?」

マリナの歌を聴き、人々は何を想うのか・・・。

中の人→背中の人
セラフィムガンダムはファーストシーズンの頃、ティエリア・アーデが搭乗していたガンダムヴァーチェの装甲の内に隠されたガンダム、ガンダムナドレの発展機として開発された機体である。通常はセラヴィーガンダムの一部としてバックパックに変形、その存在は隠されていた。

・・・とは言うものの、まるで脚を折り畳んだかのような形状のスラスターといい、1/144 HGのキットでは再現されていなかったが、GNキャノンに隠された《隠し腕ギミック》といい、分離してMSに変形するであろう事は結構バレバレだった訳だが・・・。

と、いう訳で、これが今回紹介するHG セラフィムガンダムである!

セラフィム正面 セラフィム背面

比べてみると随分小さい機体ではあるが、HG ダブルオーガンダムなどと同じく新型ポリキャップ《PC-001》を採用しているので、可動範囲には不満らしい不満は見受けられない。バックパックが丸ごと変形した機体なので、基本カラーは黒一色。一部をグレーで、クリアパーツをそれぞれクリアレッド、クリアグリーンで塗装してやれば、簡単に出来上がる。

武装はビームサーベルが二本付属。柄が2本に対し、クリアパーツのビーム刃は3本。そのうち一本は『ダブルオー(もしくはエクシア)のビームダガーを再現するのに使え。』と言ってるかのごとく短い物となっている。

セラフィムに付属のビームサーベル

キットの組立説明書によると、セラヴィーのメイン武装であるGNバズーカUをセラフィムも使用できるとの事だが、セラフィムのか細い脚でバズーカを持った状態で自立できるわけはないので、持たせようと思うと自然、スタンドも必要となる。

GNバズーカUを装備
GNバズーカ2はキットには付属しないので、HG セラヴィーより拝借。

両手を変形させると大型ビーム砲・GNキャノンとなる。ただし、キットの素のままだと手首を外すだけなので、ポリキャップが丸見えになり、あまりにもダサい。というわけで、セラヴィーからGNキャノンの砲口を拝借してくると良いだろう。

GNキャノン
右手:キットの素の状態(手首を外しただけ)

左手:HG セラヴィーよりキャノン砲口を拝借。
・・・どちらが良いかは一目瞭然ですな。

コックピットとガンダムの動力源・GNドライヴはセラフィム側に搭載されており、分離状態ではセラヴィーは無人攻撃機として機能する。

セラフィムとセラヴィー
「行けぇ! 鉄人!!」 「ガーッ!!」

・・・え、これは違う?

頭部と手首を取り外し、各部を変形させることで、セラヴィーのバックパックにする事も出来る。ただしこれだと先ほども書いたとおり、手首を外した後のポリキャップが丸見えとなるので、ここでもセラヴィーからキャノンの砲口を拝借する事をオススメしたい。

で、これがバックパックに変形したセラフィムを背負った、セラヴィーガンダムである。

真(?)セラヴィーガンダム正面 真(?)セラヴィーガンダム背面

セラフィムの肩幅がセラヴィーに付属のバックパックよりも狭くなっているので少々詰まって見えるが、見慣れてくるとそれほど違和感も感じない。ただ、ボールジョイントの根元から可動しないので、GNキャノンを上に向けることが出来ないのが残念なところである。

HGセラヴィーに付属のバックパック同様、フェイスバーストモードも再現可能となっている。

フェイスバーストモード

また、GNキャノンの砲口をセラフィムの手首に交換してやれば、隠し腕も再現できる。

セラヴィーの隠し腕

ここまできたら、セカンドシーズン2ndOP中でも見られる、GNキャノンから4つとも隠し腕を展開した、6本腕の阿修羅形態を再現したいところだが、残念な事にセラフィムのキットには手首パーツがもう一対入ってはいないので、キット単品だけでは再現は不可能である。

キットをもう1セット買っても良いが、流石にそれは余剰パーツが大量に発生するのでもったいない。そこで、HG セラヴィーとセラフィムは定価で買っても合計金額2730円と、ROBOT魂やハイコンプロの値段をはるかに下回るので、パーツ代の捻出くらいなら容易なもの・・・と、いう訳で、ここは手元に届くまでに時間はかかるが、パーツ注文で手を打つことにした。

手首周辺のパーツは合計6点(ポリキャップは余剰パーツとして余っているので、注文の必要なし。)。郵送料120円込みで400円分の定額為替を買ってもまだお釣りが来るので、ついでにビーム刃(短)も合わせて注文しておいた。

で、手元に届いたパーツを組み込み完成したのがこれである。

セラヴィー六刀流(?) セラヴィー六刀流(?)
ビームサーベルの柄はHG ダブルオー、HG アリオスから拝借。
ビーム刃はHG ダブルオー用に改造した物、HG ジンクスVの物を拝借。
これで2クール目のオープニングのセラヴィーも完全再現可能!

『うわ!? 邪魔そう・・・』とか、『後悔してない?』とか言わないように。べ、別に後悔なんてしてないんだからな!!

てなわけで、HG セラフィムのレビューは以上である。

セラヴィーとセットで買うと、並の1/100スケールキットに並ぶ値段となってしまうが、セラヴィーの1/100キットは分離・変形機構も再現して、またお高い値段となるようで、買いやすさ・遊びやすさで押すなら、断然HGの方である。

お約束の常套句ではあるが、セラヴィーには付属していなかったビームサーベルが付属するし、隠し腕も再現できる。武器セット的な意味でもHG セラヴィーを持っている人には、是非ともオススメしたい一品である。

また、セラフィムには何らかの隠された能力がある模様。(ま、大体どんな能力かは予想が付くけど・・・。→トライアルシステム?
その能力が数で圧倒的に勝る地球軍に対する切り札たり得るのか? ここが、最終話に向け目下驀進中のセカンドシーズンの、もっとも楽しみな点の一つだと言えよう!

「違うッ! 僕は人間だぁーッ!」(戻る)